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Oracle Fusion Middleware Oracle B2Bユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1.4.0)
B61381-02
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19 B2Bコマンドライン・ツール

B2Bコマンドライン・ツールは、多数のタスクに使用できます。

項目は次のとおりです。

19.1 コマンドライン・ツール実行の前提条件

コマンドライン・ツールを使用するには、その前に、次の手順を実行してください。

  1. 環境変数ORACLE_HOMEANT_HOMEJAVA_HOMEを設定します。

    ORACLE_HOMEには、Oracle Fusion Middlewareのインストール・ディレクトリを設定します。次に例を示します。

    set ORACLE_HOME=C:\oracle\wls_home
    set ANT_HOME=%ORACLE_HOME%\modules\org.apache.ant_1.7.1 
    set JAVA_HOME=%ORACLE_HOME%\jdk160_18 
    
  2. jndi.propertiesを作成します。

    cd $ORACLE_HOME\bin
    ant -f ant-b2b-util.xml b2bcreate-prop
    
  3. jndi.propertiesファイルを編集して、weblogicパスワードを組み込みます。


注意:

1. コマンドライン・ツールは、管理者のみが使用することを想定しています。ログイン・ユーザーによるデータのパージ、インポートまたはエクスポートを防止するためのセキュリティ・チェックまたは権限チェックは実行されません。

2. いずれかのコマンドライン・ツールを実行した後は、B2Bコンソールにログインしなおす必要があります。B2Bコンソールは一部のメタデータをキャッシュしており、コマンドラインのアクションでメタデータが更新されている場合、キャッシュされているデータが無効になる場合があります。したがって、コマンドライン操作を使用した後は、常にB2Bコンソールに再ログインすることをお薦めします。

3. すべてのコマンドライン・ツールは、JNDI資格証明なしで実行できます。匿名によるコマンドライン・ツールの使用を制限するには、jndi.propertiesファイルに次の情報を記述します。

java.naming.security.principal=weblogic
java.naming.security.credentials=weblogic_password

19.2 データのアーカイブ

Oracle B2Bでは、OracleデータベースのOracle B2Bランタイム・インスタンス・データ用のアーカイブ・メカニズムとして、Oracle Data Pumpが使用されます。Oracle B2Bでアーカイブ機能が有効になるのは、Oracle B2BリポジトリがOracleデータベースの場合のみです。開始日、終了日およびメッセージの状態を構成して、ランタイム・データをアーカイブまたはパージ(あるいはその両方)できます。

パフォーマンスの向上およびアーカイブとパージ・アクティビティの同期のために、各ランタイム・テーブル(B2B_BUSINESS_MESSAGEB2B_EXT_BUSINESS_MESSAGEB2B_APP_MESSAGEB2B_WIRE_MESSAGEおよびB2B_DATA_STORAGE)には、新規列(JOB_ID)が追加されています。

Oracle B2Bでは、ターゲット・ランタイム・データが、(開始日、終了日およびメッセージの状態ごとに)一意のJOB_IDでマーク付けされます。ランタイム・データのアーカイブを選択すると、JOB_IDを使用してデータ・ポンプPL/SQL APIが起動され、ランタイム・データがエクスポートされます。JOB_IDは、ランタイム・メッセージのパージでも使用されます。

ランタイム・データのアーカイブ/エクスポート後、Oracle B2Bでは、Oracle Data Pumpを使用してOracle B2Bリポジトリにランタイム・データをインポートすることもできます。

データをアーカイブするには、その前に、権限とアーカイブ・ディレクトリを設定する必要があります。


注意:

b2b_archiveユーティリティでサポートされるのは、Oracleデータベースのみです。他のデータベースはサポートされません。

初期設定を実行する手順は、次のとおりです。

  1. データベースが稼働するマシン上で、アーカイブ・ファイルをダンプするディレクトリを作成します。次に例を示します。

    mkdir /tmp/archive
    
  2. データベース・プロセスでデータが書き込めるように、そのディレクトリへの権限を付与します。

    chmod 777 /tmp/archive
    
  3. sysdbaでデータベースにログインします。

    sqlplus / as sysdba
    
  4. B2B_EXPORT_DIRを設定します。

    SQL> create or replace DIRECTORY B2B_EXPORT_DIR as '/tmp/archive'
    
  5. SOAスキーマ・ユーザーがb2b_soainfraの場合は、そのユーザーにエクスポート権限を付与する必要があります。

    SQL> grant read, write on directory B2B_EXPORT_DIR to b2b_soainfra;
    SQL> grant exp_full_database  to b2b_soainfra;
    

注意:

アーカイブの実行前に、前述の初期設定手順を必ず実行してください。

データをアーカイブする手順は、次のとおりです。

  1. soainfraスキーマ・ユーザーでログインします。

    $ sqlplus b2b_soainfra/password
    
  2. アーカイブ・プロシージャを実行します。次に例を示します。

    SQL> exec B2B_ARCHIVE_INSTANCE_MSGS('2010/06/23 12:23:23','2010/06/24 12:46:24','MSG_COMPLETE',null,null,null,null,null,null,'myDump.dmp')
    

