ヘッダをスキップ
Oracle® WebLogic Communication Services 管理ガイド
11g リリース 1 (11.1.1)
B55505-01
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

11 Oracle User Messaging Service のコンフィグレーション

この章では、Oracle User Messaging Service (UMS) をコンフィグレーションする方法について説明します。

この章には、以下のトピックがあります。

11.1 User Messaging Service の概要

Oracle User Messaging Service は、ユーザおよびデプロイされたアプリケーションの間の双方向の通信を可能にします。主な機能は、以下のとおりです。

11.1.1 コンポーネント

Oracle User Messaging Service は、以下の 3 種類のコンポーネントで構成されます。これらのコンポーネントは標準 Java EE アプリケーションであるため、Oracle WebLogic Server が提供する標準ツールを使用して簡単にデプロイおよび管理できます。

  • UMS サーバ : UMS サーバは、アプリケーションとユーザの間でメッセージ フローのオーケストレーションを行います。サーバでは、クライアント アプリケーションから適切なドライバへの発信メッセージ、および適切なクライアント アプリケーションへの着信メッセージがルーティングされます。また、以前送信されたメッセージのリポジトリを永続的なストア内で管理し、以前送信されたメッセージを配信状態の情報と相関させます。

  • UMS ドライバ : UMS ドライバは、UMS でサポートされている各種のプロトコルにコンテンツを適合させて、UMS をメッセージング ゲートウェイに接続します。所定のインストールで使用可能なメッセージング チャネルに応じて、ドライバは相互に独立してデプロイまたはアンデプロイできます。

  • UMS クライアント アプリケーション : UMS クライアント アプリケーションは、メッセージ送受信のビジネス ロジックを実装します。UMS クライアント アプリケーションは、BPEL ワークフローの 1 ステップとしてメッセージを送信する SOA アプリケーション、または Web インタフェースからメッセージを送信できる WebCenter Spaces アプリケーションになる場合があります。

UMS 自身を構成するコンポーネントに加えて、メッセージング環境内の他の主なエンティティとしては、各メッセージング チャネルに必要な外部ゲートウェイがあります。これらのゲートウェイは UMS または Oracle WebLogic Server の一部ではありません。UMS ドライバでは広く普及しているメッセージング プロトコルがサポートされるため、UMS は企業の電子メール サーバや XMPP (Jabber) サーバなどの既存のインフラストラクチャに統合できます。また、UMS は、SMPP または VoiceXML をそれぞれサポートする SMS または Text-To-Speech サービス用の外部プロバイダに接続できます。

11.1.2 アークテクチャ

図 11-1 に、Oracle User Messaging Service システムのアーキテクチャを示します。

最大限の柔軟性を実現するため、UMS の各コンポーネントは、個別の Java EE アプリケーションです。このため、これらは相互に独立してデプロイおよび管理されます。たとえば、他のすべてのチャネルでのメッセージの配信に影響を与えずに、特定のドライバを停止し、再度コンフィグレーションできます。

UMS クライアント アプリケーションと UMS サーバの間のやり取りは、Web サービス クライアントの場合は SOAP/HTTP Web サービス リクエスト、または BPEL メッセージング アクティビティの場合は Remote EJB および JMS 呼び出しを通じて行われます。UMS サーバと UMS ドライバの間のやり取りは、JMS キューを通じて行われます。

Oracle UMS サーバおよびドライバは、それぞれの WebLogic Server インスタンス内で、SOA または BAM と共にインストールされます。WebCenter のインストールには、SOA インスタンスにデプロイされたサーバを起動して、UMS クライアント アプリケーションとして機能するために必要なライブラリが含まれます。

図 11-1 UMS アーキテクチャ

図 11-1 の説明
「図 11-1 UMS アーキテクチャ」の説明

11.2 Oracle User Messaging Service のコンフィグレーションの概要

Oracle User Messaging Service を使用すると、Oracle JDeveloper を使用して開発され、Oracle WebLogic Server にデプロイされた SOA アプリケーションから送信された通知をユーザが受信できるようになります。

アプリケーション レベルでは、特定の配信チャネル (SMS や電子メールなど) の通知アクティビティが発生します。たとえば、電子メール通知を送信する SOA アプリケーションを作成する場合は、JDeveloper コンポーネント パレットからワークフロー内の適切な場所に「電子メール アクティビティ」コンポーネントをドラッグ アンド ドロップします。アプリケーションは接続した後に、通知を送信します。

Oracle JDeveloper の詳細については、JDeveloper のドキュメントを参照してください。

図 11-2 は、SOA 複合アプリケーションの BPEL プロセスに電子メール アクティビティを追加しているユーザを示します。

図 11-2 BPEL ワークフローでの通知アクティビティの設定

図 11-2 の説明
「図 11-2 BPEL ワークフローでの通知アクティビティの設定」の説明

ワークフロー参加者が通知を受信および転送できるようにするには、Oracle 11g Enterprise Manager を使用して、ワークフロー アプリケーションをデプロイする同一の Oracle WebLogic Server にある適切なドライバ インスタンスをコンフィグレーションすることで、Oracle User Messaging Service 環境を設定します (図 11-3)。Oracle User Messaging Service には、電子メール、IM、SMS、および音声チャネルを介したメッセージングをサポートするドライバが含まれています。 詳細については、節 11.4「User Messaging Service ドライバのコンフィグレーション」を参照してください。

図 11-3 Oracle Enterprise Manager 11g Fusion Middleware Control

EM グリッド コントロール
「図 11-3 Oracle Enterprise Manager 11g Fusion Middleware Control」の説明

ワークフロー参加者が実際に通知を受信するには、User Messaging Preferences を通じてメッセージにアクセスするために使用するデバイスを登録する必要があります (図 11-4)。

図 11-4 User Messaging Preferences

ユーザ設定画面
「図 11-4 User Messaging Preferences」の説明

11.3 User Messaging Service コンフィグレーション ページへのアクセス

User Messaging Service のコンフィグレーションには、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control を使用します。Oracle Enterprise Manager の詳細については、Oracle Enterprise Manager のドキュメントを参照してください。

11.3.1 格納方法の設定

基本のコンフィグレーション ページを使用して、メッセージング サーバのデプロイメント タイプを設定し (つまり、実行時および管理データの格納方法の選択)、メッセージ フィルタの作成に使用する User Messaging Preferences のビジネス条件を追加 (または削除) します。

サーバの再起動時にエントリとメッセージング ストアの永続化を有効にするには、[Persistent] (デフォルト) を選択します。[Transient] モード (軽量なデプロイメントで推奨される) では、メッセージング ストアに保存されていたデータが再起動後にメッセージング サーバで維持されません。

11.3.2 User Messaging Preferences のビジネス条件の追加または削除

基本のコンフィグレーション ページでは、User Messaging Preferences でメッセージ フィルタの作成に使用するビジネス条件を追加または削除できます。ビジネス条件を使用したメッセージ フィルタの作成の詳細については、「ビジネス条件の追加」を参照してください。

11.3.2.1 ビジネス条件の追加


注意 :

ビジネス条件はサーバ インスタンスごとに格納されます。複数のインスタンスが存在する場合は (クラスタ内など)、新しいビジネス条件をインスタンスごとに個別に追加する必要があります。

User Messaging Preferences にビジネス条件を追加するには :

  1. [追加] をクリックします。

  2. ビジネス条件のわかりやすい名前を入力します。

  3. データ型 (文字列、数値、または日付) を選択します。

  4. [適用] をクリックします。

11.3.2.2 ビジネス条件の削除

User Messaging Preferences からビジネス条件を削除するには :

  1. ビジネス条件を選択します。

  2. [削除] をクリックします。

  3. [適用] をクリックして、新しいタームを確認します。

11.4 User Messaging Service ドライバのコンフィグレーション

Oracle User Messaging Service に含まれるドライバは、以下のとおりです。


注意 :

クラスタ環境で、個別の管理対象サーバ ノード用に複数のメッセージング ドライバを使用する場合は、すべてのドライバを個別にコンフィグレーションする必要があります。

UMS メッセージング ドライバのコンフィグレーションはインスタンスごとに行います。1 つのドライバのみをコンフィグレーションしても、コンフィグレーションの値は他のクラスタ ノード上のドライバには設定されません。


11.4.1 ドライバのコンフィグレーション方法

ドライバをコンフィグレーションするには :

  1. Enterprise Manager Fusion Middleware Control コンソールに管理者としてログインします。

  2. Fusion Middleware フォルダを展開します (図 11-5)。

    図 11-5 UMS フォルダの展開

    図 11-5 の説明
    「図 11-5 UMS フォルダの展開」の説明

  3. User Messaging Service のホーム ページに移動します。

  4. [usermessagingserver(soa_server1)] をクリックします。 [Associated Drivers] ページが開きます。

    図 11-6 UMS インスタンスに関連付けられたドライバ

    図 11-6 の説明
    「図 11-6 UMS インスタンスに関連付けられたドライバ」の説明

  5. [ローカル] タブを選択して、UMS サーバ インスタンスと共に配置されているドライバにアクセスします。 これらのドライバは、コンフィグレーションが適切であるかどうかに応じて、UMS サーバに登録されている場合と登録されていない場合があります。[すべて] タブには、ドメインにデプロイされ、すべての UMS サーバ インスタンスに登録されているすべてのドライバがリストされます。

