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Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity Managerシステム管理者ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B62264-01
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6 コネクタのインストール

You use a Oracle Identity Managerを特定のサード・パーティのアプリケーションと統合するには、事前定義済コネクタを使用します。この章では、事前定義済コネクタをインストールする手順について説明します。


注意:

事前定義済コネクタは、Oracle Identity Managerのコア・サーバー・リリースとは別に、Oracle Identity Manager Connector Packに収められています。

Oracle Identity Manager管理のコネクタのインストール機能を使用して必要なリリースのコネクタをインストールできるかどうかを確認するには、Oracle Identity Manager Connector Packのドキュメントを参照してください。


この章は、次の項で構成されます。

6.1 コネクタのインストール・プロセスの概要

ほとんどの事前定義済コネクタのインストールでは、次のタスクの一部またはすべてを実行する必要があります。

  1. インストール要件の確認

  2. ターゲット・システムの構成

  3. Oracle Identity Managerサーバー上のディレクトリへの外部コード・ファイルのコピー

  4. Oracle Identity Managerサーバーの構成

  5. コネクタXMLファイルのインポート

  6. リコンシリエーションの構成

  7. ポロビジョニングの構成

  8. Secure Sockets Layer (SSL)の構成

前述のタスクのうち、Oracle Identity Manager管理では次のタスクを実行できます。


注意:

残りのタスクは手動で実行する必要があります。これらのタスクの実行手順は、Oracle Identity Manager Connector Packドキュメント・ライブラリのコネクタ固有のドキュメントを参照してください。

6.2 事前定義済コネクタのインストール

事前定義済コネクタをインストールするには:

  1. 管理およびユーザー・コンソールにログインします。

  2. 拡張管理に進みます。

  3. 「ようこそ」ページで、「デプロイメント・マネージャ」の下にある「コネクタのインストール」をクリックします。

  4. 「コネクタ・リスト」リストから、インストールするコネクタを選択します。このリストには、デフォルトの次のコネクタ・インストール・ディレクトリにインストール・ファイルをコピーしたコネクタの名前とリリース番号が表示されます。

    OIM_HOME/ConnectorDefaultDirectory 
    

    インストール・ファイルを別のディレクトリにコピーした場合は、次の手順を実行します。

    1. 「代替ディレクトリ」フィールドで、そのディレクトリのフルパスと名前を入力します。

    2. 「コネクタ・リスト」リストにコネクタのリストを再移入するには、「リフレッシュ」をクリックします。

    3. 「コネクタ・リスト」リストから、インストールするコネクタを選択します。

  5. 「ロード」をクリックします。

    次の情報が表示されます。

    • コネクタのインストール履歴

      コネクタのインストール履歴は、同じコネクタの以前にインストールされていたリリースに関する情報です。

    • コネクタの依存性の詳細

      コネクタの中には、使用を開始する前に別のコネクタのインストールが必要なものがあります。たとえば、Novell GroupWiseコネクタを使用する前に、Novell eDirectoryコネクタをインストールする必要があります。この場合、Novell eDirectoryはNovell GroupWiseの依存コネクタになります。

      コネクタの依存性の詳細には、選択したコネクタをインストールする前にインストールが必要なコネクタのリストが含まれます。これらの詳細には、すでにインストールされている依存コネクタに関する情報や、インストールされている依存コネクタの中でアップグレードが必要なものがあるかどうかに関する情報も含まれます。

      コネクタのインストールに進む前に、正しいバージョンの依存コネクタがインストールされているかどうかを確認する必要があります。

  6. インストール・プロセスを開始するには、「続行」をクリックします。

    次のタスクが順番に実行されます。

    1. コネクタ・ライブラリの構成

    2. コネクタXMLファイルのインポート(デプロイメント・マネージャを使用)