    プロシージャのシグネチャは次のとおりです。

    exec B2B_ARCHIVE_INSTANCE_MSGS(p_startDate,p_endDate,p_msgState,p_tpName,
    p_direction,p_msgType,p_tpaName,p_idType,p_idVal,filename);
    

表19-1 B2B_ARCHIVE_INSTANCE_MGSユーティリティのオプション

オプション 説明

startDate

varchar2

アーカイブの開始日。

endDate

varchar2

アーカイブの終了日。

msgState

varchar2

ビジネス・メッセージの状態。

tpName

varchar2

取引パートナ名。

direction

varchar2

メッセージの方向。

msgType

varchar2

メッセージのタイプ。

tpaName

varchar2

取引パートナのアグリーメント名。

idType

varchar2

IDのタイプ。

idVal

varchar2

IDの値。

filename

varchar2

データベースによって作成されるアーカイブ・ファイルの名前。ファイル名は一意である必要があります。この名前のファイルが該当するディレクトリに存在しないことを確認してください。


19.3 データのパージ


注意:

ランタイム・データをパージする前に、第19.2項「データのパージ」で説明されている構成のセットアップが必要です。これらの手順を実行しない場合、アーカイブはわかりにくいエラーで失敗します。

ログイン・ユーザーによるデータのパージを防止するためのセキュリティ・チェックまたは権限チェックは実行されません。

b2bpurgeユーティリティでサポートされるのは、Oracleデータベースのみです。他のデータベースはサポートされません。


次のユーティリティでは、設計時データとランタイム・データの両方がパージされ、環境がインストール時の状態にリセットされます。

ant -f ant-b2b-util.xml b2bpurge

表19-2に、このユーティリティのオプションを示します。

表19-2 b2bpurgeユーティリティのオプション

オプション 説明 設定値 必須
mode

設計時データのパージまたはランタイム・データのパージを指定します(下記脚注を参照)。

DT
RT

いいえ脚注1

msgState

指定したメッセージの状態のメッセージを削除します。ランタイム・データに使用されます。

MSG_COMPLETE
MSG_ERROR
MSG_WAIT_TRANSMIT
MSG_WAIT_FA
MSG_WAIT_BATCH

いいえ。msgstateが存在する場合は、startおよびendを使用する必要があります。

purgecontrolnumber

管理番号を削除します。ランタイム・データに使用されます。

true

false(デフォルト)

いいえ

fromdate

この日付以降に作成されたすべてのメッセージを削除します。

日付書式

dd-mm-yyyy hh:mm AM/PM

いいえ

todate

この日付以前に作成されたすべてのメッセージを削除します。

日付書式

dd-mm-yyyy hh:mm AM/PM

いいえ

tp

取引パートナに基づいてパージします。


いいえ

direction

メッセージの方向。


いいえ

msgtype

メッセージのタイプ。


いいえ

agreement

アグリーメントの名前。


いいえ

idtype



いいえ

idvalue



いいえ

archive

アーカイブするかどうかを示します。


デフォルト値はtrueです。

archivename

アーカイブ・ファイルのファイル名。


いいえ


脚注1 ランタイム・レコードのみを削除する場合、オプション-Dmode=RTb2bpurgeの必須引数です。このオプションは、ランタイム・レコードのすべてのパージに対して設定する必要があります。設定しない場合は、すべてのメタデータとランタイム・データがパージされます(例: ant -f ant-b2b-util.xml b2bpurge -Dmode=RT)。


注意:

-Dmode=RT -Dtp=trading_partner_nameオプションのみを使用すると、取引パートナ名が送信者名または受信者名と一致するすべてのレコードが削除されます。

例19-1 設計時データの削除

ant -f ant-b2b-util.xml b2bpurge -Dmode=DT

例19-2 ランタイム・データのパージ

ant -f ant-b2b-util.xml b2bpurge -Dmode=RT

例19-3 管理番号を含むランタイム・データのパージ

ant -f ant-b2b-util.xml b2bpurge -Dmode=RT -Dpurgecontrolnumber=true

例19-4 指定した日付範囲内の指定した状態のメッセージのパージ

ant -f ant-b2b-util.xml b2bpurge -Dmode=RT -Dfromdate="01/02/2009 12:00 AM" -Dtodate="10/02/2009  12:00 AM" -Dmsgstate=MSG_COMPLETE

注意:

archivenameを使用する場合、値は一意のファイル名である必要があります。archivenameに既存のファイル名が使用されている場合は、例外がスローされます。

19.4 データのインポート


注意:

ログイン・ユーザーによるデータのインポートを防止するためのセキュリティ・チェックまたは権限チェックは実行されません。

b2bimportユーティリティは、B2BメタデータのZIPファイルをリポジトリにインポートします。基本的な検証は実行されますが、デプロイメント検証のような完全な検証ではありません。overwriteオプションを使用しないかぎり、データは上書きされません。

次の使用例では、tmp/export.zipのデータが同じサーバー上の場所にインポートされ、上書きは行われません。

ant -f ant-b2b-util.xml b2bimport -Dlocalfile=true -Dexportfile="/tmp/export.zip"

