ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity Managementエンタープライズ・デプロイメント・ガイド
11gリリース1(11.1.1.5)
B61378-02
  目次へ
目次
索引へ
索引

前へ
前へ
 
次へ
次へ
 

10 Oracle Internet Directory以外のディレクトリの準備

この章では、Oracle Internet Directory以外のディレクトリをアイデンティティ・ストアとして使用するために準備する方法を説明します。Oracle Access Manager固有のスキーマ要素やその他の特定の属性をサポートするために、バックエンドのディレクトリ・スキーマを拡張する必要があります。エンタープライズ・デプロイメントのポリシーではバックエンド・ディレクトリのスキーマ要素の拡張が制限されているため、デフォルトではバックエンド・ディレクトリ・スキーマの拡張は行われません。

バックエンド・ディレクトリのスキーマ拡張が許可されるデプロイメントでは、第10.1項「Oracle Access ManagerおよびOracle Identity Manager用のディレクトリの準備」で説明する方法を使用します。

エンタープライズ・アイデンティティ・ストアのバックエンド・スキーマ拡張が許可されないデプロイメントでは、Oracle Internet Directoryをシャドウ・ディレクトリとして使用し、Oracle Virtual Directoryを使用してディレクトリからのエンティティをマージします。このようなデプロイメントの構成要件については、第10.2項「アイデンティティ・ストアとしての複数ディレクトリの構成: Oracle Virtual Directoryでの分割プロファイル」を参照してください。

デプロイメントによっては、ユーザーとグループが内部と外部の2つの異なるセットに分割される場合があります。このようなデプロイメントの構成要件については、第10.3項「アイデンティティ・ストアとしての複数ディレクトリの構成: 複数ディレクトリに別個のユーザーおよびグループを格納」を参照してください。

この章の項目は次のとおりです。

10.1 Oracle Access ManagerおよびOracle Identity Manager用のディレクトリの準備

この項では、Active DirectoryとOracle Directory Server Enterprise Edition(あるいはSun Java System Directory ServerまたはSunONE iPlanet)をアイデンティティ・ストアとしてサポートするよう、アイデンティティ管理コンポーネントをデプロイする方法を説明します。

次の項目が含まれます。

10.1.1 Oracle Access ManagerおよびOracle Identity Managerで使用するためのActive Directoryの構成

この項では、Active Directoryを構成する方法を説明します。Active Directoryのスキーマを次のように拡張します。

  1. 次のファイルを探します。

    IDM_ORACLE_HOME/oam/server/oim-intg/ldif/ad/schema/ADUserSchema.ldif

    IDM_ORACLE_HOME/oam/server/oim-intg/ldif/ad/schema/AD_oam_pwd_schema_add.ldif

  2. これらの両ファイルで、domain-dnを適切なdomain-dn値に置き換えます。

  3. コマンドラインでldapaddを使用して、次のように2つのLDIFファイルをロードします。

    ldapadd -h activedirectoryhostname -p activedirectoryportnumber -D AD_administrator -q -c -f file
    

    ここで、AD_administratorは、ディレクトリに対するスキーマ拡張権限を持つユーザーです。

    次に例を示します。

    ldapadd -h "activedirectoryhost.mycompany.com" -p 389 -D adminuser –q -c -f ADUserSchema.ldif
    ldapadd -h "activedirectoryhost.mycompany.com" -p 389 -D adminuser -q -c -f AD_oam_pwd_schema_add.ldi
    

    注意:

    -Dの後に、DNまたはuser@domain.comのどちらかを指定できます。


  4. 次のディレクトリに移動します。

    MW_HOME/oracle_common/modules/oracle.ovd_11.1.1/oimtemplates

    Active Directoryスキーマを拡張するには、次のコマンドを実行します。

    sh extendadschema.sh -h AD_host -p AD_port -D 'administrator@mydomain.com' -AD "dc=mydomain,dc=com" -OAM true
    

    コマンドは、Windowsではextendadschema.batです。

10.1.2 Oracle Directory Server Enterprise EditionまたはSun Java System Directory Serverの構成

Oracle Directory Server Enterprise Edition、Sun Java System Directory Server、またはSunONE iPlanetの構成は、次の手順で行います。

  1. SunOneディレクトリのスキーマを拡張します。

    • oracle_common/modules/oracle.ovd_11.1.1/oimtemplatesに移動します。

    • 次のコマンドを実行してldifファイル(sunOneSchema.ldif)をロードします。

      ldapmodify -h SunOne_Host -p SunOne_Port -D Admin_User -q  -f sunOneSchema.ldif
      
  2. コンテナ、ユーザーおよびグループを作成する対象のディレクトリに対する読取り/書込み権限を持つユーザーを作成します。

  3. OIM管理ユーザーに正しいACIを割り当てます。

  4. http://docs.sun.com/app/docs/doc/820-4809/6ng8g55mn?l=en&a=view#indexterm-278の説明に従って、変更ログ再試行プラグインを使用して変更ログを有効にします。

10.2 アイデンティティ・ストアとしての複数ディレクトリの構成: Oracle Virtual Directoryでの分割プロファイル

この項では、アイデンティティ・ストアとして複数のディレクトリを構成する方法を説明します。エンタープライズ・ディレクトリ・スキーマを拡張しない場合は、これらの属性を格納するシャドウ・ディレクトリとしてOracle Internet Directoryが使用されます。Oracle Virtual Directoryは、これらを一緒にリンクして、単一の統合DITビューをクライアントに提示します。これは分割ディレクトリ構成と呼ばれ、この説明は第1.5.1項「ディレクトリ層の概要」に記載されています。

この構成では、Oracle固有の属性とOracle固有のエンティティがすべて、ポリシー・ストア(OID)ディレクトリ内で作成されます。

この項で説明する項目は、次のとおりです。

10.2.1 前提条件

このデプロイメント・トポロジには、次の前提と規則が適用されます。

  • Oracle Internet Directoryは、Fusionアイデンティティ・ストアを格納します。その他のストアはすべて、エンタープライズ・アイデンティティ・ストアと呼ばれます。

