Oracle Fusion Middlewareには、環境の移行に使用可能な一連のスクリプトが用意されています。たとえば、テスト環境を本番環境にレプリケートする場合などに使用できます。このスクリプトを使用して、MiddlewareホームやOracleホーム、Oracle WebLogic Serverドメインの他に、Oracle SOA Suite、Oracle HTTP Server、Oracle Internet Directory、Oracle Virtual Directoryなどの特定のOracle Fusion Middlewareコンポーネントをコピーできます。この章では、これらのエンティティの移行に使用可能なスクリプトについて説明します。
この章の項目は次のとおりです。
移行スクリプトを使用しない場合、移行元の環境で行ったカスタマイズや構成変更は、移行先の環境にすべて再適用する必要がありますが、移行スクリプトを使用することにより、このような作業が最小化されます。これらのスクリプトを使用することにより、次のことが可能になります。
本番、テストまたは開発環境のコピーであるMiddlewareホームを作成します。スクリプトによって、1回の手順で新しいMiddlewareホームを作成し、すべてのOracleホームおよびWebLogic Serverホームにすべてのパッチを適用します。これは、WebLogic Serverホームおよび個々のOracleホームのインストールおよびパッチの適用を個別に行うこととはまったく異なる方法です。
パッチを適用したMiddlewareホームの「ゴールド」イメージを作成し、それを多数のホストに配置する場合。
Middlewareホーム、WebLogic Serverホーム、Oracleホームおよびコンポーネントを別の環境に移行します。
同一ホスト上または別のホスト上に移行できるものは、次のとおりです。ソース環境とターゲット環境では、同じオペレーティング・システムおよび同じプラットフォーム・アーキテクチャ(ビット数に関して)を使用している必要があります。
Middlewareホーム: Middlewareホーム、Oracle WebLogic Serverホーム、およびMiddlewareホーム内のすべてのOracleホームをコピーできます。(Oracleホームが含まれないMiddlewareホームをコピーすることはできますが、コピーするMiddlewareホームのバージョンと互換性のあるcloningclient.jarファイルおよび移行スクリプトが必要になります。)
Middlewareホームのコピーを同一ホストまたは別のホストに適用できます。
Javaコンポーネント: Oracle SOA SuiteやOracle Business Activity MonitoringなどのJavaコンポーネントが含まれるドメインの構成を、同一のホストまたは別のホスト上の、同一のMiddlewareホームまたは別のMiddlewareホームにコピーできます。
システム・コンポーネント: Oracle HTTP ServerやOracle Internet Directoryなどのシステム・コンポーネントが含まれるドメインの構成を、同一のホストまたは別のホスト上の、同一のOracleインスタンスまたは別のOracleインスタンス、同一のMiddlewareホームまたは別のMiddlewareホームにコピーできます。
Oracle Fusion Middlewareのエンティティを移行する際には、スクリプトによって、移行に必要な情報のスナップショットが取得されます。次の各項では、移行プロセスについて説明します。
Middlewareホームを移行する場合には、ソースMiddlewareホームのアーカイブを作成し、そのアーカイブを使用して、Middlewareホームのコピーを作成します。
ソースで、copyBinaryスクリプトを実行し、コピーするMiddlewareホームを指定します。スクリプトによって、ソースの準備が実行され、アーカイブが作成されます。また、Middlewareホームと、Middlewareホーム内のOracleホームのファイル権限が記録されます。
アーカイブには、Oracle WebLogic ServerホームおよびMiddlewareホーム内のすべてのOracleホームが含まれます。
クローニング先では、pasteBinaryスクリプトを実行して、Middlewareホームのクローニング先を指定します。スクリプトによって、クローニング先で前提条件が満たされているかどうかが確認されます。アーカイブ・ファイルからファイルが抽出され、OracleホームがOracleインベントリに登録されて、WebLogic ServerホームがMiddlewareホームに登録されます。
次に、スクリプトによってファイル権限がリストアされ、必要に応じてリンクが再設定されます。
次の点に注意してください。
copyBinaryおよびpasteBinaryスクリプトを実行しても、ソースMiddlewareホーム、WebLogic ServerホームおよびOracleホームの、ロード可能なモジュールやアプリケーション固有のライブラリなどのすべての依存状態がターゲット・ホームに継承されるわけではありません。スクリプトによって、Middlewareホーム、およびソースのWebLogic ServerホームとOracleホーム全体がコピー先Middlewareホームにコピーされるためです。ソースのWebLogic ServerまたはOracleホームの外部にあるファイルは、自動的にはコピーされません。そのため、ソースのWebLogic ServerまたはOracleホームの外部にあるファイルを参照するアプリケーションは、ターゲット・ホームで正しく機能しない場合があります。
Middlewareホームの一部としてコピーされたOracleホームには、バイナリ・ファイルのみが含まれます。
ミドルウェア・ホームをコピーする場合は、ミドルウェア・ホームの読取り専用部分のみがコピーされます。user_projectsディレクトリなどのユーザー構成ファイルは、アーカイブから除外されます。WebLogic Serverドメインはコピーされません。(copyBinaryおよびpasteBinaryスクリプトを使用して、ドメインをコピーします。)
パスがシンボリック・リンクの場合、Middlewareホームを移行することはできません。
これらの手順の詳細は、第21.3.3項を参照してください。
Oracle Fusion Middlewareコンポーネントを移行する際には、ソース・コンポーネントの構成のアーカイブを作成し、そのアーカイブを使用して、ターゲットにコンポーネントを作成します。次のものを使用します。
Oracle SOA SuiteなどのJavaコンポーネントでは、copyConfig、extractMovePlanおよびpasteConfigスクリプトを使用して、ドメイン、管理サーバー、および管理対象サーバーが含まれる構成をコピーします。
ノード・マネージャでは、copyConfig、extractMovePlan、およびpasteConfigスクリプトを使用して、構成をコピーします。
Oracle HTTP Serverなどの一部のシステム・コンポーネントでは、copyConfig、extractMovePlan、およびpasteConfigスクリプトを使用して、Oracleインスタンスが含まれる構成をコピーします。
注意: これらのスクリプトにより、ソースのトポロジがレプリケートされます。たとえば、ソース・ドメインにホストAの管理対象サーバーserver_1とserver_2、およびホストBの管理対象サーバーserver_3とserver_4が含まれる場合、ターゲットにも同様の管理対象サーバーとホストの関係を指定する必要があります。(移動計画のそれぞれの管理対象サーバーに対してホストを指定します。) |
コンポーネントを移行するには、次の一般的な手順を実行します。
第20.2.1項の説明に従って、Middlewareホームを移行します。
ソースで、管理サーバーおよびすべての管理対象サーバーが起動されていることを確認します。
ソースで、コピーするソース・コンポーネントを指定して、copyConfigスクリプトを実行します。スクリプトによって、Oracle WebLogic Serverドメインまたはシステム・コンポーネント・インスタンスの構成のスナップショットが含まれる構成アーカイブ・ファイルが作成されます。
extractMovePlanスクリプトを使用して、ソースから移動計画を抽出します。移動計画には、ソース環境の構成設定が含まれます。移動計画を編集して、ターゲット環境のプロパティを指定できます。
ターゲットでは、コンポーネントおよび移動計画のクローニング先を指定して、pasteConfigスクリプトを実行します。スクリプトでは、ターゲットで前提条件が満たされているかどうか確認されます。アーカイブ・ファイルからファイルが抽出され、移動計画の情報を使用してターゲットの構成を変更します。その後、ファイルの権限をリストアします。
また、pasteConfigスクリプトにより、管理サーバーが起動されます。
ソースMiddlewareホームのディレクトリ構造にOracle WebLogic ServerやOracle Coherenceなどのコンポーネントがインストールされていることを確認する必要があります。
Oracle Fusion Middlewareでは、次のjarファイルを使用して、バイナリ・ファイルおよび構成ファイルの移行に必要なスクリプトを実行します。
(UNIX) ORACLE_COMMON_HOME/jlib/cloningclient.jar (Windows) ORACLE_COMMON_HOME\jlib\cloningclient.jar
次のスクリプトを使用して、Middlewareホームまたはコンポーネントを移行します。
ソースMiddlewareホームのバイナリ・ファイルをコピーする手順は次のとおりです。
(UNIX) ORACLE_COMMON_HOME/bin/copyBinary.sh (Windows) ORACLE_COMMON_HOME\bin\copyBinary.cmd
スクリプトの構文の詳細は、第20.3.1.1項を参照してください。
コピーされたMiddlewareホームをターゲットに適用する手順は次のとおりです。
(UNIX) ORACLE_COMMON_HOME/bin/pasteBinary.sh (Windows) ORACLE_COMMON_HOME\bin\pasteBinary.cmd
スクリプトの構文の詳細は、第20.3.1.2項を参照してください。
ソース・コンポーネントの構成をコピーする手順は次のとおりです。
(UNIX) ORACLE_COMMON_HOME/bin/copyConfig.sh (Windows) ORACLE_COMMON_HOME\bin\copyConfig.cmd
スクリプトの構文の詳細は、第20.3.1.3項、第20.3.1.4項、第20.3.1.5項を参照してください。
ソース・コンポーネントから移動計画を抽出する手順は次のとおりです。
(UNIX) ORACLE_COMMON_HOME/bin/extractMovePlan.sh (Windows) ORACLE_COMMON_HOME\bin\extractMovePlan.cmd
スクリプトの構文の詳細は、第20.3.1.6項を参照してください。
コピーしたコンポーネントの構成をターゲットに適用する手順は次のとおりです。
(UNIX) ORACLE_COMMON_HOME/bin/pasteConfig.sh (Windows) ORACLE_COMMON_HOME\bin\pasteConfig.cmd
スクリプトの構文の詳細は、第20.3.1.7項、第20.3.1.8項および第20.3.1.9項を参照してください。
これらのスクリプトのヘルプを参照するには、-helpオプションを使用します。例:
./pasteConfig.sh -javaHome /scratch/Oracle/Middleware/jdk160_21 -help
ヘルプには、UNIX版のパラメータ値が示されます。Windowsなど他のプラットフォームでは、そのプラットフォームのパラメータ値に変更してください。
追加のJavaオプションを指定するには、T2P_JAVA_OPTIONS環境変数を定義し、その変数定義にオプションを指定します。次の例では、Java一時ディレクトリの値を設定しています。
LinuxまたはUNIXの場合:
setenv T2P_JAVA_OPTIONS "-Djava.io.tmpdir=/home/t2p/temp" export T2P_JAVA_OPTIONS
Windowsの場合:
set T2P_JAVA_OPTIONS="-Djava.io.tmpdir=c:\home\t2p\temp"
次の各項では、移行スクリプトの構文について説明します。構文の後の表で、そのオプションについて説明します。
