このドキュメントでは、Oracle iPlanet Web Server リリース7.0.17の新機能と拡張機能、インストールの注意事項および既知の問題についての情報を説明します。
このドキュメントには、次の項が含まれています。
Oracle iPlanet Web Server 7.0.17のこのリリースには、次の拡張機能が含まれています。
Web Server 7.0.17以上では、次のプラットフォームに対してJDK 7のサポートが提供されます。
Solaris
Linux
Windows
以前のOracle iPlanet Web Server 7.0リリースの機能と拡張機能の詳細は、付録 Aを参照してください。
この項では、Oracle iPlanet Web Server リリース7.0.17で解決された問題を一覧表示します。
| 問題ID | 説明 |
|---|---|
| 13574210 | UNIXプラットフォームでウォッチドッグによるメモリー・リークが発生することがある。 |
| 14536445 | NSAPIの再起動を使用すると、servact_addlogsでWebサーバーがクラッシュする。 |
| 14554106 | シンボリック・リンクを無効にすると、処理が変更されることがある。 |
| 14648134 | webDAV PROPFINDレスポンスのampersandがsrcタグとdstタグでエンコードされない。 |
| 14664654 | ドキュメント: Web Server 7.0の製品ドキュメントからmax-procsを削除する必要がある。
項 3.2.19を参照してください。 |
| 14694989 | フィルタとcontent-lengthが指定されている場合に、コアによってリクエスト・データが切り捨てられる。 |
| 14846823 | HTTP圧縮時にtransfer-encoding chunkedをチェックする必要がある。 |
| 14847166 | 7.0.16で修正された問題としてドキュメントに14094667を記載する必要がある。
項 B.1を参照してください。 |
| 15840953 | ドキュメント: readmeを更新し、64ビットLinux 6.X上のWeb Server 7.0.16に必須のパッチを追加する。
項 1.3.5.3を参照してください。 |
| 15874248 | Oracle iPlanet Web Server 7.0には、JDK 7での動作保証が必要である。 |
| 15952066 | SSLでチャンク形式のポスト・データの読取りに失敗する。 |
| 16088397 | Web Server 7.0では、server.xml conn-queueおよびKAの設定によってOSの最大FD数がチェックされない。 |
| 16093987 | OSのFDが2Gの場合、自動チューニングによってファイル・キャッシュのFdがゼロに設定されることがある。 |
| 16384686 | ドキュメント: NSSのリンク切れを修正する。
項 A.7.3を参照してください |
以前のOracle iPlanet Web Server 7.0リリースで解決された問題の詳細は、付録 Bを参照してください。
この項では、Oracle iPlanet Web Server リリース7.0.17のハードウェアとソフトウェアの要件について、次の内容を含め説明します。
Oracle iPlanet Web Server リリース7.0.17のパッチは、My Oracle Supportサイト(http://support.oracle.com)で入手可能です。
次の表にパッチの一覧を示します。
| プラットフォーム |
パッチID |
|---|---|
| AIX POWER32 | 145848-10 |
| HP-UX | 145849-07 |
| Linux AMD-64 | 145846-10 |
| Linux x86 | 145845-10 |
| Windows 32ビット | 145847-11 |
| Solaris SPARC 32ビットおよび64ビット | 145843-10 |
| Solaris x86 32ビット | 145844-12 |
|
注意: HP-UXの場合、使用されるNSSバージョンは3.12.10です。その他すべてのプラットフォームでは、バージョン3.13.1.0が使用されます。 |
Oracle iPlanet Web Server リリース7.0.17でサポートされるオペレーティング環境およびハードウェアの詳細は、次の場所にあるOracle iPlanet Web Server 7.0.9+動作保証マトリックスに記載されています。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
メモリーおよびディスク容量の要件
最小推奨ディスク容量: 550MB
最小必須メモリー
Red Hat Enterprise Linux: 768MB
その他すべてのオペレーティング・システム: 512MB
リリース 7.0.9以降では、Oracle iPlanet Web Serverは、Java SE 5ではなくJava SE 6でのみサポートされます。
Web Server 7.0.17以上では、Solaris、Linux、Windowsの各プラットフォームに対してJDK 7のサポートが提供されます。
