Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer Desktopユーザーズ・ガイド 11gリリース1 (11.1.1) E51908-01 |
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Discoverer Desktopでは、データを分析してグラフィカルに表現できるように、テーブルとクロス集計をグラフやチャートに変換できます。テーブルとクロス集計のグラフとチャートは、結果を表現する場合に特に有効です。
この章では、データをグラフに表示する方法を説明します。
この章の項目は次のとおりです。
次の図に、テーブルとその変換結果であるグラフを示します。このサンプルは棒グラフを示していますが、他にも各種のスタイルを使用できます。
ワークシート・データをグラフとして表示する手順は、次のとおりです。
グラフとして表示するワークシートを開きます。
「グラフ」|「表示」を選択するか、ワークシート・ツールバーの「グラフ」ボタンをクリックします。
グラフを初めて表示するときには、グラフ・ウィザードに表示される指示に従ってグラフの機能を定義できます。ワークシートのグラフ表現が「グラフ」ウィンドウに表示されます。
グラフの作業を完了後に、「グラフ」ウィンドウの「閉じる」ボタンをクリックします。また、「グラフ」ウィンドウの「最小化」ボタンをクリックする方法もあります。
グラフを閉じても、デザイン上の機能は保持されます。次にグラフを開くと、同じ体裁で表示されます。
図3-2に、典型的なグラフの機能を示します。
グラフで作業するには、ワークシート・ウィンドウの「グラフ」メニューまたは「グラフ」ウィンドウの「グラフ」ツールバーを使用します。「グラフ」ツールバーの表示と非表示を切り替えるには、「グラフ」|「ツールバー」を選択します。次の図に、「グラフ」ツールバーのアイコンを示します。
注意: 「グラフ」ウィンドウでは、ステータス・バーの表示と非表示を切り替えることもできます。「グラフ」|「ステータス・バー」を選択します。
グラフ・ウィザードに表示される指示に従って、グラフを作成します。これらのダイアログ・ボックスが表示されるのは、テーブルまたはクロス集計のグラフを初めて作成する場合のみです。後でグラフに変更を加えるには、「グラフ」ツールバーの「グラフの変更」ボタンを使用します。
グラフ・ウィザードで新規のグラフを作成する手順は、次のとおりです。
グラフとして表示するワークシートを開きます。
「グラフ」|「新規グラフ」を選択するか、ワークシート・ツールバーの「グラフ」ボタンをクリックします。
グラフ・ウィザードのダイアログ・ボックスが表示されます。
グラフの種類を1つ選択します。スクロールすると、他の選択肢が表示されます。
ボックス下部の説明を展開するには、テキストにポインタを置きます。
「次へ」をクリックします。
「次へ」をクリックします。
グラフにタイトルを追加するには、該当するボックスにタイトルを入力します。タイトルの表示位置については、図3-2を参照してください。
軸ラベルのフォーマットを設定するには、各機能の隣にあるフォーマット用のボタンをクリックして、その要素の「フォント」ダイアログ・ボックスを表示します。
フォント・オプションを選択して「OK」をクリックします。フォーマットを個別に設定する場合は、各要素に対してこの手順を繰り返します。
「新規グラフの作成」ウィザード・ダイアログ・ボックスで「次へ」をクリックします。
Y軸のスケール: 「最小値」および「最大値」ボックスに数値を入力して、Y軸の上限と下限を設定します。通常、「最小値」は0 (ゼロ)です。「最大値」は、通常は最大のデータ・ポイント値よりも大きく設定します。
小数点以下の桁数: Y軸スケール上の小数点以下の桁数を入力します。たとえば、「2」と入力すると、スケールの数値は100.00と表示されます。
グリッド線の表示: 各オプションをクリックして、グラフの背景にグリッド線を表示します。
系列: どちらか一方のオプションを選択します。
列: X軸に行が表示され、グラフに各行のデータが表示されます。
行: X軸に列が表示され、グラフに各列のデータが表示されます。
「グラフ」ウィンドウのツールバーの「グラフの変更」ツールをクリックするか、「グラフ」|「グラフの編集」を選択します。
「グラフ」|「グラフの編集」を選択すると、グラフを変更するためのグラフ・ウィザードの最初のダイアログ・ボックスが表示されます。このダイアログ・ボックスのオプションは、元の「グラフ・ウィザード」ダイアログ・ボックスの場合と同じです。表示される各ダイアログ・ボックスで、元のグラフの作成時と同じ方法でグラフを変更できます。
ダイアログ・ボックス上部のタブの機能は、最初にグラフ作成に使用した「グラフ・ウィザード」ダイアログ・ボックスと同じです。
ここでは「オプション」タブが選択されています。前述の図のオプションを図3-9と比較してください。どちらにも同じオプションが用意されていることがわかります。
「タイプ」、「フォーマット」、「タイトルと凡例」および「オプション」の各タブを使用し、必要に応じてグラフの詳細を変更します。
「OK」をクリックします。