  6. リストで電子メール ドライバを探し、横にある [Configure Driver] アイコンをクリックします。

    コンフィグレーション ページが表示されます (図 11-7)。

    図 11-7 選択したドライバの基本のコンフィグレーション ページ

    図 11-7 の説明
    「図 11-7 選択したドライバの基本のコンフィグレーション ページ」の説明

  7. [Driver-Specific Configuration] セクションを必要に応じて展開し、ドライバのパラメータをコンフィグレーションします。詳細については、節 11.4.1.1「ドライバのパラメータについて」を参照してください。

11.4.1.1 ドライバのパラメータについて

Oracle User Messaging Service ドライバは、メッセージング エンジンによる発信メッセージのルーティングで使用される共通のプロパティ (表 11-1 のリストを参照) を共有します。 一般に、管理者は、ドライバのコスト (Cost)、ドライバの速度 (Speed)、サポートされるキャリア (SupportedCarriers)、サポートされるプロトコル (SupportedProtocols) などのサービス品質プロパティを設定します。 ドライバ開発者は、通常は管理者が変更する必要のない、サポートされる配信タイプ (SupportedDeliveryTypes) やサポートされるコンテンツ タイプ (SupportedContentTypes) などのプロパティをコンフィグレーションします。


注意 :

SendingQueuesInfo などのプロパティは、高度な使用のために用意されており、高度なデプロイメント トポロジ以外での変更の必要はありません。

表 11-1 共通のドライバ プロパティ

名前 説明 必須プロパティ

Capability

メッセージを送受信するドライバの機能を設定します。値は SENDRECEIVE、および BOTH です。

はい

Cost

ドライバのコスト レベル (0 - 10)。0 は最低、10 は最高です。値がこの範囲内にない場合、コストは 0 と見なされます。

いいえ

DefaultSenderAddress

送信者のデフォルトのアドレス。送信者のアドレスが指定されていないメッセージを送信する場合や、指定された送信者アドレスが送信者リストに含まれておらず、アプリケーションが提供する送信者アドレスの使用がドライバでサポートされていない場合は、ドライバによってこれらのアドレスが使用されます。

いいえ

SenderAddresses

ドライバでサポートされる送信者アドレスのリスト。ドライバで提供される場合、メッセージング エンジンはこれを使用して、メッセージの送信者アドレスと照合することで、送信中のメッセージをドライバにルーティングできます。

いいえ

SendingQueuesInfo

ドライバ送信キューの情報。

はい

Speed

ドライバの速度レベル (0-10。最速は 10)。

いいえ

SupportedCarriers

サポートされているキャリアのカンマ区切りのリスト。

いいえ

SupportedContent Types

ドライバでサポートされているコンテンツ タイプ。

はい

SupportedDelivery Types

ドライバでサポートされている配信タイプ。

はい

SupportedProtocols

サポートされているプロトコルのカンマ区切りのリスト。任意のプロトコルにはアスタリスク (*) を入力します。

いいえ

SupportedStatusTypes

ドライバでサポートされているステータス タイプ。

いいえ

SupportsCancel

メッセージのキャンセル操作をサポートします。

いいえ

SupportsReplace

メッセージの置換操作をサポートします。

いいえ

SupportsStatusPolling

特定のプロトコルでは、以前送信されたメッセージのステータスをチェックするため、リモート ゲートウェイのアクティブなポーリングを実行する必要があります。このプロパティは、このようなステータス ポーリングがドライバでサポートされているかどうかを示します。true に設定すると、メッセージング エンジンでドライバ接続の getStatus() 操作が起動されます。

いいえ

SupportsTracking

メッセージの追跡操作をサポートします。

いいえ


11.4.1.2 パスワードのセキュリティ保護

Oracle Enterprise Manager を使用して、機密性を持つドライバ プロパティ (パスワードなど) を資格ストアに安全に保存できます。プロパティにはフラグ [Encoded Credential] でマークが付けられ、カスタム入力フォーム フィールドがあります。

機密性を持つドライバ プロパティを安全に保存するには :

  1. 選択したドライバのドライバ コンフィグレーション ページに移動します。

  2. [Driver-Specific Configuration] セクションで、[Encoded Credential] フラグが設定されたプロパティを探します。

  3. 資格タイプを選択します (選択した資格タイプに応じて、ユーザ名またはパスワード、あるいはその両方の入力が求められます)。3 つのオプションがあります。

    • [Indirect password, create new user] (デフォルトのオプション) - ユーザ名と実際のパスワードを指定します。パスワードはユーザ名をキーの一部として使用して、資格ストアに保存されます。キーおよび固定フォルダ (map name) がドライバ デプロイメントの driverconfig.xml に保存されます。

    • [Indirect password, use existing user] - 資格ストアで既存のユーザ名/キーを選択します (以前に保存したパスワードを参照します)。

    • [User a clear text password] - 指定したパスワードが driverconfig.xml に直接保存されます。

  4. [適用] をクリックして、変更を保存します。

  5. 変更を有効にするには、ドライバ アプリケーションまたはコンテナを再起動します。

ドライバ デプロイメント ディレクトリの driverconfig.xml でパスワードを確認できます。間接的なパスワードのフォーマットは、以下のとおりです。

value="->mapName:keyName"    (mapName is the driver target name, and the key is <parameter_name>.<username>)

たとえば、以下は、電子メール ドライバの OutgoingPassword プロパティについての driverconfig.xml 内のサンプル エントリです。

<Property value="-&gt;/Farm_base_domain/base_domain/server_soa/usermessagingdriver-email:OutgoingPassword.ouser" encodedCredential="true" type="java.lang.String" mandatory="no" name="OutgoingPassword" description="oracle.sdp.messaging.EmailDriverConfig.outgoingPassword"/>

11.4.1.3 電子メール ドライバのコンフィグレーション

電子メール ドライバは、メッセージの送信および受信の両方を行います (つまり、Capability プロパティはデフォルトで BOTH に設定されています)。 電子メール ドライバは SMTP 上でメッセージを送信し、IMAP または POP3 を使用してメッセージを受信します。

11.4.1.3.1 電子メール ドライバの相互運用性

この節では、電子メール ドライバの相互運用性の機能について説明します。

電子メール ドライバは、POP3、IMAP4、および SMTP の各プロトコルと互換性があります。

電子メール ドライバには、以下の機能があります。

  • 自動的な接続の再試行

  • メッセージ送信用の SMTP

  • メッセージ受信用の IMAP4 および POP3 (ポーリングを使用)

  • 高度なスケーラビリティ

  • メッセージの損失および複製の防止

表 11-2 に示すゲートウェイのベンダとバージョンが検証されています。

表 11-2 電子メール ドライバのゲートウェイのベンダおよびバージョン

ベンダ バージョン

Oracle Beehive

リリース 1 (1.4.3)

Oracle Collaboration Suite

10g リリース 1 (10.1.2)

Microsoft Exchange

2003

Dovecot (IMAP4/POP3)

0.99.11

sendmail (SMTP)

8.13.1


11.4.1.3.2 共通のプロパティ

これらの共通のドライバ プロパティは、発信メッセージをルーティングする際にエンジンによって使用されるこのドライバの機能を示しています。一部のプロパティはドライバ開発者によって設定され、通常は変更の必要はありません。ただし、ルーティングの動作を変更するために管理者が変更できるものもあります。SendingQueuesInfo などのプロパティは、高度な使用のために用意されており、高度なデプロイメント トポロジ以外での変更の必要はありません。これらのプロパティに関する完全な説明と使用可能な値については、DriverConfigPropertyNames の javadoc を参照してください。

表 11-3 共通の電子メール プロパティ

名前 説明 必須 デフォルト値

InstanceName

インスタンス名 (内部使用のみ)

はい

Email-Driver

Capability

メッセージの送受信の機能

はい

Both

SupportedDeliveryTypes

サポートされている配信タイプ

はい

Email

SupportedContentTypes

サポートされているコンテンツ タイプ

はい

text/plain、text/html、multipart/mixed、multipart/alternative、multipart/related

SupportedStatusTypes

サポートされているステータス タイプ

いいえ

DELIVERY_TO_GATEWAY_SUCCESS、DELIVERY_TO_GATEWAY_FAILURE、USER_REPLY_ACKNOWLEDGEMENT_SUCCESS、USER_REPLY_ACKNOWLEDGEMENT_FAILURE

Cost

コスト

いいえ

N/A

Speed

速度

いいえ

N/A

SupportedCarriers

サポートされているキャリア

いいえ

N/A

Supported Protocols

サポートされているプロトコル

いいえ

N/A

SupportsCancel

メッセージのキャンセル操作をサポートします

いいえ

False

SupportsReplace

メッセージの置換操作をサポートします

いいえ

False

SupportsTracking

メッセージの追跡操作をサポートします

いいえ

False

SupportsStatusPolling

メッセージのステータス ポーリング操作をサポートします

いいえ

False

SenderAddresses

送信者のアドレス

いいえ

N/A

DefaultSenderAddress

デフォルトの送信者アドレス

いいえ

N/A

SendingQueuesInfo

ドライバ送信キューの情報

はい

OraSDPM/QueueConnectionFactory:OraSDPM/Queues/OraSDPMDriverDefSndQ1


11.4.1.3.3 電子メールのカスタム プロパティ

これらのプロパティはこのドライバに固有であり、通常は、リモート ゲートウェイへのアクセスのコンフィグレーションと、特定のプロトコルまたはチャネルに固有の動作に関連付けられています。

