Oracle® Fusion Middleware Oracle Reportsレポート作成のためのユーザーズ・ガイド 11gリリース1(11.1.1) B61376-01 |
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この項の手順では、ペーパー・レイアウト・ビューの各種ツールを使用して、レポートの外観を変更する方法を説明します。まず、変更にあわせて既存の枠を移動します。次に、レポートにタイトルを追加し、各レコードの周りに境界線を引き、テキスト・カラーを変更します。
レポートを変更するには:
ツールバーの「ペーパー・レイアウト」ボタンをクリックして、ペーパー・レイアウト・ビューを表示します。
ツールバーの「制限オン」ボタンをクリックして、制限モードをオンにします。これで、ペーパー・レイアウト・ビューのオブジェクトを、キャンバスの周囲に移動できるようになります。
オブジェクト・ナビゲータで、「ペーパー・レイアウト」→「メイン・セクション」→「ボディ」を選択し、項目「M_G_DEPARTMENT_ID_GRPFR」をクリックします。
ペーパー・レイアウト・ビューで、一番外側にある枠が選択されたことがわかります。
矢印キーを使用して、枠を下に約2インチ(5 cm)、右に約1インチ(2.5 cm)移動します。
目安として、ペーパー・レイアウト・ビューの縁にある定規を使用できます。これで、ペーパー・レイアウトの表示は次のようになります。
今度は、フレックス・モードをオンにし、ツールバーの「制限オフ」ボタンをクリックして制限モードをオフにします。
各レコードの周囲に、境界線を作成するための空間を確保します。オブジェクト・ナビゲータで、「M_G_DEPARTMENT_ID_GRPFR」をもう一度選択します。
それぞれの隅をドラッグして、内側の繰返し枠の周囲に空間を設けます。これでレイアウトは次のイメージのようになります。グループの周囲に空白ができました。
ここで、各レコードの間に空間を設けて、後でレコード間に水平線を入れられるようにします。オブジェクト・ナビゲータで「R_G_DEPARTMENT_ID」をクリックします。
ペーパー・レイアウト・ビューで、右下隅をクリックし、下に約0.5インチ(1.5 cm)ドラッグします。これでレイアウトは次のようになります。
レポートをgraphics_
<自分のイニシャル>.rdf
という名前で保存します。
レイアウトの設定が終了したので、新しい項目を追加できるようになりました。この項では、レポート全体の周囲に境界線を追加します。
境界線を追加するには:
オブジェクト・ナビゲータで、「M_G_DEPARTMENT_ID_GRPFR」枠を選択します。
ペーパー・レイアウト・ビューで、M_G_DEPARTMENT_ID_GRPFR枠が選択されている状態で「線カラー」ツールをクリックします。このツールは、ツール・パレットの一番下にあります。
表示されるカラー・パレットで、黒い正方形を選択して境界線を黒にします。
線が選択されている状態で、「フォーマット」→「線」→「線幅」→「2ポイント」を選択します。
それではレイアウトをプレビューしてみましょう。ツールバーの「ペーパー・デザイン」ボタンをクリックして、ペーパーにレポートを実行します。表示は次のようになります。
レポートをgraphics_
<自分のイニシャル>.rdf
という名前で保存します。
ペーパー・レイアウト・ビューでは、テキストのフォントとスタイルも変更できます。この項の手順では、部門番号(DEPARTMENT_ID)のテキストを変更する方法を説明します。
フォントを変更するには:
ペーパー・デザイン・ビューで、ツールバーの「ペーパー・レイアウト」ボタンをクリックします。
オブジェクト・ナビゲータで、「B_DEPARTMENT_ID」フィールドと「F_DEPARTMENT_ID」フィールドを選択し、ラベルおよびテキスト「Department ID」のフォントを変更できるようにします。
注意: B_DEPARTMENT_IDはボイラープレート・テキスト"Department ID"を示し、これがF_DEPARTMENT_IDフィールドのラベルになります。 |
ペーパー・レイアウト・ビューのタイトル・バーをクリックして、アクティブなウィンドウにします。
2つのフィールドが選択されている状態で、「フォーマット」→「フォント」を選択します。
「フォント」ダイアログ・ボックスで、異なるフォントとサイズを選択します。この例では、「Times New Roman」と「12」ポイントを選択します。