サポートされるオペレーティング・システムの詳細は、次のページにリンクがあるOracle iPlanet Web Server 7.0.9+動作保証マトリックスのスプレッドシートを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
|
注意: JDK 6は、サポートされるプラットフォームのスプレッドシートに記載されているすべてのオペレーティング・システム(HP-UXおよびAIXを除く)用にOracle iPlanet Web Server (リリース7.0.9以降)とともにパッケージ化されています。 |
システム仮想化とは、複数のオペレーティング・システム・インスタンスが共有ハードウェア上で独立して動作することを可能にするテクノロジのことです。機能的には、仮想化環境内でホストされているオペレーティング・システムにデプロイされたソフトウェアは通常、背後のプラットフォームが仮想化されていることを認識しません。Oracleでは、Oracle製品が適切にサイズ設定および構成された仮想化環境上で、仮想化されていないシステムの場合と同様に機能することを確認するためにテストを実行しています。
仮想化環境でのOracle製品のサポートの詳細は、次を参照してください:
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/oracleas-supported-virtualization-089265.html
適用可能な最新のパッチでオペレーティング・システムを更新します。次の各項では必須パッチを一覧表示します。
Solaris 10のx86またはSPARCユーザーは、最新のパッチ・クラスタをインストールするようにしてください。パッチ・クラスタは、次のMy Oracle Supportサイトで入手可能です。
|
注意: 32ビットSolaris (SPARC)プラットフォームの場合、この項で説明されているパッチに加えて、SUNWlibCおよびSUNWlibCxパッケージをインストールしてください。 |
Oracle iPlanet Web Server 7.0インストーラは、必須パッチがシステムにインストールされているかどうかを判定します。それらのパッチがなかった場合、インストールは失敗します。サポートされたプラットフォーム上にOracle iPlanet Web Server 7.0を正常にインストールして、正しく機能させるには、次の各パッチが必要です。
|
注意: http://support.oracle.comで入手可能なパッチが古くなっている場合、最新版には最新の不具合修正と製品の機能拡張が含まれているので、それらのパッチの最新版をダウンロードします。 |
|
注意: システムにインストールされているSolarisのバージョンを確認するには、/etc/releaseファイルを参照します。
Solaris 10 6/06 s10x_u2wos_08 X86
Copyright 2006 Sun Microsystems, Inc. All Rights Reserved.
Use is subject to license terms.
Assembled 02 May 2006
|
SPARC
119963-26 - C++用の共有ライブラリ・パッチ
x86
119964-26 - C++用の共有ライブラリ・パッチ
AIX 5.3: 5300-08-01-0819以降
AIX 6.1: 6100-00-04-0815以降
compat-libstdc++-33.x86_64 rpm
glibc-2.12-1.80.el6.i686 rpm
Oracle iPlanet Web Server リリース7.0.17でサポートされているWebブラウザの詳細は、次の場所にあるOracle iPlanet Web Server 7.0動作保証マトリックスに記載されています。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
動作保証のないのオペレーティング・システムのバージョン
iPlanet Web Server リリース7.0.17の時点で、次のオペレーティング・システムのバージョンは動作保証の対象外となっています。
Microsoft Windows XP
Microsoft Window Server 2003 Enterprise Edition、Service Pack 2
Microsoft Windows 2000 ServerおよびWindows 2000 Advanced Server
Solaris 9 Update 9 SPARC (32ビットおよび64ビット)
Solaris 9 Update 8 x86 (32ビット)
Solaris 8
OpenSolaris
HP-UX 11.11
Novell SUSE Linux Enterprise Server 9
Red Hat Enterprise Linux Advanced Server 3
動作保証外のWebブラウザのバージョン
iPlanet Web Server リリース7.0.17の時点で、次のWebブラウザのバージョンは動作保証の対象外となっています。
Firefox 2
Microsoft Internet Explorer 6
Mozilla (すべてのバージョン)
この項では、Web Serverのインストール、移行およびアップグレードに関する注意点を示します。これらのトピックの詳細は、Oracle iPlanet Web Serverインストールおよび移行ガイドの情報を確認してください。