  • エンタープライズは複数のLDAPディレクトリを含んでいます。それぞれのディレクトリに、別個のユーザーおよびロールのセットが格納されています。

  • 拡張属性はすべて、シャドウ・ディレクトリと呼ばれる別個のディレクトリに格納する必要があります。Active Directoryは拡張属性をサポートしないので、このシャドウ・ディレクトリはOracle Internet Directoryであることが必要です。

  • ユーザー・ログインIDは、ディレクトリ全体で一意です。これらのディレクトリ間で、ユーザー・ログインIDの重複はありません。

  • Oracle Identity Managerは、細分化された認可を行いません。Oracle Identity Managerのマッピング・ルールで、ディレクトリの1つの特定サブツリーを使用することが許可されている場合は、LDAPディレクトリのそのサブツリー内でCRUD(作成、読取り、更新、削除)操作をすべて実行できます。Oracle Identity Managerに対してサブツリー内のユーザー・データの読取りを可能にし、サブツリー内のユーザーの作成または削除を不可にする方法はありません。

  • Active Directoryディレクトリの1つに含まれるメンバーがOracle Internet Directoryグループに所属できるように、Oracle Internet Directoryでは参照整合性をオフにする必要があります。ユーザーのグループ・メンバーシップは、参照整合性のあるディレクトリ間では維持されません。

10.2.2 リポジトリの説明

この項では、アイデンティティ・ストアのアーティファクトについて説明し、様々なエンタープライズ・デプロイメントの要件に基づいてActive DirectoryとOracle Internet Directoryの間でアーティファクトを分散する方法を示します。

アイデンティティ・ストアに格納されるアーティファクトは、次のとおりです。

  • アプリケーションID: これらは、相互に通信するアプリケーションを認証するために必要なアイデンティティです。

  • シードされたエンタープライズ・ロール: これらは、デフォルトの機能に必要なエンタープライズ・ロールまたはLDAPグループ・エントリです。

  • Oracle Identity Managerによってプロビジョニングされたエンタープライズ・ロール: これらは実行時ロールです。

  • エンタープライズ・ユーザー: これらは、エンタープライズの実際のユーザーです。

  • エンタープライズ・グループ: これらは、エンタープライズにすでに存在するロールおよびグループです。

分割プロファイル・デプロイメントでは、Active DirectoryとOracle Internet Directoryの間でアイデンティティ・ストアのアーティファクトを次のように分散できます。

  • Oracle Internet Directoryは、エンタープライズ・ロールのリポジトリです。具体的には、Oracle Internet Directoryには次のものが格納されます。

    • アプリケーションID

    • シードされたエンタープライズ・ロール

    • Oracle Identity Managerによってプロビジョニングされたエンタープライズ・ロール

  • Active Directoryは次のもののリポジトリです。

    • エンタープライズ・ユーザー

    • エンタープライズ・グループ(Oracle Identity ManagerまたはHCMには認識されない)

次の制限が適用されます。

  • Active Directoryユーザーは、Oracle Internet Directoryのメンバーです。つまり、ユーザーがActive Directoryのメンバーであれば、そのユーザーはOracle Internet Directoryのメンバーでもあることが必要です。

  • Active Directoryのグループはまったく公開されません。Oracleアプリケーションは、Oracleによって作成されたエンタープライズ・ロールのみを管理します。Active Directoryのグループは、Oracle Identity Managerには認識されません。

10.2.3 Oracle Internet Directoryのシャドウ・ディレクトリとしての設定

属性を格納するためのシャドウ・ディレクトリとしてOracle Internet Directoryを使用する場合は、シャドウ属性を格納するためにOracle Internet Directory内で別個のコンテナを使用します。

  • シャドウ・エントリのコンテナ(cn=shadowentries)は、ユーザーおよびグループのコンテナdc=mycompany,dc=comの親とは別個のDITに格納されている必要があります(図10-1を参照)。

  • Oracle Internet Directory内でdc=mycompany,dc=comに対して構成されているものと同じACLを、cn=shadowentriesに対しても構成する必要があります。この構成を実行するには、ldapmodifyコマンドを使用します。構文は、次のとおりです。

    ldapmodify -D cn=orcladmin -q -p portNum -h hostname -f ldifFile 
    

    次に、ldapmodifyで使用するためのサンプルLDIFファイルを示します。

    dn: cn=shadowentries
    changetype: modify
    add: orclaci
    orclaci: access to entry by group="cn=RealmAdministrators,cn=groups,cn=OracleContext,dc=mycompany,dc=com" (browse,add,delete)
    orclaci: access to attr=(*) by group="cn=RealmAdministrators,cn=groups,cn=OracleContext,dc=mycompany,dc=com" (read, write, search, compare)
    orclaci: access to entry by group="cn=OIMAdministrators,cn=groups,dc=mycompany,dc=com" (browse,add,delete)
    orclaci: access to attr = (*) by group="cn=OIMAdministrators,cn=groups,dc=mycompany,dc=com" (search,read,compare,write)
    -
    changetype: modify
    add: orclentrylevelaci
    orclentrylevelaci: access to entry by * (browse,noadd,nodelete)
    orclentrylevelaci: access to attr=(*) by * (read,search,nowrite,nocompare)
    
  • Oracle Internet Directoryをシャドウ・ディレクトリとして使用するディレクトリが複数ある場合は、ディレクトリごとに異なるシャドウ・コンテナを作成する必要があります。コンテナ名は、これがシャドウ・エントリとなる特定のディレクトリが一意に識別されるように選択できます。

10.2.4 ディレクトリ構造の概要-シャドウ結合

図10-1は、プライマリ・ストア(Active Directoryとアイデンティティ・ストア(Oracle Internet Directory))のディレクトリ構造を示しています。