表 11-4 カスタム電子メール プロパティ

名前 説明 必須 デフォルト値

MailAccessProtocol

電子メール受信のプロトコル。使用可能な値は IMAP および POP3 です。ドライバ インスタンスで電子メールの受信がサポートされている場合にのみ必要です。

いいえ

IMAP

RetryLimit

この値は、何らかの理由で接続が失われた場合に着信メール サーバへの接続を再試行する回数を指定します。デフォルト値は -1 です。これは、無制限の再試行回数を示します。

いいえ

N/A

MailDelFreq

削除されたメッセージが完全に消去される間隔。秒単位で表され、デフォルト値は 300 秒です。負の値はメッセージが消去されないことを示します。POP3 プロトコルの場合、メッセージは処理された後に消去されます。

いいえ

600

AutoDelete

この値は、メッセージが処理された後にドライバが削除のマークを付ける必要があるかどうかを示します。この値には true または false を指定できます。デフォルト値は false です。POP3 プロトコルの場合、メッセージは常に、処理された直後に削除されます。

いいえ

True

CheckMailFreq

メール サーバからメッセージを取得する間隔。秒単位で表され、デフォルト値は 5 秒です。

いいえ

30

ReceiveFolder

ドライバがメッセージをポーリングするフォルダの名前。デフォルト値は INBOX です。

いいえ

INBOX

OutgoingMailServer

SMTP サーバの名前。 電子メールの送信が必要な場合にのみ必須です。

いいえ

N/A

OutgoingMailServerPort

SMTP サーバのポート番号。 通常は 25 です。

いいえ

25

OutgoingMailServerTLS

SMTP サーバへの通信に TLS 暗号化を使用するかどうか。

いいえ

False

OutgoingDefaultFromAddr

デフォルトの FROM アドレス (発信メッセージで指定されていない場合)。

いいえ

N/A

OutgoingUsername

SMTP 認証で使用するユーザ名。SMTP サーバで SMTP 認証がサポートされている場合にのみ必要です。

いいえ

N/A

OutgoingPassword

SMTP 認証で使用するパスワード。SMTP サーバで SMTP 認証がサポートされている場合にのみ必要です。

いいえ

N/A

IncomingMailServer

着信メール サーバのホスト名。ドライバ インスタンスで電子メールの受信がサポートされている場合にのみ必要です。

いいえ

N/A

IncomingMailServerPort

IMAP4 (143 または 993) サーバまたは POP3 (110 または 995) サーバのポート番号。

いいえ

N/A

IncomingMailServerSSL

IMAP4 または POP3 サーバへの接続で SSL を有効にするかどうか。

いいえ

False

IncomingMailIDs

ユーザ名に対応する電子メール アドレス。各電子メール アドレスはカンマで区切られ、ユーザ名リスト内の対応するユーザ名に相当するリスト内の場所に存在している必要があります。ドライバ インスタンスで電子メールの受信がサポートされている場合にのみ必要です。

いいえ

N/A

IncomingUserIDs

ドライバ インスタンスがポーリングするメール アカウントのユーザ名のリスト。それぞれの名前はカンマで区切る必要があります (foo,bar など)。ドライバ インスタンスで電子メールの受信がサポートされている場合にのみ必要です。

いいえ

N/A

IncomingUserPasswords

ユーザ名に対応するパスワードのリスト。各パスワードはカンマで区切られ、ユーザ名リスト内の対応するユーザ名に相当するリスト内の場所に存在している必要があります。ドライバ インスタンスで電子メールの受信がサポートされている場合にのみ必要です。

いいえ

N/A

IncomingProcessingChunkSize

メッセージ ポーリングごとに処理されるメッセージの最大数。

いいえ

100


11.4.1.3.4 クライアント API MessageInfo のサポート

これらのプロパティは、メッセージの配信に関連し、クライアント API を通じて指定されます。表 11-5 は、これらのプロパティがプロトコルまたはドライバの実装で使用されるかどうかを示します。

表 11-5 クライアント API MessageInfo のサポート

名前 説明 サポート

Expiration

Expiration は、メッセージが期限切れになるまで存続する時間を示します。

False

Delay

Delay は、メッセージが送信されるまでに経過する必要のある時間を示します。

False


11.4.1.4 SMPP ドライバのコンフィグレーション

SMPP (Short Message Peer-to-Peer) は、最も普及している GSM SMS プロトコルの 1 つです。User Messaging Service には、ショート メッセージの送信および受信の両方の機能を持つドライバとして SMPP プロトコルの組み込みの実装が含まれています。送信機能が有効な場合、SMPP ドライバは送信者として、SMS-C (Short Message Service Center) への 1 つの TCP 接続を開きます。ドライバの受信機能が有効な場合は、受信者として、SMS-C への別の接続を開きます。ドライバと SMS-C の間のすべての通信に必要なのは、2 つの TCP 接続 (両方ともドライバによって開始される) だけです。


注意 :

SMPP ドライバは SMPP プロトコル バージョン 3.4 を実装し、このバージョンをサポートする SMS-C への接続のみがサポートされます。

11.4.1.4.1 SMPP ドライバの相互運用性

この節では、SMPP ドライバの相互運用性の機能について説明します。

SMPP ドライバは、SMPP v3.4 プロトコルと互換性があります。

SMPP ドライバには、以下の機能があります。

  • 自動的な接続の再試行

  • ファイアウォール通過の HTTP プロキシ

  • 認証コンフィグレーション

  • コンフィグレーション可能なチャンク サイズ

  • 一括送信

  • エンコーディング : UCS2、IA5、GSM_DEFAULT

  • 優先順位の設定

  • コンフィグレーション可能なウィンドウ サイズ

  • プレーン テキスト コンテンツのみ

表 11-6 に示すゲートウェイ ベンダが検証されています。

表 11-6 SMPP ドライバのゲートウェイ ベンダ

ベンダ

Logica CMG

Clickatell

Verisign

OpenSMPP (シミュレータ)


11.4.1.4.2 共通のプロパティ

これらの共通のドライバ プロパティは、発信メッセージをルーティングする際にエンジンによって使用されるこのドライバの機能を示しています。一部のプロパティはドライバ開発者によって設定され、通常は変更の必要はありません。ただし、ルーティングの動作を変更するために管理者が変更できるものもあります。SendingQueuesInfo などのプロパティは、高度な使用のために用意されており、高度なデプロイメント トポロジ以外での変更の必要はありません。これらのプロパティに関する完全な説明と使用可能な値については、DriverConfigPropertyNames の javadoc を参照してください。

表 11-7 共通の SMPP プロパティ

名前 説明 必須 デフォルト値

InstanceName

インスタンス名 (内部使用のみ)

はい

SMPP-Driver

Capability

メッセージの送受信の機能

はい

Both

SupportedDeliveryTypes

サポートされている配信タイプ

はい

SMS

SupportedContentTypes

サポートされているコンテンツ タイプ

はい

text/plain

SupportedStatusTypes

サポートされているステータス タイプ

いいえ

DELIVERY_TO_GATEWAY_SUCCESS、DELIVERY_TO_GATEWAY_FAILURE

Cost

コスト

いいえ

N/A

Speed

速度

いいえ

N/A

SupportedCarriers

サポートされているキャリア

いいえ

N/A

Supported Protocols

サポートされているプロトコル

いいえ

N/A

SupportsCancel

メッセージのキャンセル操作をサポートします

いいえ

False

SupportsReplace

メッセージの置換操作をサポートします

いいえ

False

SupportsTracking

メッセージの追跡操作をサポートします

いいえ

False

SupportsStatusPolling

メッセージのステータス ポーリング操作をサポートします

いいえ

False

SenderAddresses

送信者のアドレス

いいえ

N/A

DefaultSenderAddress

デフォルトの送信者アドレス

いいえ

N/A

SendingQueuesInfo

ドライバ送信キューの情報

はい

OraSDPM/QueueConnectionFactory:OraSDPM/Queues/OraSDPMDriverDefSndQ1


11.4.1.4.3 カスタム プロパティ

これらのプロパティはこのドライバに固有であり、通常は、リモート ゲートウェイへのアクセスのコンフィグレーションと、特定のプロトコルまたはチャネルに固有の動作に関連付けられています。

