B2Bコマンドライン・ツールは、多数のタスクに使用できます。
項目は次のとおりです。
コマンドライン・ツールを使用するには、その前に、次の手順を実行してください。
環境変数ORACLE_HOME、ANT_HOME、JAVA_HOMEを設定します。
ORACLE_HOMEには、Oracle Fusion Middlewareのインストール・ディレクトリを設定します。次に例を示します。
set ORACLE_HOME=C:\oracle\wls_home set ANT_HOME=%ORACLE_HOME%\modules\org.apache.ant_1.7.1 set JAVA_HOME=%ORACLE_HOME%\jdk160_18
jndi.propertiesを作成します。
cd $ORACLE_HOME\bin
ant -f ant-b2b-util.xml b2bcreate-prop
jndi.propertiesファイルを編集して、weblogicパスワードを組み込みます。
|
注意: 1. コマンドライン・ツールは、管理者のみが使用することを想定しています。ログイン・ユーザーによるデータのパージ、インポートまたはエクスポートを防止するためのセキュリティ・チェックまたは権限チェックは実行されません。 2. いずれかのコマンドライン・ツールを実行した後は、B2Bコンソールにログインしなおす必要があります。B2Bコンソールは一部のメタデータをキャッシュしており、コマンドラインのアクションでメタデータが更新されている場合、キャッシュされているデータが無効になる場合があります。したがって、コマンドライン操作を使用した後は、常にB2Bコンソールに再ログインすることをお薦めします。 3. すべてのコマンドライン・ツールは、JNDI資格証明なしで実行できます。匿名によるコマンドライン・ツールの使用を制限するには、
java.naming.security.principal=weblogic
java.naming.security.credentials=weblogic_password
|
Oracle B2Bでは、OracleデータベースのOracle B2Bランタイム・インスタンス・データ用のアーカイブ・メカニズムとして、Oracle Data Pumpが使用されます。Oracle B2Bでアーカイブ機能が有効になるのは、Oracle B2BリポジトリがOracleデータベースの場合のみです。開始日、終了日およびメッセージの状態を構成して、ランタイム・データをアーカイブまたはパージ(あるいはその両方)できます。
パフォーマンスの向上およびアーカイブとパージ・アクティビティの同期のために、各ランタイム・テーブル(B2B_BUSINESS_MESSAGE、B2B_EXT_BUSINESS_MESSAGE、B2B_APP_MESSAGE、B2B_WIRE_MESSAGEおよびB2B_DATA_STORAGE)には、新規列(JOB_ID)が追加されています。
Oracle B2Bでは、ターゲット・ランタイム・データが、(開始日、終了日およびメッセージの状態ごとに)一意のJOB_IDでマーク付けされます。ランタイム・データのアーカイブを選択すると、JOB_IDを使用してデータ・ポンプPL/SQL APIが起動され、ランタイム・データがエクスポートされます。JOB_IDは、ランタイム・メッセージのパージでも使用されます。
ランタイム・データのアーカイブ/エクスポート後、Oracle B2Bでは、Oracle Data Pumpを使用してOracle B2Bリポジトリにランタイム・データをインポートすることもできます。
データをアーカイブするには、その前に、権限とアーカイブ・ディレクトリを設定する必要があります。
|
注意: b2b_archiveユーティリティでサポートされるのは、Oracleデータベースのみです。他のデータベースはサポートされません。 |
初期設定を実行する手順は、次のとおりです。
データベースが稼働するマシン上で、アーカイブ・ファイルをダンプするディレクトリを作成します。次に例を示します。
mkdir /tmp/archive
データベース・プロセスでデータが書き込めるように、そのディレクトリへの権限を付与します。
chmod 777 /tmp/archive
sysdbaでデータベースにログインします。
sqlplus / as sysdba
B2B_EXPORT_DIRを設定します。
SQL> create or replace DIRECTORY B2B_EXPORT_DIR as '/tmp/archive'
SOAスキーマ・ユーザーがb2b_soainfraの場合は、そのユーザーにエクスポート権限を付与する必要があります。
SQL> grant read, write on directory B2B_EXPORT_DIR to b2b_soainfra; SQL> grant exp_full_database to b2b_soainfra;
|
注意: アーカイブの実行前に、前述の初期設定手順を必ず実行してください。 |
データをアーカイブする手順は、次のとおりです。
soainfraスキーマ・ユーザーでログインします。
$ sqlplus b2b_soainfra/password
アーカイブ・プロシージャを実行します。次に例を示します。
SQL> exec B2B_ARCHIVE_INSTANCE_MSGS('2010/06/23 12:23:23','2010/06/24 12:46:24','MSG_COMPLETE',null,null,null,null,null,null,'myDump.dmp')