図10-1 ディレクトリ構造

図10-1については周囲のテキストで説明しています。

図10-2は、ユーザー・アプリケーションまたはクライアント・アプリケーションにDITがどのように現れるかを示しています。

図10-2 DITのクライアント・ビュー

図10-2については周囲のテキストで説明しています。

10.2.5 アダプタおよびプラグインの構成

図10-2に示したデータのクライアント側でのビューを作成するには、この項の手順に従って、Oracle Virtual Directory内で複数のアダプタを構成する必要があります。

この項で説明する項目は、次のとおりです。

Oracle Virtual Directory内のアダプタとプラグインを構成するには、Oracle Directory Services Managerを使用します。図10-3にこれらの概要を示します。

図10-3 アダプタおよびプラグインの構成

図10-3の説明は前後の文章を参照してください。

以降の項では、アダプタとプラグインを構成する方法を説明します。

10.2.5.1 Active Directoryサーバー用のユーザー・アダプタの作成

Active Directory用に次のアダプタおよびプラグインを作成します。

次の手順に従い、Oracle Directory Services Managerを使用してOracle Virtual Directoryにユーザー・アダプタを作成します。

  1. Webブラウザで、Oracle Directory Services Manager(ODSM)にアクセスします。URLの形式は、http://admin.mycompany.com/odsmです。

  2. 適切な接続エントリを使用して、各Oracle Virtual Directoryインスタンスに接続します。Active Directoryへの書込み権限を持つユーザーとしてログインする必要があります。

  3. 「ホーム」ページで、「アダプタ」タブをクリックします。

  4. アダプタの作成」をアダプタ・ウィンドウの上部でクリックして、「新規アダプタ・ウィザード」を開始します。

  5. 「新規アダプタ・ウィザード」を使用して、次のパラメータで新規アダプタを作成します。

    画面 フィールド 値/手順

    タイプ

    アダプタ・タイプ

    LDAP


    アダプタ名

    user_AD1


    アダプタ・テンプレート

    FAPrimary_User_ActiveDirectory

    接続

    自動検出にDNSを使用

    いいえ


    ホスト

    Active Directoryホスト/仮想名


    ポート

    Active Directory SSLポート


    サーバー・プロキシ・バインドDN

    orcladminユーザーのバインドDN


    プロキシ・パスワード

    orcladminユーザーのパスワード


    ユーザーSSL/TLS

    選択


    SSL認証モード

    サーバー認証のみ

    接続テスト


    テストが成功することを確認します。

    ネームスペース

    リモート・ベース

    cn=users,dc=idm,dc=ad,dc=com


    マップされたネームスペース

    dc=idm,dc=ad


    概要が正しいことを確認してから、「終了」をクリックします。

  6. ユーザー・アダプタ・ルーティングが正しく構成されていることを確認します。

    1. 「可視性」は内部に設定する必要があります。

    2. 「バインド・サポート」は有効に設定する必要があります。

  7. ユーザー・アダプタのユーザー管理プラグインを次のように編集します。

    1. 「ユーザーアダプタ」を選択します。

    2. 「プラグイン」タブをクリックします。

    3. ユーザー管理」プラグインをクリックしてから、「編集」をプラグイン表でクリックします。プラグイン編集ウィンドウが表示されます。

    4. 「パラメータ」テーブルで、パラメータ値を次のように更新します。

      パラメータ デフォルト

      directoryType

      activedirectory

      はい

      exclusionMapping

      orclappiduser,uid=samaccountname


      mapAttribute

      orclguid=objectGuid


      mapAttribute

      uniquemember=member


      addAttribute

      user,samaccountname=%uid%,%orclshortuid%


      mapAttribute

      mail=userPrincipalName


      mapAttribute

      ntgrouptype=grouptype


      mapObjectclass

      groupofUniqueNames=group


      mapObjectclass

      orclidxperson=user


      pwdMaxFailure

      10

      はい

      oamEnabled

      False

      はい

      mapObjectClass

      inetorgperson=user

      はい

      mapPassword

      True

      はい

      pwdMaxFailure

      10

      はい

      filterObjectclass

      oblixOrgPerson,oblixPersonPwdPolicy,OIMPersonPwdPolicy


      removeAttribute

      orclAccountLocked,orclAccountEnabled,orclPwdChangeRequired




      注意:

      言語サポートを使用するには、ユーザー管理プラグインを編集して、新しい構成パラメータoimLanguagesを追加する必要があります。

      たとえば、Oracle Identity Managerのユーザーを作成する際に、表示名の管理対象ローカライゼーションとしてフランス語を選択した場合は、ユーザー管理アダプタ・プラグインのoimLanguagesの値をen,frにする必要があります。他にサポート対象の言語がある場合は、日本語を例にとると、パラメータの値をen,fr,jaにする必要があります。

      ユーザー管理プラグインには、次の構成パラメータがあります。

      oimLanguages: 属性言語サブタイプに使用される言語コードのカンマ区切りリスト。

      このパラメータは、directoryTypeパラメータがactivedirectoryに設定されている場合のみ機能します。


    5. 「OK」をクリックします。

    6. 「適用」をクリックします。

10.2.5.2 Shadowjoinerユーザー・アダプタの作成

次の手順に従い、Oracle Directory Services Managerを使用してOracle Virtual Directory内でShadowJoinerアダプタを作成します。