ソースMiddlewareホームのすべてのOracleホームおよびWebLogic Serverホームを含めて、ソースMiddlewareホームのバイナリ・ファイルをアーカイブ・ファイルにコピーすることによって、ソースMiddlewareホームのアーカイブ・ファイルを作成します。構文は次のとおりです。
copyBinary -javaHome path_of_jdk -archiveLoc archive_location -sourceMWHomeLoc MW_HOME [-invPtrLoc Oracle_InventoryLocation] [-logDirLoc log_dir_path] [-silent {true | false}] [-ignoreDiskWarning {true | false}]
次の例は、LinuxでMiddlewareホームのアーカイブを作成する方法を示しています。
copyBinary.sh -javaHome /scratch/Oracle/Middleware1/jrockit_160_20_D1.1.0-18 -archiveLoc /tmp/mw_copy.jar -sourceMWHomeLoc /scratch/Oracle/Middleware1 -invPtrLoc /scratch/oracle/oraInst.loc
注意: copyBinaryスクリプトを実行する前に、Middlewareホームの中のすべてのOracleホームは32ビットまたは64ビットのいずれかであることを確認します。この操作は、32ビットと64ビットのOracleホームが混在する環境をサポートしません。このコマンドを実行するときに、対応するJavaホームを指定する必要があります。つまり、Oracleホームが64ビットの場合、64ビットのJavaホームを指定する必要があります。Oracleホームが32ビットの場合、32ビットのJavaホームを指定する必要があります。 |
表20-1は、copyBinaryスクリプトのオプションを説明しています。
表20-1 copyBinaryスクリプトのオプション
オプション | ショートカット | 説明 | 必須かオプションか |
---|---|---|---|
-javaHome |
該当なし |
JDKの絶対パス。 オペレーティング・システムがSunOS、HP-UX、またはLinuxの64ビットの場合、コマンドラインでスクリプトに-d64オプションを渡します。 実行時のプロパティを設定するために、T2P_JAVA_OPTIONS環境変数で-d64オプションを指定できます。例: setenv T2P_JAVA_OPTIONS "-d64 -Djava.io.tmpdir=/home/t2p/temp" |
必須 |
-archiveLoc |
-al |
アーカイブの場所の絶対パス。このオプションは、copyBinaryスクリプトを使用して作成するアーカイブ・ファイルの場所の指定に使用します。 アーカイブの場所には既存の場所を指定することはできませんが、その親ディレクトリは存在している必要があり、書込み権限を持っている必要があります。 アーカイブの場所がMiddlewareホーム構造内に存在しないことを確認してください。 |
必須 |
-sourceMWHomeLoc |
-smw |
アーカイブを作成するMiddlewareホームの絶対パス。指定できるのは、1つのMiddlewareホームのみです。 |
必須 |
-invPtrLoc |
-ipl |
UNIXおよびLinuxでは、Oracleインベントリ・ポインタへの絶対パス。このオプションは、インベントリの場所がデフォルトの場所ではない場合に使用します。これによって、操作でインベントリ内に存在するOracleホームを読み取れるようになります。 インベントリの場所への書込み権限が必要です。 UNIXおよびLinuxでは、デフォルトの場所は/etc/oraInst.locです。 Windowsでは、このパラメータを指定しても無視されます。 以前のリリースではショートカットは-invLocでしたが、現在は非推奨です。 |
インベントリがデフォルトの場所にある場合は、オプション。それ以外の場合は、Linuxでは必須。 |
-logDirLoc |
-ldl |
既存のディレクトリの場所。このディレクトリ内に新しいログ・ファイルが作成されます。デフォルトは、システムの一時ディレクトリです。 |
オプション |
-silent |
該当なし |
操作をサイレントで実行するかどうかを指定します。サイレントの場合は、確認のためのプロンプトを表示しません。デフォルトでは、確認のためのプロンプトが表示されます。続行するには、 確認のためのプロンプトを表示しないことを指定するには、このオプションを値 |
オプション |
-ignoreDiskWarning |
-idw |
この操作で空き容量が不十分という警告を無視するかどうかを指定します。デフォルトはfalseです。 ターゲットがNFSでマウントされている場合、またはData ONTAPなどの異なるファイル・システムにある場合、このフラグを使用する必要がある場合があります。 |
オプション |
ソースのMiddlewareホームのバイナリ・ファイルをターゲット環境に貼り付けることによって、アーカイブをターゲットの宛先に適用します。アーカイブは同一ホストに適用することも別のホストに適用することもできます。構文は次のとおりです。
pasteBinary -javaHome path_of_jdk -archiveLoc archive_location -targetMWHomeLoc target_MW_Home_location [-executeSysPrereqs {true | false}] [-invPtrLoc Oracle_InventoryLocation] [-logDirLoc log_dir_path] [-silent {true | false}] [-ignoreDiskWarning {true | false}]
次の例は、Linux上のディレクトリ/scratch/oracle/MW_Home_prodにアーカイブを適用する方法を示しています。
pasteBinary.sh -javaHome /scratch/Oracle/Middleware1/jrockit_160_20_D1.1.0-18 -archiveLoc /tmp/mw_copy.jar -targetMWHomeLoc /scratch/oracle/MW_Home_prod
表20-2は、pasteBinaryスクリプトのオプションを説明しています。
表20-2 pasteBinaryスクリプトのオプション
オプション | ショートカット | 説明 | 必須かオプションか |
---|---|---|---|
-javaHome |
該当なし |
JDKの絶対パス。 ソースMiddlewareホームが、JDKとOracle JRockitがMiddlewareホームの外部にある状態でインストールされた場合、指定するパスがMiddlewareホームの構成に使用されます。 オペレーティング・システムがSunOS、HP-UX、またはLinuxの64ビットの場合、コマンドラインでスクリプトに-d64オプションを渡します。 実行時のプロパティを設定するために、T2P_JAVA_OPTIONS環境変数で-d64オプションを指定できます。例: setenv T2P_JAVA_OPTIONS "-d64 -Djava.io.tmpdir=/home/t2p/temp" |
必須 |
-archiveLoc |
-al |
アーカイブの場所の絶対パス。このオプションは、copyBinaryスクリプトを使用して作成するアーカイブ・ファイルの場所の指定に使用します。 既存の場所である必要があります。 以前のリリースではこのオプションはarchiveLocationという名前でしたが、この名前は現在は非推奨です。 |
必須 |
-targetMWHomeLoc |
-tmw |
ターゲットのMiddlewareホームの絶対パス。 これによって指定される場所に、Middlewareホームのディレクトリが存在しないことを確認してください。存在している場合、このスクリプトを実行するとエラー・メッセージが発生します。 targetMWHomeLocを別のMiddlewareホーム内に指定することはできません。 以前のリリースではこのオプションはtargetLocationという名前でしたが、この名前は現在は非推奨です。以前のリリースではショートカットは-tlでしたが、現在は非推奨です。 |
必須 |
-executeSysPrereqs |
-esp |
pasteBinary操作でOracleホームの前提条件を確認するかどうかを指定します。デフォルトでは、前提条件が確認されます。前提条件を確認しないことを指定するには、このオプションを値 以前のリリースではショートカットは-exsysprereqsでしたが、現在は非推奨です。 |
オプション |
-invPtrLoc |
-ipl |
UNIXおよびLinuxでは、Oracleインベントリ・ポインタへの絶対パス。このオプションは、インベントリの場所がデフォルトの場所ではない場合に使用します。これによって、操作でインベントリ内に存在するOracleホームを読み取れるようになります。 インベントリの場所への書込み権限が必要です。 UNIXおよびLinuxでは、デフォルトの場所は/etc/oraInst.locです。 Windowsでは、このパラメータを指定しても無視されます。 以前のリリースではショートカットは-invLocでしたが、現在は非推奨です。 |
インベントリがデフォルトの場所にある場合は、オプション。それ以外の場合は、Linuxでは必須。 |
-logDirLoc |
-ldl |
既存のディレクトリの場所。このディレクトリ内に新しいログ・ファイルが作成されます。デフォルトは、システムの一時ディレクトリです。 |
オプション |
-silent |
該当なし |
操作をサイレントで実行するかどうかを指定します。サイレントの場合は、確認のためのプロンプトを表示しません。デフォルトでは、確認のためのプロンプトが表示されます。続行するには、 確認のためのプロンプトを表示しないことを指定するには、このオプションを値 |
オプション |
-ignoreDiskWarning |
-idw |
この操作で空き容量が不十分という警告を無視するかどうかを指定します。デフォルトはfalseです。 ターゲットがNFSでマウントされている場合、またはData ONTAPなどの異なるファイル・システムにある場合、このフラグを使用する必要がある場合があります。 |
オプション |
Oracle WebLogic Serverドメインの構成のスナップショットが含まれる構成アーカイブを作成します。Oracle WebLogic Serverドメインの元になるコンポーネントは、ファイル・システム、Oracle Metadata Service (MDS)、LDAP、データベースなどの様々なデータストアに構成情報を保持します。
copyConfigスクリプトは、ソース環境のそれぞれのOracle WebLogic Serverドメインで実行する必要があります。構成アーカイブは、それぞれのソース・ドメインに対して作成されます。
スクリプトを実行するときに、管理サーバーとドメイン内のすべての管理対象サーバーが起動している必要があります。
構文は次のとおりです。
copyConfig -javaHome path_of_jdk -archiveLoc archive_location -sourceDomainLoc domain_location -sourceMWHomeLoc Middleware_home_location -domainHostName domain_host_name -domainPortNum domain_port_number -domainAdminUserName domain_admin_username -domainAdminPassword domain_admin_password_file [-mdsDataImport {true | false}] [-logDirLoc log_dir_path] [-silent {true | false}]
次の例では、Javaコンポーネントが含まれるドメインの構成をコピーしています。
copyConfig.sh -javaHome /scratch/jrockit_160_20_D1.1.0-18 -archiveLoc /tmp/a.jar -sourceDomainLoc /scratch/mw_home1/user_projects/domains/WLS_SOAWC -sourceMWHomeLoc /scratch/work/mw_home1/ -domainHostName myhost.example.com -domainPortNum 7001 -domainAdminUserName weblogic -domainAdminPassword /home/oracle/p.txt -silent true
表20-3は、Javaコンポーネント用のcopyConfigスクリプトのオプションを説明しています。