プロシージャのシグネチャは次のとおりです。
exec B2B_ARCHIVE_INSTANCE_MSGS(p_startDate,p_endDate,p_msgState,p_tpName, p_direction,p_msgType,p_tpaName,p_idType,p_idVal,filename);
表19-1 B2B_ARCHIVE_INSTANCE_MGSユーティリティのオプション
| オプション | 型 | 説明 |
|---|---|---|
|
startDate |
varchar2 |
アーカイブの開始日。 |
|
endDate |
varchar2 |
アーカイブの終了日。 |
|
msgState |
varchar2 |
ビジネス・メッセージの状態。 |
|
tpName |
varchar2 |
取引パートナ名。 |
|
direction |
varchar2 |
メッセージの方向。 |
|
msgType |
varchar2 |
メッセージのタイプ。 |
|
tpaName |
varchar2 |
取引パートナのアグリーメント名。 |
|
idType |
varchar2 |
IDのタイプ。 |
|
idVal |
varchar2 |
IDの値。 |
|
filename |
varchar2 |
データベースによって作成されるアーカイブ・ファイルの名前。ファイル名は一意である必要があります。この名前のファイルが該当するディレクトリに存在しないことを確認してください。 |
|
注意: ランタイム・データをパージする前に、第19.2項「データのパージ」で説明されている構成のセットアップが必要です。これらの手順を実行しない場合、アーカイブはわかりにくいエラーで失敗します。ログイン・ユーザーによるデータのパージを防止するためのセキュリティ・チェックまたは権限チェックは実行されません。
|
次のユーティリティでは、設計時データとランタイム・データの両方がパージされ、環境がインストール時の状態にリセットされます。
ant -f ant-b2b-util.xml b2bpurge
表19-2に、このユーティリティのオプションを示します。
表19-2 b2bpurgeユーティリティのオプション
| オプション | 説明 | 設定値 | 必須 |
|---|---|---|---|
mode |
設計時データのパージまたはランタイム・データのパージを指定します(下記脚注を参照)。 |
DT RT |
いいえ脚注1 |
msgState |
指定したメッセージの状態のメッセージを削除します。ランタイム・データに使用されます。 |
MSG_COMPLETE MSG_ERROR MSG_WAIT_TRANSMIT MSG_WAIT_FA MSG_WAIT_BATCH |
いいえ。 |
purgecontrolnumber |
管理番号を削除します。ランタイム・データに使用されます。 |
|
いいえ |
|
|
この日付以降に作成されたすべてのメッセージを削除します。 |
日付書式 dd-mm-yyyy hh:mm AM/PM |
いいえ |
|
|
この日付以前に作成されたすべてのメッセージを削除します。 |
日付書式 dd-mm-yyyy hh:mm AM/PM |
いいえ |
|
|
取引パートナに基づいてパージします。 |
いいえ |
|
|
|
メッセージの方向。 |
いいえ |
|
|
|
メッセージのタイプ。 |
いいえ |
|
|
|
アグリーメントの名前。 |
いいえ |
|
|
|
いいえ |
||
|
|
いいえ |
||
|
|
アーカイブするかどうかを示します。 |
デフォルト値は |
|
|
|
アーカイブ・ファイルのファイル名。 |
いいえ |
脚注1 ランタイム・レコードのみを削除する場合、オプション-Dmode=RTはb2bpurgeの必須引数です。このオプションは、ランタイム・レコードのすべてのパージに対して設定する必要があります。設定しない場合は、すべてのメタデータとランタイム・データがパージされます(例: ant -f ant-b2b-util.xml b2bpurge -Dmode=RT)。
|
注意: -Dmode=RT -Dtp=trading_partner_nameオプションのみを使用すると、取引パートナ名が送信者名または受信者名と一致するすべてのレコードが削除されます。 |
例19-4 指定した日付範囲内の指定した状態のメッセージのパージ
ant -f ant-b2b-util.xml b2bpurge -Dmode=RT -Dfromdate="01/02/2009 12:00 AM" -Dtodate="10/02/2009 12:00 AM" -Dmsgstate=MSG_COMPLETE
|
注意: archivenameを使用する場合、値は一意のファイル名である必要があります。archivenameに既存のファイル名が使用されている場合は、例外がスローされます。 |
|
注意: ログイン・ユーザーによるデータのインポートを防止するためのセキュリティ・チェックまたは権限チェックは実行されません。 |
b2bimportユーティリティは、B2BメタデータのZIPファイルをリポジトリにインポートします。基本的な検証は実行されますが、デプロイメント検証のような完全な検証ではありません。overwriteオプションを使用しないかぎり、データは上書きされません。