表 11-8 カスタム SMPP プロパティ

名前 説明 必須 デフォルト値

SmsAccountId

SMS-C のアカウント ID。

はい

N/A

SmsServerHost

SMS-C サーバの名前 (または IP アドレス)。

はい

N/A

TransmitterSystemId

メッセージの送信に使用するアカウント ID。

はい

N/A

ReceiverSystemId

メッセージの受信に使用するアカウント ID。

はい

N/A

TransmitterSystemType

トランスミッタ システムの種類。

はい

デフォルト値は Logica です。

ReceiverSystemType

レシーバ システムの種類。

はい

デフォルト値は Logica です。

TransmitterSystemPassword

トランスミッタ システムのパスワード。

はい

N/A

ReceiverSystemPassword

レシーバ システムのパスワード。

はい

N/A

ServerTransmitterPort

トランスミッタ システムの TCP ポート番号。

はい

N/A

ServerReceiverPort

レシーバ システムの TCP ポート番号。

はい

N/A

DefaultEncoding

SMPP ドライバのデフォルトのエンコーディング。

いいえ

デフォルト値は UCS2 です。

EncodingAutoDetect

true (デフォルト) に設定すると、SMPP ドライバで自動的にエンコーディングが行われます。

いいえ

デフォルト値は true です。

LocalSendingPort

SMPP ドライバが SMS-C へのメッセージの送信に使用するローカルの TCP ポート。

いいえ

N/A

LocalReceivingPort

SMPP ドライバが SMS-C からのメッセージの受信に使用するローカルの TCP ポート。

いいえ

N/A

LocalAddress

SMPP ドライバをホストするサーバのホスト名 (または IP アドレス)。

いいえ

N/A

WindowSize

SMS のウィンドウ サイズ。この値は正の数にする必要があります。

いいえ

デフォルト値は 1 です。

EnquireInterval

SMS-C に照会メッセージを送信する間隔 (秒単位)。

いいえ

デフォルト値は 30 です。

ThrottleDelay

スロットル間の遅延 (秒単位)。

いいえ

デフォルト値は 15 です。

BindRetryDelay

バインディング再試行の遅延 (秒単位)。

いいえ

デフォルト値は 30 です。

ResponseTimer

SMPP リクエストから応答までの間に許可される時間 (秒単位)。デフォルトは 30 です。

いいえ

30

RegisteredDeliveryMask

バインディング再試行の遅延 (秒単位)。

いいえ

0xFF

RangeSetNull

BIND_RECEIVER の「アドレス範囲」フィールドを null に設定するには、true に設定します。 アドレス範囲フィールドを SmsSystemId に設定するには、false (デフォルト値) に設定します。

いいえ

デフォルト値は false です。

PriorityAllowed

SMPP ドライバで許可される最も高い優先順位。範囲は 0 (通常) から 3 (最高) です。

いいえ

デフォルト値は 0 です。

BulkSending

この値を true (デフォルト) に設定すると、SMS-C へのメッセージの一括送信が有効になります。

いいえ

デフォルト値は true です。

PayloadSending

true に設定すると、SMS-C へのメッセージの送信時に、SMPP ドライバで常にメッセージ ペイロード プロパティが使用されます。

いいえ

デフォルト値は false です。

SourceTon

SMPP レシーバ セッションを通じて処理される ESME アドレスの Type of Number (TON)。

いいえ

デフォルト値は 0 です。

SourceNpi

SMPP レシーバ セッションを通じて処理される ESME アドレスの Numbering Plan Indicator (NPI)。

いいえ

デフォルト値は 0 です。

DestinationTon

宛先の Type of Number (TON)。

いいえ

デフォルト値は 0 です。

DestinationNpi

宛先の Numbering Plan Indicator (NPI)。

いいえ

デフォルト値は 0 です。

ExtraErrorCode

エラー コードのカンマ区切りのリスト。

いいえ

N/A

MaxChunks

メッセージの最大の SMS チャンク。

いいえ

デフォルト値は -1 です (最大値なし)。

ChunkSize

各 SMS メッセージ チャンクのサイズ。

いいえ

デフォルト値は 160 です。

LongMessageSending

長いメッセージの送信をサポートします。

いいえ

N/A

DatagramMessageMode

データグラム メッセージ モードをサポートします。

いいえ

N/A


11.4.1.4.4 クライアント API MessageInfo のサポート

これらのプロパティは、メッセージの配信に関連し、クライアント API を通じて指定されます。表 11-9 は、これらのプロパティがプロトコルまたはドライバの実装で使用されるかどうかを示します。

表 11-9 クライアント API MessageInfo のサポート

名前 説明 サポート

Expiration

Expiration は、メッセージが期限切れになるまで存続する時間を示します。

True

Delay

Delay は、メッセージが送信されるまでに経過する必要のある時間を示します。

False


11.4.1.5 XMPP ドライバのコンフィグレーション

XMPP ドライバでは、XMPP (Extensible Messaging and Presence Protocol) 経由でリアルタイムのインスタント メッセージング (IM) を実行する、Oracle Fusion Middleware からエンド ユーザへの一方向および双方向のアクセスが提供されます。このドライバを使用すると、エンド ユーザは通知を受け取ったり、任意の IM クライアントを通じてアプリケーションと対話型のチャットを開始することができます。

11.4.1.5.1 XMPP について

XMPP は、インスタント メッセージングおよびプレゼンスのための XML ベースのオープン プロトコルです。XMPP ベースのソフトウェアはインターネットを通じて何千ものサーバにデプロイされ、全世界の多数のユーザによって使用されています。XMPP はクライアント-サーバ アーキテクチャによって構成され、ユビキタスな電子メール ネットワークに類似しています。XMPP サーバは完全に非集中型であり、任意のユーザが固有のサーバをセットアップできます。メッセージングは電子メール ネットワークと同様に行われ、受信者はユーザ名とホスト名 (たとえば、username@host name) でアドレス指定されます。XMPP ネットワークでは、ユーザを識別する場合に、ユーザ名と接続先の特定の XMPP サーバのホスト名で構成される、XMPP (Jabber) ID が使用されます。XMPP のエンド ユーザは、他の XMPP ユーザにインスタント メッセージを送信するため、XMPP クライアントを使用して XMPP サーバに接続します。しかし、XMPP は単にインスタント メッセージングに使用可能なプロトコル ネットワークというだけではありません。XMPP は拡張可能なモジュール アーキテクチャを使用します。これは、Yahoo、MSN、AOL、ICQ などの独自のネットワークに接続できるトランスポート ゲートウェイを使用して、これらの IM ネットワークと統合されます。これにより、XMPP ユーザと他のネットワーク上のユーザとの通信が可能になります。

UMS で XMPP ドライバを使用するには、Jabber/XMPP サーバへのアクセスと、UMS XMPP ドライバ インスタンスがログインに使用する XMPP アカウントが必要です。また、XMPP ドライバには、IM ネットワーク (Yahoo、MSN、AOL、または ICQ) 上のユーザとの通信を UMS で有効にするためのコンフィグレーション パラメータがあります。このため、これらの独自の IM ネットワーク上で、XMPP ドライバから接続する追加のアカウントが必要になります。これによって、これらの特定のネットワーク上のエンド ユーザと UMS との通信が可能になります。

11.4.1.5.2 XMPP ドライバの相互運用性

この節では、XMPP ドライバの相互運用性の機能について説明します。

XMPP ドライバは、XMPP (RFC 3920、3921) プロトコルと互換性があります。

XMPP ドライバには、以下の機能があります。

  • 自動的な接続の再試行

  • ファイアウォール通過の HTTP プロキシ

  • プレーン テキスト コンテンツのみ

表 11-6 に示すゲートウェイのベンダとバージョンが検証されています。

表 11-10 XMPP ドライバのゲートウェイのベンダおよびバージョン

ベンダ バージョン

Jabberd

v1、v2

ejabberd

v2


11.4.1.5.3 サードパーティ製ソフトウェア

XMPP ドライバでは、以下のサードパーティ製ソフトウェアが必要です。

表 11-11 必要なサードパーティ製ソフトウェア

名前 説明 バージョン

JabberBeans

このドライバは、JabberBeans Java ライブラリを使用して Jabber/XMPP インスタント メッセージング サーバに接続します。このドライバには、JabberBeans (バージョン 0.9.1) のライセンス コピーが含まれています。

0.9.1

XMPP サーバ

省略可能。独自の Jabber/XMPP サーバをダウンロードおよびインストールするには、http://www.jabber.org からサーバを選択してインストールします。


Yahoo、MSN、AOL(AIM)、および ICQ のトランスポート ゲートウェイ

省略可能。独自の IM ゲートウェイに接続する 1 つまたは複数のトランスポートをインストールおよびコンフィグレーションするには、Jabber/XMPP サーバに付属のトランスポートのインストール ガイドを参照してください。




注意 :

既存のサーバにアクセスできる場合は、独自の XMPP サーバをインストールする必要はありません。パブリック サーバのリストについては、http://www.jabber.org を参照してください。

11.4.1.5.4 ドライバ アプリケーション アーカイブ (EAR)

$ORACLE_HOME/communications/applications/sdpmessagingdriver-xmpp.ear

11.4.1.5.5 共通のプロパティ

これらの共通のドライバ プロパティは、発信メッセージをルーティングする際にエンジンによって使用されるこのドライバの機能を示しています。一部のプロパティはドライバ開発者によって設定され、通常は変更の必要はありません。ただし、ルーティングの動作を変更するために管理者が変更できるものもあります。SendingQueuesInfo などのプロパティは、高度な使用のために用意されており、高度なデプロイメント トポロジ以外での変更の必要はありません。これらのプロパティに関する完全な説明と使用可能な値については、DriverConfigPropertyNames の javadoc を参照してください。

表 11-12 共通の XMPP プロパティ

名前 説明 必須 デフォルト値

InstanceName

インスタンス名 (内部使用のみ)

