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Oracle® Complex Event Processing CQL言語リファレンス
11g リリース1(11.1.1.4.0)
B61613-02
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14 データ・カートリッジの概要

Oracle CQLデータ・カートリッジ・フレームワークは、ドメイン固有の抽象データ型(単純型、複合型、配列型)およびドメイン固有の関数をサポートするようにOracle CQLを拡張します。

この章の内容は、次のとおりです。

14.1 データ・カートリッジについて

Oracle CQLデータ・カートリッジ・フレームワークにより、任意のドメイン・データ型および関数とOracle CQL言語が密接に統合され、これらの拡張をOracle CQL問合せ内でOracle CQLネイティブ型および組込み関数と同じように使用できるようになります。

このフレームワークでは単純型と複合型の両方のデータ型をサポートしており、後者によりオブジェクト指向プログラミングの使用が可能になります。

Oracle CQLデータ・カートリッジを使用することで、ネイティブのOracle CQL組込み型の拡張およびこれとの相互運用が可能なドメイン固有型によって、Oracle CQLエンジンを拡張できます。

14.1.1 データ・カートリッジ名

各データ・カートリッジは、データ・カートリッジ実装のネームスペースを定義する一意のカートリッジ名で識別されます。必要に応じて、このデータ・カートリッジ名を使用して、型、メソッド、フィールドおよびコンストラクタへの参照の曖昧性を解消します(link::=を参照)。

14.1.2 データ・カートリッジのアプリケーション・コンテキスト

データ・カートリッジ実装に応じて、Oracle CEPサーバーからデータ・カートリッジのインスタンスが提供する関数や型に伝播されるアプリケーション・コンテキストを定義できます。

たとえば、Oracle CEPサーバー・リソースやデフォルトのデータ・カートリッジ・オプションを構成し、このアプリケーション・コンテキスト情報を特定のデータ・カートリッジ・インスタンスに関連付けることができます。

詳細は、Eclipse用Oracle Complex Event Processing開発者ガイドのデータ・カートリッジのアプリケーション・コンテキストについてに関する項を参照してください。

14.2 Oracle CQLデータ・カートリッジの型

Oracle CQLを使用してデータ・カートリッジの型、メソッド、フィールドおよびコンストラクタにアクセスする方法は、すべてのデータ・カートリッジ実装で同じです。

データ・カートリッジ関数は、オプションでリンク名を使用できるfunc_exprを使用して参照できます。

複合型のメンバーを参照するために、Oracle CQLにはobject_exprが用意されています。

詳細は、以下を参照してください。

アクセス対象は、各データ・カートリッジで一意です。詳細は、次の章を参照してください。


注意:

Oracleデータ・カートリッジの型名を簡易化するために、2.8.2項「Aliases要素を使用した別名の定義」に示すように別名を使用できます。