このドキュメントでは、Oracle iPlanet Web Server 7.0.13 の新機能と拡張機能、インストールの注意事項、既知の問題、その他の最近確認された問題についての情報を説明します。Oracle iPlanet Web Server 7.0.13 を使用する前に、このドキュメントをお読みください。
このリリースノートには、次の内容が含まれています。
次の各節では、Oracle iPlanet Web Server 7.0.13 の新機能と拡張機能のうち重要なものについて説明します。
max-requests-per-connection
と呼ばれる新しいプロパティーがこのリリースに導入されました。このプロパティーを使用すると、キープアライブ接続の要求の数を少なくして BEAST 攻撃を除去するのに役立ちます。
max-requests-per-connection
を設定するには、次の例を使用してください。
<http-listener> <name>ls1</name> <port>17005</port> <default-virtual-server-name>https-test</default-virtual-server-name> <max-requests-per-connection>09</max-requests-per-connection> <server-name>pegasus.india.sun.com</server-name> > </http-listener>
Oracle iPlanet Web Server 7.0.13 ではネットワークセキュリティーサービス (NSS) 3.13.1.0 がサポートされます。
以前の Oracle iPlanet Web Server 7.0 リリースの新機能と拡張機能については、Appendix Aを参照してください。
この節では、Oracle iPlanet Web Server 7.0.13 で解決された問題を一覧表示します。
問題 ID | 説明 |
---|---|
13079329 | RFE: Oracle iPlanet Web Server 7.0 で単一 TCP ソケットにおけるキープアライブ要求を制限する |
13355800 | キープアライブ要求を制限するためのオプションを追加する。Beast CVE-2011-3389、TLS 1.0 脆弱性 |
13355817 | Beast CVE-2011-3389、TLS 1.0 脆弱性 |
13405070 | セキュリティーバージョン 3.13.1 が Web Server 7.0.13 に組み込まれる |
13455620 | Doc: 新しく追加されたリスナープロパティー max-requests-per-connection のドキュメント化 |
以前の Oracle iPlanet Web Server 7.0 リリースで解決された問題については、Appendix B を参照してください。
この節では、以下のトピックを含む Oracle iPlanet Web Server 7.0.13 のハードウェアとソフトウェアの要件について説明します。
Oracle iPlanet Web Server 7.0.13 のパッチは、My Oracle Support サイト (http://support.oracle.com
) で入手可能です。
次の表にパッチの一覧を示します。
プラットフォーム | パッチ ID |
---|---|
AIX POWER32 | 145848-05 |
Linux AMD-64 | 145846-05 |
Linux x86 | 145845-05 |
Windows 32 ビット | 145847-05 |
Solaris SPARC 32 ビットおよび 64 ビット | 145843-05 |
Solaris x86 32 ビット | 145844-05 |
Oracle iPlanet Web Server 7.0.13 でサポートされるオペレーティング環境およびハードウェアについての詳しい情報は、次の場所にある『Oracle iPlanet Web Server 7.0.9+ Certification Matrix』に記載されています。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
リリース 7.0.9 以降では、Oracle iPlanet Web Server は、Java SE 5 ではなく Java SE 6 でのみサポートされます。
サポートされるオペレーティングシステムについては、次のページにリンクがある『Oracle iPlanet Web Server 7.0.9+ Certification Matrix』 のスプレッドシートを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
注: JDK 6 は、サポートされるプラットフォームの表計算ドキュメントに記載されているすべてのオペレーティングシステム (HP-UX および AIX を除く) 用に Oracle iPlanet Web Server (リリース 7.0.9 以降) とともにパッケージ化されています。 |
システム仮想化とは、複数のオペレーティングシステムインスタンスが共有ハードウェア上で独立して動作することを可能にするテクノロジのことです。機能的には、仮想化環境内でホストされているオペレーティングシステムに配備されたソフトウェアは通常、背後のプラットフォームが仮想化されていることを認識しません。Oracle では、Oracle 製品が適切にサイズ設定および構成された仮想化環境上で、仮想化されていないシステムの場合と同様に機能することを確認するためにテストを実行しています。
仮想化環境での Oracle 製品のサポートについては、次のドキュメントを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/oracleas-supported-virtualization-089265.html
適用可能な最新のパッチでオペレーティングシステムを更新します。次の各節では必須パッチを一覧表示します。
Solaris 10 の x86 または SPARC ユーザーは、最新のパッチクラスタをインストールするようにしてください。パッチクラスタは、次の My Oracle Support サイトで入手可能です。
注: 32 ビット Solaris (SPARC) プラットフォームの場合、この節で説明されているパッチに加えて、SUNWlibC および SUNWlibCx パッケージをインストールしてください。 |
Oracle iPlanet Web Server 7.0 インストーラは、必須パッチがシステムにインストールされているかどうかを判定します。それらのパッチがなかった場合、インストールは失敗します。サポートされたプラットフォーム上に Oracle iPlanet Web Server 7.0 を正常にインストールして、正しく機能させるには、次の各パッチが必要です。
注: システムにインストールされている Solaris のバージョンを確認するには、/etc/release ファイルを参照します。
Solaris 10 6/06 s10x_u2wos_08 X86 Copyright 2006 Sun Microsystems, Inc. All Rights Reserved. Use is subject to license terms. Assembled 02 May 2006 |
SPARC
119963-20 — C++ 用の共有ライブラリパッチ
x86
119964-20 — C++ 用の共有ライブラリパッチ
AIX 5.3: 5300-08-01-0819 以降
