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Oracle Fusion Middleware Webサービスのためのセキュリティおよび管理者ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B56247-03
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C 事前定義済アサーション・テンプレート

この付録では、ポリシーの作成に使用することや、新規ポリシー作成のためにコピーすることが可能な事前定義済アサーション・テンプレートについて説明します。


注意:

有効なテンプレートの既知のセットを常に手元に置いておけるように、事前定義済アサーション・テンプレートを編集しないことをお薦めします。ただし、ポリシーに添付した後は、事前定義済アサーション・テンプレートから新規のテンプレートを作成するか、アサーションに属性を構成してください。アサーション・テンプレートの管理とポリシーへのアサーション・テンプレートの追加に関する詳細は、「ポリシー・アサーション・テンプレートの管理」を参照してください。

この章の内容は次のとおりです。

セキュリティ・アサーション・テンプレート

次の項では、セキュリティ・アサーション・テンプレートをより詳細に説明します。

次のリンク(アルファベット順)を使用すると、具体的なアサーション・テンプレートの説明に移動できます。

認証のみのアサーション・テンプレート

表C-1に、認証のみを実行するアサーション・テンプレートをまとめ、トークンがトランスポート・レイヤーまたはSOAPヘッダーに挿入されるかどうかを示します。

表C-1 認証のみのアサーション・テンプレート

クライアント・テンプレート サービス・テンプレート 認証(トランスポート) 認証(SOAP) メッセージ保護(トランスポート) メッセージ保護(SOAP)

oracle/wss_http_token_client_template


oracle/wss_http_token_service_template


はい

いいえ

いいえ

いいえ

oracle/wss_username_token_client_template


oracle/wss_username_token_service_template


いいえ

はい

いいえ

いいえ

oracle/wss10_saml_token_client_template


oracle/wss10_saml_token_service_template


いいえ

はい

いいえ

いいえ

oracle/wss10_saml20_token_client_template


oracle/wss10_saml20_token_service_template


いいえ

はい

いいえ

いいえ

oracle/wss11_kerberos_token_client_template


oracle/wss11_kerberos_token_service_template


いいえ

はい

いいえ

いいえ


oracle/wss_http_token_client_template

wss_http_token_client_templateアサーション・テンプレートは、HTTPヘッダー内にユーザー名およびパスワード資格証明を含めます。一方向認証または双方向認証が必要かどうかを制御できます。

設定

表C-2に、wss_http_token_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-2 wss_http_token_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

認証ヘッダー - メカニズム

認証のメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • basic: ユーザー名およびパスワードを送信することで、クライアントが自身を認証します。

    注意: 基本認証を使用している場合はSSLを構成することをお薦めします。詳細は、「SSLに関するキーストアの構成」を参照してください。

  • digest: このリリースではサポートされていません。暗号化されたパスワードをMD5ダイジェストを使用して送信することで、クライアントが自身を認証します。

  • cert: このリリースではサポートされていません。証明書を送信することで、クライアントが自身を認証します。

  • custom: このリリースではサポートされていません。カスタムの認証メカニズム。

基本

認証ヘッダー - ヘッダー名

認証ヘッダーの名前。

なし

トランスポート・セキュリティ - 相互認証が必要

双方向認証が必要かどうかを指定するフラグ。

有効な値は次のとおりです。

  • 有効: サービスをクライアントに対して認証し、クライアントをサービスに対して認証する必要があります。

  • 無効: 一方向認証が必要です。サービスをクライアントに対して認証する必要がありますが、クライアントをサービスに対して認証する必要はありません。

無効

トランスポート・セキュリティ - タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

無効


構成

表C-3に、wss_http_token_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-3 wss_http_token_client_templateの構成

名前 説明

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: basic.credentials

  • コンテンツ・タイプ: 必須

  • 説明: 未設定

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定


oracle/wss_http_token_service_template

wss_http_token_service_templateアサーション・テンプレートでは、HTTPヘッダーの資格証明を使用して、Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアに対してユーザーを認証します。一方向認証または双方向認証が必要かどうかを制御できます。

設定

wss_http_token_service_templateの設定は、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-2を参照してください。

構成

表C-4に、wss_http_token_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-4 wss_http_token_service_templateの構成

名前 説明

realm

HTTPレルム。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: owsm

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定


oracle/wss_username_token_client_template

wss_username_token_client_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security UsernameTokenヘッダー内にユーザー名およびパスワード資格証明を使用した認証を含めます。アサーションでは、3つのタイプのパスワード資格証明(プレーン・テキスト、ダイジェストおよびパスワードなし)がサポートされています。


注意:

このリリースでは、ダイジェスト・パスワードはサポートされていません。

リプレイ攻撃から保護するため、アサーションには、ユーザー名トークンにNonceまたは作成時間を必要とするオプションが用意されています。

設定

表C-5に、wss_username_token_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-5 wss_username_token_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

パスワード・タイプ

必要なパスワードのタイプ。

有効な値は次のとおりです。

  • none: パスワードは使用されません。

  • 「平文」:平文のパスワード

  • digest: このリリースではサポートされていません。暗号化されたパスワードをMD5ダイジェストを使用して送信することで、クライアントが自身を認証します。

注意: 保護されていないチャネルでトークンの伝播が発生する場合、プレーン・テキスト・タイプはお薦めできません。ただし、クライアントとサーバー間のポイント・ツー・ポイント接続を保護するためにSSLを転送チャネルとして使用している場合は、チャネルでパスワードが保護されるため、プレーン・テキストタイプを使用できます。

「平文」

必要なNonce

リプレイ攻撃を防止するためユーザー名にNonceを含める必要があるかどうかを指定するフラグ。

注意: 「パスワード・タイプ」がdigestに設定されている場合は、この属性をtrueに設定する必要があります。設定しない場合、添付先のポリシーは検証されません。

False

必要な作成時間

ユーザー名トークンの作成にタイム・スタンプが必要かどうかを指定するフラグ。

注意: 「パスワード・タイプ」がdigestに設定されている場合は、この属性をtrueに設定する必要があります。設定しない場合、添付先のポリシーは検証されません。

False


構成

表C-6に、wss_username_token_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-6 wss_username_token_client_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: basic.credentials

  • コンテンツ・タイプ: 必須

  • 説明: 未設定


oracle/wss_username_token_service_template

wss_username_token_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security UsernameToken SOAPヘッダー内のユーザー名およびパスワード資格証明を使用した認証を実行します。アサーションでは、3つのタイプのパスワード資格証明(プレーン・テキスト、ダイジェストおよびパスワードなし)がサポートされています。


注意:

このリリースでは、ダイジェスト・パスワードはサポートされていません。

リプレイ攻撃から保護するため、アサーションには、ユーザー名トークンにNonceまたは作成時間を必要とするオプションが用意されています。

設定

wss_username_token_service_templateの設定は、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-5を参照してください。

構成

表C-7に、wss_username_token_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-7 wss_username_token_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定


oracle/wss10_saml_token_client_template

wss10_saml_token_client_templateアサーション・テンプレートは、アウトバウンドSOAPリクエスト・メッセージにSAMLトークンを含めます。SAMLトークンは自動的に作成されます。

設定

表C-8に、wss10_saml_token_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-8 wss10_saml_token_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

バージョン

SAMLバージョン。有効な値は1.1のみです。

1.1

確認タイプ

確認タイプ。次の値のみ有効です。

  • sender-vouches: 認証に送信者保証のSAMLトークンが使用されます。

sender-vouches

「名前識別子フォーマット」

名前識別子用に使用されるフォーマットのタイプを指定します。

次のいずれかの値を指定します。

  • 指定なし

  • emailAddress

  • X509SubjectName

  • WindowsDomainQualifiedName

指定なし


構成

表C-9に、wss10_saml_token_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-9 wss10_saml_token_client_templateの構成

名前 説明

user.attributes

SAMLトークンのプリンシパルに関連するユーザー属性。

カンマ区切りのリストとして含まれる属性を指定します(例:attrib1、attrib2)。指定する属性名は、構成済アイデンティティ・ストアの有効な属性と厳密に一致させる必要があります。Oracle WSMの実行時に、これらの値が構成済アイデンティティ・ストアから読み込まれ、SAMLアサーションに属性と値が組み込まれます。

「件名」が使用可能であり、subject.precedenceがtrueに設定されている必要があります。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定。属性名はカンマ区切りにしてください。

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

クライアント・ポリシーは、構成したアイデンティティ・ストアのuser.attributesを使用して指定された属性の値を読み込みます。SAML属性文を作成する場合には、有効な属性の名前と値がすべて使用されます。

user.attributesプロパティは1つのアイデンティティ・ストア用にサポートされており、使用されるのはリスト内で先頭のアイデンティティ・ストアのみです。したがって、ユーザーが必ず存在し、かつ構成したOracle WebLogic Server認証プロバイダが使用するアイデンティティ・ストア内でそのユーザーが有効であることが必要です。認証プロバイダは、「WebLogic Serverへの認証プロバイダの構成」で説明されています。

必要なアイデンティティ・ストアが先頭のアイデンティティ・ストアでない場合は、さらにアイデンティティ・ストアを検索するよう指定できます。詳細は「サーションへのユーザー属性の組込み」を参照してください。

user.roles.include

組み込まれるユーザー・ロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: false

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

saml.issuer.name

発行者URI。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: www.oracle.com

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: basic.credentials

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

subject.precedence

認証されたサブジェクトではなくクライアント指定のユーザー名を使用できるようにするには、subject.precedenceをfalseに設定します。

デフォルト設定:

  • 値:true

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

saml.audience.uri

リライング・パーティをカンマ区切りのURIで表現します。このフィールドはワイルドカードを受け入れます。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: null

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定


oracle/wss10_saml_token_service_template

wss10_saml_token_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security SOAPヘッダー内のSAMLトークンに含まれる資格証明を使用してユーザーを認証します。

設定

wss10_saml_token_service_templateの設定は、名前識別子フォーマットが存在しないことを除けば、クライアント・バージョンのアサーションと同じです。設定の詳細は、表C-8を参照してください。

構成

表C-10に、wss10_saml_token_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-10 wss10_saml_token_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定

saml.trusted.issuers

SAML対応の信頼できる発行者に関する、カンマ区切りのリスト。信頼できる発行者をドメイン・レベルでオーバーライドするアプリケーション用です。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: null

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定


oracle/wss10_saml20_token_client_template

wss10_saml20_token_client_templateアサーション・テンプレートは、アウトバウンドSOAPリクエスト・メッセージにSAMLトークンを含めます。SAMLトークンは自動的に作成されます。

設定

表C-11に、wss10_saml20_token_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-11 wss10_saml20_token_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

バージョン

SAMLバージョン。有効な値は2.0のみです。

2.0

確認タイプ

確認タイプ。次の値のみ有効です。

  • sender-vouches: 認証に送信者保証のSAMLトークンが使用されます。

sender-vouches

「名前識別子フォーマット」

名前識別子用に使用されるフォーマットのタイプを指定します。

次のいずれかの値を指定します。

  • 指定なし

  • emailAddress

  • X509SubjectName

  • WindowsDomainQualifiedName

  • kerberos

指定なし


構成

表C-12に、wss10_saml20_token_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-12 wss10_saml20_token_client_templateの構成

名前 説明

user.attributes

SAMLトークンのプリンシパルに関連するユーザー属性。

カンマ区切りのリストとして含まれる属性を指定します(例:attrib1、attrib2)。指定する属性名は、構成済アイデンティティ・ストアの有効な属性と厳密に一致させる必要があります。Oracle WSMの実行時に、これらの値が構成済アイデンティティ・ストアから読み込まれ、SAMLアサーションに属性と値が組み込まれます。

「件名」が使用可能であり、subject.precedenceがtrueに設定されている必要があります。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定。属性名はカンマ区切りにしてください。

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

クライアント・ポリシーは、構成したアイデンティティ・ストアのuser.attributesを使用して指定された属性の値を読み込みます。SAML属性文を作成する場合には、有効な属性の名前と値がすべて使用されます。

user.attributesプロパティは1つのアイデンティティ・ストア用にサポートされており、使用されるのはリスト内で先頭のアイデンティティ・ストアのみです。したがって、ユーザーが必ず存在し、かつ構成したOracle WebLogic Server認証プロバイダが使用するアイデンティティ・ストア内でそのユーザーが有効であることが必要です。認証プロバイダは、「WebLogic Serverへの認証プロバイダの構成」で説明されています。

必要なアイデンティティ・ストアが先頭のアイデンティティ・ストアでない場合は、さらにアイデンティティ・ストアを検索するよう指定できます。詳細は「サーションへのユーザー属性の組込み」を参照してください。

user.roles.include

組み込まれるユーザー・ロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: false

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

saml.issuer.name

発行者URI。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: www.oracle.com

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: basic.credentials

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

subject.precedence

認証されたサブジェクトではなくクライアント指定のユーザー名を使用できるようにするには、subject.precedenceをfalseに設定します。

デフォルト設定:

  • 値:true

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

saml.audience.uri

リライング・パーティをカンマ区切りのURIで表現します。このフィールドはワイルドカードを受け入れます。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: null

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定


oracle/wss10_saml20_token_service_template

wss10_saml20_token_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security SOAPヘッダー内のSAMLトークンに含まれる資格証明を使用してユーザーを認証します。

設定

wss10_saml20_token_service_templateの設定は、名前識別子フォーマットが存在しないことを除けば、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートと同じです。設定の詳細は、表C-11を参照してください。

構成

表C-13に、wss10_saml20_token_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-13 wss10_saml20_token_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定

saml.trusted.issuers

SAML対応の信頼できる発行者に関する、カンマ区切りのリスト。信頼できる発行者をドメイン・レベルでオーバーライドするアプリケーション用です。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: null

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定


oracle/wss11_kerberos_token_client_template

wss11_kerberos_token_client_templateアサーション・テンプレートでは、WS-Security Kerberos Token Profile v1.1標準に従い、WS-SecurityヘッダーにKerberosトークンを含めます。

設定

表C-14に、wss11_kerberos_token_client_template アサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-14 wss11_kerberos_token_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

Kerberosトークン・タイプ

Kerberosトークンのタイプ。有効な値は、gss-apreq-v5 (Kerberosバージョン5 GSS-API)のみです。

gss-apreq-v5


構成

表C-15に、wss11_kerberos_token_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-15 wss11_kerberos_token_client_templateの構成

名前 説明

service.principal.name

サービスを識別するKerberosプリンシパルの名前。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: HOST/localhost@EXAMPLE.COM