  1. Webブラウザで、Oracle Directory Services Manager(ODSM)にアクセスします。

  2. Oracle Virtual Directoryに接続します。

  3. 「ホーム」ページで、「アダプタ」タブをクリックします。

  4. アダプタの作成」をアダプタ・ウィンドウの上部でクリックして、「新規アダプタ・ウィザード」を開始します。

  5. 「新規アダプタ・ウィザード」を使用して、次のパラメータで新規アダプタを作成します。

    画面 フィールド 値/手順

    タイプ

    アダプタ・タイプ

    LDAP


    アダプタ名

    Shadow4AD1


    アダプタ・テンプレート

    FAjoiner_User_OID

    接続

    自動検出にDNSを使用

    いいえ


    ホスト

    Oracle Internet Directoryホスト/仮想名


    ポート

    Oracle Internet Directoryポート


    サーバー・プロキシ・バインドDN

    orcladminユーザーのバインドDN


    プロキシ・パスワード

    orcladminのパスワード


    ユーザーSSL/TLS



    SSL認証モード


    接続テスト


    テストが成功することを確認します。

    ネームスペース

    リモート・ベース

    cn=shadowentries


    マップされたネームスペース

    dc=shadows


    概要が正しいことを確認してから、「終了」をクリックします。

  6. ユーザー・アダプタ・ルーティングが正しく構成されていることを確認します。

    1. 「可視性」は内部に設定する必要があります。

    2. 「バインド・サポート」は有効に設定する必要があります。

  7. ユーザー・アダプタを次のように編集します。

    1. ユーザー・アダプタを選択します。

    2. 「プラグイン」タブをクリックします。

    3. ユーザー管理」プラグインをクリックしてから、「編集」をプラグイン表でクリックします。プラグイン編集ウィンドウが表示されます。

    4. 「パラメータ」表で、パラメータ値を次のように更新します。

      パラメータ デフォルト

      directoryType

      oid

      はい

      mapObjectclass

      container=orclContainer


      pwdMaxFailure

      10

      はい

      oamEnabled

      True


      oimDateFormat

      yyyyMMddHHmmss'z'




      注意:

      言語サポートを使用するには、ユーザー管理プラグインを編集して、新しい構成パラメータoimLanguagesを追加する必要があります。

      たとえば、Oracle Identity Managerのユーザーを作成する際に、表示名の管理対象ローカライゼーションとしてフランス語を選択した場合は、ユーザー管理アダプタ・プラグインのoimLanguagesの値をen,frにする必要があります。他にサポート対象の言語がある場合は、日本語を例にとると、パラメータの値をen,fr,jaにする必要があります。

      ユーザー管理プラグインには、次の構成パラメータがあります。

      oimLanguages: 属性言語サブタイプに使用される言語コードのカンマ区切りリスト。


    5. 「OK」をクリックします。

    6. 「適用」をクリックします。

10.2.5.3 JoinViewアダプタの作成

次の手順に従い、Oracle Directory Services Managerを使用してOracle Virtual Directoryにユーザー・アダプタを作成します。

  1. Webブラウザで、Oracle Directory Services Manager(ODSM)ページにアクセスします。

  2. Oracle Virtual Directoryに接続します。

  3. 「ホーム」ページで、「アダプタ」タブをクリックします。

  4. アダプタの作成」をアダプタ・ウィンドウの上部でクリックして、「新規アダプタ・ウィザード」を開始します。

  5. 「新規アダプタ・ウィザード」を使用して、次のパラメータで新規アダプタを作成します。

    画面 フィールド 値/手順

    タイプ

    アダプタ・タイプ

    結合


    アダプタ名

    user_J1


    アダプタ・テンプレート

    デフォルト

    新規結合アダプタ・ウィザード

    アダプタ接尾辞/ネームスペース

    cn=users,dc=idm,dc=mycompany,dc=com


    プライマリ・アダプタ

    user_AD1


    バインド・アダプタ

    user_AD1


    概要が正しいことを確認してから、「終了」をクリックします。

  6. アダプタを次のように編集します。

    1. アダプタ・ツリーでアダプタ名をクリックします。

    2. 「一般」タブをクリックします。

    3. 結合関係の下にある「作成」をクリックします。

    4. 「結合済アダプタ」を選択し、値ShadowAD1を入力します。

    5. 結合関係タイプShadowJoinerを選択します。

    6. 「条件」フィールドに、cnと入力します。

    7. 「OK」をクリックします。

    8. 「適用」をクリックします。

10.2.5.4 Oracle Internet Directory用のユーザー/ロール・アダプタの作成

次の手順に従い、Oracle Directory Services Managerを使用してOracle Virtual Directoryにユーザー・アダプタを作成します。

  1. Webブラウザで、Oracle Directory Services Manager(ODSM)にアクセスします。

  2. Oracle Virtual Directoryに接続します。

  3. 「ホーム」ページで、「アダプタ」タブをクリックします。

  4. アダプタの作成」をアダプタ・ウィンドウの上部でクリックして、「新規アダプタ・ウィザード」を開始します。

  5. 「新規アダプタ・ウィザード」を使用して、次のパラメータで新規アダプタを作成します。

    画面 フィールド 値/手順

    タイプ

    アダプタ・タイプ

    LDAP


    アダプタ名

    User Adapter


    アダプタ・テンプレート

    User_OID

    接続

    自動検出にDNSを使用

    いいえ


    ホスト

    oidstore.mycompany.com


    ポート

    OIDポート番号


    サーバー・プロキシ・バインドDN

    oimLDAPユーザーのバインドDN


    プロキシ・パスワード

    oimLDAPユーザーのパスワード

    接続テスト


    テストが成功することを確認します。

    ネームスペース

    リモート・ベース

    dc=mycompany,dc=com


    マップされたネームスペース

    dc=mycompany,dc=com


    概要が正しいことを確認してから、「終了」をクリックします。

  6. ユーザー・アダプタを次のように編集します。

    1. ユーザー・アダプタを選択します。

    2. 「プラグイン」タブをクリックします。

    3. 「プラグイン」テーブルの「ユーザー管理」プラグインをクリックし、「編集」をクリックします。プラグイン編集ウィンドウが表示されます。

    4. 「パラメータ」表で、パラメータ値を次のように更新します。

      パラメータ デフォルト

      directoryType

      oid

      はい

      pwdMaxFailure

      10

      はい

      oamEnabled

      true


      mapObjectclass

      container=orclContainer

      はい

      oimDateFormat

      yyyyMMddHHmmss'z'