表19-3に、このユーティリティのオプションを示します。

表19-3 b2bimportユーティリティのオプション

オプション 説明 設定値 必須
exportfile

エクスポート(ZIP)ファイルの場所。

-

はい

overwrite

既存のビジネス要素を上書きします。たとえば、インポート・ファイルのデリバリ・チャネルと同じ取引パートナ名の既存のデリバリ・チャネルは、このオプションがtrueに設定されている場合は置換されます。

true

false(デフォルト)

いいえ

localfile

エクスポート・ファイルの場所がサーバー上の場合は、このオプションをtrueに設定するとパフォーマンスが向上します。エクスポート・ファイルは、B2Bが稼働しているサーバーに存在する必要があります。

true

false(デフォルト)

いいえ


19.5 データのエクスポート

b2bexportユーティリティは、Oracle B2Bリポジトリからメタデータをエクスポートします。オプションを指定しないと、リポジトリ全体がエクスポートされます。


注意:

ログイン・ユーザーによるデータのエクスポートを防止するためのセキュリティ・チェックまたは権限チェックは実行されません。

次の使用例では、他のオプションを指定しない場合、リポジトリ全体(ポリシー詳細を除く)が/tmp/export.zipにエクスポートされます。

ant -f ant-b2b-util.xml b2bexport

表19-4に、このユーティリティのオプションを示します。

表19-4 b2bexportユーティリティのオプション

オプション 説明 設定値 必須
tpanames

エクスポート対象の1つ以上のアグリーメント名。1つのアグリーメントをエクスポートする場合、ZIPファイルにはフォルダ/soa/b2bが含まれます。複数のアグリーメントをエクスポートする場合、ZIPファイルには各アグリーメントに対する個別のZIPファイルが含まれます。

アグリーメント名はカンマを使用して区切る必要があります。

いいえ

tpname

エクスポート対象の取引パートナ名。

取引パートナの名前。

いいえ

exportfile

エクスポートしたデータを格納するZIPファイルの場所。

/tmp/export.zip(デフォルト)。

いいえ

active

デプロイ済であり、アクティブの状態のアグリーメントをエクスポートします。

true

false(デフォルト)

いいえ

policies

trueに設定すると、ユーザーとロールの詳細(ポリシー・ストアに必要)を含むリポジトリ全体がエクスポートされます。ポリシー・ストアもエクスポートするように警告が表示されます。

詳細は、第7.2項「「インポート/エクスポート」タブからインポートまたはエクスポートするときにコピーされる情報」を参照してください。

true

false(デフォルト)

いいえ

localfile

エクスポート・ファイルがOracle B2Bと同じコンピュータ上にある場合は、trueに設定するとパフォーマンスが向上します。

true

false(デフォルト)

いいえ


例19-5 ポリシーの詳細を含むリポジトリ全体の/tmp/export.zipへのエクスポート

ant -f ant-b2b-util.xml b2bexport -Dexportfile="/tmp/export.zip" -Dpolicies=true

例19-6 詳細を含まないリポジトリ全体の、同じサーバー上の/tmp/exportinserver.zipへのエクスポート

ant -f ant-b2b-util.xml b2bexport -Dexportfile="/tmp/exportinserver.zip" -Dlocalfile=true

例19-7 取引パートナAcmeの/tmp/Acme.zipへのエクスポート

ant -f ant-b2b-util.xml b2bexport -Dtpname="Acme" -Dexportfile="/tmp/Acme.zip"

例19-8 リスニング・チャネルの詳細を含むアグリーメントの設計時から/tmp/acmeGc.zipへのエクスポート

ant -f ant-b2b-util.xml b2bexport -Dtpanames="Acme_GC_Agreement1" -Dexportfile="/tmp/AcmeGc.zip"

リスニング・チャネルはエクスポート時に非アクティブ化されるため、データのインポート後に再アクティブ化する必要があります。

例19-9 デプロイ済でアクティブな複数のアグリーメントの/tmp/export.zipへのエクスポート

ant -f ant-b2b-util.xml b2bexport -Dtpanames="Acme_GC_Agreement1, GC_Acme_Agreement1" -Dactive=true

リスニング・チャネルはエクスポートされません。

19.6 バッチ処理操作

コマンドラインのb2bbatchユーティリティを使用すると、様々な条件に基づいてバッチを作成できます。このユーティリティは、Oracle B2Bコンソールで使用できるEDIドキュメント用のバッチ作成/削除機能を補助するものです。これはANTベースのコマンドであり、バッチを作成するための条件を柔軟に選択して設定できます。

1つの手順で複数の取引パートナとドキュメント・バージョンを作成するには、Oracle B2Bコンソールを使用する必要があります。これをコマンドラインで行うには、バッチ作成ユーティリティを複数回実行する必要があります。バッチの無効化や更新などの高度な機能の場合は、Oracle B2Bコンソールを使用する必要があります。

使用方法を次に示します。

ant -f ant-b2b-util.xml b2bbatch -Dtp=<tpName> -Dbatchtime=<batchTriggerTime> -Dbatchname=<batchName> -Ddocument=<documentProtocolName> -Ddocrevision=<docRevision> -Ddoctype=<docType> -Disrepetitive=<true|false>

