この付録の内容は次のとおりです。
この項の内容は次のとおりです。
表31-1に、XDKコンポーネントがサポートする標準を示します。
表31-1 XDKがサポートするXML標準の概要
標準 | Java | C | C++ | 仕様のURL |
---|---|---|---|---|
DOM 1.0 |
フル |
フル |
フル |
|
DOM 2.0 Core |
フル |
フル |
フル |
|
DOM 2.0 Events |
フル |
フル |
フル |
|
DOM 2.0 Transversal and Range |
フル |
フル |
フル |
|
DOM 3.0 Load and Save |
一部サポート脚注1 |
サポート対象外 |
サポート対象外 |
|
DOM 3.0 Validation |
フル脚注2 |
サポート対象外 |
サポート対象外 |
|
JAXP 1.1(JSR標準) |
フル |
適用不可 |
適用不可 |
|
JAXP 1.2(JSR標準) |
フル |
適用不可 |
適用不可 |
|
SAX 1.0 |
フル |
フル |
フル |
|
SAX 2.0 Core |
フル |
フル |
フル |
|
SAX 2.0 Extension |
フル |
フル |
フル |
|
XML 1.0(Second Edition) |
フル |
フル |
フル |
|
XSLT内のみ |
サポート対象外 |
サポート対象外 |
||
フル |
フル |
フル |
||
XML Pipeline Definition Language 1.0(ノート) |
一部サポート脚注3 |
サポート対象外 |
サポート対象外 |
|
フル |
フル脚注4 |
フル脚注4 |
||
XPath 1.0 |
フル |
フル |
フル |
|
XPath 2.0 Language(草案、2005年4月4日付) |
フル |
サポート対象外 |
サポート対象外 |
|
XPath 2.0データ・モデル(草案、2005年4月4日付) |
フル |
サポート対象外 |
サポート対象外 |
|
XQuery 1.0 and XPath 2.0 Functions and Operators(草案、2005年4月4日付) |
フル |
サポート対象外 |
サポート対象外 |
|
XSLT 1.0 |
フル |
フル |
フル |
|
XSLT 2.0(草案、2005年4月4日付) |
一部サポート脚注5 |
サポート対象外 |
サポート対象外 |
脚注1 「DOMレベル3 Load and Save」では、DOM 3.0 CoreとLoad and Saveとの関係を説明しています。
脚注2 「DOM 3.0 Validation」では、DOM 3.0 CoreとValidationとの関係を説明しています。
脚注3 「XDK for JavaのためのPipeline Definition Language標準」では、標準のサポートされない部分について説明しています。
脚注4 Schema Processorでは、この仕様とhttp://www.w3.org/2001/05/xmlschema-errata
で公開されている「XML Schema 1.0 Specification Errata」に規定された機能がフル・サポートされます。
脚注5 「XDK for JavaのXSLT標準」では、XSLT標準のサポートされない部分について説明しています。
この項の内容は次のとおりです。
注意: Oracle Database 10gリリース2では、Java XDKでDOMレベル3.0 Load and SaveおよびValidation仕様の勧告候補バージョンが実装されています。オラクル社は、DOMレベル3.0 Load and SaveおよびValidationの勧告の実装を含めたリリースまたはパッチの作成を計画しています。これらの勧告に準拠するため、下位互換性のない変更を行う場合があります。この間、DOM Load and SaveおよびValidationの実装に関する下位互換性は保証されません。勧告に準拠するようにJava XDKを更新した後、オラクル社の通常の下位互換性に関する方針がOracle DOM Load and SaveおよびValidationの実装に適用されます。 |
DOM APIはDOMレベル3 ValidationおよびDOMレベル3 Load and Saveの勧告候補をサポートしています。
DOMレベル3 Load and Saveモジュールを使用すると、ソフトウェア開発者は、準拠する製品内にXMLコンテンツをロードおよび保存できます。DOM 3.0 CoreインタフェースDOMConfiguration
は、DOM 3 Load and Saveで参照されます。DOM 3.0 Coreはサポートされていませんが、このインタフェースの制限付きの実装を使用できます。
LSParser
では、charset-overrides-xml-encoding
構成パラメータはサポートされていません。LSParser
では、次の構成パラメータのオプション設定はサポートされていません。
disallow-doctype (true)
ignore-unknown-character-denormalizations (false)
namespaces (false)
supported-media-types-only (true)
LSSerializer
では、discard-default-content
構成パラメータはサポートされていません。LSSerializerでは、次の構成パラメータのオプション設定はサポートされていません。
canonical-form (true)
format-pretty-print (true)
ignore-unknown-character-denormalizations (false)
normalize-characters (true)
DOM 3.0 Validationを使用すると、ユーザーは、XML Schemaからのメタデータ定義の取得、DOM操作の妥当性の問合せ、およびXML Schemaに対するDOM文書またはサブツリーの検証が可能です。
Validationで参照されるDOM 3 Core機能の一部が実装されていますが、Core自体はサポートされていません。DOM CoreのNameList
およびDOMStringList
は、検証のためにサポートされています。検証はXMLスキーマに基づいているため、これらの機能を使用する前にDTDをXMLスキーマに変換する必要があります。
XSLTプロセッサは、XSLT 2.0、XPath 2.0およびXPath/XQuery共有データ・モデルの現在の草案にサポートを追加します。