    5. 「OK」をクリックします。

    6. 「適用」をクリックします。

10.2.5.5 Active Directoryサーバー用の変更ログ・アダプタの作成

変更ログ・アダプタは、Oracle Identity Managerを実装している場合のみ必要です。

次の手順に従って、Oracle Directory Services Managerを使用し、Oracle Virtual Directory内で変更ログ・アダプタを作成します。

  1. Webブラウザで、Oracle Directory Services Manager(ODSM)にアクセスします。

  2. Oracle Virtual Directoryに接続します。

  3. 「ホーム」ページで、「アダプタ」タブをクリックします。

  4. アダプタの作成」をアダプタ・ウィンドウの上部でクリックして、「新規アダプタ・ウィザード」を開始します。

  5. 「新規アダプタ・ウィザード」を使用して、次のパラメータで新規アダプタを作成します。

    画面 フィールド 値/手順

    タイプ

    アダプタ・タイプ

    LDAP


    アダプタ名

    changelog_AD1


    アダプタ・テンプレート

    Changelog_ActiveDirectory

    接続

    自動検出にDNSを使用

    いいえ


    ホスト

    Active Directoryホスト/仮想名


    ポート

    389


    サーバー・プロキシ・バインドDN

    oimLDAPユーザーのバインドDN


    プロキシ・パスワード

    oimLDAPユーザーのパスワード

    接続テスト


    テストが成功することを確認します。

    ネームスペース

    リモート・ベース

    (割り当てません。)


    マップされたネームスペース

    cn=changelog

    概要


    概要に誤りがないことを確認し、「終了」をクリックします。


  6. 次の手順に従って変更ログ・アダプタを編集します。

    1. 「Changelog Adapter」を選択します。

    2. 「プラグイン」タブをクリックします。

    3. 「デプロイ済プラグイン」表で、「変更ログ」プラグインをクリックしてから、「編集」をプラグイン表でクリックします。プラグイン編集ウィンドウが表示されます。

    4. 「パラメータ」表で、パラメータ値を更新します。

      変更ログ・アダプタを編集してプロパティを追加または変更し、それらが次の表に示す値に一致するようにします。sizeLimitおよびtargetDNFilterのプロパティをアダプタに追加する必要があります。

      パラメータ コメント

      directoryType

      activedirectory

      デフォルト

      mapAttribute

      targetGUID=objectGUID

      デフォルト

      requiredAttribute

      samaccountname

      デフォルト

      sizeLimit

      1000

      作成

      targetDNFilter

      cn=users,dc=idm,dc=ad,dc=com

      Active Directory内のユーザー・コンテナ

      作成

      mapUserState

      true

      更新

      oamEnabled

      true


      virtualDITAdapterName

      user_J1;user_AD1

      作成



      注意:

      virtualDITAdapterNameは、対応するユーザー・プロファイル・アダプタ名を示します。たとえば、単一ディレクトリ・デプロイメントの場合は、このパラメータ値をUser Adapter (ユーザー・アダプタ名)に設定できます分割ユーザー・プロファイルのシナリオでは、このパラメータをJ1;A2に設定できます。ここで、J1はビュー・アダプタ名、A2J1内の対応するユーザー・アダプタです。


    5. 「OK」をクリックします。

    6. 「適用」をクリックします。

10.2.5.6 Oracle Internet Directory用の変更ログ・アダプタの作成

変更ログ・アダプタを使用するには、まず接続されたディレクトリ上で変更ログを有効にする必要があります。ディレクトリで変更ログが有効かどうかをテストするには、次のように入力します。

ldapsearch -h directory_host -p ldap_port -D bind_dn -q -b '' -s base 'objectclass=*' lastchangenumber

例:

ldapsearch -h oidhost1 -p 389 -D "cn=orcladmin" -q -b '' -s base 'objectclass=*' lastchangenumber

lastchangenumberに値が指定されている場合、これは有効です。有効でない場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Internet Directory管理者ガイド』のコマンドラインを使用した変更ログ生成の有効化および無効化に関する項の説明に従って、有効にしてください。

次の手順に従って、Oracle Directory Services Managerを使用し、Oracle Virtual Directory内で変更ログ・アダプタを作成します。

  1. Webブラウザで、Oracle Directory Services Manager(ODSM)にアクセスします。

  2. Oracle Virtual Directoryインスタンスに接続します。

  3. 「ホーム」ページで、「アダプタ」タブをクリックします。

  4. アダプタの作成」をアダプタ・ウィンドウの上部でクリックして、「新規アダプタ・ウィザード」を開始します。

  5. 「新規アダプタ・ウィザード」を使用して、次のパラメータで新規アダプタを作成します。

    画面 フィールド 値/手順

    タイプ

    アダプタ・タイプ

    LDAP


    アダプタ名

    Changelog Adapter


    アダプタ・テンプレート

    Changelog_OID

    接続

    自動検出にDNSを使用

    いいえ


    ホスト

    oididstore.mycompany.com


    ポート

    OIDポート


    サーバー・プロキシ・バインドDN

    oimLDAPユーザーのバインドDN


    プロキシ・パスワード

    oimLDAPユーザーのパスワード

    接続テスト


    テストが成功することを確認します。

    ネームスペース

    リモート・ベース

    (割り当てません。)


    マップされたネームスペース

    cn=changelog

    概要


    概要に誤りがないことを確認し、「終了」をクリックします。


  6. 変更アダプタを編集する手順は次のとおりです。

    1. 「Changelog Adapter」を選択します。

    2. 「プラグイン」タブをクリックします。

    3. 「デプロイ済プラグイン」表で、「変更ログ」プラグインをクリックしてから、プラグイン表で「編集」をクリックします。プラグイン編集ウィンドウが表示されます。

    4. 「パラメータ」表で、パラメータ値を更新します。

      変更ログ・アダプタを編集してプロパティを追加または変更し、それらが次の表に示す値に一致するようにします。modifierDNFiltersizeLimit、およびtargetDNFilterのプロパティをアダプタに追加する必要があります。