はい

XMPP-IM-Driver

Capability

メッセージの送受信の機能

はい

Both

SupportedDeliveryTypes

サポートされている配信タイプ

はい

IM

SupportedContentTypes

サポートされているコンテンツ タイプ

はい

text/plain

SupportedStatusTypes

サポートされているステータス タイプ

いいえ

DELIVERY_TO_GATEWAY_SUCCESS、DELIVERY_TO_GATEWAY_FAILURE

Cost

コスト

いいえ

N/A

Speed

速度

いいえ

N/A

SupportedCarriers

サポートされているキャリア

いいえ

N/A

Supported Protocols

サポートされているプロトコル

いいえ

N/A

SupportsCancel

メッセージのキャンセル操作をサポートします

いいえ

False

SupportsReplace

メッセージの置換操作をサポートします

いいえ

False

SupportsTracking

メッセージの追跡操作をサポートします

いいえ

False

SupportsStatusPolling

メッセージのステータス ポーリング操作をサポートします

いいえ

False

SenderAddresses

送信者のアドレス

いいえ

N/A

DefaultSenderAddress

デフォルトの送信者アドレス

いいえ

N/A

SendingQueuesInfo

ドライバ送信キューの情報

はい

OraSDPM/QueueConnectionFactory:OraSDPM/Queues/OraSDPMDriverDefSndQ1


11.4.1.5.6 XMPP カスタム プロパティ

XMPP ドライバには、以下のカスタム プロパティがあります。

表 11-13 カスタム XMPP プロパティ

名前 説明 必須 デフォルト値

IMServerHost

Jabber サーバのホスト名。複数のサーバの場合は、カンマ区切りのリストを使用します (my1.host.com, my2.host.com など)。 ホスト名を 1 つのみ指定した場合は、そのホストがすべてのアカウントで使用されます。

はい

N/A

IMServerPort

対応する Jabber サーバ ポートのカンマ区切りのリスト (5222, 5222 など)。

はい

5222

IMServerUsername

ログインに使用する Jabber ユーザ名のリスト (これらのユーザ アカウントは、対応する Jabber サーバ上で必要に応じて自動的に作成されます)。上のリストに複数のサーバが含まれている場合は、同じ数のユーザ名が存在している必要があります (各サーバにつき 1 つのユーザ名)。上のリストに 1 つのサーバのみが含まれている場合は、そのサーバがこのリスト内のすべてのユーザ名によって使用されます (oracleagent1, oracleagent2 など)。ドメイン名が Jabber サーバのホスト名と異なる場合は、完全な Jabber ID を入力することもできます (たとえば、oracleagent1@host.com)。

はい

N/A

IMServerPassword

上のリストの各ユーザ名に対応するパスワードのカンマ区切りのリスト。

はい

N/A

YahooEnable

上のカンマ区切りのリストで指定した各ユーザ アカウントに対し、Yahoo トランスポートを有効または無効にします (「有効」にするには、true に設定します。「無効」にするには、空のままにするか false に設定します)。

いいえ

N/A

YahooUsername

上の各ユーザ アカウントに対する、Yahoo アカウント ID のカンマ区切りのリスト (Yahoo が不要なアカウントではエントリを空のままにします)。これらの ID は Yahoo ですでに登録されている必要があります。有効な Yahoo アカウント情報を入力すると、Yahoo ユーザがインスタント メッセージングを通じてアプリケーションにアクセスできるようになります。

いいえ

N/A

YahooPassword

対応する Yahoo アカウント パスワードのカンマ区切りのリスト。

いいえ

N/A

MSNEnable

上のカンマ区切りのリストで指定した各ユーザ アカウントに対し、MSN トランスポートを有効または無効にします (有効にするには、「true」に設定します。無効にするには、空のままにするか「false」に設定します)。

いいえ

N/A

MSNUsername

上の各ユーザ アカウントに対する、MSN Messenger (.NET passport と呼ばれる) のアカウント ID のカンマ区切りのリスト (MSN が不要なアカウントではエントリを空のままにします)。これらの ID は .NET passports ですでに登録されている必要があります。有効な .NET アカウント情報を入力すると、MSN Messenger ユーザがインスタント メッセージングを通じてアプリケーションにアクセスできるようになります。

いいえ

N/A

MSNPassword

対応する MSN Messenger アカウント パスワードのカンマ区切りのリスト。

いいえ

N/A

AOLEnable

上のカンマ区切りのリストで指定した各ユーザ アカウントに対し、AOL IM (AIM) トランスポートを有効または無効にします (有効にするには、「true」に設定します。無効にするには、空のままにするか「false」に設定します)。

いいえ

N/A

AOLUsername

上の各ユーザ アカウントに対する、AOL IM (AIM) アカウント ID のカンマ区切りのリスト (AOL が不要なアカウントではエントリを空のままにします)。これらの ID は AOL ですでに登録されている必要があります。有効な AOL アカウント情報を入力すると、AOL ユーザがインスタント メッセージングを通じてアプリケーションにアクセスできるようになります。

いいえ

N/A

AOLPassword

対応する AOL IM アカウント パスワードのカンマ区切りのリスト。

いいえ

N/A

ICQEnable

上のカンマ区切りのリストで指定した各ユーザ アカウントに対し、ICQ IM トランスポートを有効または無効にします (有効にするには、「true」に設定します。無効にするには、空のままにするか「false」に設定します)。

いいえ

N/A

ICQUsername

上の各ユーザ アカウントに対する、ICQ アカウント ID のカンマ区切りのリスト (ICQ が不要なアカウントではエントリを空のままにします)。これらの ID は ICQ ですでに登録されている必要があります。有効な ICQ アカウント情報を入力すると、ICQ ユーザがインスタント メッセージングを通じてアプリケーションにアクセスできるようになります。

いいえ

N/A

ICQPassword

対応する ICQ アカウント パスワードのカンマ区切りのリスト。

いいえ

N/A

RetryLimit

Jabber サーバから切断された場合にドライバが接続を再試行する回数。再試行回数を無制限にするには -1 を入力します。

いいえ

N/A

RetryInterval

接続を再試行する間隔 (秒単位)。

いいえ

N/A


11.4.1.5.7 クライアント API MessageInfo のサポート

これらのプロパティは、メッセージの配信に関連し、クライアント API を通じて指定されます。下の表は、これらのプロパティがプロトコルまたはドライバの実装で使用されるかどうかを示します。

表 11-14 クライアント API MessageInfo のサポート

名前 説明 サポート

Expiration

Expiration は、メッセージが期限切れになるまで存続する時間を示します。

False

Delay

Delay は、メッセージが送信されるまでに経過する必要のある時間を示します。

False


11.4.1.6 VoiceXML ドライバのコンフィグレーション

VoiceXML ドライバは、VoiceXML で作成されたメッセージを送信する Genesys VoiceGenie ゲートウェイの発信通話プロトコルをサポートしています。ゲートウェイでは、Text-To-Speech 処理を使用してメッセージを配信します。

11.4.1.6.1 VoiceXML ドライバの相互運用性

この節では、VoiceXML ドライバの相互運用性の機能について説明します。

VoiceXML ドライバは、VoiceXML over HTTP (VoiceGenie ゲートウェイ プロトコル) と互換性があります。

VoiceXML ドライバには、以下の機能があります。

  • VoiceXML コンテンツのみ

表 11-6 に示すゲートウェイのベンダとバージョンが検証されています。

表 11-15 VoiceXML ドライバのゲートウェイのベンダおよびバージョン

ベンダ バージョン

Genesys VoiceGenie

6.4.2


11.4.1.6.2 共通のプロパティ

これらの共通のドライバ プロパティは、発信メッセージをルーティングする際にエンジンによって使用されるこのドライバの機能を示しています。一部のプロパティはドライバ開発者によって設定され、通常は変更の必要はありません。ただし、ルーティングの動作を変更するために管理者が変更できるものもあります。SendingQueuesInfo などのプロパティは、高度な使用のために用意されており、高度なデプロイメント トポロジ以外での変更の必要はありません。これらのプロパティに関する完全な説明と使用可能な値については、DriverConfigPropertyNames の javadoc を参照してください。

表 11-16 共通の VoiceXML プロパティ

名前 説明 必須 デフォルト値

InstanceName

インスタンス名 (内部使用のみ)

