Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド 11g リリース 1 (11.1.1) B61375-02 |
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Reports Serverを実行する方法としては、Oracle Process Manager and Notification Server(OPMN)の使用をお薦めします。OPMNにより、Oracle HTTP Server、Oracle WebLogic ServerプロセスおよびOracleAS Reports Servicesの初期化、メンテナンスおよび停止を一元化したメカニズムが実現されます。OPMNによりReports Serverを構成する方法の詳細は、第8.8項「Oracle Process Manager and Notification ServerおよびOracle Enterprise ManagerによるReports Serverの構成」を参照してください。
重要: Oracle Enterprise Managerに登録しているReports Serverの起動や停止は、必ずOracle Enterprise Manager 11gまたはOPMNを介して実行してください。なんらかの理由でReports Serverが応答しなくなった場合、OPMNでは自動的に再起動を行います。Windowsでは、OPMNをWindowsサービスとして実行します。Oracle Reportsでは、Reports ServerをWindowsサービスとして実行する方法がサポートされなくなりました(
WindowsサービスとしてReports Serverを実行する方法の廃止の詳細は、OTN(Oracle Technology Network)にある『A Guide to Functional Changes Between Oracle Reports 6i and 10g』を参照してください。 |
OPMNによってスタンドアロンのReports Serverが構成されている場合、Oracle Enterprise Managerにより起動、停止および再起動ができます。
注意: wls_reports の一部として使用可能なインプロセス・サーバーは、Oracle Application Serverのインストール時にOracle Enterprise Managerに登録されます。Oracle Application Serverをインストールした後でReports Serverを追加する場合、Oracle Enterprise Managerのtargets.xml ファイルおよびOracle Process Manager and Notification Serverのopmn.xml ファイルに新しいサーバーを登録する必要があります。詳細は、第8.8項「Oracle Process Manager and Notification ServerおよびOracle Enterprise ManagerによるReports Serverの構成」を参照してください。 |
Reports Serverを起動、停止または再起動する手順は、次のとおりです。
Report Serverのメイン・ページから、「レポート」→「制御」メニューにナビゲートし、次のように選択します。
サーバーを起動する場合は、「起動」を選択
サーバーを停止する場合は、「停止」を選択
サーバーを再起動する場合は、「再起動」を選択
Oracle Process Manager and Notification(OPMN)でOracle Reports Serverを起動する前に、次の例に示すように、サーバーをOPMNに追加しておく必要があります。
ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl createcomponent -adminUsername weblogic -adminHost <host_name> -adminPort <port> -oracleHome <oracle_home -oracleInstance <instance_home> -instanceName <instancename> -componentName <bridge_name> -componentType ReportsServerComponent
Reports ServerがOracle Process Manager and Notification Serverで構成されている場合、次のコマンドラインを使用して、Reports Serverの起動、停止および再起動ができます。
ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl startproc ias-component=reports_server_name ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl startproc process-type=ReportsServerComponent ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl stopproc ias-component=reports_server_name ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl restartproc ias-component=reports_server_name
Reports Serverの名前は、opmn.xml
ファイル内のias-component idにある名前と一致している必要があります。
Oracle Process Manager and Notification Serverのステータスを問い合せるには、次のコマンドを使用します。
ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl status
Oracle Process Manager and Notification ServerによりReports Serverを構成する方法の詳細は、第8.8項「Oracle Process Manager and Notification ServerおよびOracle Enterprise ManagerによるReports Serverの構成」を参照してください。
Reports ServerをOPMNから実行しないで、Oracle Enterprise Managerを使用して管理する場合、以前からある次の方法でReports Serverを実行できます。
インプロセス・サーバーの起動(WindowsおよびUNIX)
コマンドラインからのReports Serverの起動(WindowsおよびUNIX)
Reports Serverの停止
重要: 前述のとおり、Oracle Reports 10gリリース2(10.1.2)から、WindowsサービスとしてのReports Serverの実行はサポートされなくなりました。 |
Reports Serverをインプロセス・サーバー(デフォルトの構成)として使用している場合、レポート実行リクエストを送信するとインプロセス・サーバーが起動されます。ただし、コマンドラインを介してリクエストを送信する場合、最初にレポート実行URLまたはWebコマンドURLを使用してサーブレットを起動する必要があります。サーブレットの起動に成功した場合は、インプロセス・サーバーの起動も成功したことになります。
URLからインプロセス・サーバーを直接起動するには、Webブラウザで次のように入力します。
http://your_machine_name:your_port_num/reports/rwservlet/startserver