変更が完了したら「OK」をクリックします。
注意: 選択するフォントやフォント・サイズに応じ、テキストにあわせてフィールドのサイズを変更する必要があります。この例では、フォントを大きくしたので、ボイラープレート・テキスト・フィールドを選択して拡大しました。 |
ペーパー・デザイン・ビューにレポートを表示して、どのように見えるかを確認します。次に例を示します。
レポートをgraphics_
<自分のイニシャル>.rdf
という名前で保存します。
この項の手順では、各部門IDの横に箇条書きのドットが表示されるように、箇条書きのドットを追加する方法を説明します。
レポートに箇条書きのドットを追加するには:
ペーパー・レイアウト・ビューで、B_DEPARTMENT_IDフィールドの横に十分な空間を設けて、箇条書きのドットを追加できるようにしてください。箇条書きのドットはR_G_DEPARTMENT_ID繰返し枠の中に配置して、レコードごとに表示する必要があります。
ツール・パレットの「楕円」ツールをクリックします。
[Shift]キーを押して、ボイラープレート・テキスト"Department"の横に楕円を描きます。
注意: [Shift]キーを押しながら楕円を描くと、このツールは制約モードになります。このモードで楕円を作成すると、円を作成できます。他のツールも同様で、たとえば、「四角形」ツールを制約すると正方形が作成されます。これらのツールの使用法の詳細は、Oracle Reportsオンライン・ヘルプを参照してください。 |
これで、繰返し枠に円が表示されます。円の中を塗りつぶすには、円を選択し、ツール・パレットの「塗りつぶしカラー」ツールをクリックします。
表示されるカラー・パレットで、黒を選択します。
ペーパー・デザイン・ビューにレポートを表示して、どのように見えるかを確認します。
注意: レイアウトをチェックするときに、楕円がR_G_DEPARTMENT_ID繰返し枠の内側に表示されていることを確認してください。 |
レポートをgraphics_
<自分のイニシャル>.rdf
という名前で保存します。
データが多い場合、情報の関連性を明確にして各レコードを区別できるようにする必要がある場合があります。この項では、レイアウトに水平線を追加して、各部門レコードの間に表示します。
線セパレータを追加するには:
ペーパー・レイアウト・ビューで、ツール・パレットの「線」ツールをクリックします。
[Shift]キーを押し、フィールド下のR_G_DEPARTMENT_ID枠内で、次のように線を描きます。
目的の表示になるように、線の書式を設定します。この例では、「書式」→「線」→「線幅」→「2ポイント」を選択しました。次に、カラーを黒に変更しました。
ペーパー・デザイン・ビューにレポートを実行します。これで、表示は次のようになります。
レポートをgraphics_
<自分のイニシャル>.rdf
という名前で保存します。
この項の手順では、ツール・パレットのツールを使用して、レポートのタイトルを作成する方法を説明します。塗りつぶしカラーを使用して、黒の背景と白のテキストを作成し、項目が正しく表示されるように調整します。
レポートにタイトルを追加するには:
ペーパー・レイアウト・ビューで、ツール・パレットの「四角形」ツールをクリックします。
タイトルを表示する場所に四角形を描きます。この例では、繰返し枠の上に四角形を描き、タイトルがすべてのデータの上に1度のみ表示されるようにしました。
ツール・パレットの「テキスト」ツールをクリックし、四角形の中をクリックしてタイトル(Employee Details
など)を入力します。
テキスト・オブジェクトが選択されている状態で、「テキスト・カラー」ツールをクリックし、白を選択します。
四角形オブジェクトが選択されている状態で、ツール・パレットの「塗りつぶしカラー」ツールをクリックし、黒を選択します。
オブジェクト・ナビゲータで、作成したテキスト・オブジェクトが「ボディ」の下に表示されていることを確認します。名前の横にある「A」アイコンによって、どのオブジェクトがテキスト・オブジェクトであるかを判断できます。この場合、テキスト・オブジェクトはB_3です。
オブジェクトを選択したら、ペーパー・デザイン・ビューのタイトル・バーをクリックしてペーパー・デザイン・ビューを選択します。
「レイアウト」→「最前面へ移動」を選択します。
ペーパー・デザイン・ビューにレポートを実行します。これで、表示は次のようになります。
レポートをgraphics_
<自分のイニシャル>.rdf
という名前で保存します。