この章では、Java EEの環境とデプロイ済アプリケーションを、Oracle Application Server 10g とOracle Containers for Java EE(OC4J)からOracle Fusion Middleware 11g とOracle WebLogic Serverにアップグレードする方法の概要を説明します。
詳細は、次の項を参照してください。
図1-1は、Java EEのアップグレード・プロセスのフロー・チャートを示しています。この図を参照して、実行する必要のあるタスクを理解してください。
表1-1は、アップグレード・プロセスのフロー・チャート(図1-1を参照)に示されている各手順について説明しています。この表には、プロセスの各手順について、詳細情報の参照先も示されています。
表1-1 Java EEのアップグレード・プロセスの手順を示す表
手順 | 説明 | 詳細情報 |
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アップグレードの準備 |
Java EEアプリケーションとJava EE環境のOC4JからOracle WebLogic Serverへのアップグレードを開始する前に、次の準備を行います。
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デプロイ済アプリケーションのアップグレード |
Oracle WebLogic Server上で正常にデプロイと実行が行われるように、必要に応じてアプリケーションを変更します。 SmartUpgradeコマンドライン・ツールおよびOracle JDeveloper拡張機能は、アプリケーションのアップグレードに必要なタスクを特定する際に役立ちます。また、アプリケーションを変更するための具体的なアーティファクトの生成に役立つ場合もあります。 |
『Oracle Fusion Middleware SmartUpgradeユーザーズ・ガイド』 |
Oracle WebLogic Server環境の設定 |
アプリケーション・ソース・コードをアップグレードしたら、アプリケーション用のOracle WebLogic Server環境をインストールして構成します。 Oracle WebLogic Serverドメインの構成時に、アプリケーションに必要なリソースも構成できます。 SmartUpgradeコマンドライン・ツールおよびOracle JDeveloper拡張機能は、Oracle WebLogic Serverでのアプリケーションに必要なリソースの構成方法を特定する際に役立ちます。 |
『Oracle Fusion Middleware SmartUpgradeユーザーズ・ガイド』 |
アプリケーション・クライアントのアップグレード |
Oracle WebLogic Serverにアップグレードしたアプリケーションに依存するクライアント・アプリケーションをアップグレードします。 |
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Web層の構成 |
必要に応じて、Web層をインストールして構成し、リクエストをテスト環境や本番環境にルーティングします。 Oracle Application Server 10g でOracle HTTP ServerまたはOracle Web Cacheを使用していた場合は、Oracle Fusion Middleware Upgrade Assistantを使用してOracle HTTP ServerとOracle Web Cacheの構成をアップグレードできます。 |
第7章「Java EEおよびWebサーバー環境のアップグレード」 |