Oracle Portalでは、次の方法でページを別のページに配置できます。
ポートレットとしてのページの公開
「ページ」ポートレットを使用したページの表示
ページをポートレットとして公開すると、ポートレット・リポジトリからアクセスできるようになり、他のポータル・ページに配置するために選択できます。「ページ」ポートレットを使用すると、ポートレットとして公開されていないページを含め、すべてのページを表示できます。
いずれの方法も、メンテナンス用に1ページのみを保有しながら、同時に複数のページでコンテンツを共有します。
この項では、ページをポートレットとして公開する方法および「ページ」ポートレットを使用してページを表示する方法について説明します。この項の内容は、次のとおりです。
ページをポートレットとして公開すると、ポートレット・リポジトリからアクセスできるようになり、他のポータル・ページに配置するために選択できます。Portalのデフォルトのインストールでは、ポートレットとして公開されたページは、ポートレット・リポジトリの「公開するPortalコンテンツ」ノードにあります。
ナビゲーション・ページ
標準ページ
標準ページ・タイプに基づいたカスタム・ページ
ページをポートレットとして公開するには、次の手順を実行します。
Oracle Portalにログインします。
「構築」タブをクリックして、前面に表示します。
「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストから、ポートレットとして公開するページを所有するページ・グループを選択します。
Portalのデフォルトのインストールでは、「ページ・グループ」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「構築」タブにあります。
「レイアウトと外観」セクションの「ページ」ヘッダーで、ポートレットとして公開するページへのリンクをクリックします。
ページが編集モードで開きます。
ページ上部のツールバーにある「ページ: プロパティ」リンクをクリックします。
表示されたページで、「オプション」タブをクリックして前面に表示します。
「ポートレットとして公開」セクションで、「ポートレットとして公開」を選択します。
ポートレットで独自の適用されたスタイルではなく、ターゲット・ページに適用されたスタイルを使用する場合は、「ポートレットを配置したページのスタイルを使用」を選択します。
このチェック・ボックスを選択しない場合、ページ・ポートレットでは独自の適用されたスタイルを使用します(次の注意を参照)。例外は、ソース・ページが連携型Portalアダプタを介して提供される場合です。このような場合、配置先ページのスタイルを使用するための設定は無視されます。ページ・ポートレットでは、ソースに適用されたスタイルを使用します。
注意: ソース・ページのスタイルを使用するのがページ・ポートレットかナビゲーション・ページかに関係なく、ページ・ポートレットまたはナビゲーション・ページがページに配置されると、そのヘッダーおよび境界線には常にターゲット・ページのスタイルを使用します。これは、ソース・ページで「ポートレットを配置したページのスタイルを使用」オプションを選択しない場合でも当てはまります。ターゲット・ページのヘッダーおよび境界線の色をページ・ポートレットまたはナビゲーション・ページで使用しない場合は、ターゲット・ページでのリージョン・レベルのヘッダーおよび境界線の表示をオフにできます。ページ・ポートレットまたはナビゲーション・ページに独自のポートレットも含まれる場合は、ソース・ページでのポートレット・リージョンのヘッダーおよび境界線の表示もオフにする必要があります。 ページ・ポートレットまたはナビゲーション・ページで、ホスト・ページに指定された背景色ではなく独自の背景色を必ず使用するには、次の手順を実行します。
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ソース・ページの表示名ではなくポートレットのヘッダーを使用するには、「ポートレットの表示名」フィールドにそのヘッダーを入力します。
デフォルトでは、ページ表示名はポートレット・ヘッダーに表示されます。
「OK」をクリックして変更を保存し、ページに戻ります。
ポートレットがポートレット・リポジトリに公開されます。ポートレットの表示名を検索するには、リポジトリで検索機能を使用します。また、「公開するPortalコンテンツ」ノード、ページ・グループ名の順にクリックして、新しいページ・ポートレットまでリポジトリをドリルダウンしても見つけることができます。
注意: 不要なページ・ポートレットのリージョンを非表示にするには、ページ・ポートレットのデフォルト設定を編集します。ページ編集モードで、ページ・ポートレットの「デフォルトの編集」アイコンをクリックします。 |
「ページ」ポートレットを使用すると、ページがポートレットとして公開されていなくても、ページのコンテンツを表示できます。
Oracle Portalにログインします。
「構築」タブをクリックして、前面に表示します。
「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストから、「ページ」ポートレットを配置するページを所有するページ・グループを選択します。
Portalのデフォルトのインストールでは、「ページ・グループ」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「構築」タブにあります。
「レイアウトと外観」セクションの「ページ」ヘッダーで、「ページ」ポートレットを配置するページへのリンクをクリックします。