表19-5に、このユーティリティのオプションを示します。

表19-5 b2bbatchユーティリティのオプション

オプション 説明 設定値 必須

tp

取引パートナ名。

取引パートナ名を指定します。

はい脚注1

batchname

バッチ名。

バッチの名前を指定します。

はい

batchtime

バッチのトリガー時刻。

トリガー時刻の指定には、cron文字列またはdd/MM/yyyy HH:mm AM/PM形式の日付を使用できます。

例19-13も参照してください。

はい

document

ドキュメント・プロトコル名。

有効な値: EDI_EDIFACT、EDI_X12

はい

docrevision

ドキュメント・リビジョン。

-

はい

doctype

ドキュメント・タイプ。

-

はい

isrepetitive

cron文字列を使用してバッチを作成するときに、反復的なバッチ処理を有効にします。

有効な値: trueまたはfalse

いいえ

mode

モード。

バッチを削除するにはdeletebatchに設定します。

いいえ


脚注 1 バッチを作成するには、tp、batchtime、batchname、document、docrevision、doctypeの各オプションが必要です。バッチを削除するには、modeとbatchnameオプションだけが必要です。

例19-10 バッチ処理操作の作成

このコマンドによって作成されるX12/4010/850ドキュメントに対するGlobalChipsとのバッチ処理操作は、指定したcron文字列に対して反復モードで実行されます。

ant -f ant-b2b-util.xml b2bbatch -Dtp=GlobalChips -Dbatchtime="0 4850 11 7 5 ? 2010" -Dbatchname=batch1234 -Ddocument=EDI_X12 -Ddocrevision=4010 -Ddoctype=850 -Disrepetitive=true

例19-11 複数のドキュメント・タイプに対するバッチの作成

ant -f ant-b2b-util.xml b2bbatch -Dtp=GlobalChips -Dbatchtime="0 58 11 7 5 ? 2010" -Dbatchname=batch1234 -Ddocument=EDI_X12 -Ddocrevision=4010 -Ddoctype=850,997

ant -f ant-b2b-util.xml b2bbatch -Dtp=GlobalChips -Dbatchtime="07/05/2010 11:45 AM" -Dbatchname=batch1234 -Ddocument=X12 -Ddocrevision=4010 -Ddoctype=850,997

例19-12 バッチ処理操作の削除

ant -f ant-b2b-util.xml b2bbatch -Dmode=deletebatch -Dbatchname=batch1234 

例19-13 batchtimeオプションでの特殊文字の使用

batchtimeの値に*や#などの特殊文字が含まれる場合は、二重引用符を使用して文字をエスケープする必要があります。

ant -f ant-b2b-util.xml b2bbatch -Dtp=GlobalChips -Dbatchtime='0 5,10,15,20,25,30,35,40,45,50,55,59 "*" "*" "*" ? 2010' -Dbatchname=batch1234 -Ddocument=EDI_X12 -Ddocrevision=4010 -Ddoctype="850,855" -Disrepetitive=true 

19.7 アグリーメントのデプロイ

b2bdeployユーティリティでは、リポジトリ内のすべてのアグリーメントが検証およびデプロイされます。アグリーメントがすでにデプロイされている場合は、再度デプロイされます。この結果、古いバージョンのアグリーメントは、非アクティブな状態になります。多数のアグリーメントをデプロイするとき、データが確実に有効である場合は、検証を無効にすると便利です。検証を無効にする場合は、SOAサーバーを再起動する必要があります。プロパティb2b.deploy.validationをfalseに設定すると、検証を無効にできます。

すべてのアグリーメントをリポジトリにデプロイするには、次のコマンドを実行します。

ant -f ant-b2b-util.xml b2bdeploy

表19-6に、このユーティリティのオプションを示します。

表19-6 b2bdeployユーティリティのオプション

オプション 説明 設定値 必須

tpanames

デプロイ対象となるアグリーメントの1つ以上の名前

アグリーメント名はカンマを使用して区切る必要があります。

いいえ


例19-14 アグリーメントAcme_GC_Agreement1およびGC_Acme_Agreement1のデプロイ

ant -f ant-b2b-util.xml b2bdeploy -Dtpanames="Acme_GC_Agreement1,GC_Acme_Agreement1"

19.8 B2Bメタデータの検証

b2bvalidateユーティリティでは、アグリーメント、取引パートナおよびドキュメントなどのOracle B2Bメタデータが検証されます。オプションを指定しない場合は、すべてのアグリーメントが検証されます。

ant -f ant-b2b-util.xml b2bvalidate [-Dargs="comma_separated_argumants"]

表19-7に、このユーティリティのオプションを示します。

表19-7 b2bvalidateユーティリティのオプション

オプション 説明 設定値 必須
args

取引パートナ、アグリーメントまたはドキュメント・プロトコルのファイル名

ファイル名はカンマを使用して区切る必要があります。

はい


例19-15 すべてのアグリーメントの検証

ant -f ant-b2b-util.xml b2bvalidate

例19-16 アグリーメントtpa_ID1234.xmlの検証

ant -f ant-b2b-util.xml b2bvalidate -Dargs="tpa_ID1234.xml"

例19-17 取引パートナtp_MyCompany.xmlおよびアグリーメントtpa_ID1234.xmlの検証

ant -f ant-b2b-util.xml b2bvalidate -Dargs="tp_MyCompany.xml,tpa_ID1234.xml" 