      パラメータ コメント

      directoryType

      oid

      デフォルト

      mapAttribute

      targetGUID=orclguid

      デフォルト

      requiredAttribute

      orclGUID

      デフォルト

      modifierDNFilter

      cn=orcladmin

      作成

      sizeLimit

      1000

      作成

      targetDNFilter

      dc=mycompany,dc=com

      作成

      targetDNFilter

      cn=shadowentries

      作成

      mapUserState

      true

      更新

      oamEnabled

      true

      更新

      virtualDITAdapterName

      user_J1;shadow4AD1

      作成

      virtualDITAdapterName

      User Adapter(ユーザー・アダプタの名前)

      作成


    5. 「OK」をクリックします。

    6. 「適用」をクリックします。

10.2.5.7 Oracle Virtual Directory変更ログの検証

変更ログ・アダプタが機能していることを検証するには、次のコマンドを実行します。

$IDM_ORACLE_HOME/bin/ldapsearch -p 6501 -D cn=orcladmin -q -b 'cn=changelog' -s base 'objectclass=*' lastchangenumber

このコマンドは、次のような変更ログの結果を戻します。

Please enter bind password:
cn=Changelog
lastChangeNumber=changelog_OID:190048;changelog_AD1:363878

ldapsearchが変更ログの結果を戻さない場合は、変更ログ・アダプタの構成を再確認してください。

10.2.5.8 グローバル統合変更ログ・プラグインの構成

すべての変更ログ・アダプタからの変更ログ・エントリを処理するために、グローバル・レベル統合変更ログ・プラグインをデプロイします。

  1. Webブラウザで、Oracle Directory Services Manager(ODSM)にアクセスします。

  2. Oracle Virtual Directoryインスタンスに接続します。

  3. ホーム・ページで、「拡張」タブをクリックします。拡張ナビゲーション・ツリーが表示されます。

  4. 「グローバル・プラグイン」を展開します。

  5. 「プラグインの作成」ボタンをクリックします。「プラグイン」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  6. 「名前」フィールドにプラグインの名前を入力します。

  7. リストからプラグイン・クラスConsolidatedChglogPluginを選択します。

  8. 「OK」をクリックします。

  9. 「適用」をクリックします。

10.3 アイデンティティ・ストアとしての複数ディレクトリの構成: 複数ディレクトリに別個のユーザーおよびグループを格納

この構成では、Oracle固有のエントリがOracle Internet Directoryに格納されます。エンタープライズ固有のエントリは、Active Directoryに格納されます。


注意:

使用されるOracle Internet Directoryは、ポリシー・ストアのOracle Internet Directoryであるとは限りません。理論的には、Active Directory以外のディレクトリを第2のディレクトリとして使用できます。便宜上、ここではポリシー・ストアのOracle Internet Directoryについて説明します。


次のような条件であるとします。

この項で説明する項目は、次のとおりです。

10.3.1 ディレクトリ構造の概要(内部-外部)

図10-4は、内部ディレクトリおよび外部ディレクトリのディレクトリ構造を示しています。

図10-4 ディレクトリ構造

図10-4の説明は前後の文章を参照してください。

Oracle Virtual Directoryでは、図10-5に示すように、複数のディレクトリがユーザーまたはクライアント・アプリケーションには単一のDITのように表示されます。

図10-5 DITのクライアント・ビュー

図10-5の説明は前後の文章を参照してください。

10.3.2 Oracle Virtual Directoryアダプタおよびプラグインの構成

図10-6は、構成の概要を示しています。

図10-6 構成の概要

図10-6の説明は前後の文章を参照してください。

OVDHOST1OVDHOST2上で実行されているOracle Virtual Directoryインスタンスそれぞれにユーザー・アダプタを作成します。Oracle Directory Services Managerを使用してOracle Virtual Directoryでユーザー・アダプタを作成する手順は、次のとおりです。

  1. まだ実行していない場合は、第21.1項「Oracle Identity Managementコンポーネントの起動と停止」の説明に従って、管理サーバーとWLS_ODSM管理対象サーバーを起動します。

  2. Webブラウザで、次のアドレスを指定してOracle Directory Services Manager(ODSM)にアクセスします。

    http://admin.mycompany.com/odsm

  3. OVDHOST1OVDHOST2上で実行されているOracle Virtual Directoryインスタンスそれぞれへの接続がまだ存在していない場合は、作成します。

  4. 適切な接続エントリを使用して、各Oracle Virtual Directoryインスタンスに接続します。

  5. 「ホーム」ページで、「アダプタ」タブをクリックします。

  6. アダプタの作成」をアダプタ・ウィンドウの上部でクリックして、「新規アダプタ・ウィザード」を開始します。

  7. 「新規アダプタ・ウィザード」で、次の表に示すパラメータを指定して、新しいアダプタを作成します。

10.3.2.1 ユーザー/ロール・アダプタA1

表10-1 ユーザー/ロール・アダプタA1

画面 フィールド

タイプ

アダプタ・タイプ

LDAP


名前

User_Adapter_A1


アダプタ・テンプレート

User_OID

User_ActiveDirectory

User_SunOne

接続しているLDAPディレクトリに応じた正しいテンプレートを選択します。

接続

自動検出にDNSを使用

いいえ


ホスト

ディレクトリ・ホストのホスト名または仮想名を入力します(例: ad.mycompany.com)。


ポート

LDAPディレクトリへの接続に使用するポートを入力します。


SSL/TLSの使用

SSLを使用してLDAPディレクトリに接続する場合、またはActive Directoryを使用している場合は、この値を選択します。


SSL認証モード

SSLを使用してLDAPディレクトリに接続する場合は、認証モードを選択します。Active Directoryを使用している場合は、「サーバー認証のみ/相互認証」を選択します。