  • コンテンツ・タイプ: 必須

  • 説明: 未設定


oracle/wss11_kerberos_token_service_template

wss11_kerberos_token_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security Kerberos Token Profile v1.1標準に従って実行します。このテンプレートは、SOAPヘッダーからKerberosトークンを抽出し、ユーザーを認証します。コンテナには、Oracle Platform Security Servicesを介して構成されたKerberosインフラストラクチャが含まれている必要があります。

設定

wss11_keberos_token_service_templateの設定は、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-14を参照してください。

構成

表C-16に、wss11_kerberos_token_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-16 wss11_kerberos_token_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定


メッセージ保護のみのアサーション・テンプレート

表C-17に、メッセージ保護のみを実行するアサーション・テンプレートをまとめ、トークンがトランスポート・レイヤーまたはSOAPヘッダーに挿入されるかどうかを示します。

表C-17 メッセージ保護のみのアサーション・テンプレート

クライアント・テンプレート サービス・テンプレート 認証(トランスポート) 認証(SOAP) メッセージ保護(トランスポート) メッセージ保護(SOAP)

oracle/wss10_message_protection_client_template


oracle/wss10_message_protection_service_template


いいえ

いいえ

いいえ

はい

oracle/wss11_message_protection_client_template


oracle/wss11_message_protection_service_template


いいえ

いいえ

いいえ

はい


oracle/wss10_message_protection_client_template

wss10_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.0標準に従って、アウトバウンドSOAPリクエストのメッセージ保護(整合性および機密保護)を実行します。

設定

表C-18に、wss10_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-18 wss10_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

署名鍵参照メカニズム

リクエストの署名に使用できるメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。) メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

direct

暗号化キー参照メカニズム

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

受信者署名鍵参照メカニズム

受信の署名に使用できるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

受信者暗号化キー参照メカニズム

受信の暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

アルゴリズム・スイート

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

Basic128

タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

有効

「リクエスト・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし

「レスポンス・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし

「フォルト・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし


構成

表C-19に、wss10_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-19 wss10_message_protection_client_templateの構成

名前 説明

keystore.recipient.alias

ピア証明書に関連付けられているキーストア別名。セキュリティ実行時には、この別名を使用して構成済のキーストアからピア証明書が抽出され、ピアへのメッセージが暗号化されます。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: orakey

  • コンテンツ・タイプ: 必須

  • 説明: 未設定

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定


oracle/wss10_message_protection_service_template

wss10_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.0標準に従って、インバウンドSOAPリクエストのメッセージ保護(整合性および機密保護)を実行します。

設定

wss10_message_protection_service_templateの設定は、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートと同じです。設定の詳細は、表C-18を参照してください。

構成

表C-20に、wss10_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-20 wss10_message_protection_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定


oracle/wss11_message_protection_client_template

wss11_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.1標準に従って、アウトバウンドSOAPリクエストのメッセージ保護(整合性および機密保護)を実行します。

設定

表C-21に、wss11_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-21 wss11_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

シグネチャの確認

クライアントにシグネチャの確認を送信するかどうかを指定するフラグ。

True

暗号化キー参照メカニズム

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。) メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • thumbprint: 証明書のコンテンツのメッセージ・ダイジェスト(SHA1ハッシュ)。証明書を格納する、オーバーヘッドの少ない方法を提供します。

thumbprint

アルゴリズム・スイート

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

Basic128

タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

有効

「リクエスト・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし

「レスポンス・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし

「フォルト・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし


構成

表C-22に、wss11_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-22 wss11_message_protection_client_templateの構成

名前 説明

keystore.recipient.alias

ピア証明書に関連付けられているキーストア別名。セキュリティ実行時には、この別名を使用して構成済のキーストアからピア証明書が抽出され、ピアへのメッセージが暗号化されます。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: orakey

  • コンテンツ・タイプ: 必須

  • 説明: 未設定

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定


oracle/wss11_message_protection_service_template

wss11_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.1標準に従って、インバウンドSOAPリクエストのメッセージ保護(整合性および機密保護)を実行します。

設定

wss11_message_protection_service_templateの設定は、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートと同じです。設定の詳細は、表C-21を参照してください。

構成

表C-23に、wss11_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-23 wss11_message_protection_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定


メッセージ保護および認証のアサーション・テンプレート

表C-24に、メッセージ保護と認証の両方を実行するアサーション・テンプレートをまとめ、トークンがトランスポート・レイヤーまたはSOAPヘッダーに挿入されるかどうかを示します。

表C-24 メッセージ保護および認証のアサーション・テンプレート

クライアント・テンプレート サービス・テンプレート 認証(トランスポート) 認証(SOAP) メッセージ保護(トランスポート) メッセージ保護(SOAP)

oracle/wss_http_token_over_ssl_client_template


oracle/wss_http_token_over_ssl_service_template


はい

いいえ

はい

いいえ

oracle/wss_saml_token_bearer_over_ssl_client_template


oracle/wss_saml_token_bearer_over_ssl_service_template


いいえ

はい

はい

いいえ

oracle/wss_saml20_token_bearer_over_ssl_client_template


oracle/wss_saml20_token_bearer_over_ssl_service_template


いいえ

はい

はい

いいえ

oracle/wss_saml_token_over_ssl_client_template


oracle/wss_saml_token_over_ssl_service_template


いいえ

はい

はい

いいえ

oracle/wss_saml20_token_over_ssl_client_template


oracle/wss_saml20_token_over_ssl_service_template


いいえ

はい

はい

いいえ

oracle/wss_username_token_over_ssl_client_template


oracle/wss_username_token_over_ssl_service_template


いいえ

はい

はい

いいえ

oracle/wss10_saml_hok_token_with_message_protection_client_template


oracle/wss10_saml_hok_token_with_message_protection_service_template


いいえ

はい

いいえ

はい

oracle/wss10_saml_token_with_message_protection_client_template


oracle/wss10_saml_token_with_message_protection_service_template


いいえ

はい

いいえ

はい

oracle/wss10_saml20_token_with_message_protection_client_template


oracle/wss10_saml20_token_with_message_protection_service_template


いいえ

はい

いいえ

はい

oracle/wss10_username_token_with_message_protection_client_template


oracle/wss10_username_token_with_message_protection_service_template


いいえ

はい

いいえ

はい

oracle/wss10_x509_token_with_message_protection_client_template


oracle/wss10_x509_token_with_message_protection_service_template


いいえ

はい

いいえ

はい

oracle/wss11_kerberos_token_with_message_protection_client_template


oracle/wss11_kerberos_token_with_message_protection_service_template


いいえ

はい

いいえ

はい

oracle/wss11_saml_token_with_message_protection_client_template


oracle/wss11_saml_token_with_message_protection_service_template


いいえ

はい

いいえ

はい

oracle/wss11_saml20_token_with_message_protection_client_template


oracle/wss11_saml20_token_with_message_protection_service_template


いいえ

はい

いいえ

はい

oracle/wss11_username_token_with_message_protection_client_template


oracle/wss11_username_token_with_message_protection_service_template


いいえ

はい

いいえ

はい

oracle/wss11_x509_token_with_message_protection_client_template


oracle/wss11_x509_token_with_message_protection_service_template


いいえ

はい

いいえ

はい


oracle/wss_http_token_over_ssl_client_template

wss_http_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートは、アウトバウンド・クライアント・リクエストのHTTPヘッダーに資格証明を含め、Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアに対してユーザーを認証します。

設定

表C-25に、wss_http_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-25 wss_http_token_over_ssl_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

認証ヘッダー - メカニズム

認証のメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • basic: ユーザー名およびパスワードを送信することで、クライアントが自身を認証します。

    注意: 基本認証を使用している場合はSSLを構成することをお薦めします。詳細は、「SSLに関するキーストアの構成」を参照してください。

  • digest: このリリースではサポートされていません。暗号化されたパスワードをMD5ダイジェストを使用して送信することで、クライアントが自身を認証します。

  • cert: このリリースではサポートされていません。証明書を送信することで、クライアントが自身を認証します。

  • custom: このリリースではサポートされていません。カスタムの認証メカニズム。

基本

認証ヘッダー - ヘッダー名

認証ヘッダーの名前。

なし

トランスポート・セキュリティ - 相互認証が必要

双方向認証が必要かどうかを指定するフラグ。

有効な値は次のとおりです。

  • 有効: サービスをクライアントに対して認証し、クライアントをサービスに対して認証する必要があります。

  • 無効: 一方向認証が必要です。サービスをクライアントに対して認証する必要がありますが、クライアントをサービスに対して認証する必要はありません。

無効

トランスポート・セキュリティ - タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

無効


構成

表C-26に、wss_http_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-26 wss_http_token_over_ssl_client_templateの構成

名前 説明

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: basic.credentials

  • コンテンツ・タイプ: 必須

  • 説明: 未設定

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定


oracle/wss_http_token_over_ssl_service_template

wss_http_token_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートでは、HTTPヘッダーの資格証明を抽出し、Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアに対してユーザーを認証します。

設定

wss_http_token_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートの設定は、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートと同じです。設定の詳細は、表C-25を参照してください。

構成

表C-27に、wss_http_token_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-27 wss_http_token_over_ssl_service_templateの構成

名前 説明

realm

HTTPレルム。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: owsm

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定


oracle/wss_saml_token_bearer_over_ssl_client_template

wss_saml_token_bearer_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートは、アウトバウンドSOAPリクエスト・メッセージにSAMLトークンを含めます。確認方法がBearerのSAMLトークンが自動的に作成されます。

設定

表C-28に、wss_saml_token_bearer_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-28 wss_saml_token_bearer_over_ssl_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

バージョン

SAMLバージョン。有効な値は1.1のみです。

1.1

確認タイプ

確認タイプ。有効な値はbearerのみです。

bearer

署名済

SAMLトークンを署名するかどうかを指定するフラグ。

False

暗号化済

SAMLトークンを暗号化するかどうかを指定するフラグ。

False

「名前識別子フォーマット」

名前識別子用に使用されるフォーマットのタイプを指定します。

次のいずれかの値を指定します。

  • 指定なし

  • emailAddress

  • X509SubjectName

  • WindowsDomainQualifiedName

指定なし

トランスポート・セキュリティ - 相互認証が必要

双方向認証が必要かどうかを指定するフラグ。

有効な値は次のとおりです。

  • 有効: サービスをクライアントに対して認証し、クライアントをサービスに対して認証する必要があります。

  • 無効: 一方向認証が必要です。サービスをクライアントに対して認証する必要がありますが、クライアントをサービスに対して認証する必要はありません。

無効

トランスポート・セキュリティ - タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

無効


構成

表C-29に、wss_saml_token_bearer_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-29 wss_saml_token_bearer_over_ssl_client_templateの構成

名前 説明

user.attributes

SAMLトークンのプリンシパルに関連するユーザー属性。

カンマ区切りのリストとして含まれる属性を指定します(例:attrib1、attrib2)。指定する属性名は、構成済アイデンティティ・ストアの有効な属性と厳密に一致させる必要があります。Oracle WSMの実行時に、これらの値が構成済アイデンティティ・ストアから読み込まれ、SAMLアサーションに属性と値が組み込まれます。

「件名」が使用可能であり、subject.precedenceがtrueに設定されている必要があります。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: Null。属性名はカンマ区切りにしてください。

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

クライアント・ポリシーは、構成したアイデンティティ・ストアのuser.attributesを使用して指定された属性の値を読み込みます。SAML属性文を作成する場合には、有効な属性の名前と値がすべて使用されます。

user.attributesプロパティは1つのアイデンティティ・ストア用にサポートされており、使用されるのはリスト内で先頭のアイデンティティ・ストアのみです。したがって、ユーザーが必ず存在し、かつ構成したOracle WebLogic Server認証プロバイダが使用するアイデンティティ・ストア内でそのユーザーが有効であることが必要です。認証プロバイダは、「WebLogic Serverへの認証プロバイダの構成」で説明されています。

必要なアイデンティティ・ストアが先頭のアイデンティティ・ストアでない場合は、さらにアイデンティティ・ストアを検索するよう指定できます。詳細は「サーションへのユーザー属性の組込み」を参照してください。

user.roles.include

組み込まれるユーザー・ロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: false

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

saml.issuer.name

発行者URI。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: www.oracle.com

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: basic.credentials

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

subject.precedence

認証されたサブジェクトではなくクライアント指定のユーザー名を使用できるようにするには、subject.precedenceをfalseに設定します。

デフォルト設定:

  • 値:true

  • デフォルト: true

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

saml.audience.uri

リライング・パーティをカンマ区切りのURIで表現します。このフィールドはワイルドカードを受け入れます。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: null

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定


oracle/wss_saml_token_bearer_over_ssl_service_template

wss_saml_token_bearer_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security SOAPヘッダー内の確認方法がBearerのSAMLトークンに含まれる資格証明を使用してユーザーを認証します。

設定

wss_saml_token_bearer_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートの設定は、名前識別子フォーマットが存在しないことを除けば、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-28を参照してください。

構成

表C-30に、wss_saml_token_bearer_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-30 wss_saml_token_bearer_over_ssl_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定

saml.trusted.issuers

SAML対応の信頼できる発行者に関する、カンマ区切りのリスト。信頼できる発行者をドメイン・レベルでオーバーライドするアプリケーション用です。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定


oracle/wss_saml20_token_bearer_over_ssl_client_template

wss_saml20_token_bearer_over_ssl_clientアサーション・テンプレートは、アウトバウンドSOAPリクエスト・メッセージにSAMLトークンを含めます。確認方法がBearerのSAMLトークンが自動的に作成されます。

設定

表C-31に、wss_saml20_token_bearer_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-31 wss_saml20_token_bearer_over_ssl_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

バージョン

SAMLバージョン。有効な値は2.0のみです。

2.0

確認タイプ

確認タイプ。有効な値はbearerのみです。

bearer

署名済

SAMLトークンを署名するかどうかを指定するフラグ。

False

暗号化済

SAMLトークンを暗号化するかどうかを指定するフラグ。

False

「名前識別子フォーマット」

名前識別子用に使用されるフォーマットのタイプを指定します。

次のいずれかの値を指定します。

  • 指定なし

  • emailAddress

  • X509SubjectName

  • WindowsDomainQualifiedName

  • kerberos

指定なし

トランスポート・セキュリティ - 相互認証が必要

双方向認証が必要かどうかを指定するフラグ。

有効な値は次のとおりです。

  • 有効: サービスをクライアントに対して認証し、クライアントをサービスに対して認証する必要があります。

  • 無効: 一方向認証が必要です。サービスをクライアントに対して認証する必要がありますが、クライアントをサービスに対して認証する必要はありません。

無効

トランスポート・セキュリティ - タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

無効


構成

表C-32に、wss_saml20_token_bearer_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-32 wss_saml20_token_bearer_over_ssl_client_templateの構成

