Oracle Fusion Middleware Oracle Internet Directory管理者ガイド 11g リリース1(11.1.1) B55919-02 |
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ユーザーが特定のネーミング・コンテキストを検索できるように、それらのネーミング・コンテキストを公開できます。この項の項目は次のとおりです。
ネーミング・コンテキストの詳細は、「ネーミング・コンテキスト」を参照してください。
ネーミング・コンテキストを公開するには、各ネーミング・コンテキストの最上位エントリを、ルートDSEのnamingContexts
属性の値として指定します。たとえば、3つの主なネーミング・コンテキストを持ったDITがあり、それらの最上位エントリがc=uk
、c=us
およびc=de
であるとします。これらのエントリがnamingContexts属性の値として指定されている場合、適切なフィルタを指定することによって、ユーザーはルートDSEの検索によってそれらの情報を検索できます。ユーザーは、特にc=deネーミング・コンテキストに絞り込むなど、検索条件を詳細に指定できます。
公開されたネーミング・コンテキストを検索するには、検索フィルタとしてobjectClass =*
を指定して、ルートDSEでベース検索を実行します。検索された情報には、namingContexts
属性で指定したエントリが含まれています。次に例を示します。
ldapsearch -p 3060 -q -D cn=orcladmin -b "" -s base -L "objectclass=*" \ namingcontexts
注意: ネーミング・コンテキストが公開されている場合を除いて、このコマンドでは何も返されません。 |
ネーミング・コンテキストを公開する前に、次のことを確認してください。
自分がルートDSEへの必要なアクセスを持ったディレクトリ管理者であること
そのネーミング・コンテキストの最上位エントリがディレクトリに存在すること
ネーミング・コンテキストの公開にはldapmodifyを使用します。namingContexts
属性は複数値なので、複数のネーミング・コンテキストを指定できます。
次のコマンドラインを使用して、namingContexts
を変更できます。
ldapmodify -D cn=orcladmin -q -p portNum -h hostname -f ldifFile
次のサンプルLDIFファイルは、ネーミング・コンテキストとしてエントリc=uk
を指定しています。
dn: changetype: modify add: namingcontexts namingcontexts: c=uk