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Oracle® Fusion Middleware管理者ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B60984-03
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G リリース番号の確認

この付録では、Oracle Fusion Middlewareのリリース番号の確認方法について説明します。

この付録の項目は次のとおりです。

G.1 リリース番号の書式

Oracleで使用されるリリース・レベルの命名体系を理解するには、図G-1に示したOracle Fusion Middlewareのリリース番号の例を確認してください。

図G-1 Oracle Fusion Middlewareのリリース番号の例

Oracleのリリース番号の例
「図G-1 Oracle Fusion Middlewareのリリース番号の例」の説明

図G-1の各数字のラベルの意味は次のとおりです。

G.2 ソフトウェア・インベントリおよびリリース番号の確認

次の各項で、Oracle Fusion Middlewareのリリース番号の取得方法を説明します。

G.2.1 Oracle Fusion Middlewareインストールのリリース番号の確認

すべてのOracle Fusion Middlewareインストールにはリリース番号があります。この番号は、パッチ・セット・リリースの適用時やインストールのアップグレード時に更新されます。

Oracle Fusion Middlewareインストールのリリース番号を確認するには、Oracle Universal Installerで次の操作を行います。

  1. Oracle Universal Installerを起動します。

    (UNIX) ORACLE_HOME/oui/bin/runInstaller.sh
    (Windows) ORACLE_HOME\oui\bin\setup.exe
    
  2. インストールされた製品」をクリックして、「インベントリ」ページを表示します。

  3. 「インベントリ」ページで、「Oracleホーム」を開きます。ホスト上のすべてのインストールのエントリが表示されます。

  4. 目的のインストールの「Oracleホーム」エントリを展開します。

  5. 元のインストールのリリース番号が付いたエントリと、これまでに適用されたすべてのパッチ・セットのエントリが表示されます。

G.2.2 コンポーネント・リリース番号の確認

Oracle Fusion Middlewareのすべてのコンポーネントにはリリース番号があり、コンポーネントの多くはリリース番号を持つサービスを備えています。これらの番号は、パッチ・セット・リリースの適用時またはインストールのアップグレード時に更新される可能性があります

コンポーネントとそのサービスのリリース番号は、次の方法で確認できます。

ファイル・システムの使用

UNIXでは、次のコマンドを実行すると、コンポーネント・リリース番号を確認できます。

cd ORACLE_HOME/inventory
ls -d Components*/*/*

Oracle Universal Installerの使用

Oracle Universal Installerを使用してOracle Fusion Middlewareをインストールした場合、コンポーネント・リリース番号を表示するには次の操作を行います。

  1. Oracle Universal Installerを起動します。

    (UNIX) ORACLE_HOME/oui/bin/runInstaller.sh
    (Windows) ORACLE_HOME\oui\bin\setup.exe
    
  2. インストールされた製品」をクリックして、「インベントリ」ページを表示します。

  3. 「インベントリ」ページで、「Oracleホーム」を開きます。ホスト上のすべてのインストールのエントリが表示されます。

  4. 目的のインストールの「Oracleホーム」エントリを展開します。

  5. 元のインストールのリリース番号が付いたエントリと、これまでに適用されたすべてのパッチ・セットのエントリが表示されます。

  6. 最初のエントリを開いて、インストール時のコンポーネント・リリース番号を確認します。以降のパッチ・セットのエントリがある場合は、そのエントリを展開して、パッチ・セットごとに更新されたコンポーネント・リリース番号を確認します。

G.2.3 Oracle Internet Directoryのリリース番号の確認

Oracle Internet Directoryにはサーバー・リリース番号があり、それはバイナリのバージョンです。また、スキーマおよびコンテキストのバージョンもあります。これらの番号はすべて、3桁目までOracle Fusion Middlewareインストールのリリース番号に対応しています。これらの番号は、パッチ・セット・リリースの適用時またはインストールのアップグレード時に更新される可能性があります

Oracle Internet Directoryのサーバー・リリース番号の確認

Oracle Internet Directoryのサーバー・リリース番号は、バイナリのバージョンです。Oracle Internet Directoryのサーバー・リリース番号は、次の方法で確認できます。

  1. ORACLE_HOME環境変数が設定されていることを確認します。

  2. 次のコマンドを実行します。

    (UNIX) ORACLE_HOME/bin/oidldapd -version
    (Windows) ORACLE_HOME\bin\oidldapd -version
    

Oracle Internet Directoryのスキーマおよびコンテキストのバージョンの確認

Oracle Internet Directoryのスキーマおよびコンテキストのバージョンは、次のファイルで確認できます。

(UNIX) ORACLE_HOME/ldap/schema/versions.txt
(Windows) ORACLE_HOME\ldap\schema\versions.txt

このファイルのコンテンツは最新の状態に保たれていますが、確認のためにOracle Internet Directoryからスキーマおよびコンテキストのリリースを問い合せることもできます。

スキーマのバージョンを表示する手順は次のとおりです。

  1. ORACLE_HOME環境変数が設定されていることを確認します。

  2. 次のコマンドを実行します。

    ldapsearch -h oid_host -p oid_port -D "cn=orcladmin" 
     -q -b "cn=base,cn=oracleschemaversion" 
     -s base "objectclass=*" orclproductversion
    

    -qオプションを使用しているため、パスワードの入力が求められます。

    出力結果は次のような形式になります。

    cn=BASE,cn=OracleSchemaVersion
    orclproductversion=90500
    

コンテキストのバージョンを表示する手順は次のとおりです。

  1. ORACLE_HOME環境変数が設定されていることを確認します。

  2. 次のコマンドを実行します。

    ldapsearch -h oid_host -p oid_port -D "cn=orcladmin"
     -q -b "cn=oraclecontext" -s base "objectclass=*" orclversion
    

    -qオプションを使用しているため、パスワードの入力が求められます。

    出力結果は次のような形式になります。

    cn=oraclecontext
    orclversion=101200
    

G.2.4 メタデータ・リポジトリのリリース番号の確認

メタデータ・リポジトリは、リリース番号を持つOracle Databaseデータベースです。この番号は、パッチ・セット・リリースの適用時やデータベースのアップグレード時に更新されます。

メタデータ・リポジトリのリリース番号は、SQL*Plusを使用して次のように確認できます(どんなユーザーとしてデータベースに接続していても、これらのコマンドは発行できます)。

SQL> COL PRODUCT FORMAT A40
SQL> COL VERSION FORMAT A15
SQL> COL STATUS FORMAT A15
SQL> SELECT * FROM PRODUCT_COMPONENT_VERSION;

PRODUCT                                    VERSION         STATUS
----------------------------------         --------------  ----------------
NLSRTL                                     11.2.0.1.0      Production
Oracle Database 11g Enterprise Edition     11.2.0.1.0      Production
PL/SQL                                     11.2.0.1.0      Production
TNS for Linux:                             11.2.0.1.0      Production