名前 説明

user.attributes

SAMLトークンのプリンシパルに関連するユーザー属性。

カンマ区切りのリストとして含まれる属性を指定します(例:attrib1、attrib2)。指定する属性名は、構成済アイデンティティ・ストアの有効な属性と厳密に一致させる必要があります。Oracle WSMの実行時に、これらの値が構成済アイデンティティ・ストアから読み込まれ、SAMLアサーションに属性と値が組み込まれます。

「件名」が使用可能であり、subject.precedenceがtrueに設定されている必要があります。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定。属性名はカンマ区切りにしてください。

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

クライアント・ポリシーは、構成したアイデンティティ・ストアのuser.attributesを使用して指定された属性の値を読み込みます。SAML属性文を作成する場合には、有効な属性の名前と値がすべて使用されます。

user.attributesプロパティは1つのアイデンティティ・ストア用にサポートされており、使用されるのはリスト内で先頭のアイデンティティ・ストアのみです。したがって、ユーザーが必ず存在し、かつ構成したOracle WebLogic Server認証プロバイダが使用するアイデンティティ・ストア内でそのユーザーが有効であることが必要です。認証プロバイダは、「WebLogic Serverへの認証プロバイダの構成」で説明されています。

必要なアイデンティティ・ストアが先頭のアイデンティティ・ストアでない場合は、さらにアイデンティティ・ストアを検索するよう指定できます。詳細は「サーションへのユーザー属性の組込み」を参照してください。

user.roles.include

組み込まれるユーザー・ロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: false

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

saml.issuer.name

発行者URI。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: www.oracle.com

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: basic.credentials

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

subject.precedence

認証されたサブジェクトではなくクライアント指定のユーザー名を使用できるようにするには、subject.precedenceをfalseに設定します。

デフォルト設定:

  • 値:true

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

saml.audience.uri

リライング・パーティをカンマ区切りのURIで表現します。このフィールドはワイルドカードを受け入れます。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: null

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定


oracle/wss_saml20_token_bearer_over_ssl_service_template

wss_saml20_token_bearer_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security SOAPヘッダー内の確認方法がBearerのSAMLトークンに含まれる資格証明を使用してユーザーを認証します。

設定

wss_saml20_token_bearer_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートの設定は、名前識別子フォーマットが存在しないことを除けば、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-31を参照してください。

構成

表C-33に、wss_saml20_token_bearer_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-33 wss_saml20_token_bearer_over_ssl_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定

saml.trusted.issuers

SAML対応の信頼できる発行者に関する、カンマ区切りのリスト。信頼できる発行者をドメイン・レベルでオーバーライドするアプリケーション用です。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: null

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定


oracle/wss_saml_token_over_ssl_client_template

wss_saml_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートは、sender-vouches確認タイプを使用して、WS-Security SOAPヘッダーのSAMLトークンに含まれる資格証明の認証を可能にします。

設定

表C-34に、wss_saml_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-34 wss_saml_token_over_ssl_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

バージョン

SAMLバージョン。有効な値は1.1のみです。

1.1

確認タイプ

確認タイプ。次の値のみ有効です。

  • sender-vouches: 認証に送信者保証のSAMLトークンが使用されます。

sender-vouches

署名済

SAMLトークンを署名するかどうかを指定するフラグ。このポリシーの場合、有効な値はTrueのみです。

True

暗号化済

SAMLトークンを暗号化するかどうかを指定するフラグ。

False

「名前識別子フォーマット」

名前識別子用に使用されるフォーマットのタイプを指定します。

次のいずれかの値を指定します。

  • 指定なし

  • emailAddress

  • X509SubjectName

  • WindowsDomainQualifiedName

指定なし

トランスポート・セキュリティ - 相互認証が必要

双方向認証が必要かどうかを指定するフラグ。

有効な値は次のとおりです。

  • 有効: サービスをクライアントに対して認証し、クライアントをサービスに対して認証する必要があります。

  • 無効: 一方向認証が必要です。サービスをクライアントに対して認証する必要がありますが、クライアントをサービスに対して認証する必要はありません。

有効

トランスポート・セキュリティ - タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

無効


構成

表C-35に、wss_saml_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-35 wss_saml_token_over_ssl_client_templateの構成

名前 説明

user.attributes

SAMLトークンのプリンシパルに関連するユーザー属性。

カンマ区切りのリストとして含まれる属性を指定します(例:attrib1、attrib2)。指定する属性名は、構成済アイデンティティ・ストアの有効な属性と厳密に一致させる必要があります。Oracle WSMの実行時に、これらの値が構成済アイデンティティ・ストアから読み込まれ、SAMLアサーションに属性と値が組み込まれます。

「件名」が使用可能であり、subject.precedenceがtrueに設定されている必要があります。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定。属性名はカンマ区切りにしてください。

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

クライアント・ポリシーは、構成したアイデンティティ・ストアのuser.attributesを使用して指定された属性の値を読み込みます。SAML属性文を作成する場合には、有効な属性の名前と値がすべて使用されます。

user.attributesプロパティは1つのアイデンティティ・ストア用にサポートされており、使用されるのはリスト内で先頭のアイデンティティ・ストアのみです。したがって、ユーザーが必ず存在し、かつ構成したOracle WebLogic Server認証プロバイダが使用するアイデンティティ・ストア内でそのユーザーが有効であることが必要です。認証プロバイダは、「WebLogic Serverへの認証プロバイダの構成」で説明されています。

必要なアイデンティティ・ストアが先頭のアイデンティティ・ストアでない場合は、さらにアイデンティティ・ストアを検索するよう指定できます。詳細は「サーションへのユーザー属性の組込み」を参照してください。

user.roles.include

組み込まれるユーザー・ロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: false

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

saml.issuer.name

発行者URI。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: www.oracle.com

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: basic.credentials

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

subject.precedence

認証されたサブジェクトではなくクライアント指定のユーザー名を使用できるようにするには、subject.precedenceをfalseに設定します。

デフォルト設定:

  • 値:true

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

saml.audience.uri

リライング・パーティをカンマ区切りのURIで表現します。このフィールドはワイルドカードを受け入れます。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定


oracle/wss_saml_token_over_ssl_service_template

wss_saml_token_over_ssl_service_templateは、sender-vouchesタイプを使用して、WS-Security SOAPヘッダーのSAMLトークンに含まれる資格証明の認証を実行します。

設定

wss_saml_token_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートの設定は、名前識別子フォーマットが存在しないことを除けば、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートと同じです。設定の詳細は、表C-34を参照してください。

構成

表C-36に、wss_saml_token_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-36 wss_saml_token_over_ssl_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定

saml.trusted.issuers

SAML対応の信頼できる発行者に関する、カンマ区切りのリスト。信頼できる発行者をドメイン・レベルでオーバーライドするアプリケーション用です。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: null

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定


oracle/wss_saml20_token_over_ssl_client_template

wss_saml20_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートは、sender-vouches確認タイプを使用して、WS-Security SOAPヘッダーのSAMLトークンを介して提供される資格証明の認証を有効にします。

設定

表C-37に、wss_saml20_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-37 wss_saml20_token_over_ssl_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

バージョン

SAMLバージョン。有効な値は2.0のみです。

2.0

確認タイプ

確認タイプ。次の値のみ有効です。

  • sender-vouches: 認証に送信者保証のSAMLトークンが使用されます。

sender-vouches

署名済

SAMLトークンを署名するかどうかを指定するフラグ。このポリシーの場合、有効な値はTrueのみです。

True

暗号化済

SAMLトークンを暗号化するかどうかを指定するフラグ。

False

「名前識別子フォーマット」

名前識別子用に使用されるフォーマットのタイプを指定します。

次のいずれかの値を指定します。

  • 指定なし

  • emailAddress

  • X509SubjectName

  • WindowsDomainQualifiedName

  • kerberos

指定なし

トランスポート・セキュリティ - 相互認証が必要

双方向認証が必要かどうかを指定するフラグ。

有効な値は次のとおりです。

  • 有効: サービスをクライアントに対して認証し、クライアントをサービスに対して認証する必要があります。

  • 無効: 一方向認証が必要です。サービスをクライアントに対して認証する必要がありますが、クライアントをサービスに対して認証する必要はありません。

有効

トランスポート・セキュリティ - タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

無効


構成

表C-38に、wss_saml20_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-38 wss_saml20_token_over_ssl_client_templateの構成

名前 説明

user.attributes

SAMLトークンのプリンシパルに関連するユーザー属性。

カンマ区切りのリストとして含まれる属性を指定します(例:attrib1、attrib2)。指定する属性名は、構成済アイデンティティ・ストアの有効な属性と厳密に一致させる必要があります。Oracle WSMの実行時に、これらの値が構成済アイデンティティ・ストアから読み込まれ、SAMLアサーションに属性と値が組み込まれます。

「件名」が使用可能であり、subject.precedenceがtrueに設定されている必要があります。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定。属性名はカンマ区切りにしてください。

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

クライアント・ポリシーは、構成したアイデンティティ・ストアのuser.attributesを使用して指定された属性の値を読み込みます。SAML属性文を作成する場合には、有効な属性の名前と値がすべて使用されます。

user.attributesプロパティは1つのアイデンティティ・ストア用にサポートされており、使用されるのはリスト内で先頭のアイデンティティ・ストアのみです。したがって、ユーザーが必ず存在し、かつ構成したOracle WebLogic Server認証プロバイダが使用するアイデンティティ・ストア内でそのユーザーが有効であることが必要です。認証プロバイダは、「WebLogic Serverへの認証プロバイダの構成」で説明されています。

必要なアイデンティティ・ストアが先頭のアイデンティティ・ストアでない場合は、さらにアイデンティティ・ストアを検索するよう指定できます。詳細は「サーションへのユーザー属性の組込み」を参照してください。

user.roles.include

組み込まれるユーザー・ロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: false

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

saml.issuer.name

発行者URI。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: www.oracle.com

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: basic.credentials

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

subject.precedence

認証されたサブジェクトではなくクライアント指定のユーザー名を使用できるようにするには、subject.precedenceをfalseに設定します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: true

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

saml.audience.uri

リライング・パーティをカンマ区切りのURIで表現します。このフィールドはワイルドカードを受け入れます。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定


oracle/wss_saml20_token_over_ssl_service_template

wss_saml20_token_over_ssl_service_templateは、sender-vouchesタイプを使用して、WS-Security SOAPヘッダーのSAMLトークンに含まれる資格証明の認証を実行します。

設定

wss_saml20_token_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートの設定は、名前識別子フォーマットが存在しないことを除けば、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートと同じです。設定の詳細は、表C-37を参照してください。

構成

表C-39に、wss_saml20_token_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-39 wss_saml20_token_over_ssl_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定

saml.trusted.issuers

SAML対応の信頼できる発行者に関する、カンマ区切りのリスト。信頼できる発行者をドメイン・レベルでオーバーライドするアプリケーション用です。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定


oracle/wss_username_token_over_ssl_client_template

wss_username_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートは、SOAPリクエスト・メッセージのWS-Security UsernameTokenヘッダーに資格証明を含めます。アサーションでは、3つのタイプのパスワード資格証明(プレーン・テキスト、ダイジェストおよびパスワードなし)がサポートされています。


注意:

このリリースでは、ダイジェスト・パスワードはサポートされていません。

リプレイ攻撃から保護するため、アサーションには、ユーザー名トークンにNonceまたは作成時間を必要とするオプションが用意されています。

設定

表C-40に、wss_username_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-40 wss_username_token_over_ssl_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

パスワード・タイプ

必要なパスワードのタイプ。

有効な値は次のとおりです。

  • none: パスワードは使用されません。

  • 「平文」:平文のパスワード

  • digest: このリリースではサポートされていません。暗号化されたパスワードをMD5ダイジェストを使用して送信することで、クライアントが自身を認証します。

注意: 保護されていないチャネルでトークンの伝播が発生する場合、プレーン・テキスト・タイプはお薦めできません。ただし、クライアントとサーバー間のポイント・ツー・ポイント接続を保護するためにSSLを転送チャネルとして使用している場合は、チャネルでパスワードが保護されるため、プレーン・テキストタイプを使用できます。

「平文」

必要な作成時間

ユーザー名トークンの作成にタイム・スタンプが必要かどうかを指定するフラグ。

注意: 「パスワード・タイプ」がdigestに設定されている場合は、この属性をtrueに設定する必要があります。設定しない場合、添付先のポリシーは検証されません。

False

必要なNonce

リプレイ攻撃を防止するためユーザー名にNonceを含める必要があるかどうかを指定するフラグ。

注意: 「パスワード・タイプ」がdigestに設定されている場合は、この属性をtrueに設定する必要があります。設定しない場合、添付先のポリシーは検証されません。

False

トランスポート・セキュリティ - 相互認証が必要

双方向認証が必要かどうかを指定するフラグ。

有効な値は次のとおりです。

  • 有効: 双方向認証。サービスをクライアントに対して認証し、クライアントをサービスに対して認証する必要があります。

  • 無効: 一方向認証。サービスをクライアントに対して認証する必要がありますが、クライアントをサービスに対して認証する必要はありません。

無効

トランスポート・セキュリティ - タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

無効


構成

表C-41に、wss_username_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-41 wss_username_token_over_ssl_client_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定

csf-key

Oracle Platform Security Services (OPSS)アイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: basic.credentials

  • コンテンツ・タイプ: 必須

  • 説明: 未設定


oracle/wss_username_token_over_ssl_service_template

wss_username_token_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートは、UsernameToken WS-Security SOAPヘッダーの資格証明を使用して、Oracle Platform Security Servicesの構成済のアイデンティティ・ストアに対してユーザーを認証します。アサーションでは、3つのタイプのパスワード資格証明(プレーン・テキスト、ダイジェストおよびパスワードなし)がサポートされています。


注意:

このリリースでは、ダイジェスト・パスワードはサポートされていません。

リプレイ攻撃から保護するため、アサーションには、ユーザー名トークンにNonceまたは作成時間を必要とするオプションが用意されています。

設定

wss_username_token_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートの設定は、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートと同じです。設定の詳細は、表C-40を参照してください。