19.9 ebXML CPP/CPAユーティリティの使用

ebXML CPP/CPAユーティリティは、Oracle B2Bメタデータの標準ebXML CPAファイルとの間で変換を行います。

19.9.1 CPP/CPAプロパティ・テンプレートの作成

b2bcreate-cpapropユーティリティは、カスタマイズし、b2bcpaimportおよびb2bcpaexportユーティリティに対するパラメータを提供できる、プロパティ・ファイル・テンプレートを作成します。

次の使用例では、cpp_cpa.propertiesテンプレート・ファイルが作成されます。このファイルはpropfileオプションで使用されます。

ant -f ant-b2b-util.xml b2bcreate-cpaprop

表19-8に、このユーティリティのオプションを示します。

表19-8 b2bcreate-cpapropユーティリティのオプション

オプション 説明 設定値 必須
propfile

b2bcpaimportおよびb2bcpaexportに関する構成詳細を格納するプロパティ・ファイル

-

はい


例19-18 propfileオプションで使用されるプロパティ・ファイル・テンプレートの作成

ant -f ant-b2b-util.xml b2bcreate-cpaprop

19.9.1.1 cpp_cpa.propertiesのプロパティ

cpp_cpa propertiesファイルの一部として、次のプロパティを構成できます。

19.9.1.1.1 CPAインポートのプロパティ

次に、CPAインポートのプロパティを示します。

oracle.tip.b2b.ebms.BPSSDocument (Optional Property)

このプロパティには、BPSSドキュメントの絶対パスが保持され、Oracle B2BリポジトリにインポートするBPSSドキュメントの詳細を取得するために使用されます。このプロパティが存在しない場合、値はCPAドキュメントからインポートされます。複数のBPSSドキュメントは;(セミコロン)で区切ります。

oracle.tip.b2b.ebms.CPADocument (Required Property)

このプロパティは、Oracle B2BリポジトリにインポートするCPAドキュメントの絶対パスを取得するために使用します。

oracle.tip.b2b.ebms.xsdLocation (Optional Property)

このプロパティは、スキーマ・ファイルの場所の絶対パスを指定するために使用します。このスキーマ・ファイルは、ドキュメントの検証に使用されます。使用されるのは、BPSSドキュメントが指定されている場合のみです。

oracle.tip.b2b.ebms.internalDeliveryChannel.protocol (Optional Property)

デフォルトの内部デリバリ・チャネルはAQキューです。特定の内部デリバリ・チャネル(JMS/FTP/FILE/SFTP)を追加する場合、Oracle B2B構成では、このプロパティが使用されます。特定のトランスポート・プロトコルに関するすべての必須プロパティを指定します。その後、特定のチャネルを使用して、メッセージをバックエンド・アプリケーションに送信します。

19.9.1.1.2 CPAエクスポートのプロパティ

次に、CPAエクスポートのプロパティを示します。

oracle.tip.b2b.ebms.OutputFolder (Required Property)

このプロパティは、生成されたCPP/CPAファイルを、指定した場所に格納するために使用します。

oracle.tip.b2b.ebms.Host (Required Property)

このプロパティは、ホスト取引パートナを設定するために使用します。

oracle.tip.b2b.ebms.HostEndPoint (Required Property)

このプロパティは、CPP/CPAエクスポートの生成時にホスト・エンドポイントを設定するために使用します。

oracle.tip.b2b.ebms.HostCertificateAlias (Optional Property)

セキュアなメッセージ転送の場合、このプロパティは、CPP/CPAエクスポートに対するホスト資格証明の詳細を取得するために使用します。

oracle.tip.b2b.ebms.TPCertificateAlias (Optional Property)

セキュアなメッセージ転送の場合、このプロパティは、CPP/CPAエクスポートに対する取引パートナ資格証明の詳細を取得するために使用します。

oracle.tip.b2b.ebms.BPSSExport (Optional Property)

このブール・プロパティは、BPSSドキュメントを生成するために使用します。

19.9.1.1.3 共通のプロパティ

次に、共通のプロパティを示します。

oracle.tip.b2b.ebms.LogDirectory (Required Property)

このプロパティは、ログ・ファイルを格納するために使用します。

oracle.tip.b2b.ebms.LogLevel (Required Property)

このプロパティは、DEBUG、INFO、ERRORなど、ログのモードを指定するために使用します。

oracle.tip.b2b.ebms.LogType (Required Property)

このプロパティは、ログ・ファイルをテキストとして格納するか、XMLとして格納するかを指定するために使用します。

19.9.2 CPP/CPAインポート

次のユーティリティでは、ebXML標準cpa.xmlファイルがOracle B2Bメタデータ・ファイルに変換されます。変換されたファイルをOracle B2Bにインポートする必要があります。

ant -f ant-b2b-util.xml b2bcpaimport

表19-9に、このユーティリティのオプションを示します。

表19-9 b2bcpaimportユーティリティのオプション

オプション 説明 設定値 必須
propfile

b2bcpaimportおよびb2bcpaexportに関する構成詳細を格納するプロパティ・ファイル

-

はい


例19-19 Oracle B2B ZIPファイルへの、CPAフォーマットXMLの変換

ant -f ant-b2b-util.xml b2bcpaimport -Dpropfile="/tmp/cpp_cpa.properties"

