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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B63028-01
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E リポジトリからの不要オブジェクトの削除

リポジトリに不必要なオブジェクトが多数格納されている場合は、コマンドラインのプルーニング・ユーティリティを使用して不要オブジェクトを削除できます。この付録では、プルーニング・ユーティリティの機能と使用方法について説明します。

この付録のトピックは次のとおりです。

オブジェクト・プルーニング・ユーティリティについて

多数の無関係または不要なオブジェクトがリポジトリに存在する場合は、prunerpdコマンドライン・ユーティリティを使用して不要オブジェクトを削除できます。prunerpdは、WindowsシステムとUNIXシステムの両方で使用できます。

データベース、表、列、初期化ブロック、変数などの不要なリポジトリ・オブジェクトは削除できます。ただし、Oracle BIプレゼンテーション・カタログのオブジェクトは、プルーニング・ユーティリティでは削除されません。

リポジトリからのオブジェクトの削除には連鎖的な影響があります(カスケーディング)。たとえば、物理列を削除すると、関連付けられているプレゼンテーション列だけではなくマッピングされた論理列もすべて削除されます。詳細は、「オブジェクト・プルーニング・ユーティリティの削除ルール」を参照してください。

オブジェクト・プルーニング・ユーティリティの使用方法

まず、削除対象のリポジトリ・オブジェクトのリストを格納する入力ファイルを作成する必要があります。作成後にコマンドラインでユーティリティを実行し、このファイルを引数として渡す必要があります。

この項の項目は次のとおりです。

入力ファイルの作成

プルーニング・ユーティリティは削除が必要なリポジトリ・オブジェクトのリストをテキスト・ファイル形式で受け入れます。このユーティリティは、1回に複数のファイルを受け入れることができます。入力ファイルの構文ルールは、表E-1を参照してください。


注意:

入力ファイルのオブジェクト名は、リポジトリで使用されている完全修飾名と一致している必要があります。オブジェクト名でのワイルドカード文字(「*」や「?」など)の使用はサポートされません。

表E-1 入力ファイルの構文ルール

オブジェクト・タイプ アクション

データベース

D "Paint"

「Paint」という名前のデータベースを削除します。

  • T "W_AGREE_D"

  • T "DB"."Catalog"."Schema"."Table"

  • 「W_AGREE_D」という名前の表または別名を物理レイヤーから削除します。

  • 「DB」という名前のデータベースに存在する「Catalog」という名前のカタログに格納された「Schema」という名前のスキーマから、「Table」という名前の表または別名を、物理レイヤーから削除します。

C "W_AGREE_MD"."AGREE_CD"

「W_AGREE_D」という名前の表または別名にある「AGREE_CD」という名前の列を物理レイヤーから削除します。

初期化ブロック

I "External Metadata Strings"

「External Metadata Strings」という名前の初期化ブロックを削除します。

変数

V CURR_USER

「CURR_USER」という名前の変数を削除します。


たとえば、名前「Stock Quotes」のデータベースおよび名前「"S_NQ_ACCT"."USER_NAME"」の物理列を削除する指示が格納されたテキスト・ファイルには、次のエントリが記載されています。

D "Stock Quotes" C "S_NQ_ACCT"."USER_NAME"

この入力ファイルのデリミタには、空白を使用します(空白文字1つ、タブ、または複数の空白文字)。

プルーニング・ユーティリティの実行

prunerpdの実行前に、bi-init.cmd (UNIXシステムの場合はbi-init.sh)を実行して、使用するOracleインスタンスで初期化されたコマンド・プロンプトを起動する必要があります。このユーティリティの場所は次のとおりです。

ORACLE_INSTANCE/bifoundation/OracleBIApplication/coreapplication/setup

この実行で生成されたコマンド・プロンプト・ウィンドウから任意のオプションを指定してprunerpdを実行します。このプルーニング・ユーティリティが受け入れるパラメータは次のとおりです。

-s

ソース・リポジトリ・ファイルの場所を指定します。

-p

リポジトリのパスワードを指定します。

パスワード引数はオプションです。パスワード引数を指定しない場合は、コマンド実行時にパスワードを入力するように求められます。セキュリティ違反のリスクを最小化するため、コマンドラインでも、スクリプトでもパスワードを指定しないことをお薦めします。パスワード引数のサポートは下位互換性の保持を目的としており、将来のリリースでは削除される予定です。

-f

削除対象のリポジトリ・オブジェクトのリストが格納された入力ファイル(テキスト形式)の名前を指定します。複数のファイルは空白で区切ります。ファイル名内の空白は二重引用符で囲みます(" ")。

-o

出力されるリポジトリ・ファイルの名前と場所を指定します。これはプルーニング済リポジトリとも呼ばれます。

-l

出力ログ・ファイルの名前と場所を指定します。リポジトリに対して実行されたすべてのアクションが詳細も含めてこのファイルに書き込まれます。

-e

エラー・ログ・ファイルの名前と場所を指定します。このログには、プルーニング・ユーティリティによって例外とエラーが書き込まれます。

-8

入力はUTF-8形式です。

例E-1 プルーニング・ユーティリティの使用例

prunerpd -s C:/OBI/Server/Repository/BIApps.rpd 
-f "C:/Remove Oracle EBS Objects.txt"
-o "C:/OBI/Server/Repository/BIApps Pruned.rpd"
-l "C:/temp/BIApps Prunning.log" -e "C:/temp/ BIApps Prunning.err"
Give password: my_repos_password

ログ・ファイル

ログ・ファイルには、リポジトリ・ファイルに対して実行されたアクションのリストがXML形式で収録されます。進捗状況インジケータなど、その他のメッセージは標準の出力ストリームで送信されます。

エラー・ログ・ファイル

エラー・ログ・ファイルには、入力ファイルのコンテンツ処理時に発生したエラーのリストがXML形式で収録されます。その他のエラーは標準の出力エラー・ストリームで送信されます。

オブジェクト・プルーニング・ユーティリティの削除ルール

リポジトリ・オブジェクトの削除には、連鎖的影響があります。ここでは、削除ルールについて説明します。

物理レイヤーのルール

論理表のルール

プレゼンテーション・レイヤーのルール

セキュリティのルール

変数のルール

マーケティングのルール