表20-3 Javaコンポーネント用のcopyConfigスクリプトのオプション
オプション | ショートカット | 説明 | 必須かオプションか |
---|---|---|---|
-javaHome |
該当なし |
JDKの絶対パス。 オペレーティング・システムがSunOS、HP-UX、またはLinuxの64ビットの場合、コマンドラインでスクリプトに-d64オプションを渡します。 実行時のプロパティを設定するために、T2P_JAVA_OPTIONS環境変数で-d64オプションを指定できます。例: setenv T2P_JAVA_OPTIONS "-d64 -Djava.io.tmpdir=/home/t2p/temp" |
必須 |
-archiveLoc |
-al |
アーカイブの場所の絶対パス。このオプションは、copyConfigスクリプトを使用して作成するアーカイブ・ファイルの場所の指定に使用します。 |
必須 |
-sourceDomainLoc |
-sdl |
Javaコンポーネントが含まれるソース・ドメインの絶対パス。 |
必須 |
-sourceMWHomeLoc |
-smw |
ソースのMiddlewareホームの絶対パス。 |
必須 |
-domainHostName |
-dhn |
ドメインが構成されているホストの名前。 |
必須 |
-domainPortNum |
-dpn |
ドメインの管理サーバーのポート番号。 以前のリリースではこのオプションはdomainPortNoという名前でしたが、この名前は現在は非推奨です。以前のリリースではショートカットは-domainportでしたが、現在は非推奨です。 |
必須 |
-domainAdminUserName |
-dau |
ドメインの管理ユーザーの名前。 以前のリリースではショートカットは-domainuserでしたが、現在は非推奨です。 |
必須 |
-domainAdminPassword |
-dap |
ソール環境のドメインの管理ユーザーのパスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。 以前のリリースではショートカットは-domainpassでしたが、現在は非推奨です。 |
必須 |
-mdsDataImport |
-mdi |
アプリケーションMDSメタデータをターゲットにインポートできるように、アーカイブにエクスポートするかどうかを指定します。デフォルトはtrueです。 アプリケーションMDSメタデータにエクスポートしない場合は、falseを指定します。 このオプションがtrueに設定されると、コンポーネントをターゲットにコピーするpasteConfigスクリプトは、それ以降アプリケーションMDSメタデータをターゲットにインポートします。 |
オプション |
-logDirLoc |
-ldl |
既存のディレクトリの場所。このディレクトリ内に新しいログ・ファイルが作成されます。デフォルトは、システムの一時ディレクトリです。 |
オプション |
-silent |
該当なし |
操作をサイレントで実行するかどうかを指定します。サイレントの場合は、確認のためのプロンプトを表示しません。デフォルトでは、確認のためのプロンプトが表示されます。続行するには、 確認のためのプロンプトを表示しないことを指定するには、このオプションを値 |
オプション |
Oracleインスタンスの構成のスナップショットが含まれる構成アーカイブを作成します。Oracle HTTP ServerやOracle Internet Directoryなど、基礎となるシステム・コンポーネントは、ファイル・システム、Oracle Metadata Service(MDS)、LDAP、データベースなどの様々なデータストアに構成情報を保持しています。
copyConfigスクリプトは、次のシステム・コンポーネントの移行をサポートします。
Oracle HTTP Server
Oracle Internet Directory
Oracle Virtual Directory
copyConfigスクリプトは、ソース環境のそれぞれのOracleインスタンスで実行する必要があります。構成アーカイブは、それぞれのOracleインスタンスに対して作成されます。
スクリプトを実行するときに、管理サーバーとドメイン内のすべての管理対象サーバーが起動している必要があります。
構文は次のとおりです。
copyConfig -javaHome path_of_jdk -archiveLoc archive_location -sourceInstanceHomeLoc src_instance_path -sourceComponentName src_component_name [-logDirLoc log_dir_path] [-silent {true | false}]
次の例は、Linuxの/scratch/Oracle/Middleware/im_1にあるOracleインスタンス内のovd1という名前のOracle Virtual Directoryインスタンスのアーカイブを作成する方法を示しています。
copyConfig.sh -javaHome /scratch/Oracle/Middleware1/jrockit_160_20_D1.1.0-18 -archiveLoc /tmp/ovd1.jar -sourceInstanceHomeLoc /scratch/Oracle/Middleware1/im_1 -sourceComponentName ovd1
表20-4は、システム・コンポーネント用のcopyConfigスクリプトのオプションを説明しています。
表20-4 システム・コンポーネント用のcopyConfigスクリプトのオプション
オプション | ショートカット | 説明 | 必須かオプションか |
---|---|---|---|
-javaHome |
該当なし |
JDKの絶対パス。 オペレーティング・システムがSunOS、HP-UX、またはLinuxの64ビットの場合、コマンドラインでスクリプトに-d64オプションを渡します。 実行時のプロパティを設定するために、T2P_JAVA_OPTIONS環境変数で-d64オプションを指定できます。例: setenv T2P_JAVA_OPTIONS "-d64 -Djava.io.tmpdir=/home/t2p/temp" |
必須 |
-archiveLoc |
-al |
アーカイブの場所の絶対パス。このオプションは、copyConfigスクリプトを使用して作成するアーカイブ・ファイルの場所の指定に使用します。 以前のリリースではこのオプションはarchiveLocationという名前でしたが、この名前は現在は非推奨です。 |
必須 |
-logDirLoc |
-ldl |
既存のディレクトリの場所。このディレクトリ内に新しいログ・ファイルが作成されます。デフォルトは、システムの一時ディレクトリです。 |
オプション |
-silent |
該当なし |
操作をサイレントで実行するかどうかを指定します。サイレントの場合は、確認のためのプロンプトを表示しません。デフォルトでは、確認のためのプロンプトが表示されます。続行するには、 確認のためのプロンプトを表示しないことを指定するには、このオプションを値 |
オプション |
-sourceComponentName |
-scn |
コピー対象のコンポーネントの名前。たとえば、Oracle Internet Directoryがコンポーネントoid1という名前である場合、oid1と指定します。 |
必須 |
-sourceInstanceHomeLoc |
-sih |
ソース・コンポーネントのOracleインスタンスの絶対パス。 |
必須 |
ノード・マネージャの構成のスナップショットが含まれる構成アーカイブを作成します。
copyConfigスクリプトは、ソース環境のそれぞれのノード・マネージャで実行する必要があります。構成アーカイブは、それぞれのソース・ノード・マネージャに対して作成されます。
構文は次のとおりです。
copyConfig -javaHome path_of_jdk
-archiveLoc archive_location
-sourceNMHomeLoc source_Node_Manager_Home_location
[-logDirLoc log_dir_path]
[-silent {true | false}]
次の例は、/scratch/Oracle/Middleware/wlserver_10.3/common/nodemanagerにあるソース・ノード・マネージャの構成のコピーを作成する方法を示しています。
copyConfig.sh -javaHome USER_HOME/jrockit_160_17_R28.0.0-679/
-archiveLoc /tmp/nm.jar
-sourceNMHomeLoc /scratch/Oracle/Middleware/wlserver_10.3/common/nodemanager
-silent true
表20-5は、ノード・マネージャ用のcopyConfigスクリプトのオプションを説明しています。
表20-5 ノード・マネージャ用のcopyConfigスクリプトのオプション
オプション | ショートカット | 説明 | 必須かオプションか |
---|---|---|---|
|
なし |
JDKの絶対パス。 オペレーティング・システムがSunOS、HP-UX、またはLinuxの64ビットの場合、コマンドラインでスクリプトに-d64オプションを渡します。 実行時のプロパティを設定するために、T2P_JAVA_OPTIONS環境変数で-d64オプションを指定できます。例: setenv T2P_JAVA_OPTIONS "-d64 -Djava.io.tmpdir=/home/t2p/temp" |
必須 |
|
|
アーカイブの場所の絶対パス。このオプションは、copyConfigスクリプトを使用して作成するアーカイブ・ファイルの場所の指定に使用します。 |
必須 |
|
|
ソースのノード・マネージャ・ホームの絶対パス。 |
必須 |
|
|
既存のディレクトリの場所。このディレクトリ内に新しいログ・ファイルが作成されます。デフォルトは、システムの一時ディレクトリです。 |
オプション |
|
なし |
操作をサイレントで実行するかどうかを指定します。サイレントの場合は、確認のためのプロンプトを表示しません。デフォルトでは、確認のためのプロンプトが表示されます。続行するには、 確認のためのプロンプトを表示しないことを指定するには、このオプションを値 |
オプション |
構成情報をアーカイブから移動計画に抽出します。また、必要な構成計画をすべて抽出します。抽出した移動計画を編集して、ターゲット環境のプロパティを指定します。構文は次のとおりです。
extractMovePlan -javaHome path_of_jdk -archiveLoc archive_location -planDirLoc move_plan_directory [-logDirLoc log_dir_path]
次の例では、アーカイブj2ee.jarから計画を抽出します。
extractMovePlan.sh -javaHome /scratch/Oracle/Middleware1/jrockit_160_20_D1.1.0-18 -archiveLoc /tmp/j2ee.jar -planDirLoc /scratch/Oracle/t2p_plans
extractMovePlanスクリプトでは、移動計画を指定されたディレクトリに抽出します。移行するコンポーネントのタイプに応じて、extractMovePlanスクリプトは他の構成計画を抽出する場合もあります。
Oracle SOA SuiteなどのJavaコンポーネントでは、次のファイルを抽出します。
/scratch/Oracle/t2p_plans/moveplan.xml /scratch/Oracle/t2p_plans/composites /scratch/Oracle/t2p_plans/composites/configplan1.xml /scratch/Oracle/t2p_plans/composites/configplan2.xml /scratch/Oracle/t2p_plans/adapters /scratch/Oracle/t2p_plans/adapters/deploymentplan1.xml /scratch/Oracle/t2p_plans/adapters/deploymentplan2.xml
Oracle Internet DirectoryやOracle Virtual Directoryなどのシステム・コンポーネントでは、次のファイルを抽出します。
/scratch/Oracle/t2p_plans/moveplan.xml
表20-6は、extractMovePlanスクリプトのオプションを説明しています。
表20-6 extractMovePlanスクリプトのオプション