注意: Oracle Database 10gリリース2のリリース時点では、W3C XSLTおよびXPathのワーキング・グループはXSLT 2.0およびXPath 2.0の勧告を公開していません。オラクル社では、XSLT 2.0およびXPath 2.0仕様が勧告になるまで、その進展に追随していきます。そのために、以前のリリースやパッチ・セットとの下位互換性がないXSLT 2.0およびXPath 2.0実装のアップデートをリリースせざるを得ない場合があります。この間、XSLT 2.0およびXPath 2.0実装に関するデータベース・リリースやパッチ・セット間の下位互換性は保証されません。XSLT 2.0およびXPath 2.0仕様が勧告になった後は、XSLT 2.0およびXPath 2.0勧告の実装を取り入れたリリースやパッチ・セットを作成していきます。勧告の公開後は、オラクル社の通常の下位互換性に関する方針がXSLT 2.0およびXPath 2.0の実装に適用されます。XSLT 2.0およびXPath 2.0仕様の状況に関する最新情報については、http://www.w3.org を参照してください。 |
仕様の次の機能は、現行リリースではサポートされていません。
スキーマ・インポートおよび静的入力機能はサポートされていませんが、XPath 2.0データ・モデルで規定されているXMLスキーマの組込み入力機能はサポートされています。
schema-element
およびschema-attribute
のノードテストはサポートされていません。
XSLT命令xsl:number
は、XSLT 1.0のセマンティクスおよび構文を使用します。
use-when標準属性はサポートされていません。
プロセッサでは、xsl:param
のrequired
属性はサポートされていません。
トンネル・パラメータはサポートされていません。
正規表現命令はXSLTではサポートされていません。
XPath 2.0関数fn:tokenize
、fn:matches
およびfn:replace
はサポートされていません。
format-dateTime
、format-date
およびformat-time
関数はサポートされていません。
xsl:attribute
、xsl:comment
、xsl:message
のコンテンツ・モデルと、xsl:key
およびxsl:sort
のキー値の計算方法は1.0の動作のままです。
xsl:copy
、xsl:element
およびリテラル結果要素の属性[xsl:]inherit-namespaces
はサポートされていません。
XPath 2.0およびXSLT 2.0に関するW3Cの仕様が更新された結果、動作が10gリリース1と異なる部分があります。10gリリース1対応の動作では、システム・プロパティoracle.xdkjava.compatibility.version=10.1.0
が設定されます。
XPath 2.0 - 10gリリース1と10gリリース2との相違点
1. RangeExpr
の(m to n)でm > nの場合の動作が変更されました。以前は逆の順序で(n to m)と処理されていました。2005年4月の草案に従って、空の順序が戻されます。
2. isnot
演算子が2005年4月の草案に従って削除されました。
3. getEffectiveBooleanValue
の定義(fn:boolean
)が2005年4月の草案に従って更新されました。空の文字列値を指定すると、false
が戻されるのではなく、例外(FORG006)が発生します。getEffectiveBooleanValue
で処理されないすべてのケースで例外(FORG006)が発生します。XPath 1.0のfn:boolean
の動作には変更はありません。
XSLT 2.0 - 10gリリース1と10gリリース2との相違点
2004年11月の草案に従って、normalize-unicode
がnormalization-form
に変更され、有効な属性値が"yes" | "no"から"NFC" | "NFD" | "NKFC" | "NKFD" | \x{2026}\x{2026}に変わりました。
Oracle Database XDKにおけるJAXB仕様の実装では、次の機能はサポートされていません。
Javadocの生成
XML Schemaコンポーネント"any"および置換グループ
XML Pipeline ProcessorがW3Cノートから次の点で変更されています。
DOMParserProcess
およびSAXParserProcess
を処理するパーサーがXMLパイプラインに追加されています(セクション1)。
使用可能なパイプライン入力に関する最終ターゲット出力が最新のものになっているかどうかを確認するには、最終ターゲット出力のみを確認します。XML Pipeline Processorでは各プロセスの中間出力が最新であるかどうかは判断されません(セクション2.2)。
select
属性では、二重引用符("...")の間にあるものはすべてリテラル文字列と考えられます。
1つのプロセスで同じInformation Setが作成された場合、XML Pipeline Processorではエラーが発生します(セクション2.4.2.3)。
<document>
要素はサポートされていません(セクション2.4.2.8)。
この項の内容は次のとおりです。
XML Schema Processor for Javaは、次のエンコーディングを使用するドキュメントをサポートします。
BIG
EBCDIC-CP-*
EUC-JP
EUC-KR
GB2312
ISO 2022-JP
ISO 2022-KR
ISO 8859-1〜ISO 8859-9
ISO 10646-UCS-2
ISO 10646-UCS-4
KOI8-R
Shift_JIS
US-ASCII
UTF-8
UTF-16
XDK Parser for Cでは、300を超えるIANAキャラクタ・セットがサポートされています。サポートされているキャラクタ・セットには、次のものがあります。
UTF-8
UTF-16
UTF16-BE
UTF16-LE
US-ASCII
ISO 10646-UCS-2
ISO-8859-{1-9、13-15}
EUC-JP
SHIFT_JIS
BIG5
GB2312
GB_2312-80
HZ-GB-2312
KOI8-R
KSC5601
EUC-KR
ISO-2022-CN
ISO 2022-JP
ISO 2022-KR
WINDOWS-{1250-1258}
EBCDIC-CP-{US、CA、NL、WT、DK、NO、FI、SE、IT、ES、GB、FR、HE、BE、CH、ROECE、YU、IS、AR}
IBM{037、273、277、278、280、284、285、297、420、424、437、500、775、850、852、855、857、858、860、861、863、865、866、869、870、871、1026、01140、01141、01142、01143、01144、01145、01146、01147、01148}
前述のキャラクタ・セットの別名を使用できます。また、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』の付録A「キャラクタ・セット」に指定されたキャラクタ・セットは、IW7IS960を除いて使用できます。