Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverアプリケーション・ロギングのためのロギング・サービスの使い方 11g リリース1 (10.3.4) B61615-02 |
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この節では、このガイド(アプリケーション・ロギングのためのOracle WebLogic ロギング・サービスの使い方)の内容と構成について説明します。
このドキュメントでは、WebLogic Serverロギング・サービスを使用してアプリケーション・イベントをモニターする方法について説明します。また、WebLogicによるログ・メッセージの国際化とローカライゼーションのサポートについて説明し、WebLogic Serverで提供されているテンプレートおよびツールを使用して、ロケール固有のメッセージ・カタログを作成または編集する方法を示します。
このドキュメントは、WebLogicメッセージ・カタログおよびロギング・サービスを、アプリケーションでのログ・メッセージの生成手段として使用し、アプリケーション・ログとWebLogic Serverログとの統合を行うJava Platform、Enterprise Edition (Java EE)アプリケーション開発者を対象としています。このドキュメントの内容は、開発からテストおよび本番まで、ソフトウェア・プロジェクトのすべての段階に関連しています。
このドキュメントでは、ロギングの構成、ログ・メッセージのサブスクライブおよびフィルタ処理については扱いません。これらのトピックに関する情報へのリンクについては、「関連ドキュメント」を参照してください。
Java EE技術、Web技術、オブジェクト指向プログラミング技術、およびJavaプログラミング言語について読者が精通していることを前提としています。
このドキュメントの構成は次のとおりです。
第1章「概要とロードマップ」では、このドキュメントの構成および関連ドキュメントについて説明します。
第2章「アプリケーション・ロギングおよびWebLogicロギング・サービス」では、WebLogicロギング・サービスを使用してアプリケーション・イベントをモニターする方法を説明します。
第3章「WebLogic Serverの国際化およびローカライゼーション」では、国際化およびローカライゼーションに必要なプロセスの概要を説明します。
第4章「WebLogic Serverでのメッセージ・カタログの使い方」では、メッセージ・カタログの種類、メッセージ定義、要素、および引数について説明します。
第5章「WebLogic Serverログへのメッセージの書込み」では、メッセージ・カタログの作成方法と使い方、およびNonCatalogLogger
クラスを使用してログ・メッセージの書込みを行う方法を説明します。
第6章「WebLogic Serverメッセージ・エディタの使い方」では、WebLogic Server付属のメッセージ・エディタの使い方を説明します。
第7章「WebLogic Server国際化ユーティリティの使い方」では、WebLogic Server付属の国際化ユーティリティの使い方を説明します。
「付録A WebLogic Server用のLocalizerクラスのリファレンス」では、Localizer
クラス、Localizer
メソッド、Localizer
のキー値、およびLocalizer
のルックアップ・プロパティについて説明します。
「付録B WebLogic Server用のLoggableオブジェクトのリファレンス」では、Loggable
オブジェクトとその使い方について説明します。
「付録C WebLogic Server用のTextFormatterクラスのリファレンス」では、TextFormatter
クラスを使用するアプリケーションの例を示します。
「付録D WebLogic Server用のLoggerクラスのリファレンス」では、Logger
クラスについて説明すると共に、メッセージ・カタログおよびそれに対応するLogger
クラスの例を示します。
オラクル社のWebサイトでは、WebLogic Serverの全ドキュメントが公開されています。特に、Oracle WebLogic Server管理コンソール・ヘルプの「ログの表示と構成」では、WebLogic Serverインスタンスが生成するログ・ファイルおよびログ・メッセージの構成について説明しており、『Oracle WebLogic Serverログ・ファイルの構成とログ・メッセージのフィルタ処理』では、ログ・ファイルにメッセージを書き込むためのWebLogic Serverの構成、メッセージ出力のフィルタ処理、およびWebLogic Serverがブロードキャストするログ・メッセージのリスニングについて説明しています。
国際化とローカライゼーションの全般的な情報については、以下を参照してください。
Java Developer Connection (http://www.oracle.com/technetwork/java/index.html
)
World Wide Web Consortium (W3C)のWebサイト(http://www.w3.org
)の「Internationalization」セクション
このドキュメントの他にも、ロギングの構成やAPIの使い方を示す様々なサンプル・ロギング・コードやチュートリアルが用意されています。
MedRecはWebLogic Serverに付属したエンドツーエンドのサンプルJava EEアプリケーションであり、一元的で独立した医療記録管理システムをシミュレートします。MedRecアプリケーションには、患者、医師、および管理者に対して、様々なクライアントを使用して患者のデータを管理するフレームワークが用意されています。
MedRecはWebLogic ServerとJava EEの機能を例示し、推奨されるベスト・プラクティスを重要点として示します。MedRecはWebLogic Server配布キットに含まれており、Windowsマシンの[スタート]メニューからアクセスできます。Linuxなどのプラットフォームでは、WL_HOME
\samples\domains\medrec
ディレクトリからMedRecを起動します。WL_HOME
は、WebLogic Serverの最上位のインストール・ディレクトリです。
WebLogic Server 9.0では、必要に応じてAPIサンプル・コードをWL_HOME
\samples\server\examples\src\examples
にインストールできます。WL_HOME
はWebLogic Serverの最上位のインストール・ディレクトリを示します。WebLogic Serverのスタート・メニューからサンプル・サーバーを起動して、サンプルとその実行手順に関する情報を確認することができます。
このサンプルでは、シンプル・メッセージ・カタログを使用してローカライズされたテキストを表示する様々な方法を示します。サンプルでサポートされている言語を使用するには、適切なオペレーティング・システム・ローカライゼーション・ソフトウェアおよび文字エンコーディングが必要です。このサンプルを含むパッケージは次のとおりです。
java examples.i18n.simple.HelloWorld [lang [country]]
lang
は2文字からなるISO言語コード(たとえば、英語ならen)、country
は2文字からなるISO国コード(たとえば、米国ならUS)を示します。
ファイルは、WL_HOME
\samples\server\examples\src\examples\i18n\simple
に置かれています。WL_HOME
はWebLogic Serverインストール先の最上位ディレクトリを示します。デフォルトのパスはc:\Oracle\Middleware\wlserver_10.3
です。ただし、このディレクトリをOracle Middlewareホーム・ディレクトリMW_HOME
にインストールする必要はありません。
このリリースで導入されたWebLogic Serverの新機能の一覧については、『Oracle WebLogic Serverの新機能』を参照してください。