A サイレント インストールの作成

ここでは、Oracle WebLogic Communication Services のサイレント インストールを作成する方法について説明します。この章は以下の節で構成されています。

• 節 A.1「基本プラットフォーム」

• 節 A.2「サービス」

A.1 基本プラットフォーム

Oracle WebLogic Communication Services 基本プラットフォームのサイレント インストールは、owlcs10310_generic.jar を使用して行われます。インストールを開始するには、次のコマンドを使用します。

<JAVA_HOME>/bin/java  -Djava.io.tmpdir=/tmpDir  -jar owlcs10310_generic.jar -mode=silent -silent_xml=silent.xml -log=install.log -log_priority=debug

ここで、各要素はそれぞれ次のとおりです。

tmpDir は、ファイルを格納する一時ディレクトリです。

silent.xml では、基本プラットフォームのインストールに必要な入力の詳細を定義します。

install.log は、インストールの出力ログをすべて記録するログ ファイルです。

log_priority=debug は、ロギングのレベルを示します。

インストール用の silent.xml ファイルで必須の値は BEAHOME のみです。BEAHOME は、基本プラットフォームのインストール先のディレクトリです。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<domain-template-descriptor>
<input-fields>
   <data-value name="BEAHOME" value="/scratch/sssankar_silentinstall/run7/mwhome" />
   <data-value name="WLSS_INSTALL_DIR" value="/scratch/sssankar_silentinstall/run7/test1/wlcservices_10.3" />
   <data-value name="WLS_INSTALL_DIR" value="/scratch/sssankar_silentinstall/run7/test2/wlserver_10.3" />
   <data-value name="COMPONENT_PATHS" value="WebLogic Server|WebLogic Communication Services" /> 
</input-fields>
</domain-template-descriptor>
 
BEAHOME= MW Home (Mandatory)
WLSS_INSTALL_DIR= Directory for wlcservices_10.3 (Default to $MW_HOME/wlcservices_10.3)
WLS_INSTALL_DIR= Directory for wlserver_10.3 (Default to $MW_HOMEwlserver_10.3)
COMPONENT_PATHS= "WebLogic Server|WebLogic Communication Services" (Defaults to both the products)

以下に示す追加の値を指定してコンフィグレーションすることができます。

• USER_INSTALL_DIR

• WLS_INSTALL_DIR

• JAVA_HOME

これらは必須ではないため、インストール時にはデフォルト値が自動的に使用されます。

A.2 サービス

Oracle WebLogic Communication Services (Presence コンポーネントおよび SIP Infrastructure コンポーネント) のサイレント インストールは、他の SOA コンポーネントの場合と同様です。インストールを開始するには、次のコマンドを使用します。

./runInstaller -jreLoc <JRE_LOC> -printtime -printmemory -printdiskusage -invPtrLoc oraInst.loc -novalidation -ignoreSysPrereqs -force -silent -response silent.rsp -waitforcompletion

ここで、各要素はそれぞれ次のとおりです。

JRE_LOC は JDK6 の場所です。

invPtrLoc は、oraInventory の場所です。

silent.rsp は、サイレント インストール モード用の応答ファイルです。silent.rsp の形式は次のとおりです。

[ENGINE]
    VERSION=1.0.0.0.0
    [Generic]
    MIDDLEWARE_HOME=/scratch/aime1/work/mw9519
    ORACLE_HOME=/scratch/aime1/work/mw9519/owlcs1456

MIDDLEWARE_HOME は、基本プラットフォームのインストール時に指定した BEA ホームです。

ORACLE_HOME は、インストール先のディレクトリです。

サイレント インストール モードによるコンフィグレーションは、テンプレートを参照して適用するための WLST コマンドを使用して行われます。