Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server RMIのプログラミング 11g リリース1(10.3.4) B61626-02 |
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以下の節では、WebLogic RMIでのT3プロトコルの使い方について説明します。
WebLogic ServerのRMI通信では、WebLogic Serverと他のJavaプログラム(クライアントおよび他のWebLogic Serverインスタンスを含む)との間のデータを、T3プロトコルを使用してトランスポートします。サーバー・インスタンスは、接続された個々のJava仮想マシン(JVM)を追跡して、JVMに対するすべてのトラフィックを実行できる単一のT3接続を作成します。Oracle WebLogic Server管理コンソール・ヘルプのT3プロトコルの構成に関する項を参照してください。
たとえば、JavaクライアントがWebLogic Server上のエンタープライズBeanおよびJDBC接続プールにアクセスすると、1つのネットワーク接続がWebLogic ServerのJVMとクライアントのJVMとの間に確立されます。T3プロトコルは1つの接続上のパケットを見えない形で多重化するため、EJBおよびJDBCのサービスでは、専用のネットワーク接続を単独で使用しているかのように記述することができます。
有効なT3接続を備える任意の2つのJavaプログラム(2つのサーバー・インスタンス、またはサーバー・インスタンスとJavaクライアントなど)では、定期的なポイントツーポイントの「ハートビート」を使って、継続的な可用性の通知と判断を行います。各エンド・ポイントは、定期的にピアへのハートビートを発行し、また同様に、ピアから継続的にハートビートが受信されていることに基づき、ピアがまだ使用可能であることを判断します。
サーバー・インスタンスがハートビートを発行する頻度は、ハートビート間隔によって決定されます。これはデフォルトでは60秒です。
ピアが使用できなくなっていると判断するまでにサーバー・インスタンスが待機する、ピアから届かなかったハートビートの数は、ハートビート周期によって決定されます。これはデフォルトでは4です。したがって、各サーバー・インスタンスは、ピアがアクセス不能であると判断する前に、240秒間すなわち4分間まで、メッセージ(ハートビート、またはその他の通信)のない状態で待機します。
タイムアウトのデフォルトを変更することは推奨しません。