この付録では、ruei-check.sh
スクリプトによって実行されるチェックについて詳しく説明します。インストールの成功を検証し、インストール上の問題のトラブルシューティングを行うには、このスクリプトを使用することを強くお薦めします。
スクリプトを起動すると、システムで実行する必要のあるロールを指定するように要求されます。次に例を示します。
1 - Reporter + Collector + Database
2 - Reporter + Collector
3 - Reporter + Database
4 - Collector only
5 - Reporter only
6 - Database only
Please specify which role(s) this system should perform: x
この例では、1つのローカル・データベースを持つレポータおよびコレクタのインストールの要件を、システムが満たしていることを検証するために、スクリプトでシステムのチェックが行われます。
チェックは、表C-1で示す順に実行され、インストール前、システムおよびインストール後の3つのタイプのチェックに分類されます。特定のチェックが実行されるかどうかは、選択したロールによって異なります。
表C-1 ruei-check.shチェック。
ロール | |||||||
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チェック | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 説明 |
システム・チェック |
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アーキテクチャ |
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x86_64が必須です。 |
オペレーティング・システム |
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Oracle/RedHat Linux 5.xが必須です。 |
メモリー |
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最低4GBが必要です。 レポータ・インストールには16GBが推奨されます。 コレクタ専用またはリモート・データベース・インストール用には8GBが推奨されます。 |
スワップ領域 |
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インストール済システム・メモリーの最低3/4が必要です脚注1 。 |
$RUEI_HOME用のディスク領域 |
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指定した$RUEI_HOMEの場所のディスク領域には、最低512MBが必要です。 |
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$RUEI_DATA用のディスク領域 |
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指定した$RUEI_DATAの場所のディスク領域には、最低100MBが必要です。 |
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$RUEI_DATAが格納されているディスク |
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指定した$RUEI_DATAの場所は、ローカルであることが必要です。リモート・ファイル・システム(NFSなど)はサポートされていません。 |
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$RUEI_DATA上のディスク速度 |
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指定した$RUEI_DATAの場所のディスク速度は、最低40MB/秒であることが必要です(120MB/秒以上を推奨)。 |
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SELinux |
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SELinuxは無効であることが必要です。 |
ネットワーク・インタフェース |
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最低1つのインタフェースが、IPアドレスなしで起動している必要があります(以下で説明)。 |
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ホスト名 |
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システムの構成済IPアドレスおよびホスト名は、 |
DNS |
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構成済DNSサーバーでは、システムの構成済ホスト名をそのIPアドレスに解決する必要があります。 |
HTTPDの自動起動 |
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自動的に起動するように構成されている必要があります。 |
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HTTPDの起動 |
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起動されている必要があります。 |
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データベースの自動起動 |
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自動的に起動するように構成されている必要があります。 |
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SSHDの自動起動 |
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自動的に起動するように構成されている必要があります。 |
SSHDの起動 |
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起動されている必要があります。 |
SSHD |
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SSHがファイアウォールで保護されていないかどうかのチェックを行います。 |
NTPDの自動起動 |
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自動的に起動するように構成されている必要があります。 |
NTPDの起動 |
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起動されている必要があります。 |
NTPD |
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タイム・サーバーと同期化されている必要があります。 |
PHP CLI |
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PHPがコマンドラインで使用可能であることが必要です。 |
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PHPの設定 |
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Zend Optimizerが使用可能であることが必要です。 (これらは個々のチェックとして表示され、前のチェックに合格しないと実行されません。) |
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PHPタイムゾーン |
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PHPからはレポータ・オペレーティング・システムと同じタイムゾーンが戻される必要があります。追加情報は、「ruei-check.shスクリプトによるPHPタイムゾーン・エラーのレポート」を参照してください。 |
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RSVG |
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インストール前のチェック |
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データベース・データ・ディレクトリ用のディスク領域 |
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300GBが必要です。($RUEI_DATAと同じパーティションの場合、400GBが必要です。) |
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データベース・データ・ディレクトリが格納されたディスク |
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ローカルであることが必要です。(NFSなどのリモート・ファイル・システムはサポートされていません。) |
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データベース・データ・ディレクトリのディスク速度 |
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最低40MB/秒が必要です(120MB/秒を推奨)。 |
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$RUEI_USERユーザーの存在 |
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指定した$RUEI_USERユーザーが存在する必要があります。 |
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ユーザー |
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グループ$RUEI_GROUPのユーザー |
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ユーザー |
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グループ |
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ユーザー |
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グループ |
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指定した$RUEI_USERユーザーは、グループ |
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ユーザー |
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ユーザー |
ユーザー |
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ユーザー |
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ユーザー |
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ユーザー |
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ユーザー |
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ユーザー |
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ユーザー |
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ユーザー |
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ユーザー |
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ユーザー |
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ユーザー |
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ユーザー |
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$RUEI_USERユーザーはデータベースに接続可能 |
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指定した$RUEI_USERユーザーは、データベースに接続できることが必要です。 |
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$RUEI_USERユーザーはPHPを介したデータベース接続が可能 |
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指定した$RUEI_USERユーザーは、PHPを介してデータベースに接続できる必要があります。 |
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$RUEI_USERユーザーには |
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指定した$RUEI_USERユーザーには、0027の |
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$RUEI_USERユーザーは$RUEI_HOMEの読取り可能 |
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指定した$RUEI_USERユーザーは、指定した$RUEI_HOMEディレクトリを読み取れることが必要です。 |
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$RUEI_USERユーザーは$RUEI_DATAへの書込み可能 |
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指定した$RUEI_USERユーザーは、指定した$RUEI_DATAディレクトリを読み取れることが必要です。 |
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$RUEI_DATAの権限と所有権 |
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Apacheユーザーは、指定された$RUEI_DATAディレクトリから読取り可能でなければなりません。 |
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ユーザー |
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$JAVA_HOME値が有効 |
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インストール後のチェック |
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レポータRPMチェック |
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コレクタRPMチェック |
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Java共有オブジェクト |
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JavaパスがLD_LIBRARY_PATHに正しく追加されている必要があります(「一般的なインストール作業」を参照)。 |
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GUIが使用可能 |
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レポータGUIに、セキュアなインタフェース上のローカル・ホスト名を介して使用できることが必要です(自己署名証明書が見つかると、警告が生成されます)。 |
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レポータGUIでデータベースにアクセス可能 |
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レポータGUIでデータベースに接続できる必要があります。 |
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Oracleウォレットの権限と所有権 |
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Oracleウォレットは、Apacheおよび$RUEI_USERユーザーによる読取り可能な必要があります。 |
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パスにコア・バイナリ |
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指定した$RUEI_USERユーザーは、完全名を指定せずにコア・バイナリをコールできる必要があります。 |
脚注1 メモリーがメモリー要件を満たすために追加される場合、このチェックは開始されない可能性があります。