オプション | ショートカット | 説明 | 必須かオプションか |
---|---|---|---|
-javaHome |
該当なし |
JDKの絶対パス。 オペレーティング・システムがSunOS、HP-UX、またはLinuxの64ビットの場合、コマンドラインでスクリプトに-d64オプションを渡します。 実行時のプロパティを設定するために、T2P_JAVA_OPTIONS環境変数で-d64オプションを指定できます。例: setenv T2P_JAVA_OPTIONS "-d64 -Djava.io.tmpdir=/home/t2p/temp" |
必須 |
-archiveLoc |
-al |
アーカイブの場所の絶対パス。このオプションは、copyConfigスクリプトを使用して作成するアーカイブ・ファイルの場所の指定に使用します。 |
必須 |
-planDirLoc |
-pdl |
移動計画と必要な構成計画の抽出先ディレクトリの絶対パス。 存在していないディレクトリを指定する必要があります。 |
必須 |
-logDirLoc |
-ldl |
既存のディレクトリの場所。このディレクトリ内に新しいログ・ファイルが作成されます。デフォルトは、システムの一時ディレクトリです。 |
オプション |
移動計画のプロパティおよび編集する必要があるプロパティの詳細は、第20.4項を参照してください。
ソース環境からコピーされた構成をターゲット環境に適用します。スクリプトの入力には、copyConfigスクリプトで作成されたOracle WebLogic Serverドメインの構成アーカイブの場所と変更された移動計画が含まれます。pasteConfigスクリプトでは、ターゲット環境のOracle WebLogic Serverドメインの構成情報を再作成します。また、ターゲット環境の移動計画のプロパティ値もマージします。
構文は次のとおりです。
pasteConfig -javaHome path_of_jdk -archiveLoc archive_location -targetDomainLoc trgt_domain_path -targetMWHomeLoc trgt_Middleware_Home_path -movePlanLoc move_plan_path -domainAdminPassword domain_admin_password_file [-appDir WLS_application_directory] [-logDirLoc log_dir_path] [-silent {true | false}]
次の例は、ドメインのアーカイブをMiddlewareホームのMW_home1に適用する方法を示しています。
pasteConfig.sh -javaHome /scratch/Oracle/Middleware1/jrockit_160_20_D1.1.0-18 -archiveLoc /tmp/java_ee_cl.jar -targetDomainLoc /scratch/oracle/MW_home1/user/projects/domains/dom_cl -targetMWHomeLoc /scratch/oracle/MW_home1 -movePlanLoc /scratch/oracle/java_ee/move_plan.xml -domainAdminPassword /scratch/pwd_dir/pass.txt -logDirLoc /tmp/log
表20-8は、Javaコンポーネント用のpasteConfigスクリプトのオプションを説明しています。
表20-7 Javaコンポーネント用のpasteConfigスクリプトのオプション
オプション | ショートカット | 説明 | 必須かオプションか |
---|---|---|---|
-javaHome |
該当なし |
JDKの絶対パス。 オペレーティング・システムがSunOS、HP-UX、またはLinuxの64ビットの場合、コマンドラインでスクリプトに-d64オプションを渡します。 実行時のプロパティを設定するために、T2P_JAVA_OPTIONS環境変数で-d64オプションを指定できます。例: setenv T2P_JAVA_OPTIONS "-d64 -Djava.io.tmpdir=/home/t2p/temp" |
必須 |
-archiveLoc |
-al |
アーカイブの場所の絶対パス。このオプションは、copyConfigスクリプトを使用して作成するアーカイブ・ファイルの場所の指定に使用します。 |
必須 |
-targetDomainLoc |
-tdl |
ターゲット・ドメインの絶対パス。指定されたMiddlewareホームにドメインの場所を指定することはできません。 ドメイン・ディレクトリは、Middlewareホームのディレクトリ構造の外部に配置できます。 |
必須 |
-targetMWHomeLoc |
-tmw |
ドメインがコピーされるターゲットMiddlewareホームの絶対パス。 |
必須 |
-movePlanLoc |
-mpl |
ソースから抽出する移動計画の絶対パス。 |
必須 |
-domainAdminPassword |
-dap |
ターゲット環境のドメインの管理ユーザーのパスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。 パスワードはドメインの認証プロバイダに基づいています。たとえば、認証プロバイダには組込みLDAPや外部LDAPなどがあります。 以前のリリースではショートカットは-domainpassでしたが、現在は非推奨です。 |
必須 |
-appDir |
-ad |
ターゲットのOracle WebLogic Serverアプリケーション・ディレクトリの絶対パス。 |
オプション |
-logDirLoc |
-ldl |
既存のディレクトリの場所。このディレクトリ内に新しいログ・ファイルが作成されます。デフォルトは、システムの一時ディレクトリです。 |
オプション |
-silent |
該当なし |
操作をサイレントで実行するかどうかを指定します。サイレントの場合は、確認のためのプロンプトを表示しません。デフォルトでは、確認のためのプロンプトが表示されます。続行するには、 確認のためのプロンプトを表示しないことを指定するには、このオプションを値 |
オプション |
ソース環境からコピーされた構成をターゲット環境に適用します。スクリプトの入力には、copyConfigスクリプトで作成されたOracleインスタンスの構成アーカイブの場所と変更された移動計画が含まれます。pasteConfigスクリプトでは、相互作用を通してターゲット環境のOracleインスタンスの構成情報を再作成します。また、ターゲット環境の移動計画のプロパティ値もマージします。
copyConfigスクリプトは、次のシステム・コンポーネントの移行をサポートします。
Oracle HTTP Server
Oracle Internet Directory
Oracle Virtual Directory
構文は次のとおりです。
pasteConfig -javaHome path_of_jdk -archiveLoc archive_location -movePlanLoc move_plan_path -targetComponentName trgt_component_name -targetInstanceHomeLoc trgt_Instance_path [-targetInstanceName trgt_Instance_name] [-targetOracleHomeLoc trgt_ORACLE_HOME_path] [-logDirLoc log_dir_path] [-silent {true | false}] [ <Domain Detail> ] <Domain Detail> = -domainHostName domain_host_name -domainPortNum domain_port_number -domainAdminUserName domain_admin_username -domainAdminPassword domain_admin_password_file
次の例は、Oracleインスタンスim_2にアーカイブを適用し、ターゲットのOracle Virtual Directoryインスタンスにovd_clという名前を付ける方法を示しています。
pasteConfig.sh -javaHome /scratch/Oracle/Middleware/jrockit_160_20_D1.1.0-18 -archiveLoc /tmp/ovd1.jar -movePlanLoc /scratch/oracle/ovd/move_plan.xml -targetOracleHomeLoc /scratch/Oracle/Middleware/Oracle_IM2 -targetInstanceHomeLoc /scratch/Oracle/Middleware/im_2 -targetInstanceName im_2 -targetComponentName ovd_cl -domainHostName myhost -domainPortNum 7001 -domainAdminUserName domain_admin_username -domainAdminPassword domain_admin_password_file
表20-8は、システム・コンポーネント用のpasteConfigスクリプトのオプションを説明しています。
表20-8 システム・コンポーネント用のpasteConfigスクリプトのオプション
オプション | ショートカット | 説明 | 必須かオプションか |
---|---|---|---|
-javaHome |
該当なし |
JDKの絶対パス。 オペレーティング・システムがSunOS、HP-UX、またはLinuxの64ビットの場合、コマンドラインでスクリプトに-d64オプションを渡します。 実行時のプロパティを設定するために、T2P_JAVA_OPTIONS環境変数で-d64オプションを指定できます。例: setenv T2P_JAVA_OPTIONS "-d64 -Djava.io.tmpdir=/home/t2p/temp" |
必須 |
-archiveLoc |
-al |
アーカイブの場所の絶対パス。このオプションは、copyConfigスクリプトを使用して作成するアーカイブ・ファイルの場所の指定に使用します。 以前のリリースではこのオプションはarchiveLocationという名前でしたが、この名前は現在は非推奨です。 |
必須 |
-movePlanLoc |
-mpl |
ソースから抽出する移動計画の絶対パス。 |
必須 |
-targetComponentName |
-tcn |
コピーするターゲット・コンポーネントの名前。名前はインスタンスで一意にする必要があります。 |
必須 |
-targetInstanceHomeLoc |
-tih |
ターゲットのOracleインスタンスの絶対パス。 Oracleインスタンス・ディレクトリがその場所に存在していない場合、スクリプトによってディレクトリが作成されます。 |
必須 |
-targetInstanceName |
-tin |
ターゲットのOracleインスタンスの名前。 この名前はドメイン内で一意にする必要があります。 |
targetInstanceHomeLocディレクトリが存在している場合は、オプション。この場合、構成から名前が取得されます。 |
-targetOracleHomeLoc |
-toh |
ターゲットのOracleホームの絶対パス。 ターゲットOracleホームが存在し、その中にコピーするコンポーネントのバイナリが含まれている必要があります。 |
targetInstanceHomeLocが存在している場合は、オプション。この場合、構成から値が取得されます。 |
-logDirLoc |
-ldl |
既存のディレクトリの場所。このディレクトリ内に新しいログ・ファイルが作成されます。デフォルトは、システムの一時ディレクトリです。 |
オプション |
-silent |
該当なし |
操作をサイレントで実行するかどうかを指定します。サイレントの場合は、確認のためのプロンプトを表示しません。デフォルトでは、確認のためのプロンプトが表示されます。続行するには、 確認のためのプロンプトを表示しないことを指定するには、このオプションを値 |
オプション |
ドメイン詳細オプション |
|||
-domainHostName |
-dhn |
ドメインが構成されているホストの名前。 コンポーネントをドメインに登録する場合、このオプションを使用します。 以前のリリースではショートカットは-domainhostでしたが、現在は非推奨です。 |
ドメインにコンポーネントを登録しない場合は、オプション。 |
-domainPortNum |
-dpn |
ドメインのポート番号。 コンポーネントをドメインに登録する場合、このオプションを使用します。 ドメインのポート番号は、次のファイル内にadminPortとして記載されています。