構成

表C-42に、wss_username_token_over_ssl­_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-42 wss_username_token_over_ssl_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: デフォルト値。この値は、「値」フィールドが設定されていない場合に使用されます。デフォルトはultimateReceiverです。

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定


oracle/wss10_saml_hok_token_with_message_protection_client_template

wss10_saml_hok_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.0標準に従って、アウトバウンドSOAPメッセージに関するメッセージ保護(整合性および機密保護)およびSAML鍵所有者ベースの認証を行います。

設定

表C-43に、wss10_saml_hok_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-43 wss10_saml_hok_token_with_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

バージョン

SAMLバージョン。有効な値は1.1のみです。

1.1

確認タイプ

確認タイプ。有効な値はholder-of-keyのみです。

holder-of-key

署名済

SAMLトークンを署名するかどうかを指定するフラグ。有効な値はTrueのみです。

True

暗号化済

SAMLトークンを暗号化するかどうかを指定するフラグ。

False

「名前識別子フォーマット」

名前識別子用に使用されるフォーマットのタイプを指定します。

次のいずれかの値を指定します。

  • 指定なし

  • emailAddress

  • X509SubjectName

  • WindowsDomainQualifiedName

指定なし

署名鍵参照メカニズム

リクエストの署名に使用できるメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。) メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

ski

暗号化キー参照メカニズム

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。) メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

direct

受信者署名鍵参照メカニズム

受信の署名に使用できるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

受信者暗号化キー参照メカニズム

受信の暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

アルゴリズム・スイート

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

Basic128

タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

有効

「リクエスト・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし

「レスポンス・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし

「フォルト・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし


構成

Table C-44に、wss10_saml_hok_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-44 wss10_saml_hok_token_with_message_protection_client_templateの構成

名前 説明

user.attributes

SAMLトークンのプリンシパルに関連するユーザー属性。

カンマ区切りのリストとして含まれる属性を指定します(例:attrib1、attrib2)。指定する属性名は、構成済アイデンティティ・ストアの有効な属性と厳密に一致させる必要があります。Oracle WSMの実行時に、これらの値が構成済アイデンティティ・ストアから読み込まれ、SAMLアサーションに属性と値が組み込まれます。

「件名」が使用可能であり、subject.precedenceがtrueに設定されている必要があります。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定。属性名はカンマ区切りにしてください。

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

クライアント・ポリシーは、構成したアイデンティティ・ストアのuser.attributesを使用して指定された属性の値を読み込みます。SAML属性文を作成する場合には、有効な属性の名前と値がすべて使用されます。

user.attributesプロパティは1つのアイデンティティ・ストア用にサポートされており、使用されるのはリスト内で先頭のアイデンティティ・ストアのみです。したがって、ユーザーが必ず存在し、かつ構成したOracle WebLogic Server認証プロバイダが使用するアイデンティティ・ストア内でそのユーザーが有効であることが必要です。認証プロバイダは、「WebLogic Serverへの認証プロバイダの構成」で説明されています。

必要なアイデンティティ・ストアが先頭のアイデンティティ・ストアでない場合は、さらにアイデンティティ・ストアを検索するよう指定できます。詳細は「サーションへのユーザー属性の組込み」を参照してください。

keystore.recipient.alias

ピア証明書に関連付けられているキーストア別名。セキュリティ実行時には、この別名を使用して構成済のキーストアからピア証明書が抽出され、ピアへのメッセージが暗号化されます。

デフォルト設定:

  • 値: orakey

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: 必須

  • 説明: 未設定

saml.issuer.name

発行者URI。

デフォルト設定:

  • 値: www.oracle.com

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

user.roles.include

組み込まれるユーザー・ロール。

デフォルト設定:

  • 値: false

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

saml.assertion.filename

SAMLトークン・ファイルの名前。

デフォルト設定:

  • 値: temp

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定


oracle/wss10_saml_hok_token_with_message_protection_service_template

wss10_saml_hok_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.0標準に従って、インバウンドSOAPリクエストに関するメッセージ・レベルの保護およびSAML鍵所有者ベースの認証を行います。

設定

wss10_saml_hok_token_with_message_protection_service_templateの設定は、名前識別子フォーマットが存在しないことを除けば、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-43を参照してください。

構成

Table C-45に、wss10_saml_hok_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-45 wss10_saml_hok_token_with_message_protection_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定


oracle/wss10_saml_token_with_message_protection_client_template

wss10_saml_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.0標準に従って、アウトバウンドSOAPメッセージのメッセージ・レベルの保護と、SAMLベースの認証を行います。

Webサービス・コンシューマにはSOAPヘッダーのSAMLトークンが含まれ、確認タイプはsender-vouchesです。SOAPメッセージは署名されて暗号化されています。Webサービス・プロバイダはメッセージを復号化し、署名の検証と認証を行います。

リプレイ攻撃から保護するため、アサーションには、タイム・スタンプ、SAMLトークンの制限、およびWebサービス・プロバイダによる検証を含めるオプションが用意されています。

設定

表C-46に、wss10_saml_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-46 wss10_saml_token_with_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

バージョン

SAMLバージョン。有効な値は1.1のみです。

1.1

確認タイプ

確認タイプ。有効な値はsender-vouchesのみです。

sender-vouches

署名済

SAMLトークンを署名するかどうかを指定するフラグ。このポリシーの場合、有効な値はTrueのみです。

True

暗号化済

SAMLトークンを暗号化するかどうかを指定するフラグ。

False

「名前識別子フォーマット」

名前識別子用に使用されるフォーマットのタイプを指定します。

次のいずれかの値を指定します。

  • 指定なし

  • emailAddress

  • X509SubjectName

  • WindowsDomainQualifiedName

指定なし

署名鍵参照メカニズム

リクエストの署名に使用できるメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。) メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

direct

暗号化キー参照メカニズム

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

受信者署名鍵参照メカニズム

受信の署名に使用できるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

受信者暗号化キー参照メカニズム

受信の暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

アルゴリズム・スイート

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

Basic128

タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

有効

「リクエスト・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし

「レスポンス・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし

「フォルト・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし


構成

表C-47に、wss10_saml_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-47 wss10_saml_token_with_message_protection_client_templateの構成

名前 説明

user.attributes

SAMLトークンのプリンシパルに関連するユーザー属性。

カンマ区切りのリストとして含まれる属性を指定します(例:attrib1、attrib2)。指定する属性名は、構成済アイデンティティ・ストアの有効な属性と厳密に一致させる必要があります。Oracle WSMの実行時に、これらの値が構成済アイデンティティ・ストアから読み込まれ、SAMLアサーションに属性と値が組み込まれます。

「件名」が使用可能であり、subject.precedenceがtrueに設定されている必要があります。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定。属性名はカンマ区切りにしてください。

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

クライアント・ポリシーは、構成したアイデンティティ・ストアのuser.attributesを使用して指定された属性の値を読み込みます。SAML属性文を作成する場合には、有効な属性の名前と値がすべて使用されます。

user.attributesプロパティは1つのアイデンティティ・ストア用にサポートされており、使用されるのはリスト内で先頭のアイデンティティ・ストアのみです。したがって、ユーザーが必ず存在し、かつ構成したOracle WebLogic Server認証プロバイダが使用するアイデンティティ・ストア内でそのユーザーが有効であることが必要です。認証プロバイダは、「WebLogic Serverへの認証プロバイダの構成」で説明されています。

必要なアイデンティティ・ストアが先頭のアイデンティティ・ストアでない場合は、さらにアイデンティティ・ストアを検索するよう指定できます。詳細は「サーションへのユーザー属性の組込み」を参照してください。

keystore.recipient.alias

ピア証明書に関連付けられているキーストア別名。セキュリティ実行時には、この別名を使用して構成済のキーストアからピア証明書が抽出され、ピアへのメッセージが暗号化されます。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: orakey

  • コンテンツ・タイプ: 必須

  • 説明: 未設定

user.roles.include

組み込まれるユーザー・ロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: false

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

saml.issuer.name

発行者URI。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: www.oracle.com

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: basic.credentials

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

subject.precedence

認証されたサブジェクトではなくクライアント指定のユーザー名を使用できるようにするには、subject.precedenceをfalseに設定します。

デフォルト設定:

  • 値:true

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

saml.audience.uri

リライング・パーティをカンマ区切りのURIで表現します。このフィールドはワイルドカードを受け入れます。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: null

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定


oracle/wss10_saml_token_with_message_protection_service_template

wss10_saml_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.0標準に従って、インバウンドSOAPリクエストのメッセージ保護(整合性および機密保護)と、SAMLベースの認証を行います。

Webサービス・コンシューマにはSOAPヘッダーのSAMLトークンが含まれ、確認タイプはsender-vouchesです。SOAPメッセージは署名されて暗号化されています。Webサービス・プロバイダはメッセージを復号化し、署名の検証と認証を行います。

リプレイ攻撃から保護するため、アサーションには、タイム・スタンプ、SAMLトークンの制限、およびWebサービス・プロバイダによる検証を含めるオプションが用意されています。

設定

wss10_saml_token_with_message_protection_service_templateの設定は、名前識別子フォーマットが存在しないことを除けば、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-46を参照してください。

構成

表C-48に、wss10_saml_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-48 wss10_saml_token_with_message_protection_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定

saml.trusted.issuers

SAML対応の信頼できる発行者に関する、カンマ区切りのリスト。信頼できる発行者をドメイン・レベルでオーバーライドするアプリケーション用です。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定


oracle/wss10_saml20_token_with_message_protection_client_template

wss10_saml20_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.0標準に従って、アウトバウンドSOAPメッセージに関するメッセージ・レベルの保護およびSAMLベースの認証を行います。

Webサービス・コンシューマにはSOAPヘッダーのSAMLトークンが含まれ、確認タイプはsender-vouchesです。SOAPメッセージは署名されて暗号化されています。Webサービス・プロバイダはメッセージを復号化し、署名の検証と認証を行います。

リプレイ攻撃から保護するため、アサーションには、タイム・スタンプ、SAMLトークンの制限、およびWebサービス・プロバイダによる検証を含めるオプションが用意されています。

設定

表C-49に、wss10_saml20_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-49 wss10_saml20_token_with_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

バージョン

SAMLバージョン。有効な値は2.0のみです。

2.0

確認タイプ

確認タイプ。有効な値はsender-vouchesのみです。

sender-vouches

署名済

SAMLトークンを署名するかどうかを指定するフラグ。このポリシーの場合、有効な値はTrueのみです。

True

暗号化済

SAMLトークンを暗号化するかどうかを指定するフラグ。

False

「名前識別子フォーマット」

名前識別子用に使用されるフォーマットのタイプを指定します。

次のいずれかの値を指定します。

  • 指定なし

  • emailAddress

  • X509SubjectName

  • WindowsDomainQualifiedName

  • kerberos

指定なし

署名鍵参照メカニズム

リクエストの署名に使用できるメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。) メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

direct

暗号化キー参照メカニズム

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

受信者署名鍵参照メカニズム

受信の署名に使用できるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

受信者暗号化キー参照メカニズム

受信の暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

アルゴリズム・スイート

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

Basic128

タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

有効

「リクエスト・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし

「レスポンス・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし

「フォルト・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし


構成

表C-50に、wss10_saml20_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-50 wss10_saml20_token_with_message_protection_client_templateの構成

名前 説明

user.attributes

SAMLトークンのプリンシパルに関連するユーザー属性。

カンマ区切りのリストとして含まれる属性を指定します(例:attrib1、attrib2)。指定する属性名は、構成済アイデンティティ・ストアの有効な属性と厳密に一致させる必要があります。Oracle WSMの実行時に、これらの値が構成済アイデンティティ・ストアから読み込まれ、SAMLアサーションに属性と値が組み込まれます。

「件名」が使用可能であり、subject.precedenceがtrueに設定されている必要があります。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定。属性名はカンマ区切りにしてください。

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

クライアント・ポリシーは、構成したアイデンティティ・ストアのuser.attributesを使用して指定された属性の値を読み込みます。SAML属性文を作成する場合には、有効な属性の名前と値がすべて使用されます。

user.attributesプロパティは1つのアイデンティティ・ストア用にサポートされており、使用されるのはリスト内で先頭のアイデンティティ・ストアのみです。したがって、ユーザーが必ず存在し、かつ構成したOracle WebLogic Server認証プロバイダが使用するアイデンティティ・ストア内でそのユーザーが有効であることが必要です。認証プロバイダは、「WebLogic Serverへの認証プロバイダの構成」で説明されています。

必要なアイデンティティ・ストアが先頭のアイデンティティ・ストアでない場合は、さらにアイデンティティ・ストアを検索するよう指定できます。詳細は「サーションへのユーザー属性の組込み」を参照してください。

keystore.recipient.alias

ピア証明書に関連付けられているキーストア別名。セキュリティ実行時には、この別名を使用して構成済のキーストアからピア証明書が抽出され、ピアへのメッセージが暗号化されます。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: orakey

  • コンテンツ・タイプ: 必須

  • 説明: 未設定

user.roles.include

組み込まれるユーザー・ロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: false

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

saml.issuer.name

発行者URI。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: www.oracle.com

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: basic.credentials

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

subject.precedence

認証されたサブジェクトではなくクライアント指定のユーザー名を使用できるようにするには、subject.precedenceをfalseに設定します。

デフォルト設定:

  • 値:true

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

attesting.mapping.attribute

アテスト・エンティティを表現する場合に使用されるマッピング属性。現在サポートされているのはDNのみです。この属性は、送信者保証とメッセージ保護ユース・ケースにのみ適用されます。SAML over SSLポリシーには適用できません。

デフォルト設定:

  • 値: DN

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

saml.audience.uri

リライング・パーティをカンマ区切りのURIで表現します。このフィールドはワイルドカードを受け入れます。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定


oracle/wss10_saml20_token_with_message_protection_service_template

wss10_saml20_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.0標準に従って、インバウンドSOAPリクエストに関するメッセージ保護(整合性および機密保護)およびSAMLベースの認証を行います。

Webサービス・コンシューマにはSOAPヘッダーのSAMLトークンが含まれ、確認タイプはsender-vouchesです。SOAPメッセージは署名されて暗号化されています。Webサービス・プロバイダはメッセージを復号化し、署名の検証と認証を行います。

リプレイ攻撃から保護するため、アサーションには、タイム・スタンプ、SAMLトークンの制限、およびWebサービス・プロバイダによる検証を含めるオプションが用意されています。