サーバー・プロキシ・バインドDN

Oracle Virtual Directoryが、Active Directoryへの接続とすべての操作の実行に使用できるユーザーのDN。このために使用されるoimLDAPというユーザーが、第11.4項「アイデンティティ・ストアの準備」で作成されます。


プロキシ・パスワード

サーバー・プロキシ・アカウントのパスワード

接続テスト


テストが正常に行われることを確認します。

ネームスペース

リモート・ベース

dc=us,dc=mycompany,dc=com


マップされたネームスペース脚注 1 

dc=us,dc=mycompany,dc=com


脚注 1 マップされたネームスペースは、ターゲット・ディレクトリ内にある場所です。この例では、ターゲット・ディレクトリの構造が、Oracle Virtual Directoryに現れる構造と同じであることを前提としています。そうでない場合は、適切に修正してください。

ユーザー/ロール・アダプタA1を編集する手順は次のとおりです。

  1. OIMユーザー・アダプタを選択します。

  2. 「プラグイン」タブをクリックします。

  3. ユーザー管理」プラグインをクリックしてから、「編集」をプラグイン表でクリックします。プラグイン編集ウィンドウが表示されます。

  4. 「パラメータ」表で、パラメータ値を次のように更新します。

    パラメータ デフォルト

    directoryType

    activedirectory

    はい

    exclusionMapping

    orclappiduser,uid=samaccountname


    mapAttribute

    orclguid=objectGuid


    mapAttribute

    uniquemember=member


    addAttribute

    user,samaccountname=%uid%,%orclshortuid%


    mapAttribute

    mail=userPrincipalName


    mapAttribute

    ntgrouptype=grouptype


    mapObjectclass

    groupofUniqueNames=group


    mapObjectclass

    orclidxperson=user


    pwdMaxFailure

    10

    はい

    oamEnabled

    True脚注 1 


    mapObjectClass

    inetorgperson=user

    はい

    mapPassword

    True

    はい

    oimLanguages

    言語コードのカンマ区切りリスト(例: en,fr,ja)



    脚注 1 Oracle Access Managerを使用している場合のみ、oamEnabledをtrueに設定します。


    注意:

    言語サポートを使用するには、ユーザー管理プラグインを編集して、新しい構成パラメータoimLanguagesを追加する必要があります。

    たとえば、Oracle Identity Managerのユーザーを作成する際に、表示名の管理対象ローカライゼーションとしてフランス語を選択した場合は、ユーザー管理アダプタ・プラグインのoimLanguagesの値をen,frにする必要があります。他にサポート対象の言語がある場合は、日本語を例にとると、パラメータの値をen,fr,jaにする必要があります。

    ユーザー管理プラグインには、次の構成パラメータがあります。

    oimLanguages: 属性言語サブタイプに使用される言語コードのカンマ区切りリスト。

    このパラメータは、directoryTypeパラメータがactivedirectoryに設定されている場合のみ機能します。


  5. 「OK」をクリックします。

  6. 「適用」をクリックします。

10.3.2.2 ユーザー/ロール・アダプタA2

表10-2 ユーザー/ロール・アダプタA2

画面 フィールド

タイプ

アダプタ・タイプ

LDAP


名前

User_Adapter_A2


アダプタ・テンプレート

User_OID

FAPrimary_User_SunOne

接続しているLDAPディレクトリに応じた正しいテンプレートを選択します。

接続

自動検出にDNSを使用

いいえ


ホスト

ディレクトリ・ホストのホスト名または仮想名を入力します(例: ldap.mycompany.com)。


ポート

LDAPディレクトリへの接続に使用するポートを入力します。


SSL/TLSの使用

SSLを使用してLDAPディレクトリに接続する場合、またはActive Directoryを使用している場合は、この値を選択します。


SSL認証モード

SSLを使用してLDAPディレクトリに接続する場合は、認証モードを選択します。Active Directoryを使用している場合は、「サーバー認証のみ/相互認証」を選択します。


サーバー・プロキシ・バインドDN

Oracle Virtual Directoryが、Active Directoryへの接続とすべての操作の実行に使用できるユーザーのDN。第11.4項「アイデンティティ・ストアの準備」で作成されるユーザーoimLDAPを、この目的で使用できます。


プロキシ・パスワード

サーバー・プロキシ・アカウントのパスワード

接続テスト


テストが正常に行われることを確認します。

ネームスペース

リモート・ベース

dc=uk,dc=mycompany,dc=com


マップされたネームスペース脚注 1 

dc=uk,dc=mycompany,dc=com


脚注 1 マップされたネームスペースは、ターゲット・ディレクトリ内にある場所です。この例では、ターゲット・ディレクトリの構造が、Oracle Virtual Directoryに現れる構造と同じであることを前提としています。そうでない場合は、適切に修正してください。

ユーザー/ロール・アダプタA2を編集する手順は次のとおりです。

  1. ユーザー・アダプタを選択します。

  2. 「プラグイン」タブをクリックします。

  3. 「プラグイン」テーブルの「ユーザー管理」プラグインをクリックし、「編集」をクリックします。プラグイン編集ウィンドウが表示されます。

  4. 「パラメータ」表で、パラメータ値を次のように更新します。

    パラメータ デフォルト

    directoryType

    oid

    はい

    pwdMaxFailure

    10

    はい

    oamEnabled

    true脚注 1 


    mapObjectclass

    container=orclContainer

    はい


    脚注 1 Oracle Access Managerを使用している場合のみ、oamEnabledをtrueに設定します。

  5. 「OK」をクリックします。

  6. 「適用」をクリックします。

10.3.2.3 変更ログ・アダプタC1

表10-3 変更ログ・アダプタC1

画面 フィールド

タイプ

アダプタ・タイプ

LDAP


名前

Changelog_Adapter_C1


アダプタ・テンプレート

Changelog_OID

Changelog_ActiveDirectory

Changelog_SunOne

接続しているLDAPディレクトリに応じた正しいテンプレートを選択します。

接続

自動検出にDNSを使用

いいえ


ホスト

ディレクトリ・ホストのホスト名または仮想名を入力します(例: ad.mycompany.com)。


ポート

LDAPディレクトリへの接続に使用するポートを入力します。


プロキシ・パスワード

サーバー・プロキシ・アカウントのパスワード

接続テスト


テストが正常に行われることを確認します。

ネームスペース

リモート・ベース



マップされたネームスペース脚注 1 

cn=changelog


脚注 1 マップされたネームスペースは、ターゲット・ディレクトリ内にある場所です。この例では、ターゲット・ディレクトリの構造が、Oracle Virtual Directoryに現れる構造と同じであることを前提としています。そうでない場合は、適切に修正してください。

