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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reportsレポート作成のためのユーザーズ・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B61376-01
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38.2 マルチバイト・レポートの問合せおよびペーパー・レイアウトの作成

レポートは、レポート・ウィザードを使用して作成するか、または手動で作成できます。

この例のレポートを作成するには、レポート・ウィザードを使用します。ウィザードを使用して、レポートのレイアウト、スタイル、フィールドおよびテンプレートの詳細を指定します。また、ランタイム・ユーザー・パラメータによる条件を含むSQL問合せも設定できます。このパラメータによって、ユーザーは、印刷されるレポート出力の言語を指定できます。

簡単なレポートを作成するには:

  1. Oracle Reports Builderを起動します。すでに起動している場合は、「ファイル」→「新規」→「レポート」を選択します。

  2. 「ようこそ」ダイアログ・ボックスまたは「新規レポート」ダイアログ・ボックスで、「レポート・ウィザードを使う」を選択して「OK」をクリックします。

  3. 「ようこそ」ページが表示されたら、「次へ」をクリックします。

  4. 次のページで、「Webおよびペーパー・レイアウトの両方を作成」が選択されていることを確認し、「次へ」をクリックします。

  5. 「スタイル」ページで次の操作を行います。

    • レポートの「タイトル」を入力します。たとえば、製品リストなどです。

    • 」が選択されていることを確認します。

    • 次へ」をクリックします。

  6. データ・ソース」ページで、「SQL問合せ」が選択されていることを確認し、「次へ」をクリックします。

  7. 「データ」ページで「クエリー・ビルダー」をクリックします。

  8. データ表選択ダイアログ・ボックスで、「PRODUCT_DESCRIPTIONS」をクリックし、「インクルード」をクリックします。

  9. 閉じる」をクリックします。

  10. クエリー・ビルダーに表が表示されます。次の列名の左側をクリックし、それらを選択します。

    • PRODUCT_ID

    • LANGUAGE ID

    • TRANSLATED_NAME

    • TRANSLATED_DESCRIPTION

  11. OK」をクリックします。

  12. データ・ソース定義」フィールドに、問合せが次のように表示されます。

    SELECT ALL PRODUCT_DESCRIPTIONS.PRODUCT_ID, 
    PRODUCT_DESCRIPTIONS.LANGUAGE_ID, 
    PRODUCT_DESCRIPTIONS.TRANSLATED_NAME, 
    PRODUCT_DESCRIPTIONS.TRANSLATED_DESCRIPTION
    FROM PRODUCT_DESCRIPTIONS
    

    注意:

    この問合せは、次のいずれかの方法で入力できます。
    • 提供されているテキスト・ファイルutf8_code.txtからコードをコピーして「データ・ソース定義」フィールドに貼り付けます。

    • 前述の手順で説明されているように、「クエリー・ビルダー」をクリックして、コードを入力せずに問合せを作成します。

    • データ・ソース定義」フィールドにコードを入力します。


  13. データ・ソース定義」フィールドで、問合せのFROM句の後にwhere language_id = :p_lang_idと入力します。これによって、where句が問合せ定義に追加されます。where句によって、ユーザーが実行時に選択した言語に基づいてデータが制限されます。

    問合せは次のようになります。

    SELECT ALL PRODUCT_DESCRIPTIONS.PRODUCT_ID, 
    PRODUCT_DESCRIPTIONS.LANGUAGE_ID, 
    PRODUCT_DESCRIPTIONS.TRANSLATED_NAME, 
    PRODUCT_DESCRIPTIONS.TRANSLATED_DESCRIPTION
    FROM PRODUCT_DESCRIPTIONS
    where language_id = :p_lang_id
    

    注意:

    :p_lang_idは、コロンが前に付いている場合はパラメータとして処理されます。パラメータが存在しない場合、Oracle Reports Builderによってパラメータが作成されます。その後は、オブジェクト・ナビゲータの「データ・モデル」ノードの「ユーザー・パラメータ」セクションでこのパラメータにアクセスできます。

  14. 次へ」をクリックします。

    Oracle Reports Builderには、追加のパラメータが作成されたことを示す次のメッセージが表示されます。

    Note: The query 'Q_1' has created the bind parameter(s) 'P_LANG_ID'.
    
  15. OK」をクリックします。

  16. 「フィールド」ページで次の操作を行います。

    • 使用可能フィールド」リストの「PRODUCT_ID」をクリックし、「>」ボタンをクリックして、このフィールドを「表示フィールド」リストに移動します。

    • TRANSLATED_NAME」をクリックし、「>」ボタンをクリックして、このフィールドを「表示フィールド」リストに移動します。

    • TRANSLATED_DESCRIPTION」をクリックし、「>」ボタンをクリックして、このフィールドを「表示フィールド」リストに移動します。

  17. 次へ」をクリックします。

  18. 「合計」ページで「次へ」をクリックします。

  19. 「ラベル」ページで「次へ」をクリックします。

  20. 「テンプレート」ページで「Beige」が選択されていることを確認し、「終了」をクリックします。

    ユーザー・パラメータを参照したため、Oracle Reports Builderによって「ランタイム・パラメータ・フォーム」が表示されます。

  21. JAと入力し、「レポート実行」ボタンをクリックして、レポートを実行します。

    レポート出力がペーパー・デザイン・ビューに表示されます。表示は次のようになります。

    図38-4 デフォルト設定の日本語文字がないレポートのペーパー・デザイン・ビュー

    図38-4の説明は次にあります。
    「図38-4 デフォルト設定の日本語文字がないレポートのペーパー・デザイン・ビュー」の説明


    ヒント:

    結果が表示されない場合、指定した条件でデータベースからデータが取得されるように、値JAが大文字で入力されていることを確認してください。

    UTF8 TrueTypeフォントが選択されていないため、日本語文字はまだ表示されません。

  22. レポートをmultibyteutf8_<自分のイニシャル>.rdfという名前で保存します。


    注意:

    レポートを設計するときは、予防策としてレポートを頻繁に異なるファイル名で保存しておくことをお薦めします。そうすれば、いくつかの変更を修正する必要が生じたり、エラーが発生した場合に、前に保存したファイルに戻り、その時点から修正することができます。