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Oracle® Complex Event Processingスタート・ガイド
11g リリース1(11.1.1.4.0)
B61656-02
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用語集

アダプタ

着信イベント・ソースとの直接のインタフェースになるEPNの要素です。アダプタは着信プロトコルを認識し、イベント・データを標準化フォームに変換して、POJOによって問合せを実行できるようにします。アダプタは、標準化したイベント・データをストリームに転送します。

集計関数

集計関数は、単独のタプルではなく一連のタプルに基づく1つの集計結果を返します。

関数および単一行関数も参照してください。

CEP

Complex Event Processing。

チャネル

チャネルは、アダプタプロセッサの間、プロセッサイベントBeanの間など、他のタイプのコンポーネント間でイベントが流れる物理的な経路を表します。チャネルのモデルにはストリームまたはリレーションがあります。

条件

Oracle CQLの条件は、1つ以上の式と論理(Boolean)演算子を指定し、値としてTRUEFALSEまたはUNKNOWNを返します。

定数値

固定のデータ値。リテラルと同義です。

CQL

Oracle Continuous Query Language。EPLを置き換えます。

データ・フィード

イベント・ソースと同義です。

宛先

Oracle CQLの宛先は、Enterprise Link BAM Adapter、JMSキュー、トピック、ファイルなど、問合せ結果が使用されるところです。

決定論的ガベージ・コレクション

メモリー・ヒープのガベージ・コレクションのための短い、予測可能な休止時間 - これは、使われないオブジェクトをヒープから削除し、新しいオブジェクトのために領域を解放するプロセスです。

DStream

削除されたタプルを表す、リレーションからストリームへの演算子です。

EDA

イベント駆動型アーキテクチャ。

EPL

Oracle Event Processing Language。CQLによって置き換えられます。

EPN

Oracleイベント処理ネットワーク。EPNは、アダプタストリームPOJOおよびビジネス・ロジックPOJOが任意に接続したものであり、Oracle CEPがイベントを処理するために使用します。

イベントBean

特別なイベントが検出されたときに実行されるビジネス・ロジックを含むPOJO。イベントBeanはイベント・シンクです。

イベント・ルール

CQLまたはEPLで表される問合せです。イベントのフィルタ処理および集計のためにPOJOによって実行されます。

イベント・シンク

プロセッサなど、イベントを使用するコンポーネント。

イベント・ソースも参照してください。

イベント・ソース

センサー、ニュース配信サービス、株式相場速報など、イベントを提供するコンポーネント。

データ・フィードおよびイベント・シンクも参照してください。

Oracle CQLの式は、1つ以上の値と演算子、およびOracle CQL関数(値として評価される)の組合せです。通常、式のデータ型はそのコンポーネントのデータ型とみなされます。

条件および関数も参照してください。

書式モデル

文字列に格納される日付時刻データまたは数値cデータの書式を指定する文字リテラルです。

関数

Oracle CQL関数は、データ項目を処理して結果を返すという点で演算子に似ています。関数が演算子と異なるのは引数の形式です。この形式のため、関数は0、1、2およびそれ以上の引数を処理できます。

条件集計関数および単一行関数も参照してください。

増分処理

スケーラビリティとパフォーマンスを改善するためのユーザー定義集計関数の設計パターンです。新しいイベントの受信時の(再)計算コストが、それまでに受信したイベントの合計数ではなく、新しいイベントの数に比例するようになります。

ユーザー定義集計関数が増分処理に対応する場合は、supports incremental processing句をregister function文に指定して、Oracle CEP Service Engineが処理済イベント・データの再スキャンを実行するかわりに新しいイベント・データのみを提供するように指示します。

IStream

挿入されたタプルを表す、リレーションからストリームへの演算子です。

結合

2つ以上のストリーム、ビューまたはリレーションの行を結合する問合せ。

待機時間

ある指定された地点から別の地点にデータが移動するのにかかる時間の表現。

リテラル

固定のデータ値。定数値と同義です。

モノトニック

減少することなく連続して増加する値、または増加することなく連続して減少する値のシーケンスです。このシーケンスには、同じ値が連続して現れることもあります。

現在ウィンドウ

時間に基づくスライディング・ウィンドウの特別なケース。パラメータとして時間間隔Tを取るストリームSは、S [Range T]と指定されます。現在ウィンドウは、S [Now](省略形はS [Range 0])と指定されます。T = 0のとき、時刻tのリレーションは、タイムスタンプtの要素Sから取得されるタプルで構成されます。

スライディング・ウィンドウも参照してください。

演算子

Oracle CQLの演算子は、データ項目を処理して結果を返します。構文では、演算子はオペランドの前後または2つのオペランドの間に指定します。

OSGi

Java用の動的モジュール・システム。サービス指向かつコンポーネントベースの環境と、標準化されたソフトウェア・ライフサイクル管理を提供します。Oracle CEPのアプリケーションは、OSGiバンドルとしてパッケージ化されてデプロイされます。詳細は、http://www.osgi.org/を参照してください。

分割ウィンドウ

分割されたスライディング・ウィンドウ。タプルNの正の整数とストリームの属性のサブセット{A1,... Ak}をパラメータとして取るストリームSは、S[Partition By A1 ... Ak Rows N]と指定されます。オプションで、S[Partition By A1 ... Ak Rows N Range T]と指定することもできます。