19.9.3 CPP/CPAエクスポート

次のユーティリティでは、Oracle B2Bメタデータ・ファイル(Oracle B2Bからエクスポートされたデータ)がebXML標準cpa.xmlファイル(CPA対応構成)に変換されます。

ant -f ant-b2b-util.xml b2bcpaexport

表19-10に、このユーティリティのオプションを示します。

表19-10 b2bcpaimportユーティリティのオプション

オプション 説明 設定値 必須
propfile

b2bcpaimportおよびb2bcpaexportに関する構成詳細を格納するプロパティ・ファイル

-

はい


例19-20 CPAフォーマットXMLファイルへの、Oracle B2B ZIPファイルの変換

ant -f ant-b2b-util.xml b2bcpaexport -Dpropfile="/tmp/cpp_cpa.properties"

19.10 アグリーメントの使用可能性の検証

b2bcheckcpaidユーティリティを使用すると、特定のCPAIDおよび取引パートナのアグリーメントの使用可能性を検証できます。結果に基づき、オプションによりアグリーメントをインポートして上書きできます。

表19-11 b2bcheckcpaidユーティリティのオプション

オプション 説明 設定値 必須

args

Oracle B2Bメタデータ・ファイル。

ファイル名

はい


例19-21

ant -f ant-b2b-util.xml b2bcheckcpaid -Dargs="soa_file.zip"

19.11 selfservice.xsdに基づいたOracle B2Bメタデータの作成

次のユーティリティではselfservice.xsdファイルが作成されます。このファイルは、XSD構造に基づいたセルフサービスXMLの理解または作成に使用されます。

ant -f ant-b2b-util.xml b2bselfservicexsd

次のユーティリティでは、selfservice.xsdに基づいて作成されたXMLファイルからOracle B2Bメタデータが作成されます。

ant -f ant-b2b-util.xml b2bselfservice

セルフサービス・プロトコル、識別およびセキュリティ仕様の詳細は、付録E「セルフサービス・ユーティリティのプロトコル、識別、セキュリティ仕様、パラメータ」を参照してください。

表19-12に、これらのユーティリティのオプションを示します。

表19-12 b2bselfserviceユーティリティのオプション

オプション 説明 設定値 必須

input

XMLファイルの絶対位置

-

はい

output

ZIPファイルとして格納されるOracle B2Bメタデータの場所

-

いいえ


例19-22 Oracle B2BメタデータZIPファイル(/tmp/soa.zipに格納)への、b2bselfservicexsd生成XMLの変換

ant -f ant-b2b-util.xml b2bselfservice -Dinput="/tmp/selfservice1.xml"

例19-23 Oracle B2BメタデータZIPファイル(/tmp/as11b2b.zipに格納)への、b2bselfservicexsd生成XMLの変換

ant -f ant-b2b-util.xml b2bselfservice -Dinput="/tmp/selfservice1.xml" -Doutput="/tmp/as11b2b.zip"

19.11.1 セルフサービスを使用したドキュメント・プロトコル、取引パートナおよびアグリーメントのバッチ作成

複数ファイル・アプローチを使用する場合は、セルフサービスXMLファイルの名前が次の順序であることを確認する必要があります。次の順序でない場合は、参照オブジェクトが存在しないことを示すエラーがスローされる可能性があります。

  1. ドキンュメト・プロトコルのセルフサービスXMLファイル

  2. 取引パートナのセルフサービスXMLファイル(HOSTがこのリストの最初に記述されている必要があります)

  3. 取引パートナ・アグリーメントのセルフサービスXMLファイル

次に例を示します。

  1. ドキュメント・プロトコルを格納するdoc_selfservice.xml

  2. 取引パートナの詳細を格納するtp_selfservice.xml

  3. アグリーメントの詳細を格納するtpa_selfservice.xml

例19-24 Oracle B2BメタデータZIPファイル(/tmp/as11b2b.zipに格納)への、フォルダ内の複数のb2bselfservicexsd生成XMLファイルの変換

ant -f ant-b2b-util.xml b2bselfservice -Dinput="/folder" -Doutput="/tmp/as11b2b.zip"

19.11.2 セルフ・サービスのサンプルの使用

セルフ・サービス・ユーティリティ(b2bselfservice)XMLのサンプルは、そのスキーマとECSファイルとともにバンドルされており、B2Bサンプル構成のB2Bメタデータとともに提供されます。

セルフ・サービスのサンプルは、$samples/selfserviceフォルダにあります。

サンプルは、ドキュメントと交換プロトコルのすべての組合せには対応していません。ただし、既存のサンプルのドキュメント・プロトコルと交換プロトコルの詳細を置換して、新規XMLファイルを作成できます。


注意:

セルフ・サービスXMLファイルはXSDを使用して作成することもできます。ファイルを最初から作成する上級ユーザーにとっては、この方法が便利です。

X12のサンプル

X12のサンプルは、次の場所にあります。

$samples/selfservice/x12/b2b-201-X12_4010_850_File/x12_ss.xml 

スキーマは、次の場所にあります。

$samples/selfservice/x12/b2b-201-X12_4010_850_File/schemas

次のコマンドを使用します。

ant -f ant-b2b-util.xml b2bselfservice -Dinput="$samples/selfservice/x12/b2b-201-X12_4010_850_File/x12_ss.xml"