次の使用例では、tmp/export.zipのデータが同じサーバー上の場所にインポートされ、上書きは行われません。
ant -f ant-b2b-util.xml b2bimport -Dlocalfile=true -Dexportfile="/tmp/export.zip"
表19-3に、このユーティリティのオプションを示します。
表19-3 b2bimportユーティリティのオプション
| オプション | 説明 | 設定値 | 必須 |
|---|---|---|---|
exportfile |
エクスポート(ZIP)ファイルの場所。 |
- |
はい |
|
|
既存のビジネス要素を上書きします。たとえば、インポート・ファイルのデリバリ・チャネルと同じ取引パートナ名の既存のデリバリ・チャネルは、このオプションが |
|
いいえ |
|
|
エクスポート・ファイルの場所がサーバー上の場合は、このオプションをtrueに設定するとパフォーマンスが向上します。エクスポート・ファイルは、B2Bが稼働しているサーバーに存在する必要があります。 |
|
いいえ |
b2bexportユーティリティは、Oracle B2Bリポジトリからメタデータをエクスポートします。オプションを指定しないと、リポジトリ全体がエクスポートされます。
|
注意: ログイン・ユーザーによるデータのエクスポートを防止するためのセキュリティ・チェックまたは権限チェックは実行されません。 |
次の使用例では、他のオプションを指定しない場合、リポジトリ全体(ポリシー詳細を除く)が/tmp/export.zipにエクスポートされます。
ant -f ant-b2b-util.xml b2bexport
表19-4に、このユーティリティのオプションを示します。
表19-4 b2bexportユーティリティのオプション
| オプション | 説明 | 設定値 | 必須 |
|---|---|---|---|
tpanames |
エクスポート対象の1つ以上のアグリーメント名。1つのアグリーメントをエクスポートする場合、ZIPファイルにはフォルダ |
アグリーメント名はカンマを使用して区切る必要があります。 |
いいえ |
tpname |
エクスポート対象の取引パートナ名。 |
取引パートナの名前。 |
いいえ |
exportfile |
エクスポートしたデータを格納するZIPファイルの場所。 |
|
いいえ |
active |
デプロイ済であり、アクティブの状態のアグリーメントをエクスポートします。 |
|
いいえ |
|
|
trueに設定すると、ユーザーとロールの詳細(ポリシー・ストアに必要)を含むリポジトリ全体がエクスポートされます。ポリシー・ストアもエクスポートするように警告が表示されます。 詳細は、第7.2項「「インポート/エクスポート」タブからインポートまたはエクスポートするときにコピーされる情報」を参照してください。 |
|
いいえ |
|
|
エクスポート・ファイルがOracle B2Bと同じコンピュータ上にある場合は、trueに設定するとパフォーマンスが向上します。 |
|
いいえ |
例19-5 ポリシーの詳細を含むリポジトリ全体の/tmp/export.zipへのエクスポート
ant -f ant-b2b-util.xml b2bexport -Dexportfile="/tmp/export.zip" -Dpolicies=true
例19-6 詳細を含まないリポジトリ全体の、同じサーバー上の/tmp/exportinserver.zipへのエクスポート
ant -f ant-b2b-util.xml b2bexport -Dexportfile="/tmp/exportinserver.zip" -Dlocalfile=true
例19-7 取引パートナAcmeの/tmp/Acme.zipへのエクスポート
ant -f ant-b2b-util.xml b2bexport -Dtpname="Acme" -Dexportfile="/tmp/Acme.zip"
コマンドラインのb2bbatchユーティリティを使用すると、様々な条件に基づいてバッチを作成できます。このユーティリティは、Oracle B2Bコンソールで使用できるEDIドキュメント用のバッチ作成/削除機能を補助するものです。これはANTベースのコマンドであり、バッチを作成するための条件を柔軟に選択して設定できます。
1つの手順で複数の取引パートナとドキュメント・バージョンを作成するには、Oracle B2Bコンソールを使用する必要があります。これをコマンドラインで行うには、バッチ作成ユーティリティを複数回実行する必要があります。バッチの無効化や更新などの高度な機能の場合は、Oracle B2Bコンソールを使用する必要があります。
使用方法を次に示します。
ant -f ant-b2b-util.xml b2bbatch -Dtp=<tpName> -Dbatchtime=<batchTriggerTime> -Dbatchname=<batchName> -Ddocument=<documentProtocolName> -Ddocrevision=<docRevision> -Ddoctype=<docType> -Disrepetitive=<true|false>
表19-5に、このユーティリティのオプションを示します。
表19-5 b2bbatchユーティリティのオプション
| オプション | 説明 | 設定値 | 必須 |