設定

wss10_saml20_token_with_message_protection_service_templateの設定は、名前識別子フォーマットが存在しないことを除けば、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートと同じです。設定の詳細は、表C-49を参照してください。

構成

表C-51に、wss10_saml20_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-51 wss10_saml20_token_with_message_protection_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定

saml.trusted.issuers

SAML対応の信頼できる発行者に関する、カンマ区切りのリスト。信頼できる発行者をドメイン・レベルでオーバーライドするアプリケーション用です。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定


oracle/wss10_username_token_with_message_protection_client_template

wss10_username_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.0標準に従って、アウトバウンドSOAPリクエストのメッセージ保護(整合性および機密保護)と認証を行います。資格証明は、アウトバウンドSOAPメッセージのWS-Security UsernameTokenヘッダーに含まれます。

アサーションでは、3つのタイプのパスワード資格証明(プレーン・テキスト、ダイジェストおよびパスワードなし)がサポートされています。


注意:

このリリースでは、ダイジェスト・パスワードはサポートされていません。

リプレイ攻撃から保護するため、アサーションには、ユーザー名トークンにNonceまたは作成時間を必要とするオプションが用意されています。SOAPメッセージは署名されて暗号化されています。Webサービス・プロバイダはメッセージを復号化し、署名の検証と認証を行います。

設定

表C-52に、wss10_username_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-52 wss10_username_token_with_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

パスワード・タイプ

必要なパスワードのタイプ。

有効な値は次のとおりです。

  • none: パスワードは使用されません。

  • 「平文」:平文のパスワード

  • digest: このリリースではサポートされていません。暗号化されたパスワードをMD5ダイジェストを使用して送信することで、クライアントが自身を認証します。

「平文」

必要なNonce

リプレイ攻撃を防止するためユーザー名にNonceを含める必要があるかどうかを指定するフラグ。

注意: 「パスワード・タイプ」がdigestに設定されている場合は、この属性をtrueに設定する必要があります。設定しない場合、添付先のポリシーは検証されません。

False

必要な作成時間

ユーザー名トークンの作成にタイム・スタンプが必要かどうかを指定するフラグ。

注意: 「パスワード・タイプ」がdigestに設定されている場合は、この属性をtrueに設定する必要があります。設定しない場合、添付先のポリシーは検証されません。

False

署名済

ユーザー名を署名するかどうかを指定するフラグ。

True

暗号化済

ユーザー名を暗号化するかどうかを指定するフラグ。

True

署名鍵参照メカニズム

リクエストの署名に使用できるメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。) メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

direct

暗号化キー参照メカニズム

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

受信者署名鍵参照メカニズム

受信の署名に使用できるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

受信者暗号化キー参照メカニズム

受信の暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

アルゴリズム・スイート

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

Basic128

タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

有効

「リクエスト・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし

「レスポンス・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし

「フォルト・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし


構成

表C-53に、wss10_username_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-53 wss10_username_token_with_message_protection_client_templateの構成

名前 説明

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: basic.credentials

  • コンテンツ・タイプ: 必須

  • 説明: 未設定

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定

keystore.recipient.alias

ピア証明書に関連付けられているキーストア別名。セキュリティ実行時には、この別名を使用して構成済のキーストアからピア証明書が抽出され、ピアへのメッセージが暗号化されます。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: orakey

  • コンテンツ・タイプ: 必須

  • 説明: 未設定


oracle/wss10_username_token_with_message_protection_service_template

wss10_username_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.0標準に従って、インバウンドSOAPリクエストのメッセージ保護(整合性および機密保護)と認証を行います。

アサーションでは、3つのタイプのパスワード資格証明(プレーン・テキスト、ダイジェストおよびパスワードなし)がサポートされています。


注意:

このリリースでは、ダイジェスト・パスワードはサポートされていません。

リプレイ攻撃から保護するため、アサーションには、ユーザー名トークンにNonceまたは作成時間を必要とするオプションが用意されています。SOAPメッセージは署名されて暗号化されています。Webサービス・プロバイダはメッセージを復号化し、署名の検証と認証を行います。

設定

wss10_username_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの設定は、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-52を参照してください。

構成

表C-54に、wss10_username_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-54 wss10_username_token_with_message_protection_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定


oracle/wss10_x509_token_with_message_protection_client_template

wss10_x509_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.0標準に従って、アウトバウンドSOAPリクエストに対するメッセージ保護(整合性および機密保護)および証明資料情報の移入を行います。

設定

表C-55に、wss10_x509_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-55 wss10_x509_token_with_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

署名鍵参照メカニズム

リクエストの署名に使用できるメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。) メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

direct

暗号化キー参照メカニズム

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

受信者署名鍵参照メカニズム

受信の署名に使用できるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

受信者暗号化キー参照メカニズム

受信の暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

アルゴリズム・スイート

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

Basic128

タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

有効

「リクエスト・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし

「レスポンス・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし

「フォルト・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし


構成

表C-56に、wss10_x509_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-56 wss10_x509_token_with_message_protection_client_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定

keystore.recipient.alias

ピア証明書に関連付けられているキーストア別名。セキュリティ実行時には、この別名を使用して構成済のキーストアからピア証明書が抽出され、ピアへのメッセージが暗号化されます。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: orakey

  • コンテンツ・タイプ: 必須

  • 説明: 未設定


oracle/wss10_x509_token_with_message_protection_service_template

wss10_x509_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.0標準に従って、インバウンドSOAPリクエストのメッセージ保護(整合性および機密保護)と、証明書ベースの認証を行います。

設定

wss10_x509_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの設定は、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-52を参照してください。

構成

表C-57に、wss10_x509_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-57 wss10_x509_token_with_message_protection_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定


oracle/wss11_kerberos_token_with_message_protection_client_template

wss11_kerberos_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security Kerberos Token Profile v1.1標準に従い、WS-SecurityヘッダーにKerberosトークンを含めます。

設定

表C-58に、wss11_kerberos_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-58 wss11_kerberos_token_with_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

Kerberosトークン・タイプ

Kerberosトークンのタイプ。有効な値は、gss-apreq-v5 (Kerberosバージョン5 GSS-API)のみです。

gss-apreq-v5

シグネチャの確認

クライアントにシグネチャの確認を送信するかどうかを指定するフラグ。

True

署名鍵参照メカニズム

リクエストの署名に使用できるメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。) メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

direct

暗号化キー参照メカニズム

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

アルゴリズム・スイート

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

TripleDes

タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

有効

「リクエスト・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし

「レスポンス・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし

「フォルト・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし


構成

表C-59に、wss11_kerberos_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-59 wss11_kerberos_token_with_message_protection_client_templateの構成

名前 説明

service.principal.name

サービスを識別するKerberosプリンシパルの名前。

デフォルト設定:

  • 値: HOST/localhost@EXAMPLE.COM

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: 必須

  • 説明: 未設定


oracle/wss11_kerberos_token_with_message_protection_service_template

wss11_kerberos_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security Kerberos Token Profile v1.1標準に従って実行します。このテンプレートは、SOAPヘッダーからKerberosトークンを抽出し、ユーザーを認証します。コンテナには、Oracle Platform Security Servicesを介して構成されたKerberosインフラストラクチャが含まれている必要があります。

設定

wss11_keberos_token_with_message_protection_service_templateの設定は、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-58を参照してください。

構成

不要。

oracle/wss11_saml_token_with_message_protection_client_template

wss11_saml_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.1に従って、アウトバウンドSOAPリクエストのメッセージ保護(整合性および機密保護)と、SAMLトークンの移入を可能にします。SOAPメッセージに含まれているSAMLトークンは、送信者保証確認を使用したSAMLベースの認証で使用します。

設定

表C-60に、wss11_saml_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-60 wss11_saml_token_with_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

バージョン

SAMLバージョン。有効な値は1.1のみです。

なし

確認タイプ

確認タイプ。有効な値はsender-vouchesです。

sender-vouches

署名済

SAMLトークンを署名するかどうかを指定するフラグ。SAMLポリシーの場合、有効な値はTrueのみです。

True

暗号化済

SAMLトークンを暗号化するかどうかを指定するフラグ。

False

「名前識別子フォーマット」

名前識別子用に使用されるフォーマットのタイプを指定します。

次のいずれかの値を指定します。

  • 指定なし

  • emailAddress

  • X509SubjectName

  • WindowsDomainQualifiedName

指定なし

シグネチャの確認

クライアントにシグネチャの確認を送信するかどうかを指定するフラグ。

True

署名鍵参照メカニズム

リクエストの署名に使用できるメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。) メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • thumbprint: 証明書のコンテンツのメッセージ・ダイジェスト(SHA1ハッシュ)。証明書を格納する、オーバーヘッドの少ない方法を提供します。この値は、「暗号化キー参照メカニズム」(後述)に対してのみ有効です。

direct

暗号化キー参照メカニズム

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

thumbprint

アルゴリズム・スイート

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

Basic128

タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

有効

「リクエスト・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし

「レスポンス・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし

「フォルト・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし


構成

表C-61に、wss11_saml_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-61 wss11_saml_token_with_message_protection_client_templateの構成

名前 説明

user.attributes

SAMLトークンのプリンシパルに関連するユーザー属性。

カンマ区切りのリストとして含まれる属性を指定します(例:attrib1、attrib2)。指定する属性名は、構成済アイデンティティ・ストアの有効な属性と厳密に一致させる必要があります。Oracle WSMの実行時に、これらの値が構成済アイデンティティ・ストアから読み込まれ、SAMLアサーションに属性と値が組み込まれます。

「件名」が使用可能であり、subject.precedenceがtrueに設定されている必要があります。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定。属性名はカンマ区切りにしてください。

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

クライアント・ポリシーは、構成したアイデンティティ・ストアのuser.attributesを使用して指定された属性の値を読み込みます。SAML属性文を作成する場合には、有効な属性の名前と値がすべて使用されます。

user.attributesプロパティは1つのアイデンティティ・ストア用にサポートされており、使用されるのはリスト内で先頭のアイデンティティ・ストアのみです。したがって、ユーザーが必ず存在し、かつ構成したOracle WebLogic Server認証プロバイダが使用するアイデンティティ・ストア内でそのユーザーが有効であることが必要です。認証プロバイダは、「WebLogic Serverへの認証プロバイダの構成」で説明されています。

必要なアイデンティティ・ストアが先頭のアイデンティティ・ストアでない場合は、さらにアイデンティティ・ストアを検索するよう指定できます。詳細は「サーションへのユーザー属性の組込み」を参照してください。

saml.issuer.name

発行者URI。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: www.oracle.com

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定

keystore.recipient.alias

ピア証明書に関連付けられているキーストア別名。セキュリティ実行時には、この別名を使用して構成済のキーストアからピア証明書が抽出され、ピアへのメッセージが暗号化されます。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: orakey

  • コンテンツ・タイプ: 必須

  • 説明: 未設定

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: basic.credentials

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

subject.precedence

認証されたサブジェクトではなくクライアント指定のユーザー名を使用できるようにするには、subject.precedenceをfalseに設定します。

デフォルト設定:

  • 値:true

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

saml.audience.uri

リライング・パーティをカンマ区切りのURIで表現します。このフィールドはワイルドカードを受け入れます。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定


oracle/wss11_saml_token_with_message_protection_service_template

wss11_saml_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.1標準に従って、インバウンドSOAPリクエストに対してメッセージレベルの整合性保護およびSOAPベースの認証を行います。このアサーション・テンプレートは、SAMLトークンをWS-Securityバイナリ・セキュリティ・トークンから抽出し、それらの資格証明を使用してOracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアに照らしてユーザーを検証します。

設定

wss11_saml_token_with_message_protection_service_templateの設定は、名前識別子フォーマットが存在しないことを除けば、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-60を参照してください。

構成

表C-62に、wss11_saml_token__with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-62 wss11_saml_token_with_message_protection_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定

saml.trusted.issuers

SAML対応の信頼できる発行者に関する、カンマ区切りのリスト。信頼できる発行者をドメイン・レベルでオーバーライドするアプリケーション用です。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定


oracle/wss11_saml20_token_with_message_protection_client_template

wss11_saml20_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.1に従って、アウトバウンドSOAPリクエストのメッセージ保護(整合性および機密保護)と、SAMLトークンの移入を可能にします。SOAPメッセージに含まれているSAMLトークンは、送信者保証確認を使用したSAMLベースの認証で使用します。

設定

表C-63に、wss11_saml20_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-63 wss11_saml20_token_with_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

バージョン

SAMLバージョン。有効な値は2.0のみです。

2.0

確認タイプ

確認タイプ。有効な値はsender-vouchesです。

sender-vouches

署名済

SAMLトークンを署名するかどうかを指定するフラグ。SAMLポリシーの場合、有効な値はTrueのみです。

True

暗号化済

SAMLトークンを暗号化するかどうかを指定するフラグ。

False

「名前識別子フォーマット」

名前識別子用に使用されるフォーマットのタイプを指定します。

次のいずれかの値を指定します。

  • 指定なし

  • emailAddress

  • X509SubjectName

  • WindowsDomainQualifiedName

  • kerberos

指定なし

シグネチャの確認

クライアントにシグネチャの確認を送信するかどうかを指定するフラグ。

True

署名鍵参照メカニズム

リクエストの署名に使用できるメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。) メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • thumbprint: 証明書のコンテンツのメッセージ・ダイジェスト(SHA1ハッシュ)。証明書を格納する、オーバーヘッドの少ない方法を提供します。この値は、「暗号化キー参照メカニズム」(後述)に対してのみ有効です。

direct

暗号化キー参照メカニズム

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

thumbprint

アルゴリズム・スイート

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

Basic128

タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

有効

「リクエスト・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし

「レスポンス・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし

「フォルト・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし


構成

表C-64に、wss11_saml20_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-64 wss11_saml20_token_with_message_protection_client_templateの構成

名前 説明

user.attributes

SAMLトークンのプリンシパルに関連するユーザー属性。

カンマ区切りのリストとして含まれる属性を指定します(例:attrib1、attrib2)。指定する属性名は、構成済アイデンティティ・ストアの有効な属性と厳密に一致させる必要があります。Oracle WSMの実行時に、これらの値が構成済アイデンティティ・ストアから読み込まれ、SAMLアサーションに属性と値が組み込まれます。

「件名」が使用可能であり、subject.precedenceがtrueに設定されている必要があります。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定。属性名はカンマ区切りにしてください。