スライディング・ウィンドウも参照してください。

POJO

Plain Old Java Object。サードパーティ・インタフェースの実装やサードパーティ・クラスの拡張が必要ないJavaクラスです。Oracle CEPでは、POJOを使用してビジネス・ロジックを表すことができます。

プロセッサ

EPN内の要素。標準化されたイベント・データをストリームから取得し、問合せ(CQLまたはEPLで表される)を使用して処理します。場合によっては、新しいイベントを生成して出力ストリームに送ります。

問合せ

問合せは、1つ以上のストリームまたはビューからデータを取得する処理です。このリファレンスでは、最上位のSELECT文を問合せと呼びます。

リアルタイム

ユーザーにとって十分に即時的であると感じられる程度で、コンピュータによる外部プロセスの追跡を可能にする(たとえば、常に変化する天候を視覚化して提示するなど)コンピュータの応答レベル。

リレーション

リレーションとは、時間で変化するタプルのバッグです。この「時間」は時間ドメインの一瞬を指します。各瞬間において、リレーションは制限されたセットです。また、リレーションの変化する状態を表すように、挿入、削除、または更新を含む、タイムスタンプを持つタプルのシーケンスとして表すこともできます。更新は、タイムスタンプの昇順でシステムに到着する必要があります。ストリームと同様、リレーションにはすべてのタプルが準拠する固定スキーマがあります。

RStream

リレーションからストリームへの演算子。入力リレーションの現在の状態全体を維持し、各時間ステップごとにすべてのタプルを挿入として出力します。

単一行関数

単一行関数は、問い合せたストリームまたはビューのすべての行について単一行の結果を返します。

関数および集計関数も参照してください。

スライディング・ウィンドウ

SQL99から導出されたウィンドウ仕様に基づく、ストリームからリレーションへの演算子。

現在ウィンドウ分割ウィンドウ無制限ウィンドウ(タプルベース)および無限ウィンドウ(時間ベース)も参照してください。

ソース

Oracle CQLのソースは、Enterprise Link BAM Adapter、JMSキュー、トピック、ファイルなど、Oracle CQL問合せの実行対象のデータが生成されるところです。

Spring Framework

Java用の軽量オープン・ソース・アプリケーション・フレームワークです。Oracle CEPサーバーはSpring Frameworkを使用してOracle CEPアプリケーションをホストします。詳細は、http://www.springframework.org/を参照してください。

ストリーム

ストリームとはタイムスタンプを持つタプルのシーケンスです。同じタイムスタンプを持つ複数のタプルがある場合があります。入力ストリームのタプルは、タイムスタンプの昇順にシステムに到着する必要があります。ストリームには名前付き属性のセットで構成される関連付けられたスキーマがあり、ストリームのすべてのタプルはスキーマに準拠しています。

ストリームは、タプルとタイムスタンプのペアのバッグ(複数セット)です。タイムスタンプを持つタプルの「挿入」シーケンスとして表すことができます。

Oracle CEPでは、ストリームはチャネル・コンポーネントとしてモデル化されます。

タプルおよびチャネルも参照してください。

スループット

Oracle CQLのソースは、Enterprise Link BAM Adapter、JMSキュー、トピック、ファイルなど、Oracle CQL問合せの実行対象のデータが生成されるところです。

タプル

「ストリームのタプル」という用語はストリーム要素のデータ部分(タイムスタンプ・データは除く)の順序付きリストを表します(<s,t>s)。たとえば、株価表示データ・ストリームは次のように表されます。各ストリーム要素は、<timestamp value><stock symbol>および<stock price>で構成されます。

...
<timestampN>    NVDA,4
<timestampN+1>  ORCL,62
<timestampN+2>  PCAR,38
<timestampN+3>  SPOT,53
<timestampN+4>  PDCO,44
<timestampN+5>  PTEN,50
...

ストリーム要素<timestampN+1>  ORCL,62では、タプルはORCL,62です。

ストリームも参照してください。

無限ウィンドウ(時間ベース)

時間ベースのスライディング・ウィンドウの特別なケース。パラメータとして時間間隔Tを取るストリームSは、S [Range T]と指定されます。無限ウィンドウは、S [Range Unbounded](省略形はS [Range infinity])と指定されます。T = infinityのとき、時刻tのリレーションは、tまでのSのすべての要素から取得されるタプルで構成されます。

スライディング・ウィンドウも参照してください。

無限ウィンドウ(タプルベース)

タプルに基づくライディング・ウィンドウの特別なケース。パラメータとしてタプル数Nを取るストリームSは、S [Rows N]と指定されます。無限ウィンドウは、S [Rows Unbounded](省略形はS [Rows infinity])と指定されます。これはS [Range Unbounded]と等価です。T = infinityのとき、時刻tのリレーションは、tまでのSのすべての要素から取得されるタプルで構成されます。

スライディング・ウィンドウも参照してください。

ビュー

Oracle CQLのビューは、ストリームまたはリレーションに関する代替の選択を表します。Oracle CQLでは、副問合せのかわりにビューを使用します。