ORACLE_INSTANCE/config/OPMN/opmn/instance.properties
例: 以前のリリースではこのオプションはdomainPortNoという名前でしたが、この名前は現在は非推奨です。以前のリリースではショートカットは-domainportでしたが、現在は非推奨です。 |
ドメインにコンポーネントを登録しない場合は、オプション。 |
-domainAdminUserName |
-dau |
ドメインの管理ユーザーの名前。 コンポーネントをドメインに登録する場合、このオプションを使用します。 以前のリリースではショートカットは-domainuserでしたが、現在は非推奨です。 |
ドメインにコンポーネントを登録しない場合は、オプション。 |
-domainAdminPassword |
-dap |
ドメインの管理ユーザーのパスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。 コンポーネントをドメインに登録する場合、このオプションを使用します。 以前のリリースではショートカットは-domainpassでしたが、現在は非推奨です。 |
ドメインにコンポーネントを登録しない場合は、オプション。 |
ソース環境からコピーされたノード・マネージャの構成をターゲット環境に適用します。スクリプトの入力には、copyConfigスクリプトで作成されたOracle WebLogic Serverノード・マネージャの構成アーカイブの場所と変更された移動計画が含まれます。pasteConfigスクリプトでは、ターゲット環境のノード・マネージャの構成情報を再作成します。また、ターゲット環境の移動計画のプロパティ値もマージします。
注意: ノード・マネージャのコピーをターゲット環境に適用する前に、ノード・マネージャで管理されるすべてのドメインを移行する必要があります。また、管理サーバーが実行されている必要があります。ソース・ノード・マネージャにおいて、管理サーバーとノード・マネージャ間の接続がSSLで構成されている場合でも、ノード・マネージャのコピーをターゲット環境に適用した後は、管理サーバーおよびノード・マネージャの両方でプレーンなソケット接続タイプに変更されます。 |
pasteConfigスクリプトは、ソース環境のそれぞれのノード・マネージャで実行する必要があります。
構文は次のとおりです。
pasteConfig -javaHome path_of_jdk -archiveLoc archive_location -targetNMHomeLoc trgt_Node_Manager_Home_path -targetMWHomeLoc trgt_Middleware_Home_path -movePlanLoc move_plan_path [-logDirLoc log_dir_path] [-silent {true | false}]
次の例は、/scratch/Oracle/Middleware1/wlserver_10.3/common/nodemanagerにあるノード・マネージャ・ホームにノード・マネージャのコピーを適用する方法を示しています。
pasteConfig -javaHome USER_HOME
/jrockit_160_17_R28.0.0-679/
-archiveLoc /tmp/nm.jar
-targetNMHomeLoc /scratch/Oracle/Middleware1/wlserver_10.3/common/nodemanager
-targetMWHomeLoc /scratch/Oracle/Middleware1
-movePlanLoc /scratch/oracle/t2pplans/moveplan.xml
-silent true
表20-9は、ノード・マネージャ用のpasteConfigスクリプトのオプションを説明しています。
表20-9 ノード・マネージャ用のpasteConfigスクリプトのオプション
オプション | ショートカット | 説明 | 必須かオプションか |
---|---|---|---|
|
なし |
JDKの絶対パス。 オペレーティング・システムがSunOS、HP-UX、またはLinuxの64ビットの場合、コマンドラインでスクリプトに-d64オプションを渡します。 実行時のプロパティを設定するために、T2P_JAVA_OPTIONS環境変数で-d64オプションを指定できます。例: setenv T2P_JAVA_OPTIONS "-d64 -Djava.io.tmpdir=/home/t2p/temp" |
必須 |
|
|
アーカイブの場所の絶対パス。このオプションは、copyConfigスクリプトを使用して作成するアーカイブ・ファイルの場所の指定に使用します。 |
必須 |
|
|
ターゲットのノード・マネージャの絶対パス。 |
必須 |
|
|
ノード・マネージャのコピーが適用されるターゲットMiddlewareホームの絶対パス。 |
必須 |
|
|
変更された移動計画のターゲット環境での絶対パス。 |
必須 |
|
|
既存のディレクトリの場所。このディレクトリ内に新しいログ・ファイルが作成されます。デフォルトは、システムの一時ディレクトリです。 |
オプション |
|
なし |
操作をサイレントで実行するかどうかを指定します。サイレントの場合は、確認のためのプロンプトを表示しません。デフォルトでは、確認のためのプロンプトが表示されます。続行するには、 確認のためのプロンプトを表示しないことを指定するには、このオプションを値 |
オプション |
Oracle Fusion Middlewareコンポーネントを移行する際には、extractMovePlanスクリプトを実行して、移行するコンポーネントの移動計画を作成します。extractMovePlanスクリプトは、構成情報をアーカイブから移動計画に抽出します。また、必要な構成計画もすべて抽出します。アーカイブをターゲットに適用する前に、ターゲット環境の値を反映するように、移動計画を編集する必要があります。
次に、Javaコンポーネントの移動計画の一部を示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?> <movePlan> <movableComponent> <componentType>J2EEDomain</componentType> <moveDescriptor> <configProperty> <name>Startup Mode</name> <value>PRODUCTION</value> <itemMetadata> <dataType>STRING</dataType> <scope>READ_WRITE</scope> </itemMetadata> </configProperty> <configGroup> <type>SERVER_CONFIG</type> <configProperty id="Server1"> <configProperty> <name>Server Name</name> <value>AdminServer</value> <itemMetadata> <dataType>STRING</dataType> <scope>READ_ONLY</scope> </itemMetadata> </configProperty> <configProperty> <name>Listen Address</name> <value>example.com</value> <itemMetadata> <dataType>STRING</dataType> <scope>READ_WRITE</scope> </itemMetadata> </configProperty>
READ_WRITEのスコープのプロパティを変更できます。READ_ONLYのスコープのプロパティは変更しないでください。
ほとんどの移動計画には複数のconfigGroup要素が含まれます。特定のconfigGroup要素に関連付けられるプロパティについて、一覧表にconfigGroup要素ごとのプロパティがまとめています。たとえば、表20-11は、Javaコンポーネントの移動計画のプロパティの説明ですが、ここではSERVER_CONFIGやMACHINE_CONFIGなどの複数のconfigGroup要素が示されています。
次の例では、SERVER_CONFIGおよびMACHINE_CONFIG configGroup要素を使用したJavaコンポーネントの移動計画の一部を示しています。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?> <movePlan> <movableComponent> <componentType>J2EEDomain</componentType> <moveDescriptor> <StartupMode>PRODUCTION</StartupMode> <configGroup> <type>SERVER_CONFIG</type> <configProperty id="Server1"> <configProperty> <name>Server Name</name> <value>AdminServer</value> <itemMetadata> <dataType>STRING</dataType> <scope>READ_ONLY</scope> </itemMetadata> </configProperty> . . . </configGroup> <configGroup> <type>MACHINE_CONFIG</type> <configProperty id="Machine1"> <configProperty> <name>Machine Name</name> <value>LocalMachine</value> <itemMetadata> <dataType>STRING</dataType> <scope>READ_WRITE</scope> </itemMetadata> </configProperty> <configProperty> <name>Node Manager Listen Address</name> <value>example.com</value> <itemMetadata> <dataType>STRING</dataType> <scope>READ_WRITE</scope> </itemMetadata> </configProperty> . . </configGroup>
この項の表で、Oracle Fusion Middlewareコンポーネント用にカスタマイズできる移動計画のプロパティについて説明します。
編集するプロパティは、コンポーネントのタイプによって異なります。表20-10に各コンポーネントに応じたプロパティの一覧の場所を示します。
表20-10 コンポーネントの移動計画のプロパティ
コンポーネント | プロパティの一覧の場所 |
---|---|
Javaコンポーネント |
|
Oracle ADF接続 |
|
Oracle SOA Suite |
|
Oracle HTTP Server |
|
Oracle Internet Directory |
|
Oracle Virtual Directory |
|
ノード・マネージャ |
|
表20-11は、Javaコンポーネント用にカスタマイズできるプロパティを説明しています。
表20-11 Javaコンポーネントの移動計画の共通プロパティ
プロパティ | 説明 | サンプル値 |
---|---|---|
Startup Mode |
Oracle WebLogic Serverドメインの起動モード。 有効な値は、次のとおりです。
デフォルトはPRODUCTIONです。 |
PRODUCTION |
共通のJavaプロパティ |
次は、SERVER_CONFIGグループのプロパティです。 |
|
Listen Address |
WebLogic Serverのリスニング・アドレス。これはホスト名に設定するか、ホスト上のすべてのアドレスでリスニングするようにすべてのローカル・アドレスに設定します。 |
All Local Addresses |
Listen Port |
リスニング・ポートの番号。 ポート番号を指定しない場合、または指定したポート番号が使用可能でない場合、エラーが返されます。 |
8001 |
Custom Identity Keystore File |
カスタムIDキーストア・ファイルの場所の絶対パス。 |
/scratch/Oracle/Middleware/wlserver_10.3/server/lib/example_identity.jks |
Custom Identity Keystore Passphrase File |
カスタムIDキーストアのパスワードが含まれるセキュア・ファイルへの絶対パス。 |
/scratch/i_pass.txt |
Custom Trust Keystore File |