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

クライアント・ポリシーは、構成したアイデンティティ・ストアのuser.attributesを使用して指定された属性の値を読み込みます。SAML属性文を作成する場合には、有効な属性の名前と値がすべて使用されます。

user.attributesプロパティは1つのアイデンティティ・ストア用にサポートされており、使用されるのはリスト内で先頭のアイデンティティ・ストアのみです。したがって、ユーザーが必ず存在し、かつ構成したOracle WebLogic Server認証プロバイダが使用するアイデンティティ・ストア内でそのユーザーが有効であることが必要です。認証プロバイダは、「WebLogic Serverへの認証プロバイダの構成」で説明されています。

必要なアイデンティティ・ストアが先頭のアイデンティティ・ストアでない場合は、さらにアイデンティティ・ストアを検索するよう指定できます。詳細は「サーションへのユーザー属性の組込み」を参照してください。

saml.issuer.name

発行者URI。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: www.oracle.com

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定

keystore.recipient.alias

ピア証明書に関連付けられているキーストア別名。セキュリティ実行時には、この別名を使用して構成済のキーストアからピア証明書が抽出され、ピアへのメッセージが暗号化されます。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: orakey

  • コンテンツ・タイプ: 必須

  • 説明: 未設定

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: basic.credentials

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

subject.precedence

認証されたサブジェクトではなくクライアント指定のユーザー名を使用できるようにするには、subject.precedenceをfalseに設定します。

デフォルト設定:

  • 値:true

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

attesting.mapping.attribute

アテスト・エンティティを表現する場合に使用されるマッピング属性。現在サポートされているのはDNのみです。この属性は、送信者保証とメッセージ保護ユース・ケースにのみ適用されます。SAML over SSLポリシーには適用できません。

デフォルト設定:

  • 値: DN

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定

saml.audience.uri

リライング・パーティをカンマ区切りのURIで表現します。このフィールドはワイルドカードを受け入れます。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定


oracle/wss11_saml20_token_with_message_protection_service_template

wss11_saml20_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.1標準に従って、インバウンドSOAPリクエストに対してメッセージレベルの整合性保護およびSOAPベースの認証を行います。このアサーション・テンプレートは、SAMLトークンをWS-Securityバイナリ・セキュリティ・トークンから抽出し、それらの資格証明を使用してOracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアに照らしてユーザーを検証します。

設定

wss11_saml_token_with_message_protection_service_templateの設定は、名前識別子フォーマットが存在しないことを除けば、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定に類似します。設定の詳細は、表C-62を参照してください。

構成

表C-65に、wss11_saml20_token__with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-65 wss11_saml20_token_with_message_protection_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定

saml.trusted.issuers

SAML対応の信頼できる発行者に関する、カンマ区切りのリスト。信頼できる発行者をドメイン・レベルでオーバーライドするアプリケーション用です。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定


oracle/wss11_username_token_with_message_protection_client_template

ws11_username_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートは、 WS-Security v1.1標準に従って認証とメッセージ保護を含めます。

Webサービス・コンシューマは、ユーザー名とパスワード資格証明を挿入し、送信するSOAPメッセージに署名して暗号化します。Webサービス・プロバイダは、メッセージと署名の復号化および検証を行います。

リプレイ攻撃から保護するため、アサーションには、タイム・スタンプおよびWebサービス・プロバイダによる検証を含めるオプションが用意されています。異なる強度の暗号を使用してメッセージを保護できます。

設定

表C-66に、wss11_username_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-66 wss11_username_token_with_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

パスワード・タイプ

必要なパスワードのタイプ。

有効な値は次のとおりです。

  • none: パスワードは使用されません。

  • 「平文」:平文のパスワード

  • digest: このリリースではサポートされていません。暗号化されたパスワードをMD5ダイジェストを使用して送信することで、クライアントが自身を認証します。

「平文」

必要なNonce

リプレイ攻撃を防止するためユーザー名にNonceを含める必要があるかどうかを指定するフラグ。

注意: 「パスワード・タイプ」がdigestに設定されている場合は、この属性をtrueに設定する必要があります。設定しない場合、添付先のポリシーは検証されません。

False

必要な作成時間

ユーザー名トークンの作成にタイム・スタンプが必要かどうかを指定するフラグ。

注意: 「パスワード・タイプ」がdigestに設定されている場合は、この属性をtrueに設定する必要があります。設定しない場合、添付先のポリシーは検証されません。

False

署名済

ユーザー名を署名するかどうかを指定するフラグ。

True

暗号化済

ユーザー名を暗号化するかどうかを指定するフラグ。

True

シグネチャの確認

クライアントにシグネチャの確認を送信するかどうかを指定するフラグ。

True

暗号化キー参照メカニズム

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。) メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • thumbprint: 証明書のコンテンツのメッセージ・ダイジェスト(SHA1ハッシュ)。証明書を格納する、オーバーヘッドの少ない方法を提供します。

thumbprint

アルゴリズム・スイート

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

Basic256

タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

有効

「リクエスト・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし

「レスポンス・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし

「フォルト・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし


構成

表C-67に、wss11_username_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-67 wss11_username_token_with_message_protection_client_templateの構成

名前 説明

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: basic.credentials

  • コンテンツ・タイプ: 必須

  • 説明: 未設定

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定

keystore.recipient.alias

ピア証明書に関連付けられているキーストア別名。セキュリティ実行時には、この別名を使用して構成済のキーストアからピア証明書が抽出され、ピアへのメッセージが暗号化されます。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: orakey

  • コンテンツ・タイプ: 必須

  • 説明: 未設定


oracle/wss11_username_token_with_message_protection_service_template

ws11_username_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートは、 WS-Security v1.1標準に従って認証とメッセージ保護を行います。

Webサービス・コンシューマは、ユーザー名とパスワード資格証明を挿入し、送信するSOAPメッセージに署名して暗号化します。Webサービス・プロバイダは、メッセージと署名の復号化および検証を行います。リプレイ攻撃から保護するために、アサーションには、タイム・スタンプおよびWebサービス・プロバイダによる検証を含めるオプションが用意されています。異なる強度の暗号を使用してメッセージを保護できます。

設定

wss11_username_token_with_message_protection_service_templateの設定は、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-66を参照してください。

構成

表C-68に、wss11_username_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-68 wss11_username_token_with_message_protection_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定


oracle/wss11_x509_token_with_message_protection_client_template

wss11_x509_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.1標準に従って、アウトバウンドSOAPリクエストのメッセージ保護(整合性および機密保護)と、証明書ベースの認証を行います。資格証明は、SOAPメッセージのWS-Securityバイナリ・セキュリティ・トークンに含まれます。]

設定

表C-69に、wss11_x509_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-69 wss11_x509_token_with_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

シグネチャの確認

クライアントにシグネチャの確認を送信するかどうかを指定するフラグ。

True

署名鍵参照メカニズム

リクエストの署名に使用できるメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。) メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • thumbprint: 証明書のコンテンツのメッセージ・ダイジェスト(SHA1ハッシュ)。証明書を格納する、オーバーヘッドの少ない方法を提供します。この値は、「暗号化キー参照メカニズム」(後述)に対してのみ有効です。

direct

暗号化キー参照メカニズム

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

thumbprint

アルゴリズム・スイート

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

Basic128

タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

有効

「リクエスト・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし

「レスポンス・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし

「フォルト・メッセージ」設定

表C-91を参照してください。

該当なし


構成

表C-70に、wss11_x509_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-70 wss11_x509_token_with_message_protection_client_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定

keystore.recipient.alias

ピア証明書に関連付けられているキーストア別名。セキュリティ実行時には、この別名を使用して構成済のキーストアからピア証明書が抽出され、ピアへのメッセージが暗号化されます。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: orakey

  • コンテンツ・タイプ: 必須

  • 説明: 未設定


oracle/wss11_x509_token_with_message_protection_service_template

wss11_x509_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.1標準に従って、インバウンドSOAPリクエストのメッセージ・レベルの保護と、証明書ベースの認証を行います。証明書は、WS-Securityバイナリ・セキュリティ・トークン・ヘッダーから抽出され、証明書内の資格証明はOracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアに対して検証されます。

設定

wss11_x509_token_with_message_protection_service_templateの設定は、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-69を参照してください。

構成

表C-71に、wss11_x509_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-71 wss11_x509_token_with_message_protection_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定


WS-Trustアサーション・テンプレート

表C-72に、WS-Trustアサーション・テンプレートをまとめます。

このリリースでは、Fusion Middleware Controlを使用してアサーション・テンプレートを直接編集しますが、「設定」ページと「構成」ページは使用できません。

表C-72 WS-Trustアサーション・テンプレート

名前 説明

oracle/sts_trust_config_client_template


STSを呼び出す際に使用されるトークン交換用のSTS構成情報アサーション・テンプレート

oracle/sts_trust_config_service_template


STSを呼び出す際に使用されるトークン交換用のSTS構成情報アサーション・テンプレート

oracle/wss_sts_issued_saml_bearer_token_over_ssl_client_template


発行されたSAMLトークンの認証(確認方法はBearer)に使用するSOAPバインディングレベルのクライアント・アサーション・テンプレート。SSLメッセージ保護付きです。

oracle/wss_sts_issued_saml_bearer_token_over_ssl_service_template


発行されたSAMLトークンの認証(確認方法はBearer)に使用するSOAPバインディングレベルのサービス・アサーション・テンプレート。SSLメッセージ保護付きです。

oracle/wss11_sts_issued_saml_hok_with_message_protection_client_template


WS-Security 1.1発行の証明書付きSAMLトークン(HOK方式)クライアント・アサーション・テンプレート。認証およびメッセージ保護はBasic128を使用して提供されます。

oracle/wss11_sts_issued_saml_hok_with_message_protection_service_template


WS-Security 1.1発行の証明書付きSAMLトークン(HOK方式)サービス・アサーション・テンプレート。認証およびメッセージ保護はBasic128を使用して提供されます。

oracle/wss11_sts_issued_saml_with_message_protection_client_template


WS-Security 1.1発行の証明書付きSAMLトークン(送信者保証方式)アサーション・テンプレート。認証およびメッセージ保護はBasic128を使用して提供されます。


oracle/sts_trust_config_client_template

oracle/sts_trust_config_client_templateは、トークン交換の際にSTSを呼び出します。

設定

表C-73に、oracle/sts_trust_config_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-73 oracle/sts_trust_config_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

policy-reference-uri

クライアント・ポリシーURIは、STSとの通信を行うためにクライアントによって使用されます。このポリシーは、WSDLで定義されているように、STS認証要件に応じて選択してください。

oracle/wss10_username_token_with_message_protection_client_policy

port-endpoint

STS Webサービスのエンドポイント。

WSDL 2.0 STSのフォーマットは、target-namespace#wsdl.endpoint(service-name/port-name)と規定されています。たとえば、http://samples.otn.com.LoanFlow#wsdl.endpoint(LoanFlowService/LoanFlowPortとなります。

WSDL 1.1 STSのフォーマットは、targetnamespace#wsdl11.endpoint(servicename/portname)と規定されています。たとえば、http://samples.otn.com.LoanFlow#wsdl11.endpoint(LoanFlowService/LoanFlowPort)となります。

なし

port-uri

STSポートの実際のエンドポイントURI。たとえば、http://host:port/context-root/service1となります。

なし

sts-keystore-recipient-alias

キーストアに追加するSTS証明書の別名。デフォルト別名はsts-csf-keyです。

sts-csf-key

wsdl-uri

WSDLの実施あのエンドポイントURI。

なし


構成

表C-74に、oracle/sts_trust_config_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-74 oracle/sts_trust_config_client_templateのプロパティ

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: ultimateReceiver

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定


oracle/sts_trust_config_service_template

The oracle/sts_trust_config_service_template invokes the STS for token exchange.

設定

表C-73に、oracle/sts_trust_config_service_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-75 oracle/sts_trust_config_service_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

port-uri

STSポートの実際のエンドポイントURI。たとえば、http://host:port/context-root/service1となります。

なし

wsdl-uri

WSDLの実施あのエンドポイントURI。

なし


構成

表C-74に、oracle/sts_trust_config_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-76 oracle/sts_trust_config_service_templateのプロパティ

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定


oracle/wss_sts_issued_saml_bearer_token_over_ssl_client_template

このテンプレートは、信頼されるSTSによって発行されたSAML Bearerアサーションを挿入します。メッセージはSSLを使用して保護されます。

設定

表C-77 に、oracle/wss_sts_issued_saml_bearer_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-77 oracle/wss_sts_issued_saml_bearer_token_over_ssl_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

require-applies-to

RST内のオプション要素。存在している場合には、Oracle WSMにより、トークンをリクエストしているWebサービスのエンドポイント・アドレスが送信されます。デフォルトの動作は、クライアントのメッセージ内のappliesTo要素をSTSに常に送信するようになっています。

True

require-client-entropy

Webサービスのセキュリティによって対称証明鍵が要求される場合、リクエスタは証明鍵の計算に含めることのできる鍵資料(エントロピー)を渡すことができます。クライアント・エントロピー、STSエントロピーまたはその両方を要求するかどうかは、Webサービス・ポリシーで指定できます。

HOKにのみ適用します。

require-server-entropy

Webサービスのセキュリティによって対称証明鍵が要求される場合、リクエスタは証明鍵の計算に含めることのできる鍵資料(エントロピー)を渡すことができます。クライアント・エントロピー、STSエントロピーまたはその両方を要求するかどうかは、Webサービス・ポリシーで指定できます。

HOKにのみ適用します。

trust -version

WS-Trustのバージョン。

1.3

require-external-reference

トークンの外部参照を要求するかどうかどうかを指定します。

True

require-internal-reference

内部参照を要求するかどうかを指定します。

True

use-derived-keys

導出した鍵を要求するかどうかを指定します。

False

token-type

SAMLのトークンのタイプ。有効値は1.1です。

SAML11

key-type

鍵の種類。有効な値はbearerのみです。

bearer

mutual-auth

双方向認証が必要かどうかを指定するフラグ。

有効な値は次のとおりです。

  • 有効: サービスをクライアントに対して認証し、クライアントをサービスに対して認証する必要があります。

  • 無効: 一方向認証が必要です。サービスをクライアントに対して認証する必要がありますが、クライアントをサービスに対して認証する必要はありません。

False

include-timestamp

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

True


構成

表C-78に、oracle/wss_sts_issued_saml_bearer_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-78 oracle/wss_sts_issued_saml_bearer_token_over_ssl_client_templateのプロパティ