はい

VoiceXML-Driver

Capability

メッセージの送受信の機能

はい

SEND

SupportedDeliveryTypes

サポートされている配信タイプ

はい

VOICE

SupportedContentTypes

サポートされているコンテンツ タイプ

はい

text/vxml、text/x-vxml

SupportedStatusTypes

サポートされているステータス タイプ

いいえ

DELIVERY_TO_GATEWAY_SUCCESS、DELIVERY_TO_GATEWAY_FAILURE

Cost

コスト

いいえ

N/A

Speed

速度

いいえ

N/A

SupportedCarriers

サポートされているキャリア

いいえ

N/A

Supported Protocols

サポートされているプロトコル

いいえ

N/A

SupportsCancel

メッセージのキャンセル操作をサポートします

いいえ

False

SupportsReplace

メッセージの置換操作をサポートします

いいえ

False

SupportsTracking

メッセージの追跡操作をサポートします

いいえ

False

SupportsStatusPolling

メッセージのステータス ポーリング操作をサポートします

いいえ

False

SenderAddresses

送信者のアドレス

いいえ

N/A

DefaultSenderAddress

デフォルトの送信者アドレス

いいえ

N/A

SendingQueuesInfo

ドライバ送信キューの情報

はい

OraSDPM/QueueConnectionFactory:OraSDPM/Queues/OraSDPMDriverDefSndQ1


11.4.1.6.3 VoiceXML カスタム プロパティ

VoiceXML ドライバには、以下のカスタム プロパティがあります。

表 11-17 カスタム VoiceXML プロパティ

名前 説明 必須 デフォルト値

VoiceXMLOutboundServletURI

VoiceXML/VoiceGenie ゲートウェイの URL。

はい

N/A

VoiceXMLOutboundServletUserName

VoiceXML ゲートウェイのユーザ名。

いいえ

N/A

VoiceXMLOutboundServletPassword

VoiceXML ゲートウェイのパスワード。

いいえ

N/A

VoiceXMLOutboundServletDNIS

受信者の ID 表示に表示される数。

いいえ

N/A

VoiceXMLReceiveURL

VoiceXML Gateway からの着信リクエストを処理するこのドライバのサーブレットの URL。フォーマットは http://<host>:<port>/usermessagingdriver-voicexml/receive です。 このプロパティが設定されていない場合、デフォルトの動作では、ローカル コンテナの HTTP リスン ホストおよびリスン ポートが使用されます。自動生成されたデフォルトの URL は、最初のドライバ インスタンスでのみ機能します。その他のインスタンスではコンテキスト ルートが異なるため、/sdpmessagingdriver-voicexml でコンテキスト ルートを適切に置き換えて、このプロパティをコンフィグレーションする必要があります。

いいえ

N/A


11.4.1.6.4 クライアント API MessageInfo のサポート

これらのプロパティは、メッセージの配信に関連し、クライアント API を通じて指定されます。下の表は、これらのプロパティがプロトコルまたはドライバの実装で使用されるかどうかを示します。

表 11-18 クライアント API MessageInfo のサポート

名前 説明 サポート

Expiration

Expiration は、メッセージが期限切れになるまで存続する時間を示します。

False

Delay

Delay は、メッセージが送信されるまでに経過する必要のある時間を示します。

False


11.4.1.7 Worklist ドライバのコンフィグレーション

Worklist ドライバを使用すると、すべてのソースからの通知を、ユーザの WebCenter Unified Worklist に統合される worklist タスクの形でユーザに送信できます。


注意 :

Worklist メッセージ タスクは、Worklist メッセージ ドライバがメッセージを送信する BPEL 接続を検索するようにコンフィグレーションされている WebCenter と、BPEL Worklist アプリケーションの両方からアクセスすることができます。これらのメッセージ ベースのタスクは、BPEL Worklist アプリケーションでも Worklist アイテムとして表示されます。

この統合は、Worklist チャネル (配信タイプ) をアプリケーションとエンド ユーザに公開することで実現します。 ユーザの Worklist チャネルを通じて送信されたメッセージは Worklist ドライバで処理されます。User Messaging Service API のセマンティクスは、IM や電子メールなどの既存のチャネルと同様です。このドライバでは、メッセージの送信のみが処理されます。ドライバ アプリケーション アーカイブ (EAR) は $ORACLE_HOME/communications/applications/sdpmessagingdriver-worklist.ear にあります。

11.4.1.7.1 Worklist ドライバのインストール

メッセージングの worklist 機能を有効にするには、$ORACLE_HOME/common/templates/applications/oracle.ums.driver.worklist_template_11.1.1.jar にある拡張テンプレートを使用して、WebLogic SOA ドメインを拡張する必要があります。 Oracle Fusion Middleware Configuration Wizard を使用して SOA ドメインを拡張するには、以下の手順を実行します。

  1. Oracle Fusion Middleware Configuration Wizard ($ORACLE_HOME/common/bin/config.sh または %ORACLE_HOME%\common\bin\config.cmd) を起動します。

  2. [既存の WebLogic ドメインの拡張] オプションを選択します。

  3. 必要な SOA ドメイン ディレクトリを選択します。

  4. [Extend my domain using an existing extension template] オプションを選択します。

  5. [参照] をクリックし、$ORACLE_HOME/common/templates/applications に移動します。

  6. oracle.ums.driver.worklist_template_11.1.1.jar を選択します。

  7. Oracle Fusion Middleware Configuration Wizard の残りの手順を完了し、SOA サーバを再起動します。


注意 :

SOA 管理対象サーバがリモート マシン上にある場合の特殊な考慮事項 : oracle.ums.driver.worklist_template_11.1.1.jar 拡張テンプレートには、$DOMAIN_HOME/soa/autodeploy にコピーされ、サーバの再起動時に SOA Infra ランタイムによって自動デプロイされる SOA 複合アプリケーション (sca_sdpmessagingsca-worklist-composite_rev1.0.jar) が含まれています。 ただし、SOA Infra ランタイムがリモート マシン上にあり、ドメインが -managed=true オプション (使用時の適切なオプション) を使用してパックされた場合は、このディレクトリがアーカイブに含まれません。 この結果、SOA 管理対象サーバの再起動時に複合アプリケーションがデプロイされません。

インストールを完了するには、AdminServer マシンにある $DOMAIN_HOME/soa/autodeploy のコンテンツを SOA 管理対象サーバがあるリモート マシンの対応する場所にコピーし、SOA 管理対象サーバを再起動します。 リモート マシンの $DOMAIN_HOME の下に、ディレクトリ構造 soa/autodeploy を作成する必要がある場合があります。


11.4.1.7.2 共通のプロパティ

これらの共通のドライバ プロパティは、発信メッセージをルーティングする際にエンジンによって使用されるこのドライバの機能を示しています。一部のプロパティはドライバ開発者によって設定され、通常は変更の必要はありません。ただし、ルーティングの動作を変更するために管理者が変更できるものもあります。SendingQueuesInfo などのプロパティは、高度な使用のために用意されており、高度なデプロイメント トポロジ以外での変更の必要はありません。 これらのプロパティに関する完全な説明と、使用可能な値については、DriverConfigPropertyNames の javadoc を参照してください。

表 11-19 共通の Worklist プロパティ

名前 説明 必須 デフォルト値

InstanceName

インスタンス名 (内部使用のみ)

はい

Worklist-Driver

Capability

メッセージの送受信の機能

はい

SEND

SupportedDeliveryTypes

サポートされている配信タイプ

はい

WORKLIST

SupportedContentTypes

サポートされているコンテンツ タイプ

はい

text/plain、text/html

SupportedStatusTypes

サポートされているステータス タイプ

いいえ

DELIVERY_TO_GATEWAY_SUCCESS、DELIVERY_TO_GATEWAY_FAILURE

Cost

コスト

いいえ

N/A

Speed

速度

いいえ

N/A

SupportedCarriers

サポートされているキャリア

いいえ

N/A

SupportedProtocols

サポートされているプロトコル

いいえ

N/A

SupportsCancel

メッセージのキャンセル操作をサポートします

いいえ

False

SupportsReplace

メッセージの置換操作をサポートします

いいえ

False

SupportsTracking

メッセージの追跡操作をサポートします

いいえ

False

SupportsStatusPolling

メッセージのステータス ポーリング操作をサポートします

いいえ

False

SenderAddresses

送信者のアドレス

いいえ

N/A

DefaultSenderAddress

デフォルトの送信者アドレス

いいえ

N/A

SendingQueuesInfo

ドライバ送信キューの情報

はい

OraSDPM/QueueConnectionFactory:OraSDPM/Queues/OraSDPMDriverDefSndQ1


11.4.1.7.3 カスタム プロパティ

以下のカスタム プロパティを使用できます。

表 11-20 カスタム Worklist プロパティ

名前 説明 必須 デフォルト値

BPELConnectionURL

接続先の BPEL サーバの URL。フォーマットは http://<bpel-host>:<bpel-port> です。 デフォルトの動作を変更しない限り、ローカル コンテナの HTTP 接続の URL が使用されます。




11.4.1.7.4 クライアント API MessageInfo のサポート

下の表は、クライアント API を通じて指定された以下のメッセージ配信関連のプロパティが、プロトコルまたはドライバの実装で使用されるかどうかを示します。

表 11-21 クライアント API MessageInfo のサポート

名前 説明 サポート

Expiration

Expiration は、メッセージが期限切れになるまで存続する時間を示します。

False

Delay

Delay は、メッセージが送信されるまでに経過する必要のある時間を示します。

False


11.4.1.8 プロキシ ドライバのコンフィグレーション

プロキシ ドライバは、イントラネットまたはインターネット上の任意の場所にホストされている Fusion Middleware Messaging サーバに対する Messaging Web Service クライアントとして機能します。メッセージの送受信、およびメッセージ配信ステータスの返却には、SOAP over HTTP (Parlay X Multimedia Web Service プロトコル) が使用されます。ParlayX Web Service によって、ある UMS インスタンスから別のインスタンスにメッセージが中継されます。これを使用して、イントラネット内の複数のインスタンスから、SMSC などの外部ゲートウェイや SMTP または IMAP メール サーバなどにコンフィグレーションされているすべてのプロトコル固有のドライバが存在する、終端のインスタンスへのトラフィックが中継されます。