カスタムのサンプル

カスタムのサンプルは、次の場所にあります。

$samples/selfservice/custom/b2b-101-Custom_1.0_orders_generic_file/custom_ss.xml 

スキーマは、次の場所にあります。

$samples/selfservice/custom/b2b-101-Custom_1.0_orders_generic_file/schemas

次のコマンドを使用します。

ant -f ant-b2b-util.xml b2bselfservice -Dinput="$samples/selfservice/ custom\b2b-101-Custom_1.0_orders_generic_file/custom_ss.xml"

ebMSのサンプル

ebMSのサンプルは、次の場所にあります。

$samples/selfservice/custom/ b2b-106-Custom_1.0_orders_ebMS/buyer_setup_selfservice/ ebms_buyer_ss.xml

スキーマは、次の場所にあります。

$samples/selfservice/custom/ b2b-106-Custom_1.0_orders_ebMS/buyer_setup_selfservice/schemas

次のコマンドを使用します。

ant -f ant-b2b-util.xml b2bselfservice -Dinput="$samples/selfservice/custom/ b2b-106-Custom_1.0_orders_ebMS/buyer_setup_selfservice/ ebms_buyer_ss.xml"

19.12 メッセージの再発行

次のユーティリティでは、選択したビジネス・メッセージに対するアプリケーション・メッセージまたはワイヤ・メッセージが再発行されます。

ant -f ant-b2b-util.xml b2bresubmit

注意:

ペイロードの修正に対する再発行機能は、AppMessageのみのアウトバウンド・メッセージに対してのみ機能します。インバウンドの場合は無効です。
ant -f ant-b2b-util.xml b2bresubmit -Dmsgsource=appMsg -Dmsgid=12345 -Dpayloadpath=/scratch/viramamo/fmwhome/AS11gR1SOA/bin/3a4_req.xml

表19-13に、このユーティリティのオプションを示します。

表19-13 b2bresubmitユーティリティのオプション

オプション 説明 設定値 必須
direction

メッセージの方向。

INBOUND

OUTBOUND

はい

msgsource

メッセージ・ソース。

APPMSG

WIREMSG

はい

msgid

メッセージID。

-

はい

doctype

ドキュメント・タイプ。



msgstate

メッセージの状態。



fromdate

メッセージのsendTimestamp

二重引用符で囲んで指定する日付書式

dd-mm-yyyy hh:mm AM/PM 

todate

メッセージのsendTimestamp



agreement

アグリーメント名。



payloadpath

このオプションは、修正したファイル・パスの指定によって、アウトバウンド・アプリケーション・メッセージの再発行にのみ適用可能です。




例19-25 メッセージIDが12345のアウトバウンド・メッセージの再発行

ant -f ant-b2b-util.xml b2bresubmit -Ddirection=outbound -Dmsgsource=appMsg -Dmsgid=12345\

その他の例

ant -f ant-b2b-util.xml b2bresubmit -Dmsgsource=appMsg -Ddoctype=850

ant -f ant-b2b-util.xml b2bresubmit -Dmsgsource=appMsg -Dfromdate="29/11/2009 5:40 AM" -Dtodate="30/11/2009 7:39 AM"

ant -f ant-b2b-util.xml b2bresubmit -Dmsgsource=appMsg -Dagreement="Acme_GlobalChips_X12_4010_850_File" 

ant -f ant-b2b-util.xml b2bresubmit -Dmsgsource=wireMsg -Dmsgstate=MSG_ERROR

ant -f ant-b2b-util.xml b2bresubmit -Dmsgsource=appMsg -Dfromdate="29/11/2009 5:40 AM" -Dtodate="30/11/2009 7:39 AM" -Ddirection=OUTBOUND

ant -f ant-b2b-util.xml b2bresubmit -Dmsgsource=appMsg -Dfromdate="29/11/2009 5:40 AM" -Dtodate="30/11/2009 7:39 AM" -Ddirection=INBOUND

ant -f ant-b2b-util.xml b2bresubmit -Dmsgsource=appMsg -Dmsgid=12345 -Dpayloadpath="/tmp/850.xml"

19.13 取引パートナ停止時間のスケジュール

次のユーティリティは、取引パートナの停止時間のスケジュールを設定します。

ant -f ant-b2b-util.xml b2bschedule

表19-14に、このユーティリティのオプションを示します。

表19-14 b2bscheduleユーティリティのオプション

オプション 説明 設定値 必須

mode

スクリプトで停止時間のスケジュールを設定するのか、設定解除するのかを示します。

scheduleまたはunschedule

はい

schedulename

スケジュールを設定する停止時間の摘要名。

-

はい

tp

取引パートナ名。

-

はい

unscheduleモードの場合以外)