    3. アダプタのコンパイル

    タスクが正常に完了すると、そのタスクにチェック・マークが表示されます。タスクが失敗すると、Xマークと、失敗の理由を示すメッセージが表示されます。必要な修正を行った後で、失敗の理由に応じて次のいずれかの手順を実行します。

    • 「再試行」をクリックしてインストールを再試行します。

    • インストールを取り消して、ステップ1から再度実行します。

    インストールが失敗する理由の1つとしては、構成XMLファイル内のファイルおよびディレクトリ・パスに関する情報と、実際のファイルおよびディレクトリ・パスとの不一致があります。この場合は、エラー・メッセージが表示されます。

    たとえば、リコンシリエーション対象のJARファイルの実際の名前がrecon.jarであるとします。この名前が構成XMLファイルでrecon1.jarと指定されている場合、エラー・メッセージが表示されます。

    このようなエラー・メッセージが表示された場合は、次のいずれかの手順を実行します。

    • 構成XMLファイルで変更を行い、「ステップ1: インストールするコネクタの選択」ページからインストールを再試行します。

      前述の例では、JARファイルの名前を構成XMLファイルでrecon.jarに変更し、「インストールするコネクタの選択」ページからインストールを再試行します。

    • ファイルまたはディレクトリの実際の名前またはパスを変更し、「再試行」オプションを使用します。

      前述の例では、JARファイルの名前をrecon1.jarに変更し、「再試行」ボタンをクリックします。

  7. コネクタによっては、検索可能にするために追加構成が必要なユーザー定義フィールド(UDF)があります。Active Directoryコネクタ・フィールドUSR_UDF_OBGUIDは、このようなタイプのフィールドの1例です。UDFを検索可能にするには、次の手順に従います。

    1. 「ユーザー属性」ページに進み、UDF属性を選択し、「検索可能」プロパティをtrueに設定します。ユーザー・エンティティ固有の属性の編集方法については、「エンティティ属性の変更」を参照してください。

    2. UDFで検索できるようにするための認可ポリシーを作成します。ポリシーには「ユーザーの検索」権限と「ユーザー詳細の表示」権限を設定する必要があります。認可ポリシーの作成方法については、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerユーザーズ・ガイドのカスタム認可ポリシーの作成に関する項を参照してください。

  8. コネクタのインストール・プロセスの3つのタスクすべてに成功すると、インストールに成功したことを示すメッセージが表示されます。また、インストール後に実行が必要な手順のリストも表示されます。この手順は次のとおりです。

    1. コネクタを使用するための前提条件が満たされていることの確認


      注意:

      この段階で、前提条件のリストを表示するには、PurgeCacheユーティリティを実行し、サーバー・キャッシュにコネクタ・リソース・バンドルの内容をロードします。PurgeCacheユーティリティの実行の詳細は、「キャッシュのパージ」を参照してください。

      一部の事前定義済コネクタには、前提条件はありません。


    2. コネクタ用のITリソースの作成

      ITリソース・タイプが表示されます。指定したタイプのITリソースを作成する必要があります。


      関連項目:

      ITリソースの作成方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Manager開発者ガイドのITリソースの作成に関する項を参照してください。

    3. コネクタのインストール時に作成したスケジュール済タスクの構成

      XMLファイルのインポート・プロセス中に作成したスケジュール済タスクの名前が表示されます。これらのスケジュール済タスクを構成する必要があります。


      関連項目:

      スケジュール済タスクの構成の詳細は、第2章「スケジュール済タスクの管理」を参照してください。


    注意:

    ITリソースの作成およびスケジュール済タスクの構成を行うOracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールのページへのリンクには、コンソールの左ナビゲーション・ペインにある「リソース管理」メニューを展開してアクセスすることもできます。

6.3 カスタム・コネクタの使用

汎用テクノロジ・コネクタ(GTC)を使用して、Oracle Identity Managerと事前定義済コネクタのないターゲット・システムにリンクするカスタムコネクタを作成できます。GTCの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Manager開発者ガイドを参照してください。