|---|---|---|---|
|
tp |
取引パートナ名。 |
取引パートナ名を指定します。 |
はい脚注1 |
|
batchname |
バッチ名。 |
バッチの名前を指定します。 |
はい |
|
batchtime |
バッチのトリガー時刻。 |
トリガー時刻の指定には、cron文字列または 例19-13も参照してください。 |
はい |
|
document |
ドキュメント・プロトコル名。 |
有効な値: EDI_EDIFACT、EDI_X12 |
はい |
|
docrevision |
ドキュメント・リビジョン。 |
- |
はい |
|
doctype |
ドキュメント・タイプ。 |
- |
はい |
|
isrepetitive |
cron文字列を使用してバッチを作成するときに、反復的なバッチ処理を有効にします。 |
有効な値: trueまたはfalse |
いいえ |
|
mode |
モード。 |
バッチを削除するには |
いいえ |
脚注 1 バッチを作成するには、tp、batchtime、batchname、document、docrevision、doctypeの各オプションが必要です。バッチを削除するには、modeとbatchnameオプションだけが必要です。
例19-10 バッチ処理操作の作成
このコマンドによって作成されるX12/4010/850ドキュメントに対するGlobalChipsとのバッチ処理操作は、指定したcron文字列に対して反復モードで実行されます。
ant -f ant-b2b-util.xml b2bbatch -Dtp=GlobalChips -Dbatchtime="0 4850 11 7 5 ? 2010" -Dbatchname=batch1234 -Ddocument=EDI_X12 -Ddocrevision=4010 -Ddoctype=850 -Disrepetitive=true
例19-11 複数のドキュメント・タイプに対するバッチの作成
ant -f ant-b2b-util.xml b2bbatch -Dtp=GlobalChips -Dbatchtime="0 58 11 7 5 ? 2010" -Dbatchname=batch1234 -Ddocument=EDI_X12 -Ddocrevision=4010 -Ddoctype=850,997 ant -f ant-b2b-util.xml b2bbatch -Dtp=GlobalChips -Dbatchtime="07/05/2010 11:45 AM" -Dbatchname=batch1234 -Ddocument=X12 -Ddocrevision=4010 -Ddoctype=850,997
例19-13 batchtimeオプションでの特殊文字の使用
batchtimeの値に*や#などの特殊文字が含まれる場合は、二重引用符を使用して文字をエスケープする必要があります。
ant -f ant-b2b-util.xml b2bbatch -Dtp=GlobalChips -Dbatchtime='0 5,10,15,20,25,30,35,40,45,50,55,59 "*" "*" "*" ? 2010' -Dbatchname=batch1234 -Ddocument=EDI_X12 -Ddocrevision=4010 -Ddoctype="850,855" -Disrepetitive=true
b2bdeployユーティリティでは、リポジトリ内のすべてのアグリーメントが検証およびデプロイされます。アグリーメントがすでにデプロイされている場合は、再度デプロイされます。この結果、古いバージョンのアグリーメントは、非アクティブな状態になります。多数のアグリーメントをデプロイするとき、データが確実に有効である場合は、検証を無効にすると便利です。検証を無効にする場合は、SOAサーバーを再起動する必要があります。プロパティb2b.deploy.validationをfalseに設定すると、検証を無効にできます。
すべてのアグリーメントをリポジトリにデプロイするには、次のコマンドを実行します。
ant -f ant-b2b-util.xml b2bdeploy
表19-6に、このユーティリティのオプションを示します。
b2bvalidateユーティリティでは、アグリーメント、取引パートナおよびドキュメントなどのOracle B2Bメタデータが検証されます。オプションを指定しない場合は、すべてのアグリーメントが検証されます。
ant -f ant-b2b-util.xml b2bvalidate [-Dargs="comma_separated_argumants"]
表19-7に、このユーティリティのオプションを示します。
ebXML CPP/CPAユーティリティは、Oracle B2Bメタデータの標準ebXML CPAファイルとの間で変換を行います。
b2bcreate-cpapropユーティリティは、カスタマイズし、b2bcpaimportおよびb2bcpaexportユーティリティに対するパラメータを提供できる、プロパティ・ファイル・テンプレートを作成します。
次の使用例では、cpp_cpa.propertiesテンプレート・ファイルが作成されます。このファイルはpropfileオプションで使用されます。
ant -f ant-b2b-util.xml b2bcreate-cpaprop
表19-8に、このユーティリティのオプションを示します。