11.4.1.8.1 共通のプロパティ

これらの共通のドライバ プロパティは、発信メッセージをルーティングする際にエンジンによって使用されるこのドライバの機能を示しています。一部のプロパティはドライバ開発者によって設定され、通常は変更の必要はありません。ただし、ルーティングの動作を変更するために管理者が変更できるものもあります。SendingQueuesInfo などのプロパティは、高度な使用のために用意されており、高度なデプロイメント トポロジ以外での変更の必要はありません。これらのプロパティに関する完全な説明と使用可能な値については、DriverConfigPropertyNames の javadoc を参照してください。

表 11-22 共通のプロキシ プロパティ

名前 説明 必須 デフォルト値

InstanceName

インスタンス名 (内部使用のみ)

はい

Proxy-Driver

Capability

メッセージの送受信の機能

はい

SEND

SupportedDeliveryTypes

サポートされている配信タイプ

はい

EMAIL、SMS、VOICE、IM、WORKLIST

SupportedContentTypes

サポートされているコンテンツ タイプ

はい

*


SupportedStatusTypes

サポートされているステータス タイプ

いいえ

DELIVERY_TO_GATEWAY_SUCCESS、DELIVERY_TO_GATEWAY_FAILURE

Cost

コスト

いいえ

N/A

Speed

速度

いいえ

N/A

SupportedCarriers

サポートされているキャリア

いいえ

N/A

Supported Protocols

サポートされているプロトコル

いいえ

N/A

SupportsCancel

メッセージのキャンセル操作をサポートします

いいえ

False

SupportsReplace

メッセージの置換操作をサポートします

いいえ

False

SupportsTracking

メッセージの追跡操作をサポートします

いいえ

False

SupportsStatusPolling

メッセージのステータス ポーリング操作をサポートします

いいえ

False

SenderAddresses

送信者のアドレス

いいえ

N/A

DefaultSenderAddress

デフォルトの送信者アドレス

いいえ

N/A

SendingQueuesInfo

ドライバ送信キューの情報

はい

OraSDPM/QueueConnectionFactory:OraSDPM/Queues/OraSDPMDriverDefSndQ1


11.4.1.8.2 プロキシのカスタム プロパティ

プロキシ ドライバには、以下のカスタム プロパティがあります。

表 11-23 カスタム プロキシ プロパティ

名前 説明 必須 デフォルト値

GatewayURL

ホストされている 11g UMS Web Service ゲートウェイへの URL。 URL のフォーマットは以下のとおりです。

http://<host>:<port>/sdpmessaging/parlayx/SendMessageService

はい

N/A

Username

メッセージング ゲートウェイのユーザ名。

いいえ

N/A

Password

ユーザ名のパスワード。

いいえ

N/A

Policies

プロキシ ドライバのリクエストにアタッチされる Oracle Web Services Manager WS-Security ポリシーのカンマ区切りのリスト。

いいえ

N/A


11.4.1.8.3 クライアント API MessageInfo のサポート

これらのプロパティは、メッセージの配信に関連し、クライアント API を通じて指定されます。下の表は、これらのプロパティがプロトコルまたはドライバの実装で使用されるかどうかを示します。

表 11-24 クライアント API MessageInfo のサポート

名前 説明 サポート

Expiration

Expiration は、メッセージが期限切れになるまで存続する時間を示します。

False

Delay

Delay は、メッセージが送信されるまでに経過する必要のある時間を示します。

False


11.5 User Messaging Service のセキュリティ

User Messaging Preferences ユーザ インタフェースおよび Parlay X Web Services は、セキュア ソケット レイヤ (SSL) を使用してトランスポート レベルで保護できます。デフォルトでは、すべてのデプロイされた Web サービスは保護されていません。プロダクション環境にデプロイされるサービスでは、Web サービス セキュリティを有効にする必要があります。

UMS では、UMS Web サービスを保護する Oracle Web Services Manager の WS-Security ポリシーの使用がサポートされています。Oracle Web Services Manager の詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Web サービスのセキュリティ』の「Using Oracle Web Service Security Policies」を参照してください。

Web サービスで推奨されるセキュリティ コンフィグレーションでは、Security Assertion Markup Language (SAML) トークンを使用して、Web サービス クライアントと UMS の間で ID の受け渡しを行います。SAML トークンを使用すると、Web サービス クライアントがユーザ名とパスワードを UMS に渡す代わりに、証明書の交換を通じてクライアントと UMS の間の信頼関係が確立されます。このようなキーストア コンフィグレーションが作成されると、Web サービス クライアントはユーザ ID のみを渡して、ユーザが適切に認証されていることを保証します。

UMS Web サービスで使用が推奨されるポリシーは、以下のとおりです。

11.5.1 通知時の Web サービス セキュリティ

各種の Web サービスには、クライアント側で実行される、対応する通知 Web サービス (MessageNotification、PresenceNotification) が含まれており、これらは該当するイベントが発生すると通知 (メッセージ配信ステータス、メッセージの受信、プレゼンス ステータスの変更) を受け取ります。この実装では、クライアントへの通知時に、デフォルトで Web サービス セキュリティ (WS-Security) が使用されません。つまり、サーバでは、クライアント側で実行される通知 Web サービスで WS-Security が使用されないことを想定し、通知を送信する際に自身の認証を試行しません。クライアント側で WS-Security を有効にすると、通知 SOAP リクエストに必要なヘッダが含まれていないため、サーバからの通知は失敗します。

11.5.2 UMS サービス セキュリティの有効化

UMS Web サービスのポリシーを有効にするには、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Web サービスのセキュリティ』の「Configuring Oracle WSM Security Policies in Administration Console」の手順に従って、ポリシー oracle/wss11_saml_token_with_message_protection_service_policy を選択します。保護する必要のあるサービスごとに、このコンフィグレーションを繰り返す必要があります。

11.5.3 クライアントのセキュリティの有効化

Web サービス クライアントのセキュリティはプログラムで有効にする必要があります。「Parlay X Messaging Client API and Client Proxy Packages」(『Oracle Fusion Middleware Developer's Guide for Oracle SOA Suite』を参照) に記述されたクライアント ライブラリを使用する場合は、クライアント オブジェクトの作成時に WS-Security ポリシー コンフィグレーションが提供されます。クライアントのコンストラクタは型 Map<String, Object> の引数を取ります。 SAML 認証を使用する場合は、通常、エンドポイント アドレスなどの他の必須プロパティのほかに、キーと値の組み合わせ (表 11-25) をコンフィグレーション マップに追加する必要があります。

表 11-25 クライアントのセキュリティ キー

キー 通常の値

oracle.sdp.parlayx.ParlayXConstants.POLICIES

String[]

oracle/wss11_saml_token_with_message_protection_client_policy

javax.xml.ws.BindingProvider.USERNAME_PROPERTY

String

<有効なユーザ名>

oracle.wsm.security.util.SecurityConstants.Config.KEYSTORE_RECIPIENT_ALIAS_PROPERTY

String

(省略可能) 対象となるサービスのキーストア エリアス。「クライアントのエリアス」を参照してください。


例 11-1 Web サービス クライアントのセキュリティ

import oracle.sdp.parlayx.presence.consumer.PresenceConsumerClient;
 
...
 
Map<String, Object> config = new HashMap<String, Object>();
config.put(javax.xml.ws.BindingProvider.ENDPOINT_ADDRESS_PROPERTY, ums_url);
config.put(oracle.sdp.parlayx.ParlayXConstants.POLICIES, new String[] {"oracle/wss11_saml_token_with_message_protection_client_policy"});
config.put(javax.xml.ws.BindingProvider.USERNAME_PROPERTY, "test.user1");
 
PresenceConsumerClient presenceClient = new PresenceConsumerClient(config);

11.5.4 キーストアのコンフィグレーション

推奨される WS-Security ポリシーを使用するには、OWSM に必要なパブリック キーおよびプライベート キー情報が含まれているキーストアをコンフィグレーションする必要があります。キーストアおよび該当する資格ストア エントリをコンフィグレーションする方法については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Web サービスのセキュリティ』の「Configuring the Credential Store Using WLST」を参照してください。

  • Web サービス クライアントと UMS サーバが同じドメイン内にある場合は、キーストアと資格ストアが共有されます。

  • Web サービス クライアントと UMS サーバが異なるドメイン内にある場合は、UMS のパブリック キーをクライアント ドメインのキーストアにインポートし、クライアント ドメインのパブリック キーを UMS のキーストアにインポートする必要があります。

11.5.5 クライアントのエリアス

ここで推奨される SAML ポリシーなどの特定の WS-Security ポリシーを使用する場合、クライアントではサーバのパブリック キーを使用して Web サービス リクエストを暗号化する必要があります。ただし、1 つのドメインにつきコンフィグレーションされているキーストアは通常 1 つのみです。このため、あるドメインの Web サービス クライアントが他の複数のドメイン内の Web サービスと通信するようなときは、OWSM で使用されるデフォルトのキーストア エントリをオーバーライドする必要がある場合があります。

たとえば、あるドメインに、UMS Web サービスに対する Web サービス クライアントであるアプリケーション「A」と、他のドメインの Web サービスに対する Web サービス クライアントであるアプリケーション「B」があるとします。この場合、A のリクエストは UMS ドメインのパブリック キーを使用して暗号化し、B のリクエストは他のドメインのパブリック キーを使用して暗号化する必要があります。これを行うには、OWSM で使用されるキーストア エリアスを各リクエストでオーバーライドします。

  • (たとえば) UMS パブリック キーにエリアス「ums_public_key」、他のパブリック キーにエリアス「other_public_key」を使用してインポートします。

  • UMS Web サービス クライアントを作成する場合に、受信者のキーストア エリアス パラメータを指定します。キーを oracle.wsm.security.util.SecurityConstants.Config.KEYSTORE_RECIPIENT_ALIAS_PROPERTY に設定し、値を「ums_public_key」に設定します (例 11-2 を参照)。

    例 11-2 クライアントのエリアス

    import oracle.sdp.parlayx.multimedia_messaging.send.SendMessageClient
     
    ...
     
