用途
catrpt
コマンドは、メディアの移動に関連する1つ以上のレポートを表示する場合に使用します。これらのレポートを使用すると、メディア・ライフ・サイクルを容易に管理できます。
多くの場合、ある場所から別の場所にメディアを移動する際に、その管理を印刷されたレポートに頼る必要があります。catrpt
コマンドには、次のレポート・タイプが用意されています。
選択リスト
現在の場所から次の場所に移動する必要があるメディアのリスト。メディアをテープ・ライブラリまたはスタンドアロンのテープ・ドライブから削除する際に、チェックリストとして使用すると便利です。
配布リストまたは梱包リスト
現在の場所から次の場所に移動するメディアのリスト。別の場所に発送するメディアに添える印刷されたリストとして使用すると便利です。また、メディアが保管場所から返却される予定の時期をオフサイト保管ベンダーに送付するのにも役立ちます。
インベントリ・リスト
メディアとその現在の場所のリスト
例外
失われたボリューム、正しいテープ・ライブラリに保存されていないボリューム、ローテーションに残っている期限切れのボリュームなど、ローテーション・ポリシーによって指定された正しい場所にないメディアのリスト。
前提条件
catrpt
コマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)権を備えている必要があります。
構文1
ボリュームの選択または配布レポートを表示する場合は、次の構文を使用します。
catrpt::=
catrpt --type/-t { pick | distribution } job-id...
意味1
指定されたジョブについて表示するレポート・タイプ(選択または配布)を指定します。
メディア移動ジョブまたはボリューム複製ジョブのジョブID。
構文2
ボリュームの場所レポートを表示する場合は、次の構文を使用します。
catrpt::=
catrpt --type/-t location [ --location/-L location_name ] [ --intransit/-I ]
意味2
指定された場所について表示するレポート・タイプを指定します。
場所レポートが必要な場所を指定します。
ある場所から別の場所に移動中のボリュームのみをリストするように指定します。ボリュームは、メディア移動ジョブの一環としてある場所から除去された時点から、次の場所にロードされてその場所のOracle Secure Backupインベントリに現れるまで、移動中とみなされます。
構文3
構文3
例外レポートまたは欠落レポートを表示する場合は、次の構文を使用します。
catrpt::=
catrpt --type/-t { exception | missing } [ --location/-L location_name ]
意味3
指定された場所について表示するレポート・タイプを指定します。
例外レポートまたは欠落レポートが必要な場所を指定します。
構文4
ボリュームのスケジュール・レポートを表示する場合は、次の構文を使用します。
catrpt::=
catrpt { --type/-t schedule } [ --from/-F from_date ] [ --to/-T to_date ] [ --location/-L location_name ]
意味4
指定された場所について表示するレポート・タイプを指定します。
表示する最も古いスケジュール日付を指定します。--to option
が指定されていない場合、Oracle Secure Backupは--from
の日付から現在までのすべてのスケジュールを表示します。
表示する最も新しいスケジュール日付を指定します。--from
日付が指定されていない場合、Oracle Secure Backupは--to
の日付より古いすべてのスケジュールを表示します。
ボリュームのスケジュール・レポートが必要な場所を指定します。