Oracle iPlanet Web Server リリース7.0.17の時点での既知の問題は、章 2, "既知の問題点."を参照してください。
以前のバージョンのWeb Serverが含まれているディレクトリにWeb Serverをインストールすることはできません。ただし、Web Serverを新しいディレクトリにインストールした後で既存のインストールを移行することはできます。
Web Serverは、Java Enterprise Systemの一部またはスタンドアロン・バージョンとしてインストールできます。
スタンドアロン・インストールでは、NSSやNSPRなどの必要な共有コンポーネントはすべて、Web Serverインストール・ファイルとともにパッケージ化されます。
提供されているOracle iPlanet Web Server 7.0用のJava ESパッチはリリース7.0.12までです。この項の情報は、リリース7.0.12以前のリリースにのみ適用されます。
Oracle iPlanet Web ServerをJava ESスイートの一部としてインストールする場合は、Java ESインストーラによって、NSSやNSPRなどのすべての共有コンポーネントは別々のパッケージとして、Web Server固有のバイナリは別々のOS依存のパッケージとしてインストールされます。
最新のJava ESコンポーネント・パッチをhttp://support.oracle.comからダウンロードし、オペレーティング・システムにインストールします。
|
注意: NSSおよびNSPRの最新のパッチをシステムにインストールしないと、Oracle iPlanet Web Serverが正常に起動しません。したがって、Oracle iPlanet Web Serverの最新の更新をインストールする前に、ご使用のシステムに適用可能なNSSパッチのREADMEの内容を確認してください。 |
Web Server 6.0および6.1の構成は移行できます。6.0よりも前のリリースのWeb Serverからの直接移行はサポートされていません。Web Server 4.0などの以前のリリースは、まずWeb Server 6.1に移行し、それからWeb Server 7.0に移行する必要があります。Web Server 4.0以降からWeb Server 6.1への移行の詳細は、次の場所にあるSun Java System Web Server 6.1インストールおよび移行ガイドおよびSun Java System Web Server 6.1リリース・ノートを参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E19857-01/index.html
Web Server 4.1からWeb Server 7.0への移行およびすべてのバージョンのWeb Server 6.0からWeb Server 7.0への移行の詳細は、Oracle iPlanet Web Serverインストールおよび移行ガイドを参照してください。
既存の7.0インストールに上書きする形でOracle iPlanet Web Server 7.0の最新の更新をインストールすると、インストーラは自動的にアップグレードを実行します。
Oracle iPlanet Web Server 7.0がすでにインストールされている場合、最新の更新に付属するインストーラで、既存の7.0インストールの場所を指定してからアップグレードを実行します。
Web Server 7.0からWeb Server 7.0 Update 5へのアップグレードの詳細は、Oracle iPlanet Web Serverインストールおよび移行ガイドを参照してください。
互換性の問題
Web Server 7.0はJavaServer Faces 1.2テクノロジをサポートします。JavaServer Faces 1.1アプリケーションのほとんどは、何の変更を加えなくてもWeb Server 7.0と連動するはずです。ただし、アプリケーションをJavaServer Faces 1.2アプリケーションに移行するときになんらかの互換性の問題が発生する可能性があります。その場合は、アプリケーションに変更を加える必要があります。
変更点については、次の場所にあるJavaServer Facesリリース・ノートに記載されています:
https://javaserverfaces.dev.java.net/rlnotes/1.2_04/issues.html
Sun Java System Portal Server 7.1はJava ES 5で提供され、Web Server 7.0 Update 1と互換性がありません。Web Server 7.0とともにSun Java System Portal Server 7.1をデプロイした場合、Web Server 7.0のみではなく両方のサーバーをアップグレードする必要があります。
必要なSun Java System Portal Server 7.1アップグレードは、Java ES 5 Update 1または次の場所にあるパッチに含まれています。
124301 (SPARC)
124302 (x86)
124303 (Linux)
Web Serverのローカライズされたバージョンを使用している場合は、Portal Serverの次のローカライゼーション・パッチもインストールしてください。
125301 (Solaris SPARCおよびSolaris x86ローカライゼーション)
125302 (Linuxローカライゼーション)