    Map<String, Object> config = new HashMap<String, Object>();
    config.put(javax.xml.ws.BindingProvider.ENDPOINT_ADDRESS_PROPERTY, ums_url);
    config.put(oracle.sdp.parlayx.ParlayXConstants.POLICIES, new String[] {"oracle/wss11_saml_token_with_message_protection_client_policy"});
    config.put(javax.xml.ws.BindingProvider.USERNAME_PROPERTY, "test.user1");
    config.put(oracle.wsm.security.util.SecurityConstants.Config.KEYSTORE_RECIPIENT_ALIAS_PROPERTY, "ums_public_key")
    SendMessageClient sendClient = new SendMessageClient(config);
    
  • 他の Web サービス クライアントでも同様にキーストア エリアスをオーバーライドする必要がありますが、厳密なメカニズムは異なる場合があります。たとえば、JAX-WS クライアント スタブ ディレクトリを使用している場合は、オーバーライド プロパティを JAX-WS リクエスト コンテキストに追加できます。詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Web サービスのセキュリティ』の「Policy Configuration Overrides for the Web Service Client」を参照してください。

11.6 Oracle User Messaging Service のトラブルシューティング

User Messaging Service をデバッグする場合は、まずサーバ診断ログを確認します。ログには、不正な動作の詳細が記載された例外、エラー、または警告メッセージのほか、問題を緩和する方法が含まれている場合があります。以下の表は、User Messaging Service の一般的な問題をデバッグするための追加の方法について説明しています。

表 11-26 UMS のトラブルシューティング

症状 考えられる原因 解決策

SOA の BPEL または Human Workflow コンポーネントから通知が送信されません。

SOA ワークフロー通知のコンフィグレーションで通知モードが NONE に設定されています。

Oracle Fusion Middleware Control を使用して、通知モードの設定を EMAIL または ALL に変更します。

電子メール通知が送信されません。

UMS 電子メール ドライバの発信 (SMTP) メール サーバの設定が正しくありません。

Oracle Fusion Middleware Control を使用して、UMS 電子メール ドライバの以下の設定を確認してください。

  • OutgoingMailServer

  • OutgoingMailServerPort

注意 : 任意の電子メール クライアントで SMTP サーバへの接続にこれらの値を使用して、値を検証してください。


SMTP サーバで認証またはセキュアな接続が要求されています (TLS または SSL)。

Oracle Fusion Middleware Control を使用して、UMS 電子メール ドライバの以下の設定を確認してください。

  • OutgoingUsername

  • OutgoingPassword

  • OutgoingMailServerSecurity

「送信者アドレス = <address> に一致するドライバが見つからない」ことを示すエラー メッセージのため、通知が送信されません。

該当するチャネルの UMS ドライバが固有の SenderAddresses リストによってコンフィグレーションされているときに、アプリケーションから送信されたメッセージで、これと一致しない送信者アドレスが設定されています。

注意 : UMS サーバでは、発信メッセージの送信者アドレスが設定されている場合に、使用可能なドライバの SenderAddresses との照合を行い、一致するドライバを検索してメッセージの配信に使用します。ドライバに 1 つまたは複数の SenderAddresses が設定されている場合、UMS サーバでは、送信者アドレスがこれに一致するメッセージのみが送信されます。

  • Oracle Fusion Middleware Control を使用して、該当する UMS ドライバの以下の設定を確認してください。

    SenderAddresses

    注意 : SenderAddresses のフォーマットは <DeliveryType>:<Address> のカンマ区切りのリストです。

    次に例を示します。

    EMAIL:sender@example.com, EMAIL:sender@example2.com

  • このドライバで、このチャネル (配信タイプ) のすべての送信者アドレスの発信メッセージを処理する必要がある場合は、このプロパティを空のままにします。

  • 同一のチャネル (配信タイプ) に、コンフィグレーションが異なる複数のドライバ インスタンスがデプロイされている場合は、SenderAddresses を使用してドライバ インスタンスを区別します。 たとえば、一方のインスタンスに SenderAddresses の特定の値を設定して、送信者アドレスが一致する発信メッセージのみを処理するようにできます。これに対し、もう一方のインスタンスの SenderAddresses は空のままにして、送信者アドレスが指定されていないメッセージや、最初のドライバ インスタンスと一致しないアドレスを持つメッセージなどのすべての発信メッセージを処理できます。

  • SenderAddresses が間違った構文でコンフィグレーションされている場合は (<DeliveryType>: が足りないなど)、UMS サーバでドライバが選択される際に無視されます。

電子メール クライアントで受信される通知に整合性がありません。

UMS 電子メール ドライバの着信メール サーバ設定が、通知が送信される電子メール アカウントと同じアカウントを使用してコンフィグレーションされています。

同じアカウントに通知が送信されると、電子メール クライアントで表示される前に、UMS 電子メール ドライバが電子メールをダウンロードして処理します。

着信メール サーバ設定で専用の電子メール アカウントを使用してください。Oracle Fusion Middleware Control を使用して、UMS 電子メール ドライバの以下の設定を確認してください。

  • IncomingMailIDs

  • IncomingUserIDs

SOA Human Workflow の通知が送信されますが、アクション可能ではありません。

SOA ワークフロー通知プロパティで、アクション可能な電子メール アドレスがコンフィグレーションされていません。

UMS 電子メール ドライバにコンフィグレーションされた電子メール アカウントのアドレスを使用して、SOA ワークフロー通知プロパティでアクション可能な電子メール アドレスを設定してください。


Human Workflow タスクがアクション可能な通知を送信するように設定されていません。

JDeveloper で Human Workflow タスクの actionable 属性を設定し、SOA 複合アプリケーションを再デプロイしてください。

SOA Human Workflow のアクション可能な通知が送信されますが、応答した後にアクションが実行されません。

UMS 電子メール ドライバの着信メール サーバ設定が正しくありません。

Oracle Fusion Middleware Control を使用して、UMS 電子メール ドライバの以下の設定を確認してください。

  • MailAccessProtocol (大文字の IMAP または POP3)

  • ReceiveFolder

  • IncomingMailServer

  • IncomingMailServerPort

  • IncomingMailServerSSL

  • IncomingMailServerSSL

  • IncomingUserIDs

  • IncomingUserPasswords

  • ImapAuthPlainDisable

注意 : 任意の電子メール クライアントで IMAP または POP3 サーバへの接続にこれらの値を使用して、値を検証してください。


メール アクセス プロトコルが正しくありません。

Oracle Fusion Middleware Control を使用して、UMS 電子メール ドライバの以下の設定を確認してください。

  • MailAccessProtocol (大文字の IMAP または POP3)


電子メール サーバで SSL が有効にされています。

Oracle Fusion Middleware Control を使用して、UMS 電子メール ドライバの以下の設定を確認してください。

  • IncomingMailServerSS


受信フォルダ名が正しくありません。

Oracle Fusion Middleware Control を使用して、UMS 電子メール ドライバの以下の設定を確認してください。

  • ReceiveFolder

注意 : 一部の電子メール サーバでは、値 INBOX に inbox または Inbox が予期される場合があります (つまり、大文字と小文字が区別されます)。使用する電子メール サーバに基づいて、適切な値を使用してください。


通知を受信するデフォルト以外の電子メール クライアントがコンフィグレーションされています。ユーザが承認のリンクをクリックすると、デフォルトのメール クライアントのページが開き、異なるメール サーバに電子メールが送信される場合があります。

アクション可能な通知を受信するデフォルトの電子メール クライアントをコンフィグレーションしてください。

SOA BPEL User Notification または Human Workflow の通知が正しい配信タイプ (電子メール、SMS など) に送信されますが、アドレスが間違っています。

BPEL User Notification または Human Workflow 通知の使用例で使用するため、自己プロビジョニングされたメッセージング チャネルが User Messaging Preferences でユーザによって作成されています。

注意 : User Messaging Preferences の UI では、エンド ユーザがさまざまな使用例で使用する独自のメッセージング チャネルを作成できますが、BPEL User Notification および Human Workflow ではこれらが使用されません。

BPEL User Notification または Human Workflow の使用例では、自己プロビジョニングされたメッセージング チャネルを使用しないでください (つまり、これらの使用例では、デフォルトのチャネルとして設定したり、メッセージ フィルタ内で使用することは避けてください)。BPEL User Notification および Human Workflow では、User Messaging Preferences を配信タイプの設定にのみ使用し、実際のアドレスは ID 管理システムのユーザ プロファイルから取得します。

注意 : ID 管理システムのユーザ プロファイルからのアドレスは、Business EmailBusiness MobileBusiness PhoneInstant Messaging などの事前定義されたチャネル名を使用することで、User Messaging Preferences を通じて使用できます。BPEL User Notification および Human Workflow の使用例では、これらの事前定義されたメッセージング チャネルを使用してください。