ページが編集モードで開きます。
「ページ」ポートレットを追加するリージョンに移動し、「ポートレットの追加」アイコン(図8-3)をクリックします。
ポートレット・リポジトリが開きます。
ポートレット・リポジトリの「検索」フィールドに、「ページ」
と入力して「実行」をクリックします。
検索結果リストで、「ページ」ポートレットをクリックして「選択したポートレット」リストに追加し、「OK」をクリックします。
編集モードのままで、「ページ」ポートレットの「デフォルトの編集」アイコン(図8-4)をクリックします。
「ページ・ポートレット・デフォルトの編集」ページで、「ページ」フィールドの横の「リスト」アイコン(図8-5)をクリックします。
表示されたページで、「ページ」ポートレットを使用して表示するページを探し、その横の「オブジェクトを戻す」リンクをクリックします。
ページの親ページまたはページ・グループの横の「開く」アイコンをクリックして、そのページまでドリルダウンします。
すべてのリージョンを表示: 選択したページのすべてのリージョンを表示します。
選択したリージョンを表示: ページ・モデルで選択したチェック・ボックスのリージョンのみを表示します。
「ページ」ポートレットを使用して表示するページにレイアウトが異なるサブページが複数あり、「ページ」ポートレットからそれらのページに移動すると、サブページに対する「選択したリージョンを表示」設定は無視されます。
「ページ」ポートレットを使用して表示するページに「編集」リンクを表示するには、「編集リンクの表示」チェック・ボックスを選択します。
「編集」リンクを表示すると、権限が付与されたユーザーは、その場、すなわち「ページ」ポートレット内でページを編集できます。「ページ」ポートレットを使用してページに対して行った変更は、同時にソース・ページに反映されます。たとえば、「ページ」ポートレットを使用してページからアイテムを削除した場合、そのアイテムはソース・ページからも削除されます。
「ページ」ポートレットでは、表示モードおよび最小限の編集モードがサポートされます。つまり、「ページ」ポートレットを使用してページを編集するときは、そのページに対して限定された操作しか実行できません。また、編集モードの様々なビューも限定されます。たとえば、「ページ」ポートレットでは、「保留中のアイテム: プレビュー」編集モードが使用できません。このため、「承認付きアイテムの管理」ページ権限を持っているユーザーは、「ページ」ポートレットを使用してページを表示するとき、「保留中」ステータスのアイテムを表示できません。
このようなユーザーは、ソース・ページを編集するか、または「承認ステータス」ポートレットを「ページ」ポートレットと同じページに追加できます。「承認ステータス」ポートレットを使用すると、保留中のアイテムの進行状況を追跡できます。こうすることで、通常であればページ・ポートレットに表示されないすべてのアイテムが、承認または公開されるまで「承認ステータス」ポートレットに表示されます。
アイテムを表示できるユーザー権限とアイテムのステータスの詳細は、17.9.3項「アイテムURLのセキュリティ」を参照してください。
「OK」をクリックして変更を保存し、ページに戻ります。
ページをポートレットとして公開した場合、ソース・ページのすべてのリージョンを表示することに限定されるわけではありません。ポートレットをページに配置したら、デフォルト設定を編集して、ページ・ポートレットのソース・ページからどのリージョンを表示するかを指定できます。
選択したリージョンを表示することにした場合、その設定は選択を行ったページにのみ適用されます。これは、「ページ」ポートレットで選択したリージョンを表示するときに関係してきます。たとえば、「ページ」ポートレットを使用してページを公開するとします。ページには「サブページ・リンク」リージョンが含まれています。「ページ」ポートレット内で、「サブページ・リンク」リージョンを使用して選択したページからそのサブページに移動するとき、「選択したリージョンを表示」設定は無視され、すべてのリージョンが表示されます。「選択したリージョンを表示」設定は、「ページ」ポートレットを使用してもともと選択したページに再び戻ると、強制適用されます。
表示するページ・ポートレットのリージョンを選択するには、次のようにします。
Oracle Portalにログインします。
ページ・ポートレットが含まれるページに移動します。
ページの検索方法は、8.1項「Oracle Portalでのページの検索」を参照してください。
対象のページが表示されない場合は、そのページに対する適切なアクセス権限を持っていない可能性があります。アクセスできるように、ページ・グループ管理者に確認してください。
ページ上部の「編集」リンクをクリックします。
ページが編集モードで表示されます。
ページ編集モードで、ページ・ポートレットの「デフォルトの編集」アイコン(図8-6)をクリックします。
「選択したリージョンを表示」を選択します。
ページ・ポートレットで表示するリージョンのみを選択します。
「OK」をクリックします。
注意: 「ページ」ポートレットまたはポートレットとして公開されているページが空白で表示される場合、制限された数のソース・ページのリージョンを表示するように、ポートレットが編集またはパーソナライズされた可能性があります。その後、その制限ルールを破るなんらかの変更(ソース・ページの基礎となるテンプレートに対するリージョンの追加または削除)、あるいは異なるリージョン・レイアウトを持つサブページへの移動が行われました。いずれの場合でも、「ページ」ポートレットを編集またはパーソナライズして「すべてのリージョンを表示」を選択すると、この状況を解決できます。 |