カスタム信頼キーストア・ファイルの場所の絶対パス。 |
/scratch/Oracle/Middleware/wlserver_10.3/server/lib/example_trust.jks |
Custom Trust Keystore Passphrase File |
カスタム信頼キーストアのパスワードが含まれるセキュア・ファイルへの絶対パス。 |
/scratch/passphrase.txt |
Custom Identity Private Key Alias |
秘密鍵の別名。 |
example.com |
Custom Identity Private Key Passphrase File |
カスタムID秘密鍵のパスワードが含まれるセキュア・ファイルへの絶対パス。 |
/scratch/i_p_pass.txt |
Oracle WebLogic Serverクラスタ構成プロパティ |
次は、CLUSTER_CONFIGグループのプロパティです。 |
|
Messaging Mode |
クラスタ・メッセージング・モード。有効な値は、 |
multicast |
Cluster Address |
クラスタ・アドレス。 |
localhost |
Unicast Channel |
ユニキャスト・チャンネルの名前。 |
MyMulticastChannel |
Multicast Address |
マルチキャスト・アドレス。 |
239.192.0.0 |
Multicast Port |
マルチキャスト・アドレスのポート番号。 |
8899 |
Frontend Host |
クラスタのフロントエンド・ホストの名前またはIPアドレス。 |
example.com |
Frontend HTTP Port |
クラスタのフロントエンド・ホストのHTTPポート番号。 |
7008 |
マシン構成プロパティ |
次は、MACHINE_CONFIGグループのプロパティです。 |
|
Machine Name |
マシンの名前。 |
example.com |
Node Manager Listen Address |
ノード・マネージャが稼働するマシンのリスニング・アドレス。 |
examplehost |
Node Manager Listen Port |
ノード・マネージャが稼働するマシンのリスニング・アドレスのポート番号。 |
5556 |
デプロイ・プラン |
次は、DEPLOYMENT_PLAN_CONFIGグループのプロパティです。 |
|
Deployment Plan |
アプリケーションのデプロイ・プランが抽出される場所。この場所は、移動計画の場所を基準とした場所です。 |
deployment_plans/helloWorldEar_plan.xml |
認証プロバイダ |
次は、AUTHENTICATORSグループのプロパティです。 |
|
Host Name |
LDAPサーバー・ホスト名。 |
example.com |
Port |
LDAPサーバーのポート番号。 |
3060 |
Principal |
LDAPサーバーのAdminユーザー。 |
cn=orcladmin |
Password File |
LDAPユーザーのパスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。 |
/scratch/p.txt |
User Base DN |
ユーザー・ベース識別名(DN)。 |
cn=users,dc=us,dc=oracle,dc=com |
User Object Class |
ユーザー・オブジェクト・クラス。 |
person |
Group Base DN |
グループ・ベース識別名(DN)。 |
cn=groups,dc=us,dc=oracle,dc=com |
GUID Attribute |
グローバルな一意の識別子。 |
orclguid |
データソースの構成 |
次は、DATASOURCEグループのプロパティです。 |
|
Driver Class |
データソースのドライバ・クラス。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBCの構成と管理』のJDBCドライバの選択に関する項を参照して、適切なクラスを選択してください。 |
oracle.jdbc.OracleDriver |
Url |
データソースのデータベースのURL。これには、ホスト名、データベース・サービス名またはSID、およびデータベース・ポート番号が含まれます。 |
jdbc:oracle:thin:@orcl.examplecom:1521/orcl.example.com |
User |
データソースのスキーマ名。 |
OFM_MDS |
Password File |
データベース・スキーマのパスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。データソースの構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。 |
/scratch/oracle/pass_ds.txt |
LDAPベース・ポリシーおよび資格証明ストアの構成 |
次は、OPSS_SECURITYグループのプロパティです。これらは、LDAPのIDを持つconfigProperty内にあります。 ソースがファイルベース・ストアの場合、これらのプロパティの他にLDAPベースおよびデータベースベース・ポリシーおよび資格認証ストア・プロパティも公開されます。移動計画を構成する場合、ファイルベースからLDAPベースまたはデータベースベース・ストアに変更できます。 ソースがLDAPベースの場合、LDAPプロパティのみが公開されます。これを別のタイプに変更することはできませんが、LDAPエンドポイントを変更することはできます。 ソースがデータベース・ベースの場合、データベース・プロパティのみが公開されます。これを別のタイプに変更することはできませんが、データベースベースのエンドポイントを変更することはできます。 いずれかのタイプのストアのみを使用できます。いずれかを使用するには、移動計画の当該のセクションのコメントを外し、その他の箇所はコメントされるようにします。 |
|
Password File |
LDAPサーバー管理ユーザーのパスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。LDAPサーバーの構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。 |
/scratch/oracle/pass_ldap.txt |
LDAP User |
LDAPサーバー管理ユーザー名。 |
cn=orcladmin |
Jps Root |
LDAPサーバー・コンテキスト・ルート。 |
cn=jpsRoot |
Domain |
ドメインの名前。 |
SOA_domain |
Server Type |
サーバーのタイプ。有効値は、OID (Oracle Internet Directory)またはOVD (Oracle Virtual Directory)です。 |
OID |
LDAP Url |
LDAP接続のURL。これには、LDAPストアのホスト名およびポート番号が含まれます。 |
ldap://example.com:3060 |
データベースベース・ポリシーおよび資格証明ストアの構成 |
次は、OPSS_SECURITYグループのプロパティです。これらは、DBのidを持つconfigProperty内にあります。 ソースがデータベース・ベース・ストアの場合、これらのプロパティは移動計画に公開されます。(LDAPベース・ストアは公開されないため、データベース・ベースからLDAPベース・ストアに移行することはできません。) |
|
Password File |
OPSSスキーマ所有者のパスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。 |
/scratch/oracle/pass_ldap.txt |
DataSource Jndi Name |
データソース名。 |
opssds |
Jps Root |
LDAPサーバー・コンテキスト・ルート |
cn=jpsRoot |
Domain |
ドメインの名前。 |
SOA_domain |
Driver Class |
データソースのドライバ・クラス。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBCの構成と管理』のJDBCドライバの選択に関する項を参照して、適切なクラスを選択してください。 |
oracle.jdbc.OracleDriver |
Url |
データソースのデータベースのURL。これには、ホスト名、データベース・ポート番号、およびデータベース・サービス名またはSIDが含まれます。 |
jdbc:oracle:thin:@hostname.com:1521:orcl
|
User |
データソースのOPSSスキーマ所有者の名前 |
DEV_OPSS |
RDBMSセキュリティ・ストア |
次は、RDBMSセキュリティ・ストア・グループのプロパティです。 |
|
URL |
セキュリティ・ストア接続のデータベースのURL。これには、ホスト名、データベース・ポート番号、およびデータベース・サービス名またはSIDが含まれます。 |
jdbc:oracle:thin:@hostname.com:1521/orcl.us.oracle.com
|
Driver Class |
RDBMSセキュリティ・ストア接続のドライバ・クラス。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBCの構成と管理』のJDBCドライバの選択に関する項を参照して、適切なクラスを選択してください。 |
oracle.jdbc.OracleDriver |
User |
スキーマ所有者の名前 |
admin |
Password File |
セキュリティ・ストア・スキーマ所有者のパスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。 |
/scratch/oracle/pass_rbms.txt |
リソース・アダプタ構成 |
次は、ADAPTERグループのプロパティです。 |
|
Deployment Plan |
ターゲットへの移行時に使用されるデプロイ・プランへのパス。絶対パスを指定することも、移動計画の場所に対する相対パスを指定することもできます。 デプロイ・プランは、extractMovePlanスクリプトで抽出されます。 |
/scratch/adapters/adapters.xml |
表20-12は、Oracle ADF接続を使用している場合にカスタマイズできるプロパティを説明しています。表はコンポーネントごとに分かれています。一部のコンポーネントについては、説明列にOBJECT_NAME_PROPERTYタイプが示されています。このタイプを検索して、関連するセクションを見つけることができます。
表20-12 Oracle ADF接続の移動計画のプロパティ
プロパティ | 説明 | サンプル値 |
---|---|---|
Oracle ADF URL接続 |
OBJECT_NAME_PROPERTYタイプはURLConnProviderです。 |
|
Port |
URL接続に使用されるポート番号 |
7000 |
URL |
接続に使用されるURL |
example.com |
Oracle ADFビジネス・コンポーネント・サービス接続 |
OBJECT_NAME_PROPERTYタイプはADFBCServiceConnectionです。 |
|
ServiceEndpointProvider |
ビジネス・コンポーネント・サービス・エンドポイント・プロバイダ |
ADFBC |
JndiFactoryInitial |
JNDI初期ファクトリ・クラス |
com.sun.java.jndi.InitialFactory |
JndiProviderUrl |
JNDIプロバイダのURL |
t3://example.com:7101 |
JndiSecurityPrincipal |
JNDIセキュリティ・プリンシパル名 |
weblogic |
FabricAddress |
Fabricアドレス文字列 |
http://example.com |
WebServiceConnectionName |
Webサービス接続名 |
test |
Oracle Enterprise Scheduler |
OBJECT_NAME_PROPERTYタイプはEssConnectionです。 |
|
NotificationServiceURL |
Oracle Enterprise Scheduler通知サービスURL |
http://localhost:8001 |
RequestFileDirectory |
OES ConcurrentProcessor(CP)拡張のジョブに対するリクエスト・ログが作成されるディレクトリのパス |