表19-8 b2bcreate-cpapropユーティリティのオプション
| オプション | 説明 | 設定値 | 必須 |
|---|---|---|---|
propfile |
|
- |
はい |
cpp_cpa propertiesファイルの一部として、次のプロパティを構成できます。
次に、CPAインポートのプロパティを示します。
oracle.tip.b2b.ebms.BPSSDocument (Optional Property)
このプロパティには、BPSSドキュメントの絶対パスが保持され、Oracle B2BリポジトリにインポートするBPSSドキュメントの詳細を取得するために使用されます。このプロパティが存在しない場合、値はCPAドキュメントからインポートされます。複数のBPSSドキュメントは;(セミコロン)で区切ります。
oracle.tip.b2b.ebms.CPADocument (Required Property)
このプロパティは、Oracle B2BリポジトリにインポートするCPAドキュメントの絶対パスを取得するために使用します。
oracle.tip.b2b.ebms.xsdLocation (Optional Property)
このプロパティは、スキーマ・ファイルの場所の絶対パスを指定するために使用します。このスキーマ・ファイルは、ドキュメントの検証に使用されます。使用されるのは、BPSSドキュメントが指定されている場合のみです。
oracle.tip.b2b.ebms.internalDeliveryChannel.protocol (Optional Property)
デフォルトの内部デリバリ・チャネルはAQキューです。特定の内部デリバリ・チャネル(JMS/FTP/FILE/SFTP)を追加する場合、Oracle B2B構成では、このプロパティが使用されます。特定のトランスポート・プロトコルに関するすべての必須プロパティを指定します。その後、特定のチャネルを使用して、メッセージをバックエンド・アプリケーションに送信します。
次に、CPAエクスポートのプロパティを示します。
oracle.tip.b2b.ebms.OutputFolder (Required Property)
このプロパティは、生成されたCPP/CPAファイルを、指定した場所に格納するために使用します。
oracle.tip.b2b.ebms.Host (Required Property)
このプロパティは、ホスト取引パートナを設定するために使用します。
oracle.tip.b2b.ebms.HostEndPoint (Required Property)
このプロパティは、CPP/CPAエクスポートの生成時にホスト・エンドポイントを設定するために使用します。
oracle.tip.b2b.ebms.HostCertificateAlias (Optional Property)
セキュアなメッセージ転送の場合、このプロパティは、CPP/CPAエクスポートに対するホスト資格証明の詳細を取得するために使用します。
oracle.tip.b2b.ebms.TPCertificateAlias (Optional Property)
セキュアなメッセージ転送の場合、このプロパティは、CPP/CPAエクスポートに対する取引パートナ資格証明の詳細を取得するために使用します。
oracle.tip.b2b.ebms.BPSSExport (Optional Property)
このブール・プロパティは、BPSSドキュメントを生成するために使用します。
次に、共通のプロパティを示します。
oracle.tip.b2b.ebms.LogDirectory (Required Property)
このプロパティは、ログ・ファイルを格納するために使用します。
oracle.tip.b2b.ebms.LogLevel (Required Property)
このプロパティは、DEBUG、INFO、ERRORなど、ログのモードを指定するために使用します。
oracle.tip.b2b.ebms.LogType (Required Property)
このプロパティは、ログ・ファイルをテキストとして格納するか、XMLとして格納するかを指定するために使用します。
次のユーティリティでは、ebXML標準cpa.xmlファイルがOracle B2Bメタデータ・ファイルに変換されます。変換されたファイルをOracle B2Bにインポートする必要があります。
ant -f ant-b2b-util.xml b2bcpaimport
表19-9に、このユーティリティのオプションを示します。
次のユーティリティでは、Oracle B2Bメタデータ・ファイル(Oracle B2Bからエクスポートされたデータ)がebXML標準cpa.xmlファイル(CPA対応構成)に変換されます。
ant -f ant-b2b-util.xml b2bcpaexport
表19-10に、このユーティリティのオプションを示します。
b2bcheckcpaidユーティリティを使用すると、特定のCPAIDおよび取引パートナのアグリーメントの使用可能性を検証できます。結果に基づき、オプションによりアグリーメントをインポートして上書きできます。
次のユーティリティではselfservice.xsdファイルが作成されます。このファイルは、XSD構造に基づいたセルフサービスXMLの理解または作成に使用されます。
ant -f ant-b2b-util.xml b2bselfservicexsd