名前 説明

sts.auth.user.csf.key

このプロパティはオーバーライドできます。

ユーザー名/パスワードをSTSで認証するように構成する場合に使用します。

クライアント「oracle/sts_trust_config_client_template」policy-reference-uriが、ユーザー名ベースのポリシーを指定する場合には、sts.auth.user.csf.keyプロパティを、STSで認証を行う際にユーザー名/パスワードを指定するように構成します。

sts.auth.x509.csf.key

このプロパティはオーバーライドできます。

X509証明書をSTSで認証するように構成する場合に使用します。

クライアント「oracle/sts_trust_config_client_template」policy-reference-uriが、x509ベースのポリシーを指定する場合は、sts.auth.x509.csf.keyプロパティを、STSでの認証にX509証明書を指定するように構成します。

on.behalf.of

このプロパティはオーバーライドできます。

オプション・プロパティです。リクエストが第三者の代理かどうかを指定する場合は、このプロパティをオーバーライドします。このフラグのデフォルト値はfalseです。

trueに設定した場合、sts.auth.on.behalf.of.csf.keyが構成されて特定のプリファレンスとなり、CSF鍵を使用して確立されたIDが代理で送信されます。

そうでない場合、件名が確立済であれば、その件名のユーザー名がonBehalfOfトークンとして送信されます。

sts.auth.on.behalf.of.csf.keyが送信されておらず件名も存在しない場合、on.behalf.ofは、第三者のトークン交換ではなくリクエスタ自体のトークン交換として処理されます。リクエスト内のonBehalfOf要素にこれは含まれません。

sts.auth.on.behalf.of.csf.key

このプロパティはオーバーライドできます。

オプション・プロパティです。代理人を構成する場合に使用します。代理人がいる場合は、「件名」(存在する場合)の上に表示される特定のプリファレンスとなります。

sts.auth.service.principal.name

保護する必要のあるWebサービスのプリンシパル名。フォーマットは<host>/<machine name>@<REALM NAME>です(例: HTTP/mymachine@MYREALM.COM)。

sts.auth.keytab.location

クライアントのキータブ・ファイルの場所。

sts.keystore.recipient.alias

キーストアに追加するSTS証明書の別名。デフォルト別名はsts-csf-keyです。

sts.auth.caller.principal.name

ktpassコマンドを使用して生成されたクライアントのプリンシパル名で、kerberosトークンの生成先となるユーザー名にマップされます。フォーマットは<username>@<REALM NAME>です。


oracle/wss_sts_issued_saml_bearer_token_over_ssl_service_template

このテンプレートは、信頼されるSTSによって発行されたSAML Bearerアサーションを認証します。メッセージはSSLを使用して保護されます。

設定

表C-77 に、oracle/wss_sts_issued_saml_bearer_token_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

構成

表C-79に、oracle/wss_sts_issued_saml_bearer_token_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-78 oracle/wss_sts_issued_saml_bearer_token_over_ssl_service_templateのプロパティ

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: ultimateReceiver

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定


oracle/wss11_sts_issued_saml_hok_with_message_protection_client_template

このテンプレートは、信頼されるSTS(セキュリティ・トークン・サービス)によって発行されたSAML HOKアサーションを挿入します。メッセージは、STSから提供される証明鍵資料を使用して保護されます。

設定

表C-80に、wss11_sts_issued_saml_hok_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-80 oracle/wss11_sts_issued_saml_hok_with_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

require-applies-to

RST内のオプション要素。存在している場合には、Oracle WSMにより、トークンをリクエストしているWebサービスのエンドポイント・アドレスが送信されます。デフォルトの動作は、クライアントのメッセージ内のappliesTo要素をSTSに常に送信するようになっています。

True

require-client-entropy

Webサービスのセキュリティによって対称証明鍵が要求される場合、リクエスタは証明鍵の計算に含めることのできる鍵資料(エントロピー)を渡すことができます。クライアント・エントロピー、STSエントロピーまたはその両方を要求するかどうかは、Webサービス・ポリシーで指定できます。

True

equire-server-entropy

Webサービスのセキュリティによって対称証明鍵が要求される場合、リクエスタは証明鍵の計算に含めることのできる鍵資料(エントロピー)を渡すことができます。クライアント・エントロピー、STSエントロピーまたはその両方を要求するかどうかは、Webサービス・ポリシーで指定できます。

True

trust -version

WS-Trustのバージョン。

1.3

require-external-reference

トークンの外部参照を要求するかどうかどうかを指定します。

True

require-internal-reference

内部参照を要求するかどうかを指定します。

True

use-derived-keys

導出した鍵を要求するかどうかを指定します。

False

token-type

SAMLトークンのタイプ。有効値は1.1と2.0のみです。

SAML11およびSAML20

key-type

キー・タイプ。

symmetric

is-signed

SAMLトークンを署名するかどうかを指定するフラグ。SAMLポリシーの場合、有効な値はTrueのみです。

True

is-encrypted

SAMLトークンを暗号化するかどうかを指定するフラグ。

False

confirm-signature

クライアントにシグネチャの確認を送信するかどうかを指定するフラグ。

True

sign-key-ref-mech

リクエストの署名に使用できるメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。) メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • thumbprint: 証明書のコンテンツのメッセージ・ダイジェスト(SHA1ハッシュ)。証明書を格納する、オーバーヘッドの少ない方法を提供します。この値は、「暗号化キー参照メカニズム」(後述)に対してのみ有効です。

Thumbprint

enc-key-ref-mech

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

Thumbprint

encrypt-signature

署名が暗号化されているかどうかを指定するフラグ。

False

sign-then-encrypt

リクエストが署名され暗号化されているかどうかを指定するフラグ。

True

algorithm-suite

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

Basic128

include-timestamp

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

True


構成

Table C-81に、wss11_sts_issued_saml_hok_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-81 oracle/wss11_sts_issued_saml_hok_with_message_protection_client_templateのプロパティ

名前 説明

sts.auth.user.csf.key

このプロパティはオーバーライドできます。

ユーザー名/パスワードをSTSで認証するように構成する場合に使用します。

クライアント「oracle/sts_trust_config_client_template」policy-reference-uriが、ユーザー名ベースのポリシーを指定する場合には、sts.auth.user.csf.keyプロパティを、STSで認証を行う際にユーザー名/パスワードを指定するように構成します。

sts.auth.x509.csf.key

このプロパティはオーバーライドできます。

X509証明書をSTSで認証するように構成する場合に使用します。

クライアント「oracle/sts_trust_config_client_template」policy-reference-uriが、x509ベースのポリシーを指定する場合は、sts.auth.x509.csf.keyプロパティを、STSでの認証にX509証明書を指定するように構成します。

on.behalf.of

このプロパティはオーバーライドできます。

オプション・プロパティです。リクエストが第三者の代理かどうかを指定する場合は、このプロパティをオーバーライドします。このフラグのデフォルト値はfalseです。

trueに設定した場合、sts.auth.on.behalf.of.csf.keyが構成されて特定のプリファレンスとなり、CSF鍵を使用して確立されたIDが代理で送信されます。

そうでない場合、件名が確立済であれば、その件名のユーザー名がonBehalfOfトークンとして送信されます。

sts.auth.on.behalf.of.csf.keyが送信されておらず件名も存在しない場合、on.behalf.ofは、第三者のトークン交換ではなくリクエスタ自体のトークン交換として処理されます。リクエスト内のonBehalfOf要素にこれは含まれません。

sts.auth.on.behalf.of.csf.key

このプロパティはオーバーライドできます。

オプション・プロパティです。代理人を構成する場合に使用します。代理人がいる場合は、「件名」(存在する場合)の上に表示される特定のプリファレンスとなります。

sts.keystore.recipient.alias

キーストアに追加するSTS証明書の別名。デフォルト別名はsts-csf-keyです。

keystore.recipient.alias

ピア証明書に関連付けられているキーストア別名。セキュリティ実行時には、この別名を使用して構成済のキーストアからピア証明書が抽出され、ピアへのメッセージが暗号化されます。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: orakey

  • ContentType:

    - Constant: プロパティを上書きできません。

    - Required: プロパティは必須で、上書きできます。

    - Optional: プロパティはオプションで、上書きできます。

    この値のデフォルトはrequiredです。ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

  • 説明: 未設定

keystore.enc.csf.key

この値を設定すると、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」の説明に従って、keystore.enc.csf.keyをオーバーライドできます。

この値をオーバーライドした場合、新しい値に対応するキーは必ずキーストアに含まれている必要があります。つまり、キーストア内のキー構成に関する要件により、値を自由にオーバーライドすることはできません。

sts.auth.service.principal.name

保護する必要のあるWebサービスのプリンシパル名。フォーマットは<host>/<machine name>@<REALM NAME>です(例: HTTP/mymachine@MYREALM.COM)。

sts.auth.keytab.location

クライアントのキータブ・ファイルの場所。

sts.auth.caller.principal.name

ktpassコマンドを使用して生成されたクライアントのプリンシパル名で、kerberosトークンの生成先となるユーザー名にマップされます。フォーマットは<username>@<REALM NAME>です。


oracle/wss11_sts_issued_saml_hok_with_message_protection_service_template

このテンプレートは、信頼されるSTS(セキュリティ・トークン・サービス)によって発行されたSAML HOKアサーションを認証します。メッセージは、WS-Securityの非対称鍵テクノロジのBasic 128スイートを使用して保護されます。

設定

表C-80に、wss11_sts_issued_saml_hok_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

構成

Table C-82に、wss11_sts_issued_saml_hok_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-82 oracle/wss11_sts_issued_saml_hok_with_message_protection_service_templateのプロパティ

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: ultimateReceiver

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: 定数

  • 説明: 未設定

keystore.enc.csf.key

この値を設定すると、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」の説明に従って、keystore.enc.csf.keyをオーバーライドできます。

この値をオーバーライドした場合、新しい値に対応するキーは必ずキーストアに含まれている必要があります。つまり、キーストア内のキー構成に関する要件により、値を自由にオーバーライドすることはできません。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • コンテンツ・タイプ: オプション

  • 説明: 未設定


oracle/wss11_sts_issued_saml_with_message_protection_client_template

このテンプレートは、信頼されるSTS(セキュリティ・トークン・サービス)によって発行されたSAML送信者保証アサーションを挿入します。メッセージは、クライアントの秘密鍵を使用して用して保護されます。

設定

表C-83に、wss11_sts_issued_saml_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-83 wss11_sts_issued_saml_with_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

require-applies-to

RST内のオプション要素。存在している場合には、Oracle WSMにより、トークンをリクエストしているWebサービスのエンドポイント・アドレスが送信されます。デフォルトの動作は、クライアントのメッセージ内のappliesTo要素をSTSに常に送信するようになっています。

True

require-client-entropy

Webサービスのセキュリティによって対称証明鍵が要求される場合、リクエスタは証明鍵の計算に含めることのできる鍵資料(エントロピー)を渡すことができます。クライアント・エントロピー、STSエントロピーまたはその両方を要求するかどうかは、Webサービス・ポリシーで指定できます。

HOKのみに適用します。

equire-server-entropy

Webサービスのセキュリティによって対称証明鍵が要求される場合、リクエスタは証明鍵の計算に含めることのできる鍵資料(エントロピー)を渡すことができます。クライアント・エントロピー、STSエントロピーまたはその両方を要求するかどうかは、Webサービス・ポリシーで指定できます。

HOKのみに適用します。

trust-version

WS-Trustのバージョン。

1.3

require-external-reference

トークンの外部参照を要求するかどうかどうかを指定します。

True

require-internal-reference

内部参照を要求するかどうかを指定します。

True

use-derived-keys

導出した鍵を要求するかどうかを指定します。

False

token-type

SAMLのトークンのタイプ。有効値は1.1です。

SAML11

is-signed

SAMLトークンを署名するかどうかを指定するフラグ。SAMLポリシーの場合、有効な値はTrueのみです。

True

is-encrypted

SAMLトークンを暗号化するかどうかを指定するフラグ。

False

confirm-signature

クライアントにシグネチャの確認を送信するかどうかを指定するフラグ。

True

sign-key-ref-mech

リクエストの署名に使用できるメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。) メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • thumbprint: 証明書のコンテンツのメッセージ・ダイジェスト(SHA1ハッシュ)。証明書を格納する、オーバーヘッドの少ない方法を提供します。この値は、「暗号化キー参照メカニズム」(後述)に対してのみ有効です。

Direct

enc-key-ref-mech

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

Thumbprint

encrypt-signature

署名が暗号化されているかどうかを指定するフラグ

False

sign-then-encrypt

リクエストが署名され暗号化されているかどうかを指定するフラグ。

True

algorithm-suite

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

Basic128

include-timestamp

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

True


構成

表C-84に、wss11_sts_issued_saml_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定をリストします。構成プロパティの設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-84 oracle/wss11_sts_issued_saml_with_message_protection_client_templateのプロパティ

名前 説明

sts.auth.user.csf.key

このプロパティはオーバーライドできます。

ユーザー名/パスワードをSTSで認証するように構成する場合に使用します。

クライアント「oracle/sts_trust_config_client_template」policy-reference-uriが、ユーザー名ベースのポリシーを指定する場合には、sts.auth.user.csf.keyプロパティを、STSで認証を行う際にユーザー名/パスワードを指定するように構成します。

sts.auth.x509.csf.key

このプロパティはオーバーライドできます。

X509証明書をSTSで認証するように構成する場合に使用します。

クライアント「oracle/sts_trust_config_client_template」policy-reference-uriが、x509ベースのポリシーを指定する場合は、sts.auth.x509.csf.keyプロパティを、STSでの認証にX509証明書を指定するように構成します。

on.behalf.of

このプロパティはオーバーライドできます。

オプション・プロパティです。リクエストが第三者の代理かどうかを指定する場合は、このプロパティをオーバーライドします。このフラグのデフォルト値はfalseです。

trueに設定した場合、sts.auth.on.behalf.of.csf.keyが構成されて特定のプリファレンスとなり、CSF鍵を使用して確立されたIDが代理で送信されます。