/tmp/ess/requestFileDirectory |
SAMLTokenPolicyURI |
CP拡張で使用されるSAML Policy URI |
oracle/wss11_saml_token_with_message_protection_service_policy |
EssCallbackClientSecurityPolicyURI |
Webサービスのコールバック時に、Oracle Enterprise SchedulerからWebサービスを起動する際にWS-Securityヘッダーで使用されるセキュリティ・ポリシー |
oracle/wss11_saml_token_with_message_protection_client_policy |
Oracle Business Activity Monitoring |
||
WEBTIER_SERVER |
Oracle BAM Webサーバー・ホスト |
example.com |
USER_NAME |
Oracle BAMユーザーの名前 |
user |
PASSWORD |
Oracle BAMユーザーのパスワード |
password
|
WEBTIER_SERVER_PORT |
Webサーバーのポート番号 |
9001 |
BAM_SERVER_PORT |
JNDIポート番号 |
8001 |
BAM_WEBTIER_PROTOCOL |
ネットワーク・プロトコル。有効値は、HTTPおよびHTTPSです。 |
HTTP |
BIプレゼンテーション・サービス接続 |
OBJECT_NAME_PROPERTYタイプはBISoapConnectionです。 |
|
StaticResourcesLocation |
ブラウザがOracle BI EEの静的リソースをフェッチする場所 |
http://example.com:7001/analytics |
WSDLContext |
Webサービスのコール時に使用するOracle BI EEコンテキスト |
analytics-ws |
Host |
Oracle BI EEが配置されているホスト |
example.com |
Port |
BIプレゼンテーション・サービス・サーバーをホストするポート |
10621 |
ShouldPerformImpersonation |
Oracle BI EEで偽装を行う必要があるかどうか。これは、常にtrueに設定しておく必要があります。 |
true |
Context |
コンテンツをフェッチする際に使用するOracle BI EEコンテキスト |
analytics |
Protocol |
使用するプロトコル。WebサービスがSSLで構成されているかどうかによって異なります。 |
http or https |
IsStaticResourcesLocationAutomatic |
Host、PortおよびContextのフィールドからStaticResourcesLocationを自動生成するかどうか |
true or false |
Oracle Essbase |
OBJECT_NAME_PROPERTYタイプはEssbaseConnProviderです。 |
|
Host |
Oracle Essbaseサーバーのホスト名 |
example.com |
Cluster |
Oracle Essbaseサーバーがメンバーとなるクラスタの名前 |
esbCluster |
Port |
Oracle Essbaseサーバーのリスニング・ポート番号 |
1423 |
Username |
ユーザー名 |
user3 |
Oracle WebCenterでのOracle Secure Enterprise Search |
OBJECT_NAME_PROPERTYタイプはSesConnectionProvideです。 |
|
SoapURL |
Oracle SESが検索リクエストを有効にするために公開するWebサービスURL |
http:/example.com:port/search/query/OracleSearch |
Oracle WebCenterコンテンツ・リポジトリ |
OBJECT_NAME_PROPERTYタイプはJCRです。 |
|
ServerHost |
コンテンツ・サーバーが稼働しているマシンのホスト名 |
example.com |
ServerPort |
Content Serverがリスニングしているポート番号 |
4444 |
ServerWebUrl |
コンテンツ・サーバーのWebサーバーのURL |
http://example.com/cms/idcplg |
Oracle WebCenter AnnouncementsおよびDiscussions |
OBJECT_NAME_PROPERTYタイプはForumConnectionProviderです。 |
|
AdminUser |
Discussionsサーバー管理者の名前。このアカウントは、DiscussionsおよびAnnouncementsサービスで使用され、WebCenterユーザーの代表として管理作業を行います。 |
admin |
Url |
ディスカッション・フォーラムおよびお知らせをホストしているディスカッション・サーバーのURL |
http://example.com:8890/owc_discussions |
Oracle WebCenter外部アプリケーション |
OBJECT_NAME_PROPERTYタイプはExtAppConnectionProviderです。 |
|
Url |
外部アプリケーションのログインURL |
https://example.com/config/login? |
Oracle WebCenterインスタント・メッセージおよびプレゼンス |
OBJECT_NAME_PROPERTYタイプはRtcConnectionProviderです。 |
|
BaseConnectionURL |
インスタント・メッセージおよびプレゼンス・サービスをホストしているサーバーのURL |
http://example.com:8888 |
Domain |
ネットワーク・ドメイン |
example.com |
ExternalAppId |
プレゼンス・サーバー接続に関連付けられる外部アプリケーションID。これが指定されると、外部アプリケーションの資格証明情報が、Microsoft Live Communications Server、Microsoft Office Communications Server、またはOracle WebLogic Communications Serverに対するユーザーの認証に使用されます。このプロパティは、Microsoft Live Communications ServerおよびMicrosoft Office Communications Server接続には必須です。 |
extApp |
Oracle WebCenterメール・サーバー |
OBJECT_NAME_PROPERTYタイプはMailConnectionProviderです。 |
|
ExternalAppId |
メール・サーバーに関連付けられる外部アプリケーションID |
extApp_Mail |
ImapHost |
IMAPサーバーのホスト名 |
example.com |
ImapPort |
IMAPサーバーのポート番号。 |
993 |
ImapSecured |
IMAPサーバーへのメール・サーバー接続でSSLを有効にするかどうかを指定します。有効値はtrueとfalseです。デフォルトはfalseです。 |
true |
SmtpHost |
SMTP (Simple Mail Transfer Protocol)サービスが稼働しているコンピュータのホスト名 |
example.com |
SmtpPort |
SMTPホストのポート番号 |
587 |
SmtpSecured |
SMTPサーバーが保護されるかどうかを指定します。有効値はtrueとfalseです。デフォルトはfalseです。 |
true |
Oracle WebCenterパーソナル・イベント |
OBJECT_NAME_PROPERTYタイプはWebCenterPersonalEventConnectionProviderです。 |
|
ExternalAppId |
パーソナル・イベント・サービスを提供する、Microsoft Exchange Serverに関連付けられる外部アプリケーション。これを指定すると、外部アプリケーションの資格証明情報が、Microsoft Exchange Serverに対するユーザーの認証に使用されます。 |
ExtPEApp |
WebServiceURL |
イベント・アプリケーションを公開するWebサービスのURL |
http://example.com:80/ExchangeWS/PersonalEventsWebService.asmx |
Oracle WebCenterプロデューサ |
OBJECT_NAME_PROPERTYタイプはWSRPProducerConnectionです。 |
|
ProxyHost |
プロキシ・サーバーのホスト名またはIPアドレス |
example.com |
ProxyPort |
プロキシ・サーバーのポート番号 |
80 |
Oracle WebCenter URL接続 |
OBJECT_NAME_PROPERTYタイプはWebProducerConnectionです。 |
|
Host |
Webプロデューサ接続に使用されるプロキシ・サーバーのホスト名 |
example.com |
Port |
Webプロデューサ接続に使用されるポート番号 |
80 |
URL |
Webプロデューサ接続のURL |
http:/example.com:port |
Oracle WebCenterワークリスト |
OBJECT_NAME_PROPERTYタイプはBPELです。 |
|
URL |
BPELサーバーへのアクセスに必要なURL。BPELサーバーURLは、WebCenterアプリケーション内で一意である必要があります。 |
protocol://example:port |
Oracle Webサービス |
OBJECT_NAME_PROPERTYタイプはWebServiceConnectionです。 |
|
WsdlUrl |
WSDLのURL |
http://example.com:port/MyWebService1?WSDL |
Oracle Webサービス |
OBJECT_NAME_PROPERTYタイプはPortです。 |
|
AddressUrl |
サービス・エンドポイントURL |
http://example.com:port/MyWebService1 |
ProxyHost |
プロキシ・サーバーが稼働するホストの名前 |
example.com |
ProxyPort |
プロキシ・サーバーがリスニングしているポート番号 |
80 |
表20-13は、Oracle SOA Suite用にカスタマイズできるプロパティを説明しています。
表20-13 Oracle SOA Suiteの移動計画のプロパティ
プロパティ | 説明 | サンプル値 |
---|---|---|
SOAコンポジットの構成 |
次は、Compositeグループのプロパティです。 |
|
Config Plan Location |
ターゲットへの移行時にコンポジット・アプリケーションの再デプロイに使用される構成計画の場所。絶対パスを指定することも、移動計画の場所に対する相対パスを指定することもできます。 構成計画は、extractMovePlanスクリプトの実行時に抽出されます。 |
/scratch/app/config_plan.xml |
表20-11および表20-13に示すプロパティに加えて、Oracle B2BチャンネルのプロパティもB2Bチャンネル・グループに入ります。ただし、B2Bチャンネルは様々な形式をとるので、チャンネルの標準的なプロパティはありません。移動計画を抽出する場合、その移動計画にはソース環境の現在のチャンネルのプロパティが含まれます。プロパティを編集して、ターゲット環境の値を指定します。
次の例は、B2Bチャンネルの移動計画の一部を示しています。
<movableComponent> <componentType>B2B</componentType> <moveDescriptor> <configGroup> <type>B2B Channels</type> <configProperty id="Channel1"> <configProperty> <name>file-param-is_binary</name> <value></value> <itemMetadata> <dataType>STRING</dataType> <scope>READ_WRITE</scope> </itemMetadata> </configProperty> <configProperty> <name>file-param-marker</name> <value></value> <itemMetadata> <dataType>STRING</dataType> <scope>READ_WRITE</scope> </itemMetadata> </configProperty>