次のユーティリティでは、selfservice.xsdに基づいて作成されたXMLファイルからOracle B2Bメタデータが作成されます。
ant -f ant-b2b-util.xml b2bselfservice
セルフサービス・プロトコル、識別およびセキュリティ仕様の詳細は、付録E「セルフサービス・ユーティリティのプロトコル、識別、セキュリティ仕様、パラメータ」を参照してください。
表19-12に、これらのユーティリティのオプションを示します。
表19-12 b2bselfserviceユーティリティのオプション
| オプション | 説明 | 設定値 | 必須 |
|---|---|---|---|
|
input |
XMLファイルの絶対位置 |
- |
はい |
|
output |
ZIPファイルとして格納されるOracle B2Bメタデータの場所 |
- |
いいえ |
例19-22 Oracle B2BメタデータZIPファイル(/tmp/soa.zipに格納)への、b2bselfservicexsd生成XMLの変換
ant -f ant-b2b-util.xml b2bselfservice -Dinput="/tmp/selfservice1.xml"
例19-23 Oracle B2BメタデータZIPファイル(/tmp/as11b2b.zipに格納)への、b2bselfservicexsd生成XMLの変換
ant -f ant-b2b-util.xml b2bselfservice -Dinput="/tmp/selfservice1.xml" -Doutput="/tmp/as11b2b.zip"
複数ファイル・アプローチを使用する場合は、セルフサービスXMLファイルの名前が次の順序であることを確認する必要があります。次の順序でない場合は、参照オブジェクトが存在しないことを示すエラーがスローされる可能性があります。
ドキンュメト・プロトコルのセルフサービスXMLファイル
取引パートナのセルフサービスXMLファイル(HOSTがこのリストの最初に記述されている必要があります)
取引パートナ・アグリーメントのセルフサービスXMLファイル
次に例を示します。
ドキュメント・プロトコルを格納するdoc_selfservice.xml
取引パートナの詳細を格納するtp_selfservice.xml
アグリーメントの詳細を格納するtpa_selfservice.xml
セルフ・サービス・ユーティリティ(b2bselfservice)XMLのサンプルは、そのスキーマとECSファイルとともにバンドルされており、B2Bサンプル構成のB2Bメタデータとともに提供されます。
セルフ・サービスのサンプルは、$samples/selfserviceフォルダにあります。
サンプルは、ドキュメントと交換プロトコルのすべての組合せには対応していません。ただし、既存のサンプルのドキュメント・プロトコルと交換プロトコルの詳細を置換して、新規XMLファイルを作成できます。
|
注意: セルフ・サービスXMLファイルはXSDを使用して作成することもできます。ファイルを最初から作成する上級ユーザーにとっては、この方法が便利です。 |
X12のサンプル
X12のサンプルは、次の場所にあります。
$samples/selfservice/x12/b2b-201-X12_4010_850_File/x12_ss.xml
スキーマは、次の場所にあります。
$samples/selfservice/x12/b2b-201-X12_4010_850_File/schemas
次のコマンドを使用します。
ant -f ant-b2b-util.xml b2bselfservice -Dinput="$samples/selfservice/x12/b2b-201-X12_4010_850_File/x12_ss.xml"
カスタムのサンプル
カスタムのサンプルは、次の場所にあります。
$samples/selfservice/custom/b2b-101-Custom_1.0_orders_generic_file/custom_ss.xml
スキーマは、次の場所にあります。
$samples/selfservice/custom/b2b-101-Custom_1.0_orders_generic_file/schemas
次のコマンドを使用します。
ant -f ant-b2b-util.xml b2bselfservice -Dinput="$samples/selfservice/ custom\b2b-101-Custom_1.0_orders_generic_file/custom_ss.xml"
ebMSのサンプル
ebMSのサンプルは、次の場所にあります。
$samples/selfservice/custom/ b2b-106-Custom_1.0_orders_ebMS/buyer_setup_selfservice/ ebms_buyer_ss.xml
スキーマは、次の場所にあります。
$samples/selfservice/custom/ b2b-106-Custom_1.0_orders_ebMS/buyer_setup_selfservice/schemas
次のコマンドを使用します。
ant -f ant-b2b-util.xml b2bselfservice -Dinput="$samples/selfservice/custom/ b2b-106-Custom_1.0_orders_ebMS/buyer_setup_selfservice/ ebms_buyer_ss.xml"
