Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integrator接続およびナレッジ・モジュール・ガイド 11gリリース1(11.1.1) B62261-01 |
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この章では、Oracle Data IntegratorでのIBM Informixの使用方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
Oracle Data Integrator(ODI)では、IBM Informixデータベースのデータがシームレスに統合されます。Oracle Data Integratorの機能(リバース・エンジニアリング、ジャーナル化および統合インタフェースなど)は、IBM Informixを使用した場合に最良の動作が得られるように設計されています。
IBM Informixの概念は、Oracle Data Integratorの概念に次のようにマップされます。各IBM InformixサーバーはOracle Data Integratorの1つのデータ・サーバーに対応します。このサーバー内で、各所有者はOracle Data Integratorの1つの物理スキーマにマップされます。
Oracle Data Integratorでは、Java Database Connectivity(JDBC)を使用してIBM Informixデータベースに接続します。
Oracle Data Integratorには、IBM Informixデータを処理するためのナレッジ・モジュール(KM)が用意されています。これらのリストを表12-1に示します。これらのKMではIBM Informix固有の機能が使用されます。IBM Informixデータベースでは汎用SQL KMも使用できます。詳細は、第4章「汎用SQL」を参照してください。
表12-1 IBM Informixナレッジ・モジュール
ナレッジ・モジュール | 説明 |
---|---|
IKM Informix Incremental Update |
増分更新モードでIBM Informixのターゲット表にデータを統合します。このIKMは、データ・フローをステージングするための一時的なステージング表を作成します。その後、ステージング表の内容をターゲット表と比較して、挿入するレコードおよびそれ以外の更新するレコードを推測します。また、CKMを起動してデータ整合性チェックを実行できます。 挿入および更新は、最大のパフォーマンスを得るためにバルク・セットベースの処理で実行されます。そのため、このIKMは大量のデータ用に最適化されています。 IBM Informixのターゲット表をロードして、欠落しているレコードを挿入し、既存のレコードを更新する場合は、このIKMの使用を検討してください。 このIKMを使用するには、ステージング領域がターゲットと同じデータ・サーバー上にあることが必要です。 |
JKM Informix Consistent |
トリガーを使用してIBM Informix表の一貫したジャーナル化を行うためのジャーナル化インフラストラクチャを作成します。 IBM Informixでの一貫性セット・チェンジ・データ・キャプチャを有効にします。 |
JKM Informix Simple |
トリガーを使用してIBM Informix表の単純なジャーナル化を行うためのジャーナル化インフラストラクチャを作成します。 IBM Informixでの単純なチェンジ・データ・キャプチャを有効にします。 |
LKM Informix to Informix(SAME SERVER) |
同じサーバー内にあるソースのInformixデータベースからターゲットのInformixステージング領域へ、データをロードします。 このLKMでは、ソース・データベース内のビューおよびステージング領域データベース内のシノニムが作成されます。この方法は通常、大量のデータを処理する場合に標準のLKM SQL to SQLより効率的です。 ソース表がIBM Informixデータベースにあり、ステージング領域が同じInformixサーバーのIBM Informixデータベースにある場合は、このLKMの使用を検討してください。 |
RKM Informix |
表、ビュー、列、主キーおよび一意でない索引について、IBM Informix固有のメタデータを取得します。このRKMは、基礎となるInformixカタログ表にアクセスしてメタデータを取得します。 デフォルトのJDBCリバースエンジニアリング・プロセスによって提供されていない追加のメタデータをInformixカタログから抽出する場合は、このRKMの使用を検討してください。 |
RKM Informix SE |
表、ビュー、列、主キーおよび一意でない索引について、IBM Informix SE固有のメタデータを取得します。このRKMは、基礎となるInformix SEカタログ表にアクセスしてメタデータを取得します。 デフォルトのJDBCリバースエンジニアリング・プロセスによって提供されていない追加のメタデータをInformix SEカタログから抽出する場合は、このRKMの使用を検討してください。 |
SKM Informix |
IBM Informixデータベースのデータ・アクセスWebサービスを生成します。詳細は、第4章「汎用SQL」のSKM SQLの説明を参照してください。 |
Oracle Data IntegratorでIBM Informixを使用するための固有の要件はありません。