Reports Serverをコマンドラインから起動する際は、事前にCOMPONENT_CONFIG_DIRECTORY
環境変数を次のように設定しておく必要があります。
COMPONENT_CONFIG_DIRECTORY=ORACLE_INSTANCE/config/ReportsServerComponent/<Reports Server名>
WindowsでReports Serverをスタンドアロン・サーバーとして起動するには、次のコマンドを使用します。
rwserver server=server_name
サーバーを起動する際に、ダイアログ・ボックスやメッセージを表示しない場合は、コマンドライン・キーワードBATCH
を追加します。
rwserver server=server_name batch=yes
UNIXでは、次の構文を使用してこのコマンドを実行できます。
rwserver.sh server=server_name
または
rwserver.sh server=server_name batch=yes
シェル・スクリプトがPATH
環境変数でアクセスできれば、このコマンドは任意のディレクトリから実行できます。
WindowsおよびUNIXでReports Serverを停止するには、次のようにいくつかの方法があります。
Windowsでrwserver実行可能ファイルを使用してReports Serverを実行している場合や、UNIXでシェル・スクリプトのrwserver.sh
を使用してReports Serverを実行している場合は、「Reports Server」ダイアログ・ボックスの「停止」をクリックします。
コマンドラインを使用せずにReports Serverを実行している場合は、Oracle Enterprise Managerを起動して、Reports Serverのホーム・ページにナビゲートし、「レポート」メニューから「制御」→「停止」を選択します。
Reports Servletを介してReports Serverをインプロセス・サーバーとして実行している場合は、次のURLを発行します。
http://your_host_name:port_number/reports/rwservlet/stopserver?authid=admin user/admin password
WindowsまたはUNIXでReports Serverをコマンドラインから実行している場合は、Reports Serverの停止方法に応じて、次のいずれかのコマンドを使用します。
注意: UNIXでは、rwserverのかわりにrwserver.shを使用します。 |
サーバーを停止する際は、COMPONENT_CONFIG_DIRECTORY
環境変数を次のように設定しておく必要があります。
COMPONENT_CONFIG_DIRECTORY=ORACLE_INSTANCE/config/ReportsServerComponent/<Reports Server名>
サーバーを正常に停止(保留中のジョブを終了してから停止)するには、次のコマンドを実行します。
rwserver server=server shutdown=normal authid=username/password
サーバーをただちに停止(保留中のジョブを終了せずに停止)するには、次のコマンドを実行します。
rwserver server=server shutdown=immediate authid=username/password
関連メッセージを表示せずにサーバーを停止するには、次のコマンドを実行します。
rwserver server=server shutdown=normal authid=username/password batch=yes
rwserverコマンドで使用されるキーワードの詳細は、付録A「コマンドライン・キーワード」を参照してください。
注意: authid は、Reports Serverの管理ユーザー名およびパスワードです。Oracle Reports 11g リリース1(11.1.1)のデフォルトのセキュリティでは、Oracle Platform Security Servicesを介する標準ベースのJava EEセキュリティ・モデルを基盤としています。セキュアでないReports Serverの場合、このユーザーは、identifier要素内で定義されます。セキュアでないReports Serverをコマンドラインから停止する方法を、次で説明します。 |
rwserver.sh
またはrwrqv.sh
を使用してセキュアでないReports Serverをコマンド・ラインから停止またはシャットダウンする場合は、有効なAUTHIDを指定する必要があり、この値はサーバー構成ファイルのidentifier
要素に設定された値と一致している必要があります。ただし、identifier
要素は、Oracle Application Serverのインストール時、Reportsを構成する際に設定され、Reports Serverによって暗号化されています。このidentifier要素は任意の値に変更できます。このReports ServerをOracle Enterprise ManagerおよびOPMNに登録している場合は、作業するOracle Enterprise Manager統合でtargets.xml
の対応プロパティも変更する必要があります。この手順は次のとおりです。
セキュアでないReports Serverのserver_name.conf
構成ファイルで、identifier要素を変更してusername/password
を指定し、encrypted
属性をnoに設定します。例:
<identifier encrypted="no">scott/tiger</identifier>
Reports Serverを手動でいったん停止してから再起動し、server_name.confファイルに行った変更を有効にします。
注意: 構成の変更を有効にするには、Reports Serverを再起動する必要があります。 |
これで、Reports Serverで、identifier要素のusername/password値が暗号化されます。Reports Serverでserver_name.confファイルの変更内容が読み取られると、次のコマンドが正常に実行されます(username/passwordがscott/tiger
であることが前提)。
./rwserver.sh server=server_name shutdown=normal authid=scott/tiger ./rwrqv.sh server=server_name shutdown=normal authid=scott/tiger
Oracle Enterprise Managerの統合には、テキスト・エディタを使用してtargets.xml
ファイル($ORACLE_INSTANCE/EMAGENT/emagent_asinst_1/sysman/emd
)を次のように編集します。
「TYPE="oracle_repserv"
」および「DISPLAY_ NAME="Reports Server: server_name"
」でtargetを探します。
このエントリにあるUserName
プロパティとPassword
プロパティを、server_name.confファイルにあるidentifier
要素と同じユーザー名とパスワードに設定します。両方のプロパティのENCRYPTED
属性をFALSE
に設定します。
変更を有効にするために、Oracle Enterprise Managerを再起動します。
これで、Oracle Enterprise Managerを使用してセキュアでないReports Serverを停止できます。
注意: これらの手順は、セキュアでないReports Serverにのみ必要なもので、セキュアなReports Serverには必要ありません。 |