そうでない場合、件名が確立済であれば、その件名のユーザー名がonBehalfOfトークンとして送信されます。

sts.auth.on.behalf.of.csf.keyが送信されておらず件名も存在しない場合、on.behalf.ofは、第三者のトークン交換ではなくリクエスタ自体のトークン交換として処理されます。リクエスト内のonBehalfOf要素にこれは含まれません。

sts.auth.on.behalf.of.csf.key

このプロパティはオーバーライドできます。

オプション・プロパティです。代理人を構成する場合に使用します。代理人がいる場合は、「件名」(存在する場合)の上に表示される特定のプリファレンスとなります。

sts.keystore.recipient.alias

キーストアに追加するSTS証明書の別名。デフォルト別名はsts-csf-keyです。

keystore.recipient.alias

ピア証明書に関連付けられているキーストア別名。セキュリティ実行時には、この別名を使用して構成済のキーストアからピア証明書が抽出され、ピアへのメッセージが暗号化されます。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: orakey

  • コンテンツ・タイプ: 必須

  • 説明: 未設定

keystore.enc.csf.key

この値を設定すると、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」の説明に従って、keystore.enc.csf.keyをオーバーライドできます。

この値をオーバーライドした場合、新しい値に対応するキーは必ずキーストアに含まれている必要があります。つまり、キーストア内のキー構成に関する要件により、値を自由にオーバーライドすることはできません。


認可アサーション・テンプレート

表C-85に、認可に使用されるアサーション・テンプレートをまとめます。各認可アサーション・テンプレートは、認証アサーション・テンプレートの後に続ける必要があります。

表C-85 認可アサーション・テンプレート

サービス・テンプレート 説明

oracle/binding_authorization_template


SOAPバインディング・レベルの認証されたサブジェクトに基づき、リクエストに対して簡単なロールベースの認可を行います。

oracle/binding_permission_authorization_template


SOAPバインディング・レベルの認証されたサブジェクトに基づき、リクエストに対して簡単な権限ベースの認可を行います。

oracle/component_authorization_template


SOAコンポーネント・レベルの認証されたサブジェクトに基づき、リクエストに対して簡単なロールベースの認可を行います。

oracle/component_permission_authorization_template


SOAコンポーネント・レベルの認証されたサブジェクトに基づき、リクエストに対して簡単な権限ベースの認可を行います。


oracle/binding_authorization_template

binding_authorization_templateアサーション・テンプレートは、SOAPバインディング・レベルの認証済サブジェクトに基づき、リクエストに対してロールベースの簡素な認可を行います。このアサーション・テンプレートは認証アサーション・テンプレートの後ろに記述してください。

設定

表C-86に、binding_authorization_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-86 binding_authorization_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

制約パターン

認可チェックを実行するときの照合元である制約を表す表現式です。制約表現式は次のようにmessageContextの2つのプロパティを使用して指定されます。

  • messageContext.authenticationMethod: ユーザーを認証する際に使用される認証方法を決定します。有効値はSAML_SVです。

  • messageContext.requestOrigin: リクエストの起点が内部ネットワークか外部ネットワークかを決定します。このプロパティは、Oracle HTTP Serverを使用しており、Oracle HTTP Server管理者がカスタムのVIRTUAL_HOST_TYPEヘッダーをリクエストに付加した場合のみ有効です。

制約パターンのプロパティおよびその値は大文字と小文字を区別します。

制約表現式は、サポートされている標準的な演算子として==!=&&||、および !を使用します。


アクション・パターン

認可チェックが実行されるアクションまたはWebサービス操作。この値は、値のカンマ区切りのリストにすることもできます。このフィールドではワイルドカードを使用できます。

たとえば、validate,amountAvailableのようになります。

actionMatchPattern

リソース・パターン

認可チェックが実行されるリソースの名前。このフィールドではワイルドカードを使用できます。

たとえば、Webサービスの名前空間がhttp://project11で、サービス名がCreditValidationの場合、リソース名はhttp://project11/CreditValidationになります。

resourceMatchPattern

認証設定

認可されたロールを指定します。

有効な値は次のとおりです。

  • すべてを許可: すべてのロールのユーザーを許可します。

  • すべてを拒否: ロールを持つすべてのユーザーを拒否します。

  • 選択したロール: 選択したロールを許可します。

ロールを追加するには、次のようにします。

  1. 「追加」をクリックします。

  2. ロールを追加するには、「使用可能なロール」列の追加する各ロールの隣にあるチェック・ボックスをクリックし、「移動」をクリックします。すべてのロールを追加するには、「すべて移動」をクリックします。

    ロールを削除するには、「追加対象として選択したロール」列の削除する各ロールの隣にあるチェック・ボックスをクリックし、「削除」をクリックします。すべてのロールを削除するには、「すべて削除」をクリックします。

    ロールを検索するには、「ロール名」検索ボックスに検索文字列を入力して、実行の矢印をクリックします。検索文字列に一致するロールのみが含まれるように、「使用可能なロール」列が更新されます。

  3. 「OK」をクリックします。

ロールを削除するには、次のようにします。

  1. 「選択したロール」リストで削除するロールを選択します。

  2. 「削除」をクリックします。

選択したロール


構成

定義されていません。

oracle/binding_permission_authorization_template

binding_permission_authorization_templateアサーションは、SOAPバインディング・レベルの認証済サブジェクトに基づき、リクエストに対して権限ベースの簡素な認可を行います。このアサーションは、認証アサーションの後ろに記述してください。

設定

表C-87に、binding_permission_authorization_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-87 binding_permission_authorization_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

制約パターン

今後の使用のため予約済です。

該当なし

アクション・パターン

権限ベースの確認が実行されるアクションまたはWebサービス操作。この値は、値のカンマ区切りのリストにすることもできます。このフィールドではワイルドカードを使用できます。

たとえば、validate,amountAvailableのようになります。

*


リソース・パターン

権限ベースの確認が実行されるリソースの名前。このフィールドではワイルドカードを使用できます。

たとえば、Webサービスの名前空間がhttp://project11で、サービス名がCreditValidationの場合、リソース名はhttp://project11/CreditValidationになります。

*


権限チェック・クラス

権限ベースの確認に使用されるクラス。oracle.wsm.security.WSFuncPermissionなどが該当します。

該当なし


構成

定義されていません。

oracle/component_authorization_template

component_authorization_templateアサーションは、SOAコンポーネント・レベルの認証されたサブジェクトに基づき、リクエストに対して簡単なロールベースの認可を行います。このアサーションは認証アサーションの後ろに記述してください。

設定

表C-88にcomponent_authorization_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-88 component_authorization_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

認証設定

認可されたロールを指定します。

有効な値は次のとおりです。

  • すべてを許可: すべてのロールのユーザーを許可します。

  • すべてを拒否: ロールを持つすべてのユーザーを拒否します。

  • 選択したロール: 選択したロールを許可します。

ロールを追加するには、次のようにします。

  1. 「追加」をクリックします。

  2. ロールを追加するには、「使用可能なロール」列の追加する各ロールの隣にあるチェック・ボックスをクリックし、「移動」をクリックします。すべてのロールを追加するには、「すべて移動」をクリックします。

    ロールを削除するには、「追加対象として選択したロール」列の削除する各ロールの隣にあるチェック・ボックスをクリックし、「削除」をクリックします。すべてのロールを削除するには、「すべて削除」をクリックします。

    ロールを検索するには、「ロール名」検索ボックスに検索文字列を入力して、実行の矢印をクリックします。検索文字列に一致するロールのみが含まれるように、「使用可能なロール」列が更新されます。

  3. 「OK」をクリックします。

ロールを削除するには、次のようにします。

  1. 「選択したロール」リストで削除するロールを選択します。

  2. 「削除」をクリックします。

選択したロール


構成

定義されていません。

oracle/component_permission_authorization_template

component_permission_authorization_templateアサーション・テンプレートは、SOAコンポーネント・レベルの認証済サブジェクトに基づき、リクエストに対してロールベースの簡素な認可を行います。このアサーション・テンプレートは認証アサーションの後ろに記述してください。


注意:

system-jazn-data.xmlで指定したセキュリティ権限の緩和は、複数のサービス操作の実施に適用されるため、権限ベースのポリシーをEJBで使用する場合は注意が必要です。

設定

表C-89にcomponent_permission_authorization_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-89 component_permission_authorization_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

制約パターン

今後の使用のため予約済です。

該当なし

アクション・パターン

権限ベースの確認が実行されるアクションまたはWebサービス操作。この値は、値のカンマ区切りのリストにすることもできます。このフィールドではワイルドカードを使用できます。

たとえば、validate,amountAvailableのようになります。

*


リソース・パターン

権限ベースの確認が実行されるリソースの名前。このフィールドではワイルドカードを使用できます。

たとえば、Webサービスのコンポジット名がHelloWorldで、サービス名がHelloの場合、リソース名はHelloWorld/Helloになります。

*


権限チェック・クラス

権限ベースの確認に使用されるクラス。oracle.wsm.security.WSFunctionPermissionなどが該当します。

該当なし


構成

定義されていません。

サポートされているアルゴリズム・スイート

表C-90に、メッセージ保護としてサポートされているアルゴリズム・スイートを示します。アルゴリズム・スイートを使用すると、メッセージのセキュリティを確保する際に使用されるアルゴリズムの暗号文字を制御できます。

表C-90 サポートされているアルゴリズム・スイート

アルゴリズム・スイート Digest 暗号化 対称鍵のラップ 非対称鍵のラップ 暗号化鍵の導出 署名キーの導出 署名キーの最小長

Basic256

Sha1

Aes256

KwAes256

KwRsaOaep

PSha1L256

PSha1L192

256

Basic192

Sha1

Aes192

KwAes192

KwRsaOaep

PSha1L192

PSha1L192

192

Basic128

Sha1

Aes128

KwAes128

KwRsaOaep

PSha1L128

PSha1L128

128

TripleDes

Sha1

TripleDes

KwTripleDes

KwRsaOaep

PSha1L192

PSha1L192

192

Basic256Rsa15

Sha1

Aes256

KwAes256

KwRsa15

PSha1L256

PSha1L192

256

Basic192Rsa15

Sha1

Aes192

KwAes192

KwRsa15

PSha1L192

PSha1L192

192

Basic128Rsa15

Sha1

Aes128

KwAes128

KwRsa15

PSha1L128

PSha1L128

128

TripleDesRsa15

Sha1

TripleDes

KwTripleDes

KwRsa15

PSha1L192

PSha1L192

192


リクエスト、レスポンスおよびフォルト・メッセージへの署名と暗号化の設定

表C-91に、リクエスト、レスポンスおよびフォルトの各メッセージの設定をリストします。これらの設定は、メッセージの署名と暗号化を行うために構成します。

表C-91 リクエスト、レスポンスおよびフォルト・メッセージへの署名と暗号化の設定

名前 説明 デフォルト値

本体全体を含める

SOAPメッセージのボディ全体に署名するか暗号化します。

falseの場合は、「本体要素」セクションを使用して特定の本体要素を追加できます。

リクエストおよびレスポンス・メッセージの場合はTrue

フォルト・メッセージの場合はFalse

SwA添付を含める

添付ファイル付きSOAPメッセージに署名するか暗号化します。

注意: このフィールドは、MTOMアタッチメントには適用されません。

False

MIMEヘッダーを含める

MIMEヘッダー付きのSOAP添付ファイルに署名するか暗号化します。

注意: このフィールドは、「SwAアタッチメントを含める」フィールドが有効化されている場合に有効となり適用可能です。このフィールドは、MTOMアタッチメントには適用できません。

False

ヘッダー要素

指定されたSOAPヘッダー要素に署名するか暗号化します。

ヘッダー要素を追加するには、次のようにします。

  1. 「追加」をクリックします。

  2. ネームスペースURIを入力します。

  3. ヘッダー要素のローカル名を入力します。

  4. 「OK」をクリックします。

ヘッダー要素を編集するには、次のようにします。

  1. 「ヘッダー要素」リストで、編集するヘッダー要素を選択します。

  2. 「編集」をクリックします。

  3. 必要に応じて値を変更します。

  4. 「OK」をクリックします。

ヘッダー要素を削除するには、次のようにします。

  1. 「ヘッダー要素」リストで、削除するヘッダー要素を選択します。

  2. 「削除」をクリックします。

  3. 確認を要求されたら、「OK」をクリックします。

なし

本体要素

注意: このフィールドは、「本体全体を含める」が無効化されている場合に使用できます。

指定された本体要素に署名するか暗号化します。このフィールドは、「ボディを含める」が無効化されている場合に使用できます。

本体要素を追加するには、次のようにします。

  1. 「追加」をクリックします。

  2. ネームスペースURIを入力します。

  3. ヘッダー要素のローカル名を入力します。

  4. 「OK」をクリックします。

本体要素を編集するには、次のようにします。

  1. 「本体要素」リストで、編集するbpdu要素を選択します。

  2. 「編集」をクリックします。

  3. 必要に応じて値を変更します。

  4. 「OK」をクリックします。

本体要素を削除するには、次のようにします。

  1. 「本体要素」リストで、削除する本体要素を選択します。

  2. 「削除」をクリックします。

  3. 確認を要求されたら、「OK」をクリックします。

なし


管理アサーション・テンプレート

表C-92に、管理アサーション・テンプレートをまとめます。

表C-92 管理アサーション・テンプレート

名前 説明

oracle/security_log_template


任意のバインディングまたはコンポーネントに添付できるロギング・アサーション・テンプレートを提供します。


oracle/security_log_template

security_log_templateアサーション・テンプレートは、すべてのバインディングまたはコンポーネントに添付可能な、ロギング・アサーション・テンプレートを提供します。


注意:

ロギング・アサーションは、デバッグおよび監査にのみ使用することをお薦めします。

設定

表C-93に、security_log_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-93 security_log_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

リクエスト

ロギング・リクエスト・メッセージの要件。

有効な値は次のとおりです。

  • all: SOAPメッセージ全体が記録されます。

  • header: SOAPヘッダー情報のみが記録されます。

  • soap_body: SOAP本文の情報のみが記録されます。

  • soap_envelope: SOAPエンベロープの情報のみが記録されます。

すべて

レスポンス

ロギング・レスポンス・メッセージの要件。有効な値は、前述の「リクエスト」と同じです。

soap_body


構成

定義されていません。

動作無効アサーション・テンプレート

「動作無効ポリシー」で説明されているように、事前定義済の動作無効ポリシーはそれぞれ、そのカテゴリの動作を原則として実行しないアサーションと同じものを使用します。

このアサーションにはアサーション・テンプレートは提供されていません。そのため、動作無効ポリシーは削除しないことが重要です。削除すると、再作成ができないため、オリジナル・ポリシーでリポジトリをリストアする必要が生じます。リポジトリのリストアに関する情報は、「Oracle WSMリポジトリの再構築」を参照してください。