変更ログ・アダプタC1を編集する手順は次のとおりです。

  1. OIM変更ログ・アダプタ「Changelog_Adapter_C1」を選択します。

  2. 「プラグイン」タブをクリックします。

  3. 「デプロイ済プラグイン」表で、「変更ログ」プラグインをクリックし、プラグイン表で「編集」をクリックします。プラグイン編集ウィンドウが表示されます。

  4. 「パラメータ」表で、変更ログ・アダプタを編集してプロパティを追加または変更し、それらが次の表に示す値に一致するようにします。modifierDNFilter、sizeLimit、およびtargetDNFilterプロパティをアダプタに追加する必要があります。

    Active Directoryを選択した場合については、すでに第9.8.2.2項「Active Directoryの変更ログ・アダプタ」で説明しています。

    表10-4 「パラメータ」表の値

    パラメータ コメント

    modifierDNFilter

    ディレクトリ・サーバーに対する管理権限を持つバインドDN。形式は次のとおりです。

    "!(modifiersname=cn=BindDN)"

    次に例を示します。

    "!(modifiersname=cn=orcladmin,cn=systemids,dc=mycompany,dc=com)"

    作成

    sizeLimit

    1000

    作成

    targetDNFilter

    dc=us,dc=mycompany,dc=com

    作成

    mapUserState

    true

    更新

    oamEnabled

    true

    更新

    virtualDITAdapterName

    ユーザー/ロール・アダプタA1のアダプタ名: User_Adapter_A1

    作成


10.3.2.4 変更ログ・アダプタC2

表10-5 変更ログ・アダプタC2

画面 フィールド

タイプ

アダプタ・タイプ

LDAP


名前

Changelog_Adapter_C2


アダプタ・テンプレート

Changelog_OID

Changelog_SunOne

接続しているLDAPディレクトリに応じた正しいテンプレートを選択します。

接続

自動検出にDNSを使用

いいえ


ホスト

ディレクトリ・ホストのホスト名または仮想名を入力します(例: ad.mycompany.com)。


ポート

LDAPディレクトリへの接続に使用するポートを入力します。


プロキシ・パスワード

サーバー・プロキシ・アカウントのパスワード

接続テスト


テストが正常に行われることを確認します。

ネームスペース

リモート・ベース



マップされたネームスペース脚注 1 

cn=changelog


脚注 1 マップされたネームスペースは、ターゲット・ディレクトリ内にある場所です。この例では、ターゲット・ディレクトリの構造が、Oracle Virtual Directoryに現れる構造と同じであることを前提としています。そうでない場合は、適切に修正してください。

変更ログ・アダプタC2を編集する手順は次のとおりです。

  1. OIM変更ログ・アダプタ「Changelog_Adapter_C2」を選択します。

  2. 「プラグイン」タブをクリックします。

  3. 「デプロイ済プラグイン」表で、「変更ログ」プラグインをクリックし、プラグイン表で「編集」をクリックします。プラグイン編集ウィンドウが表示されます。

  4. 「パラメータ」表で、変更ログ・アダプタを編集してプロパティを追加または変更し、それらが次の表に示す値に一致するようにします。modifierDNFilter、sizeLimit、およびtargetDNFilterプロパティをアダプタに追加する必要があります。

    表10-6 「パラメータ」表の値

    パラメータ コメント

    modifierDNFilter

    ディレクトリ・サーバーに対する管理権限を持つバインドDN。形式は次のとおりです。

    "!(modifiersname=cn=BindDN)"

    次に例を示します。

    "!(modifiersname=cn=orcladmin,dc=mycompany,dc=com)"脚注 1 

    作成

    sizeLimit

    1000

    作成

    targetDNFilter

    dc=uk,dc=mycompany,dc=com

    作成

    mapUserState

    true

    更新

    oamEnabled

    true

    更新

    virtualDITAdapterName

    ユーザー/ロール・アダプタA2のアダプタ名: User_Adapter_A2

    作成


    脚注 1 これは、第11.4.8項「Oracle Internet Directory以外のディレクトリでのアクセス制御リストの作成」で変更されます。

10.3.2.5 Oracle Virtual Directoryグローバル・プラグインの作成

グローバルOracle Virtual Directoryプラグインを作成する手順は次のとおりです。

  1. Webブラウザで、次のアドレスを指定してOracle Directory Services Manager(ODSM)にアクセスします。

    http://admin.mycompany.com/odsm

  2. OVDHOST1OVDHOST2上で実行されているOracle Virtual Directoryインスタンスそれぞれへの接続がまだ存在していない場合は、作成します。

  3. 適切な接続エントリを使用して、各Oracle Virtual Directoryインスタンスに接続します。

  4. 「ホーム」ページで、「アダプタ」タブをクリックします。

  5. 左ペインの「グローバル・プラグイン」の隣にある+をクリックします。

  6. 「プラグインの作成」をクリックします。

  7. 次のようにしてグローバル統合変更ログ・プラグインを作成します。

    次の値を入力してグローバル統合プラグインを作成します。

    • 名前: Global Consolidated Changelog

    • クラス: 「選択」をクリックしてから、ConsolidatedChangelogを選択します。

    終了したら、「OK」をクリックします。

これで、Oracle Virtual Directoryをアイデンティティ・ストアとして使用するように環境を構成する準備ができました。