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Oracle® JRockit Mission Control Mission Control Clientの紹介
リリース4.1
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5 アクセシビリティ・ノート

この章では、Oracle JRockit Mission Controlで提供されているアクセシビリティ機能について説明します。

Oracleではユーザー補助機能が必要な場合にもご利用いただける高品質の情報テクノロジの提供に取り組んでいます。この目的のために、Oracle JRockit Mission Control Clientのアクセシビリティを確保する重要なプロジェクトに着手してきました。これらの拡張機能を実装し、また、留意すべきアクセシビリティのすべての問題に継続して対処していきます。

この章の内容は次のとおりです。

5.1 スクリーン・リーダー

視覚障害のあるユーザーの方々を支援するために、画面ベースの情報を音声に変換するテクノロジである、様々なスクリーン・リーダーがサポートされています。

現在、Freedom Scientific, Inc.のJAWSスクリーン・リーダーの構成オプションが使用可能です。この製品の構成については、以下のFreedom Scientificスクリーン・リーダーのWebサイトを参照してください。

http://www.freedomscientific.com/documentation/screen-readers.asp


注意:

JAWSの使用時は、タブとページの切替えが予期したとおりに動作しないことをご了承ください。回避策については、5.3.2「タブ/ページ間を切り替える」を参照してください。


5.2 JRockit Mission Controlアクセシビリティ・モード

JRockit Mission Control Clientでは、パフォーマンス・データのダイアルおよびチャートが表示されます。ほとんどのユーザーにとっては、これらのチャートで傾向を表し、パフォーマンス・メトリックの最大値と最小値の識別に役立つデータの価値のあるグラフィカルなビューが提供されます。ただし、チャートではスクリーン・リーダーで読み上げることのできる形式で情報が伝達されません。この問題に対処するため、ダイアルとチャートのデータが表形式で提供されるようにJRockit Mission Control Clientのアクセシビリティ・モードを構成できます。


注意:

アクセシビリティ・モードでは、通常のモードで実行している場合と比べて、JRockit Mission Controlの動作が異なる場合があります。これはこのリリースの既知の問題です。


5.2.1 アクセシビリティ・モードの使用

アクセシビリティ・モードを使用するには、次の手順に従います。

  1. JRockit Mission Control Clientで、「ウィンドウ」メニューから「プリファレンス」を選択します。
    「プリファレンス」ウィンドウが開きます。

  2. 左ペインで「JRockit Mission Control」を選択します。右ペインの「アクセシビリティ・オプション」で、「アクセシビリティ・モードの使用」を選択します。

  3. 「適用」をクリックします。

5.2.2 グラフィック・コントロールのテキスト・ラベルの表示

「プリファレンス」ウィンドウで、一定のグラフィカル・コントロールのテキスト・ラベルが表示されるようにJRockit Mission Controlを構成できます。これを行うには、次の手順を実行します。

  1. JRockit Mission Control Clientが実行されている状態で、「ウィンドウ」「プリファレンス」の順に選択します。

    「プリファレンス」ウィンドウが表示されます。

  2. 「アクセシビリティ・オプション」ペインで、ボタンのテキスト・ラベルを表示(この変更を有効にするには、コンソールを再起動する必要があります)を選択します。

  3. 「OK」をクリックします。

    コンソールが実行中であれば、ラベルが表示されます。フライト・レコーダを実行中の場合は、記録を再度開いたときにラベルが表示されます。


注意:

コンソールを実際に起動する前にアクセシビリティ・モードを構成すると、コンソールの起動時に新しい構成が表示されます。


5.2.3 追加情報

スクリーン・リーダーを使用して表データを読み取る際の重要な情報については、5.3.3「スクリーン・リーダーで表データを読み上げる」を参照してください。

5.3 回避策

この項には、JRockit Mission Controlのアクセシビリティ機能を使用してユーザーの操作を拡張するための追加手順が含まれています。これらの手順は、以下のとおりです。

5.3.1 1行のみを含むツリー表のナビゲート

1行のみを含むツリー表コンポーネント(メモリー・リーク・ディテクタの「タイプ・ツリー」表や「インスタンス・ツリー」表など)をナビゲートする際は、その行に移動するために、スペース・キーまたは[Shift]キーを押し、上下矢印キーを使用する必要があることがあります。

5.3.2 タブ/ページ間を切り替える

JRockit Mission Control GUIのタブ・コンポーネントにアクセスする際、JAWSによって「ページに切り替えるには「Ctrl」+「Tab」キーを押してください」という誤った指示がユーザーに表示されます。タブまたはページ間を切り替える正しい方法は、左右の矢印キーを使用することです。

5.3.3 スクリーン・リーダーで表データを読み上げる

スクリーン・リーダー・ソフトウェアを使用してJRockit Mission Controlの表データをより効率的に読み上げるには、表データをコピーしてテキスト・エディタに貼り付け、そこから読み上げます。コピーして貼り付けるには、次の手順に従います。

  1. 読み上げる表を右クリックしてコンテキスト・メニューを開きます。

  2. 「すべて選択」を選択してすべての項目を選択します。

  3. 「コピー」を選択します。

  4. テキストをテキスト・エディタに貼り付けます。

5.3.4 コンソールの「全般」または「概要」タブ・データの読取り

スクリーン・リーダーで「全般」または「概要」タブ・データの読取りができるように、ダイヤルおよびグラフの各セクションには、グラフと表の間で表示を切り替えるために使用できるそれぞれのホット・スワップ・コントロールがあります。グラフィック・コントロールのラベルを表示するには、5.2.2「グラフィック・コントロールのラベルの表示」に示された手順を実行します。

5.3.5 オンライン・ヘルプのテキストのサイズを変更する

視覚障害のあるユーザーの方々の場合、テキストのサイズを大きくしないと、JRockit Mission Controlのスタンドアロン(RCP)バージョンのオンライン・ヘルプ・ドキュメントが読みにくい場合があります。フォントのサイズを変更する必要がある場合は、別のブラウザでヘルプを表示する必要があります。

JRockit Mission Controlではオペレーティング・システムで指定されたデフォルトのWebブラウザを使用します。JRockit Mission Control内で別のブラウザを指定することはできません。オペレーティング・システムでのブラウザの指定方法はオペレーティング・システムのバージョンによって異なります。

JRockit Mission Controlヘルプのデフォルトのビューアを変更するには、次の手順に従います。

  1. 「ウィンドウ」「プリファレンス」の順に選択します。

    「Preferences」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. ヘルプ情報の表示方法の指定で、外部ブラウザの使用を選択します。

  3. 「適用」または「OK」をクリックします。


注意:

Eclipseヘルプ・ビューアの制限により、現在はテキストのサイズを変更できません。テキストのサイズを変更する必要がある場合は、回避策として外部ブラウザを使用します。


5.4 JRockit Mission Control Clientで使用される略語

JRockit Mission Control Clientでは、GUIおよびドキュメントの領域を節約するために多数の略語および頭字語が使用されています。可能な限り、これらの略語および頭字語は最初の出現時にスペル・アウトされますが、常にされるわけではありません。JRockit Mission Control Clientで一般に使用される略語および頭字語のリストは、第6章「略語と頭字語」を参照してください。