fromate

停止時間を開始する日時。

二重引用符で囲んで指定する日付書式

dd/mm/yyyy hh:mm AM/PM 

いいえ

todate

停止時間を終了する日時。

二重引用符で囲んで指定する日付書式

dd/mm/yyyy hh:mm AM/PM 

いいえ

channelname

チャネル名。

-

いいえ

extend

すでに作成されているスケジュールを延長します。例19-31を参照してください。

true

いいえ


b2bscheduleユーティリティを使用して取引パートナの停止時間のスケジュールを設定する例を次に示します。コマンドを1行で入力する必要はありません。

例19-26 特定のチャネルと期間における取引パートナの停止時間のスケジュール設定

ant -f ant-b2b-util.xml b2bschedule
-mode=schedule
-Dtp=”OracleServices”
-Dfromdate=”28/05/2010 06:10 AM”
-Dtodate=”28/05/2010 06:15 AM”
-Dchannelname=”MarketInc_AS2_DC”
-Dschedulename= “Maintenance”

例19-27 特定のチャネルの停止時間のスケジュール設定

ant -f ant-b2b-util.xml b2bschedule
-mode=schedule
-Dtp=”MarketInc”
-Dchannelname=”MarketInc_ebMS_DC”
-Dschedulename= “Maintenance”

例19-28 取引パートナの停止時間のスケジュール設定

この例では、この取引パートナのすべてのチャネルが停止し、期間は不明です。例19-30で示されているようにunscheduleコマンドを別に実行すると、取引パートナはアクティブ状態に戻ります。

ant -f ant-b2b-util.xml b2bschedule
-mode=schedule
-Dtp=”MarketInc”
-Dschedulename= “Maintenance”

例19-29 特定の期間における停止時間のスケジュール設定

ant -f ant-b2b-util.xml b2bschedule
-mode=schedule
-Dtp=”MarketInc”
-Dfromdate="28/05/2010 03:05 AM"
-Dtodate="28/05/2010 03:08 AM"
-Dschedulename= “Maintenance”

例19-30 スケジュールが設定されているイベントのスケジュール解除

ant -f ant-b2b-util.xml b2bschedule
-Dmode=unschedule
-Dschedulename=”Maintenance”

例19-31 既存のスケジュールの延長

次のコマンドを入力すると、リモート取引パートナのすべてのチャネルに対して特定の期間のスケジュールが作成されます。

ant -f ant-b2b-util.xml b2bschedule -Dtp=GlobalChips-Dfromdate="31/08/2010 10:47 AM" -Dtodate="31/08/2010 10:57 AM" -Dschedulename=Load -Dchannelname=GlobalChips_File_Endpoint

同じ名前で別のスケジュールを作成することにより、スケジュールを延長します。スケジュールの開始時刻は古いスケジュールの終了時刻とし(31/08/2010 10:57 AM)、終了時刻はスケジュールを延長する時刻に指定して、パラメータ-Dextend=trueを渡します。

ant -f ant-b2b-util.xml b2bschedule -Dtp=GlobalChips-Dfromdate="31/08/2010 10:57 AM" -Dtodate="31/08/2010 11:57 AM" -Dschedulename=Load -Dchannelname=GlobalChips_File_Endpoint -Dextend=true

19.14 キーストアの管理

証明書の期限切れはメッセージ・フローのセキュリティに影響を与えるため、識別して管理者に通知する必要があります。Oracle B2Bでは、証明書の期限切れをチェックするパブリックAPI/Antコマンドが公開されています。b2bmanagekeystoreを使用すると、スケジュールを定義して、そのAPIを適切なアラート・メカニズムに組み込むことができます。


注意:

前提条件として、Oracle B2BでJavaキーストアを構成しておく必要があります。

ant -f f ant-b2b-util.xml b2bmanagekeystore [-Dmode=list | -Dalias="cert_name" | -Ddays=num_of_days]

表19-15 b2bmanagekeystoreユーティリティのオプション

オプション 説明 設定値 必須

mode

キーストアに含まれるすべての証明書の別名と有効期日をリストします。

リスト

いいえ

alias

指定した別名の証明書のステータスと有効期日です。


いいえ

days

指定した日数以内に有効期限が切れるすべての証明書をリストします。

整数

いいえ


例19-32 証明書の別名リストの取得

ant -f ant-b2b-util.xml b2bmanagekeystore -Dmode=list

例19-33 証明書のステータスの取得

ant -f ant-b2b-util.xml b2bmanagekeystore -Dalias="MarketInc_Cert"

例19-34 将来の日付に有効期限が切れる証明書リストの取得

ant -f ant-b2b-util.xml b2bmanagekeystore -Ddays=15

19.15 インポート時のエラー

次のパイプ中断エラーが発生した場合は、Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用して、最大メッセージ・サイズを200000000に増加してください。

[java] Exception in thread "main" java.lang.Exception: java.rmi.UnmarshalException: Broken pipe;
nested exception is:
[java]  java.net.SocketException: Broken pipe
[java] at oracle.tip.b2b.utility.B2BCommandLineUtility.upgradeRepository(B2BCommandLineUtility.java:548)
[java]  at oracle.tip.b2b.utility.B2BCommandLineUtility.main(B2BCommandLineUtility.java:601)
[java] Caused by: java.rmi.UnmarshalException: Broken pipe; nested exception is:
[java] java.net.SocketException: Broken pipe