Oracle® Fusion Middleware Oracle Reportsレポート作成のためのユーザーズ・ガイド 11gリリース1(11.1.1) B61376-01 |
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この章では、データに基づいて変化するグラフィックを含むレポートについて学習します。この章の手順に従うと、図24-1に示すレポート出力を生成できます。
概要
Oracle Reportsでは、動的な描画やイメージにリンクしてそれを表示することができます。これにより、グラフィックが変更されると、その変更が実行時にレポート出力に反映されます。
データ・リレーションシップ
レポートに動的グラフィックを表示する方法の1つは、表示するグラフィック・ファイルの名前を格納するデータベース列を作成する方法です。これはデータ・モデル・ビューで行います。
データ・モデル・ビューには、最新バージョンのグラフィックのレポートへの取込みを可能にする「ファイルからの読取り」プロパティが用意されています。ファイル名のリストを含む列に「ファイルからの読取り」プロパティを設定すると、Oracle Reportsでは指定したファイル名自体ではなく、そのファイルに格納されているグラフィックが表示されます。Oracle Reportsでは、この設定を行うことで、実行時に最新バージョンのグラフィックをレポートに取り込むことができます。
レポートに動的グラフィックを挿入するもう1つの方法は、ペーパー・レイアウト・ビューのファイル・リンク・ツールを使用する方法です。このツールを使用して、グラフィックやテキストなどの外部ファイルを格納するボイラープレート・オブジェクトを作成できます。この方法については、この例では説明しません。このツールの詳細はOracle Reportsオンライン・ヘルプを参照してください。
レイアウト
このレポートでは、単純なグループ上レイアウトを使用します。
使用例
この例では、従業員が所属する部署の地域に応じて異なるイメージを表示する、グループ上レイアウトを使用した従業員に関する単純なレポートを作成します。
このサンプル・レポートの作成過程では、次を行います。
データ・モデル・ビューでの手動による2つの問合せをリンクしたデータ・モデルの作成
最初にレポート・ウィザードを使用し、その後ペーパー・レイアウト・ビューで修正を加えることによるレポートのレイアウトの作成
動的グラフィックを含むレポートのサンプルを表示するには、サンプル・フォルダdynamicgraphics
を開き、Oracle Reportsのサンプル・レポートdynamicgraphics.rdf
を開きます。サンプルを開く方法の詳細は、「はじめに」の「サンプル・レポートへのアクセス」を参照してください。