次のユーティリティでは、選択したビジネス・メッセージに対するアプリケーション・メッセージまたはワイヤ・メッセージが再発行されます。
ant -f ant-b2b-util.xml b2bresubmit
|
注意: ペイロードの修正に対する再発行機能は、AppMessageのみのアウトバウンド・メッセージに対してのみ機能します。インバウンドの場合は無効です。ant -f ant-b2b-util.xml b2bresubmit -Dmsgsource=appMsg -Dmsgid=12345 -Dpayloadpath=/scratch/viramamo/fmwhome/AS11gR1SOA/bin/3a4_req.xml |
表19-13に、このユーティリティのオプションを示します。
表19-13 b2bresubmitユーティリティのオプション
| オプション | 説明 | 設定値 | 必須 |
|---|---|---|---|
direction |
メッセージの方向。 |
INBOUND OUTBOUND |
はい |
msgsource |
メッセージ・ソース。 |
APPMSG WIREMSG |
はい |
|
|
メッセージID。 |
- |
はい |
|
|
ドキュメント・タイプ。 |
||
|
|
メッセージの状態。 |
||
|
|
メッセージの |
二重引用符で囲んで指定する日付書式 dd-mm-yyyy hh:mm AM/PM |
|
|
|
メッセージの |
||
|
|
アグリーメント名。 |
||
|
|
このオプションは、修正したファイル・パスの指定によって、アウトバウンド・アプリケーション・メッセージの再発行にのみ適用可能です。 |
例19-25 メッセージIDが12345のアウトバウンド・メッセージの再発行
ant -f ant-b2b-util.xml b2bresubmit -Ddirection=outbound -Dmsgsource=appMsg -Dmsgid=12345\
その他の例
ant -f ant-b2b-util.xml b2bresubmit -Dmsgsource=appMsg -Ddoctype=850 ant -f ant-b2b-util.xml b2bresubmit -Dmsgsource=appMsg -Dfromdate="29/11/2009 5:40 AM" -Dtodate="30/11/2009 7:39 AM" ant -f ant-b2b-util.xml b2bresubmit -Dmsgsource=appMsg -Dagreement="Acme_GlobalChips_X12_4010_850_File" ant -f ant-b2b-util.xml b2bresubmit -Dmsgsource=wireMsg -Dmsgstate=MSG_ERROR ant -f ant-b2b-util.xml b2bresubmit -Dmsgsource=appMsg -Dfromdate="29/11/2009 5:40 AM" -Dtodate="30/11/2009 7:39 AM" -Ddirection=OUTBOUND ant -f ant-b2b-util.xml b2bresubmit -Dmsgsource=appMsg -Dfromdate="29/11/2009 5:40 AM" -Dtodate="30/11/2009 7:39 AM" -Ddirection=INBOUND ant -f ant-b2b-util.xml b2bresubmit -Dmsgsource=appMsg -Dmsgid=12345 -Dpayloadpath="/tmp/850.xml"
次のユーティリティは、取引パートナの停止時間のスケジュールを設定します。
ant -f ant-b2b-util.xml b2bschedule
表19-14に、このユーティリティのオプションを示します。
表19-14 b2bscheduleユーティリティのオプション
| オプション | 説明 | 設定値 | 必須 |
|---|---|---|---|
|
mode |
スクリプトで停止時間のスケジュールを設定するのか、設定解除するのかを示します。 |
|
はい |
|
|
スケジュールを設定する停止時間の摘要名。 |
- |
はい |
tp |
取引パートナ名。 |
- |
はい ( |
fromate |
停止時間を開始する日時。 |
二重引用符で囲んで指定する日付書式 dd/mm/yyyy hh:mm AM/PM |
いいえ |
|
|
停止時間を終了する日時。 |
二重引用符で囲んで指定する日付書式 dd/mm/yyyy hh:mm AM/PM |
いいえ |
|
|
チャネル名。 |
- |
いいえ |
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すでに作成されているスケジュールを延長します。例19-31を参照してください。 |
|
いいえ |
b2bscheduleユーティリティを使用して取引パートナの停止時間のスケジュールを設定する例を次に示します。コマンドを1行で入力する必要はありません。
例19-26 特定のチャネルと期間における取引パートナの停止時間のスケジュール設定