表20-14は、Oracle HTTP Server用にカスタマイズできるプロパティを説明しています。
Oracle HTTP Serverでは、移動計画に多数のconfigGroup要素があります。それぞれのconfigGroup要素は1つのOracle HTTP Server構成ファイルに関連付けられます。そのため、Userなどの特定のプロパティのインスタンスは複数存在する場合があります。
表20-14 Oracle HTTP Serverの移動計画のプロパティ
プロパティ | 説明 | サンプル値 |
---|---|---|
Listen |
リスニング・アドレス。これには、ホスト名とポートを含めることも、ポートのみを含めることもできます。 |
orcl3.example.com:8888 or 8888 |
User |
Oracle HTTP Server管理ユーザー |
admin_user
|
Group |
ユーザーのグループ |
admin_group1
|
ServerAdmin |
管理者の電子メール・アドレス |
Webmaster@example.com |
ServerName |
Oracle HTTP Serverのサーバー名。ホストに登録されたDNS名がない場合、IPアドレスを使用します。 |
orcl1.example.com |
WebLogicHost |
Oracle WebLogic Serverがリクエストをリスニングするホストの名前 |
orcl2.example.com |
WebLogicPort |
Oracle WebLogic Serverがリクエストのリスニングに使用するポート番号 |
9002 |
WebLogicCluster |
Oracle WebLogic Serverクラスタが稼働するホストの名前とそのポート番号 |
orcl3.example.com:9003 |
VirtualHost |
仮想ホストの名前。リストされたポート番号は、リスニング・ディレクティブにもリストされている必要があります。 |
*.8888 |
PlsqlDatabasePassword |
PLSQLモジュールに固有の、パスワードが含まれるセキュア・ファイルの名前。構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。 |
/scratch/orcl/pass.txt |
PlsqlDatabaseConnectString |
PLSQLモジュールに固有のデータベースのサービス名 |
orcl.example.com:1521:orcl1 |
PlsqlNLSLanguage |
PLSQLモジュールに固有のデータベース・アクセス記述子(DAD)のNLS_LANG変数 |
America_America.UTF8 |
ORAConnectSN |
oradavモジュールに固有の接続先のOracleデータベース |
db_host:db_port:db_service_name
|
ORAUser |
ORAConnectSNプロパティで指定されたサービスへの接続時に使用される、oradavモジュールに固有のデータベース・ユーザー(スキーマ) |
db6175_PORTAL |
ORACRYPTPASSWORD |
oradavモジュールに固有の、oradavのパスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。 |
/scratch/oracle/password.txt |
SSLWallet |
ウォレットがデフォルトの場所に存在しない場合のSSLウォレットの場所 |
/scratch/oracle/mw_home/ORACLE_INSTANCE/config/OHS/ohs1/keystores/mywallets
|
DocumentRoot |
Webサイトのメイン・コンテンツを格納するディレクトリ |
/scratch/oracle/mw_home/ORACLE_INSTANCE/config/ohs/ohs1/htdocs
|
Alias |
別名がデフォルトの場所に存在しない場合の別名の場所。二重引用符内の値を変更してください。 |
/icons/"/scratch/orcl/icons/" |
ScriptAlias |
スクリプトの別名がデフォルトの場所に存在しない場合のその場所。二重引用符内の値を変更してください。 |
/cgi-bin/"/scratch/oraclcgi-bin/" |
WebGateInstalldir |
webgate.confファイルで指定されたWebGateインストール・ディレクトリの場所 |
/scratch/oracle/mw_home/Oracle_OAMWebGate1/webgate/ohs |
表20-15は、Oracle Internet Directory用の移動計画で変更できるプロパティを説明しています。
表20-15 Oracle Internet Directoryの移動計画のプロパティ
プロパティ | 説明 | サンプル値 |
---|---|---|
OID Non SSL Port |
Oracle Internet Directoryの非SSLポート。 ポート番号を指定しない場合、または指定したポート番号が使用可能でない場合、使用可能なポートが使用されます。 |
3060 |
OID SSL Port |
Oracle Internet DirectoryのSSLポート。 ポート番号を指定しない場合、または指定したポート番号が使用可能でない場合、使用可能なポートが使用されます。 |
3131 |
Namespace |
Oracle Internet Directoryネームスペース。 |
dc=us,dc=oracle,dc=com |
OID Admin Password |
Oracle Internet Directory管理者のパスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。 |
/scratch/oracle/pass_oid.txt |
ODS Schema Password |
ODSスキーマ(Oracle Internet Directoryのメタデータが含まれるスキーマ)のパスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。 |
/scratch/oracle/pass_ods.txt |
ODSSM Schema Password |
(データベースからOracle Internet Directoryのサーバー管理情報へのアクセスに使用される) ODSSMスキーマのパスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。 |
/scratch/oracle/pass_odssm.txt |
DB Host Name |
データベースが実行されているホストの名前。tnsnames.oraファイルに記載されています。 |
example.com |
DB Port |
データベース・リスナーのポート番号。tnsnames.oraファイルに記載されています。 |
1521 |
DB Service Name |
データベースのサービス名。tnsnames.oraファイルに記載されています。 |
orcl.example.com |
表20-16は、Oracle Virtual Directory用の移動計画で変更できるプロパティを説明しています。
表20-16 Oracle Virtual Directoryの移動計画のプロパティ
プロパティ | 説明 | サンプル値 |
---|---|---|
OVD Non SSL Port |
Oracle Virtual DirectoryのLDAP非SSLポート番号。 ポート番号を指定しない場合、または指定したポート番号が使用可能でない場合、次の使用可能なポートが使用されます。 |
6501 |
OVD SSL Port |
Oracle Virtual DirectoryのLDAP SSLポート番号。 ポート番号を指定しない場合、または指定したポート番号が使用可能でない場合、次の使用可能なポートが使用されます。 |
7501 |
OVD Admin Port |
Oracle Virtual Directoryの管理ポート番号。 ポート番号を指定しない場合、または指定したポート番号が使用可能でない場合、次の使用可能なポートが使用されます。 |
8899 |
OVD Http Port |
Oracle Virtual DirectoryのHTTPリスナー・ポート番号。 |
8080 |
host.port |
Oracle Virtual Directoryアダプタのホスト名とポート。 |
example.com:3060 |
username |
Oracle Virtual Directoryアダプタのユーザー名。 |
cn=orcladmin |
root |
Oracle Virtual Directoryアダプタのルート。 |
dc=us,dc=oracle,dc=com |
remotebase |
Oracle Virtual Directoryアダプタのリモート・ベース。 |
dc=us,dc=oracle,dc=com |
password |
Oracle Virtual Directoryアダプタ・ユーザーのパスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。 |
/scratch/oracle/ovd_pass.txt |
表20-17は、ノード・マネージャ用にカスタマイズできるプロパティを説明しています。
表20-17 ノード・マネージャの移動計画のプロパティ
プロパティ | 説明 | サンプル値 |
---|---|---|
ノード・マネージャの構成 |
次は、NODE_MANAGER_PROPERTIESグループのプロパティです。 |
|
Listen Address |
ノード・マネージャのリスニング・アドレス |
example.com |
Listen Port |
ノード・マネージャのリスニング・ポート番号 |
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Custom Identity KeyStore File |
カスタムIDキーストア・ファイルの場所の絶対パス このプロパティは、ソース環境がSSLで構成されている場合にのみ、移動計画に存在します。 |
/scratch/Oracle/Middleware/wlserver_10.3/server/lib/example_identity.jks |
Custom Identity Private Key Alias |
IDキー・ストアの別名の値 このプロパティは、ソース環境がSSLで構成されている場合にのみ、移動計画に存在します。 |
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Custom Identity Private Key Passphrase File |
証明書の作成時に使用される秘密鍵が含まれるセキュア・ファイルへの絶対パス このプロパティは、ソース環境がSSLで構成されている場合にのみ、移動計画に存在します。 |
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ドメインの構成 |
次は、DOMAINSグループのプロパティです。 |
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Domain Name |
ドメインの名前 |
SOA_domain |
Domain Location |
ドメインの場所の絶対パス |
/scratch/Oracle/Middleware/user_projects/domains/SOA_domain |
AdminServer Listen Address |
管理サーバーのリスニング・アドレス |
example.com |
AdminServer Listen Port |
管理サーバーのリスニング・ポート番号 |
7001 |
AdminServer User Name |
管理者のユーザー名 |
weblogic |
AdminServer Password |
管理ユーザーのパスワードが含まれるセキュア・ファイルへの絶対パス |
/scratch/pass.txt |
Node Manager User Name |
ノード・マネージャのユーザー名 |
weblogic |
Node Manager Password |
ノード・マネージャ・ユーザーのパスワードが含まれるセキュア・ファイルへの絶対パス |
/scratch/pass.txt |