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Oracle® JRockitの紹介
リリースR28
B61437-02
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6 Oracle JRockit JDKの設定と実行

この章では、Oracle JRockit JDK環境の設定プロセスについて説明します。

この付録の内容は以下のとおりです。

6.1 Oracle JRockit JDKのインストール

JRockit JDKは、Oracle JRockit Mission Control、Oracle JRockit Real Time、Oracle WebLogic Serverなどの複数のOracle製品に含まれています。このため、これらの製品をインストールするとJRockit JDKがインストールされます。詳細については、特定のOracle製品のインストール・ガイドを参照してください。

6.2 Windows環境の設定と検証

複数の環境変数がWindows上のJRockit JVMの操作を制御します。これらの環境変数が機能するためには、PATH環境変数がJavaのインストール・ディレクトリを指す必要があります。

set PATH=java_installation_directory\bin;%PATH%

6.3 Linux環境の設定と検証

Linux環境を最新の状態に保ち、JRockit JDKの実行時にはオラクルがサポートするリリースがインストールされている必要があります。

JRockit JDKがテスト済のLinuxリリースの一覧については、次の場所にある「Oracle JRockit JDK Supported Configurations」を参照してください。http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

Linuxインストールの正しいパスを次に示します。

export PATH=java_installation_directory/bin:$PATH

glibcライブラリがIA32上のLinuxに対してインストールされているかの確認

Linux IA32でJRockit JVMを実行する際、i686アーキテクチャ用にコンパイルされたglibcライブラリを使用するようにJVMを設定する必要があります。設定しないと、JRockit JVMがフリーズまたはクラッシュする可能性があります。

次のコマンドを実行して、どのglibcライブラリがインストールされているかを確認します。

rpm -q --queryformat '\n%{NAME} %{VERSION} %{RELEASE} %{ARCH}\n' glibc

chroot(3)環境での実行時に/procファイル・システムがマウントされているかの確認

一部のLinuxバージョンでは、chroot(3)環境での実行時に/procファイル・システムがマウントされません。これにより、JRockit JVMが不安定になったり、クラッシュすることがあります。JVMおよび一部のLinuxライブラリは/procファイル・システムからハードウェア・プラットフォームに関する情報にアクセスする必要があるためです。

/procファイル・システムがマウントされているかどうかを確認するには、chroot(3)環境でコマンドラインからシェル・コマンドgetconf _NPROCESSORS_CONFを実行します。使用しているシステムの正しいプロセッサ数がコマンドによって返されない場合は、JRockit JVMを実行する前に/procファイル・システムをマウントする必要があります。

6.4 Solaris環境の設定と検証

Solarisインストールの正しいパスを次に示します。

export PATH=java_installation_directory/bin:$PATH

Oracle JRockit JDK R28.xは、64ビットのSPARCシステムのみでSolarisに対応してるので注意してください。