前述の「グラフの変更」ダイアログ・ボックスでY軸スケールを変更する方法以外に、「グラフ」|「スケール」を選択する方法もあります。表示されるダイアログ・ボックスには追加のオプションがあり、Y軸スケールの単位の設定、Y軸スケールの線形表示または対数表示、表示されるデータ・ポイント間のギャップ・サイズの設定ができます。
ツールバーのボタンをクリックして、凡例とX軸ラベルの表示と非表示を切り替えることができます。
凡例とX軸ラベルを表示する手順は、次のとおりです。
「グラフ」ウィンドウのツールバーにある「凡例の表示/非表示」および「ラベルの表示/非表示」ボタンをクリックします。また、「グラフ」|「凡例およびグラフ」|「X軸ラベル」を選択する方法もあります。
注意: これらのボタンとコマンドでは、オンとオフを切り替えます。つまり、ボタンをクリックするとデータが表示され、もう一度クリックするとデータが非表示になります。
次の図に、元のテーブルまたはクロス集計の行からの凡例とX軸ラベルを表示するサンプル・グラフを示します。
グラフのタイプと表示されるデータの量によっては、グラフまたはそのウィンドウのサイズ変更が必要になる場合があります。ウィンドウとグラフのほとんどの部分はサイズを変更できます。
ウィンドウまたはグラフを選択してサイズを変更する手順は、次のとおりです。
ウィンドウの端、グラフの端またはグラフのうちサイズ変更可能な部分にポインタを置きます。ポインタがサイズ変更矢印に変わります。
マウス・ポインタをドラッグしてウィンドウまたはグラフのサイズを変更します。
次の図に、ポインタをドラッグしてサイズを変更できる場所を示します。
ほとんどの種類のグラフでは、グラフ上でドラッグすることにより、参照線を表示できます。参照線を使用すると、グラフのデータ・ポイントと垂直および水平のスケールの対応をわかりやすくすることができます。ただし、円グラフおよびドーナツ・グラフの場合は、グラフの一部を外側へドラッグして切り出し、その部分を目立たせることができます。
次に例を示します。
グラフを回転させる手順は、次のとおりです。
グラフ回転用のダイアログ・ボックスが表示されます。
ヒント: グラフを回転させる前に、「X角」および「Y角」の数値とスライダの位置をメモします。これにより、回転を試した後でグラフを元の位置に戻すことができます。
点をX軸とY軸の円周に沿ってドラッグします。
X軸の点をドラッグすると、グラフが水平方向に回転します。
Y軸の点をドラッグすると、グラフが垂直方向に回転します。
点をドラッグするにつれて、参照用の図にグラフの回転量の変化が表示されます。「X角」と「Y角」の数値も、点をドラッグするにつれて変化します。
ヒント: 「X角」および「Y角」のそれぞれのボックスに数値を入力することもできます。通常、一連のグラフを正確に回転させる必要がある場合は、点をドラッグするよりも数値を入力する方が適切です。
グラフをZ軸で回転させるには、参照用の図の下にあるスライダをドラッグします。
スライダをドラッグすると、グラフの深さの量が増減します。
「適用」をクリックし、ダイアログ・ボックスの設定に基づいてグラフを回転させます。
グラフが意図したとおりに回転した場合は、「OK」をクリックします。
「グラフ」ウィンドウのツールバーには、グラフの色の変更やパターンの追加のために色とパターンのセットが組み込まれています。
色またはパターンを変更する手順は、次のとおりです。
グラフのうち変更する部分に、ツールバーから色またはパターンをドラッグします。
ペンキ容器を目的の部分に置いて、マウス・ボタンを離します。
表示されるデータ、軸、凡例の背景およびグラフの背景の色を変更できます。
色が付いているグラフにパターンを適用すると、このパターンの黒のビット部分の色がグラフの色に変わります。グラフに適用できるのは、パターンまたは色の塗りつぶしのどちらか一方のみです。両方は適用できません。
パターンに色を付ける場合は、グラフに最初に色をドラッグしてから、パターンをドラッグします。
色の1つをツールバーからグラフのパターンにドラッグします。
このパターンが削除され、グラフが塗りつぶされた色になります。
ツールバーの色をダブルクリックします。
「色」ダイアログ・ボックスが表示されます。
ダイアログ・ボックスが拡張され、カスタムの色の定義ツールが表示されます。
作成した色パネルで空のスペースの1つをクリックします。
パネル内で既存のカスタム色の1つを編集するには、その色をクリックします。
参照マーカーをドラッグします。
参照マーカーをドラッグするにつれて、「色|純色」ボックスに新規の色が表示されます。コンピュータがディザリングされた色を表示するように設定されている場合、色はディザリングされた色を参照します。右側に表示される色は、最も近い純色(ディザリングなし)を示します。輝度はマーカーをドラッグしても変化しないことに注意してください。
スライダを上下にドラッグして輝度を変更します。色相と彩度は変化しません。
また、色番号を対応するボックスに直接入力する方法もあります。
新規の色に問題がない場合は、「カスタムの色として追加」をクリックします。新規の色が対応するパネルに追加されます。
操作を終了後に「OK」をクリックします。