AIX 6.1: 6100-00-04-0815 以降
Oracle iPlanet Web Server 7.0.13 でサポートされている Web ブラウザについての情報は、次の場所にある『Oracle iPlanet Web Server 7.0 Certification Matrix』に記載されています。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
動作保証のないオペレーティングシステムのバージョン
iPlanet Web Server 7.0.13 の時点で、次のオペレーティングシステムのバージョンは動作保証の対象外となっています。
Microsoft Windows XP
Microsoft Window Server 2003 Enterprise Edition、Service Pack 2
Microsoft Windows 2000 Server および Windows 2000 Advanced Server
Solaris 9 Update 9 SPARC (32 ビットおよび 64 ビット)
Solaris 9 Update 8 x86 (32 ビット)
Solaris 8
OpenSolaris
HP-UX 11.11
Novell SUSE Linux Enterprise Server 9
Red Hat Enterprise Linux Advanced Server 3
動作保証対象外の Web ブラウザのバージョン
iPlanet Web Server 7.0.13 の時点で、次の Web ブラウザのバージョンは動作保証の対象外となっています。
Firefox 2
Microsoft Internet Explorer 6
Mozilla (すべてのバージョン)
この節では、Web Server のインストール、移行、およびアップグレードに関する注意点を示します。これらのトピックの詳細は、 『Oracle iPlanet Web Server Installation and Migration Guide』を参照してください。
Oracle iPlanet Web Server リリース 7.0.13 の時点での既知の問題は、Chapter 2, "既知の問題点."を参照してください。
以前のバージョンの Web Server が含まれているディレクトリに Web Server をインストールすることはできません。ただし、Web Server を新しいディレクトリにインストールしたあとで既存のインストールを移行することはできます。
Web Server は、Java Enterprise System の一部またはスタンドアロンバージョンとしてインストールできます。
スタンドアロンインストールでは、NSS や NSPR などの必要な共有コンポーネントはすべて、Web Server インストールファイルとともにパッケージ化されます。
Web Server を Java ES スイートの一部としてインストールする場合は、Java ES インストーラによって、NSS や NSPR などのすべての共有コンポーネントは別々のパッケージとして、Web Server 固有のバイナリは別々の OS 依存のパッケージとしてインストールされます。
最新の Java ES コンポーネントパッチを http://support.oracle.com
からダウンロードし、オペレーティングシステムにインストールします。
注: NSS および NSPR の最新のパッチをシステムにインストールしないと、Oracle iPlanet Web Server が正常に起動しません。したがって、Oracle iPlanet Web Server の最新のアップデートをインストールする前に、お使いのシステムに適用可能な NSS パッチの README の内容を確認してください。 |
Web Server 6.0 および 6.1 の設定は移行できます。6.0 よりも前のリリースの Web Server からの直接移行はサポートされていません。Web Server 4.0 などの以前のリリースは、まず Web Server 6.1 に移行し、それから Web Server 7.0 に移行する必要があります。Web Server 4.0 以降から Web Server 6.1 への移行については、次の場所にある『Sun Java System Web Server 6.1 インストールおよび移行ガイド』および『Sun Java System Web Server 6.1 リリースノート』を参照してください。
http://download.oracle.com/docs/cd/E19857-01/index-ja.html
Web Server 4.1 から Web Server 7.0 への移行や、Web Server 6.0 のすべてのバージョンから Web Server 7.0 への移行については、 『Oracle iPlanet Web Server Installation and Migration Guide』を参照してください。
既存の 7.0 インストールに上書きする形で Oracle iPlanet Web Server 7.0 の最新アップデートをインストールすると、インストーラは自動的にアップグレードを実行します。
Oracle iPlanet Web Server 7.0 がすでにインストールされている場合、&wsNameFull の最新アップデートに付属するインストーラで、既存の 7.0 インストールの場所を指定してからアップグレードを実行します。
Web Server 7.0 から Web Server 7.0 Update 5 へのアップグレードの詳細は、 『Oracle iPlanet Web Server Installation and Migration Guide』を参照してください。
互換性の問題
Web Server 7.0 は JavaServer Faces 1.2 テクノロジをサポートします。JavaServer Faces 1.1 アプリケーションのほとんどは、何の変更を加えなくても Web Server 7.0 と連動するはずです。ただし、アプリケーションを JavaServer Faces 1.2 アプリケーションに移行するときに何らかの互換性の問題が発生する可能性があります。その場合は、アプリケーションに変更を加える必要があります。
変更点については、次の場所にある JavaServer Faces リリースノートを参照してください。
https://javaserverfaces.dev.java.net/rlnotes/1.2_04/issues.html
Sun Java System Portal Server 7.1 は Java ES 5 で提供され、Web Server 7.0 Update 1 と互換性がありません。 Web Server 7.0 とともに Sun Java System Portal Server 7.1 を配備した場合、Web Server 7.0 だけではなく両方のサーバーをアップグレードする必要があります。
必要な Sun Java System Portal Server 7.1 アップグレードは、Java ES 5 Update 1、または次の場所にあるパッチに含まれています。
124301 (SPARC)
124302 (x86)
124303 (Linux)
Web Server のローカライズされたバージョンを使用している場合は、Portal Server の次のローカリゼーションパッチもインストールしてください。
125301 (Solaris SPARC および Solaris x86 ローカリゼーション)
125302 (Linux ローカリゼーション)