ant -f ant-b2b-util.xml b2bschedule -mode=schedule -Dtp=”OracleServices” -Dfromdate=”28/05/2010 06:10 AM” -Dtodate=”28/05/2010 06:15 AM” -Dchannelname=”MarketInc_AS2_DC” -Dschedulename= “Maintenance”
例19-27 特定のチャネルの停止時間のスケジュール設定
ant -f ant-b2b-util.xml b2bschedule -mode=schedule -Dtp=”MarketInc” -Dchannelname=”MarketInc_ebMS_DC” -Dschedulename= “Maintenance”
例19-28 取引パートナの停止時間のスケジュール設定
この例では、この取引パートナのすべてのチャネルが停止し、期間は不明です。例19-30で示されているようにunscheduleコマンドを別に実行すると、取引パートナはアクティブ状態に戻ります。
ant -f ant-b2b-util.xml b2bschedule -mode=schedule -Dtp=”MarketInc” -Dschedulename= “Maintenance”
例19-29 特定の期間における停止時間のスケジュール設定
ant -f ant-b2b-util.xml b2bschedule -mode=schedule -Dtp=”MarketInc” -Dfromdate="28/05/2010 03:05 AM" -Dtodate="28/05/2010 03:08 AM" -Dschedulename= “Maintenance”
例19-30 スケジュールが設定されているイベントのスケジュール解除
ant -f ant-b2b-util.xml b2bschedule -Dmode=unschedule -Dschedulename=”Maintenance”
例19-31 既存のスケジュールの延長
次のコマンドを入力すると、リモート取引パートナのすべてのチャネルに対して特定の期間のスケジュールが作成されます。
ant -f ant-b2b-util.xml b2bschedule -Dtp=GlobalChips-Dfromdate="31/08/2010 10:47 AM" -Dtodate="31/08/2010 10:57 AM" -Dschedulename=Load -Dchannelname=GlobalChips_File_Endpoint
同じ名前で別のスケジュールを作成することにより、スケジュールを延長します。スケジュールの開始時刻は古いスケジュールの終了時刻とし(31/08/2010 10:57 AM)、終了時刻はスケジュールを延長する時刻に指定して、パラメータ-Dextend=trueを渡します。
ant -f ant-b2b-util.xml b2bschedule -Dtp=GlobalChips-Dfromdate="31/08/2010 10:57 AM" -Dtodate="31/08/2010 11:57 AM" -Dschedulename=Load -Dchannelname=GlobalChips_File_Endpoint -Dextend=true
証明書の期限切れはメッセージ・フローのセキュリティに影響を与えるため、識別して管理者に通知する必要があります。Oracle B2Bでは、証明書の期限切れをチェックするパブリックAPI/Antコマンドが公開されています。b2bmanagekeystoreを使用すると、スケジュールを定義して、そのAPIを適切なアラート・メカニズムに組み込むことができます。
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注意: 前提条件として、Oracle B2BでJavaキーストアを構成しておく必要があります。 |
ant -f f ant-b2b-util.xml b2bmanagekeystore [-Dmode=list | -Dalias="cert_name" | -Ddays=num_of_days]
次のパイプ中断エラーが発生した場合は、Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用して、最大メッセージ・サイズを200000000に増加してください。
[java] Exception in thread "main" java.lang.Exception: java.rmi.UnmarshalException: Broken pipe; nested exception is: [java] java.net.SocketException: Broken pipe [java] at oracle.tip.b2b.utility.B2BCommandLineUtility.upgradeRepository(B2BCommandLineUtility.java:548) [java] at oracle.tip.b2b.utility.B2BCommandLineUtility.main(B2BCommandLineUtility.java:601) [java] Caused by: java.rmi.UnmarshalException: Broken pipe; nested exception is: [java] java.net.SocketException: Broken pipe