用途
chhost
コマンドは、構成済Oracle Secure Backupホストの属性を変更する場合に使用します。ホストの初回構成には、mkhostコマンドを使用します。
chhost
コマンドは、IPv6をサポートするすべてのプラットフォーム上で、Internet Protocol v4(IPv4)、Internet Protocol v6(IPv6)、およびIPv4/IPv6が混在する環境をサポートしています。
前提条件
chhost
コマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)権を備えている必要があります。
構文
chhost::=
chhost [ --access/-a { ob | ndmp } ] [ --inservice/-o | --notinservice/-O ] [ --encryption/-e { required | allowed } ] [ --algorithm/-l { AES128 | AES192 | AES256 } ] [ --keytype/-t { passphrase | transparent } ] [ --rekeyfrequency/-g duration ] [ --passphrase/-s string ] [ --querypassphrase/-Q ] [ --keystoreputonly/-T ] [ --tcpbufsize/-c bufsize ] [ [ --role/-r role[,role]... ] | [ --addrole/-R role[,role]... ] | [ --rmrole/-E role[,role]... ] ] [ [ --ip/-i ipname[,ipname]... ] | [ --addip/-I ipname[,ipname]... ] | [ --rmip/-P ipname[,ipname]... ] ] [ --ndmpauth/-A authtype ] [ { --ndmppass/-p ndmp-password } | --queryndmppass/-q | --dftndmppass/-D ] [ --ndmpport/-n portnumber ] [ --ndmppver/-v protover ] [ --ndmpuser/-u ndmp-username ] [ --nocomm/-N ] [ --ndmpbackuptype/-B ndmp-backup-type ] [ [ --backupev/-w evariable-name=variable-value ]... { [ --addbackupev/-W evariable-name=variable-value ]... | [ --rmbackupev/-x evariable-name ]... } ] [ [ --restoreev/-y evariable-name=variable-value ]... | { [ --addrestoreev/-Y evariable-name=variable-value ]... [ --rmrestoreev/-z evariable-name ]... } ] hostname...
意味
ここに記載されていないオプションについては、「mkhost」を参照してください。
ホストのアクセス方法を指定します。オプションは次のとおりです。
ob
このオプションは、ホスト(UNIX、LinuxまたはWindowsコンピュータ)にOracle Secure Backupがインストールされており、ホストがOracle Secure Backupの内部通信プロトコルを使用して通信を行う場合に使用します。
ndmp
このオプションは、ホスト(ファイラ/ネットワーク接続ストレージ(NAS)デバイスなど)にOracle Secure Backupがインストールされておらず、ホストがネットワーク・データ管理プロトコル(NDMP)を使用して通信を行う場合に使用します。
暗号化キーの生成に使用されるパスフレーズを指定します。
パスワードは、コマンドラインまたはコマンド・スクリプトにクリアテキストで指定しないでください。セキュリティ上の脆弱性となります。推奨される手順は、Oracle Secure Backupユーザーにパスワードの入力を要求するようにします。
ホストにロールを追加します。role
プレースホルダの詳細は、「role」を参照してください。
キーをアクティブ・キーにせずに、キー・ストアに追加します。
TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)のバッファ・サイズを指定します。デフォルト値はnot set
です。その場合、グローバル・ポリシーoperations/tcpbufsize
が適用されます。TCP/IPの最大バッファ・サイズは4GB、最小バッファ・サイズは1KBです。TCP/IPのバッファ・サイズを指定どおりに設定できない場合は、警告が表示されます。これは、オペレーティング・システムのカーネル制限が指定されたTCP/IPのバッファ・サイズより小さいときに発生します。
TCP/IPのバッファ・サイズを増やすと、TCP/IPの公示ウィンドウも増えます。そのため、広域ネットワーク(WAN)を介したバックアップをチューニングするには、ラウンド・トリップ時間にバンド幅を乗算した値よりも大きな値にこのパラメータを設定する必要があります。
ホストからロールを削除します。role
プレースホルダの詳細は、「role」を参照してください。
ホスト・コンピュータにIPアドレスを追加します。
ホスト・コンピュータからIPアドレスを削除します。
ホスト・コンピュータとの通信を抑止します。このオプションは、ネットワークと接続できなくなったホストがあり、将来リストアできるそのホストのテープ・バックアップがある場合に使用すると便利です。
指定したNDMPバックアップ環境変数を追加します。
指定したNDMPバックアップ環境変数を削除します。
指定したNDMPリストア環境変数を追加します。
NDMPリストア環境変数を削除します。
構成を変更するホスト・コンピュータの名前を指定します。
例
例2-20 ホストの変更
この例では、ホストsfserver1
からmediaserver
のロールを削除します。
ob> lshost brhost2 client (via OB) in service brhost3 mediaserver,client (via OB) in service sfserver1 mediaserver,client (via OB) in service ndmphost1 client (via NDMP) in service osbsvr1 admin,mediaserver,client (via OB) in service ob> chhost --rmrole mediaserver salessvr1 ob> lshost sfserver1 sfserver1 client (via OB) in service