デフォルトの admin アカウント以外の追加の UNIX ユーザーに対して管理 GUI へのアクセスを有効にしている場合、アップグレード中はそれらのユーザーのアクセスは保持されません。Sun Ray Software アップグレードプログラムは、PAM の構成を保持せず、アップグレード時に admin のデフォルトの設定を再構成します。
回避方法: Sun Ray サーバーで実行するオペレーティングシステムに基づいて次のように PAM の構成を変更します。
Oracle Linux の場合は、現在の utadmingui PAM スタックを次の auth include system-auth のエントリに置き換えることにより、/etc/pam.d/utadmingui ファイルを変更します。
#%PAM-1.0 # BEGIN: added to utadmingui by SunRay Server Software -- utadmingui auth include system-auth # END: added to utadmingui by SunRay Server Software -- utadmingui
Oracle Solaris の場合は、現在の utadmingui PAM スタックを次のエントリに置き換えることにより、/etc/pam.conf ファイルを変更します。
# BEGIN: added to utadmingui by SunRay Server Software -- utadmingui utadmingui auth requisite pam_authtok_get.so.1 utadmingui auth required pam_dhkeys.so.1 utadmingui auth required pam_unix_cred.so.1 utadmingui auth required pam_unix_auth.so.1
参照: CR 14340529
管理 GUI は、Java Servlet および Java Server Pages (JSP) 標準をサポートする Web コンテナを必要とします (以前のバージョンでは必要ありませんでした)。この変更にともない、Apache Tomcat 5.5 (またはそれ以上) がシステムにインストールされている必要があり、utconfig スクリプトが既存の Tomcat インスタンスの場所を確認するように拡張されました。
(たとえば保持ファイルを使用して) 以前の Sun Ray Software バージョンからアップグレードを実行する場合は、アップグレードの完了後に utconfig -w を実行する必要があります。utconfig -w コマンドを実行すると、Tomcat インストールの場所を含む管理 GUI の設定が求められ、そのあと管理 GUI が自動的に起動されます。
参照: CR 12204639
リモートアクセスを無効にすると、空のページが表示されることがあります。
utconfig -w コマンドを使用すると、管理 GUI へのリモートアクセスを有効または無効にすることができます。リモートアクセスが無効 (デフォルト) である場合は、http://localhost:1660 または http://127.0.0.1:1660 を介して管理 GUI にアクセスする必要があります。
この場合、http:// を介した管理 GUI へのアクセスは機能せず、空のブラウザページが表示されます。servername:1660http:// を介して管理 GUI にアクセスするには、リモートアクセスを有効にする必要があります。
servername:1660
参照: CR 12188689
間違ったユーザー名またはパスワードが入力された場合、自己登録 GUI がテキストの入力を拒否します。
回避方法: 「」ボタンを押して自己登録 GUI を再起動します。
自己登録 GUI を使用すると Java コアダンプが出力される場合がありますが、登録は引き続き予期したとおりに機能し、ほかの悪影響が見られません。ただし、coreadm がコアダンプに一意の名前を付けるように構成されている場合は、ディスクスペースの使用率が監視されるはずです。
参照: CR 12195258、12196361