この章では、Oracle WebLogic Communication Services (OWLCS) のインストール後の手順について説明します。この章は以下の節で構成されています。
用意されているサンプルのレルム (example.com
) は、実行するデプロイメントのレルムまたはドメインを反映するように変更する必要があります。以下の変更をレルムまたはドメインに対して行ってください。
SIP コンテナのドメイン エリアスの設定
コンソールにログインします (例 : http://weblogic.example.com:7001/console
)。
左側のナビゲーション ペインにある [SipServer] リンクをクリックします。
[コンフィグレーション|全般] タブで、[ドメイン エリアス] までスクロールして、選択するレルム (例 : yourdomain.com) を入力します。
また、この変更は $DOMAIN_HOME/config/custom/sipserver.xml
を編集して行うこともできます。
DIGEST ID アサーション プロバイダのレルム
コンソールにログインします (例 : http://weblogic.example.com:7001/console)。
左側のナビゲーション ペインにある [Security Realms] をクリックします。
[myRealm] をクリックします。
[プロバイダ] タブをクリックします。
[DigestIdentityAsserter] をクリックします。
[Provider Specific] タブをクリックします。
DigestRealmName 属性までスクロールして、適切なレルム (例 : yourdomain.com) を選択します。
また、この変更は $DOMAIN_HOME/config/config.xml
を編集して行うこともできます。
Aggregation Proxy のレルム
JConsole を開きます。
-J-Djava.class.path=$JAVA_HOME/lib/jconsole.jar:$JAVA_HOME/lib/tools.jar:$WLS_HOME/lib/wljmxclient.jar -J-Djmx.remote.protocol.provider.pkgs=weblogic.management.remote
$WLS_HOME は $MW_HOME/wlserver_10.3/server/ です。
$JAVA_HOME は JDK 1.6 を指す必要があります。
jconsole -J-Djava.class.path=%JAVA_HOME%/lib/jconsole.jar;%JAVA_HOME%/lib/tools.jar;%WLS_HOME%/lib/wljmxclient.jar -J-Djmx.remote.protocol.provider.pkgs=weblogic.management.remote
JConsole が起動したら、次の URI を使用して MBean サーバに接続します。
service:jmx:t3://<使用するホスト>:7001/jndi/weblogic.management.mbeanservers.domainruntime
AggregationProxy の下にある次の MBean 属性の値を変更します。Realm = <値>
例 : Realm = yourdomain.com
また、この変更は $MW_HOME/user_projects/domains/base_domain/Config/Communications/AggregationProxyServlet.xml
を編集して行うこともできます。
Third-Party Call Control のための P アサートされた ID URI
JConsole を開きます。
$JAVA_HOME/bin/jconsole -J-Djava.class.path=$JAVA_HOME/lib/jconsole.jar:$JAVA_HOME/lib/tools.jar:$WLS_HOME/lib/wljmxclient.jar -J-Djmx.remote.protocol.provider.pkgs=weblogic.management.remote
$WLS_HOME は $MW_HOME/wlserver_10.3/server/ です。
$JAVA_HOME は JDK 1.6 を指す必要があります。
jconsole -J-Djava.class.path=%JAVA_HOME%/lib/jconsole.jar;%JAVA_HOME%/lib/tools.jar;%WLS_HOME%/lib/wljmxclient.jar -J-Djmx.remote.protocol.provider.pkgs=weblogic.management.remote
JConsole が起動したら、次の URI を使用して MBean サーバに接続します。
service:jmx:t3://<使用するホスト>:7001/jndi/weblogic.management.mbeanservers.domainruntime
すべてのサーバ インスタンスについて、oracle.sdp.thirdpartycall -> ThirdpartyCall
の下にある次の MBean 属性の値を変更します。
PAssertedIdentityURI: Replace domain (example.com) in default value of sip:tpcc.user@example.com
また、この変更は $MW_HOME/user_projects/domains/base_domain/Config/ThirdPartyCall.xml
を編集して行うこともできます。
上記のコンフィグレーションの変更を行った後は、OWLCS サーバのすべてのインスタンスを再起動してください。
Third Party Call Control で開始された INVITE
要求の認証は、Third Party Call Control アプリケーションで P アサートされた ID ヘッダをその要求に挿入することによって行われます。デフォルトでは、PAssertedIdentityURI
は sip:tpcc.user@example.com
に設定されます。認証を成功させるには、対応する TPCC ユーザを作成してプロビジョニングする必要があります。ユーザを作成してプロビジョニングするには :
Sash を使用して次のコマンドを実行します。
identity add privateId=tpcc.user publicId=sip:tpcc.user@example.com realm=example.com role="Location Service"
プロンプトが表示されたら、選択したパスワードを入力します (このパスワードは TPCC コンフィグレーションの一部ではないため、実際の値がいずれかの場所で使用されることはありません)。
example.com をインストール用のレルムまたはドメインに置き換えます。上記のユーザが作成およびプロビジョニングされていない場合、Third Party Call Control は機能しません。
注意 : ユーザのプロビジョニングと Sash の使用の詳細については、『Oracle WebLogic Communication Services 管理ガイド』を参照してください。 |