Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド 11g リリース1(10.3.5) B60986-03 |
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この節では以下のトピックを説明します。
グラフィカル・モード・インストールでの製品インストールが完了すると、デフォルトでは、QuickStartアプリケーションが自動的に起動されます。インストール・プロセスの完了後にQuickStartが自動的に起動しないようにする場合、インストール完了画面の「Quickstartの実行」チェックボックスの選択を解除します。コンソール・モード・インストールまたはサイレント・モード・インストールでは、QuickStartは自動的に起動されません。
QuickStartは、初めてのユーザーがWebLogic Serverを評価、習得、および使用できるよう設計されています。
たとえば、WebLogic ServerのQuickStartアプリケーションでは、次のタスクに簡単にアクセスできます。
WebLogic Serverの開始
WebLogic Serverサンプル・ドメインの開始
WebLogicドメインの現行のバージョンへのアップグレード
オンライン・ドキュメントへのアクセス
インストール後に、次の手順でQuickStartを起動できます。
Windowsシステムの場合、「スタート」 > 「プログラム」 > 「Oracle WebLogic」 > 「QuickStart」を選択します。
UNIXシステムの場合:
対象のUNIXシステムにログインします。
インストールの/common/bin
サブディレクトリに移動します。例:
cd /
MW_HOME
/wlserver_10.3/common/quickstart
次のコマンドを入力します。
sh quickstart.sh
次に示すように、コマンドを実行することで、使用しているJDKバージョンを確認することができます。
コマンド・プロンプト・ウィンドウを開き、該当するディレクトリに移動します。
Windowsシステム:
WL_HOME
\server\bin
UNIXシステム:
WL_HOME
/server/bin
プロンプトに次のコマンドを入力し、環境が正しく設定されていることを確認します。
Windows:
setWLSenv.cmd
UNIX:
. ./setWLSenv.sh
プロンプトに次のコマンドを入力します。
java -version
JRockitを使用している場合、出力にJRockit(R)
と表示されます。
WebLogic Serverをインストールした後、WebLogicドメインを作成できます。WebLogicドメインを作成する方法はいくつかあります:
Fusion Middleware構成ウィザードを使用し、1つまたは複数のドメイン・テンプレートを使用してドメインを作成します。
SOAやWebCenterなど他のFusion Middleware製品をインストールする場合、この方法をお薦めします。たとえば、SOA製品のインストールを完了すると、その中には管理サーバー、管理対象サーバー、クラスタおよびJDBCリソースなどの必要なドメイン・リソースを含むSOA向けWebLogicドメインの作成を容易にするドメイン・テンプレートが含まれます。
他のFusion Middleware製品をインストールしていない場合、次のフォルダにある開始用ドメイン・テンプレートwls_starter.jar
を使用して新規ドメインを作成できます。
WL_HOME
\common\templates\domains
wls_starter.jar
テンプレートには、デフォルトのドメイン構成設定と、初めて使用するときに役立つ「ようこそ」ページを表示するアプリケーションが含まれています。
既存のドメイン・テンプレートを使用してWebLogicドメインを作成する方法については、『構成ウィザードを使用したドメインの作成』のWebLogicドメインの作成に関する項を参照してください。
WebLogic Scripting Toolを使用して、ドメインを作成します。『Oracle WebLogic Scripting Tool』のWebLogicドメインのオフライン作成に関する項を参照してください。
unpack
コマンドを使用してドメインを作成します。このコマンドにより、現在のインストールと互換性のあるテンプレートを使用して、コマンドラインからWebLogicドメインを作成できます。『PackおよびUnpackコマンドによるテンプレートとドメインの作成』のunpackコマンドに関する項を参照してください。
注意: unpack を使用して既存のドメインを拡張することはできません。 |
WindowsマシンにWebLogic Serverを最初にインストールしたときにノード・マネージャのWindowsサービスをインストールしなかった場合、次の手順に従ってインストールできます。
管理者権限でマシンにログインします。
DOSコマンド・プロンプトを開きます。
WL_HOME
\server\bin
ディレクトリに移動します。WL_HOME
はWebLogic Serverのホーム・ディレクトリです(デフォルトでは、C:\Oracle\Middleware\wlserver_10.3
)。
次のコマンドを入力します。
installNodeMgrSvc.cmd
数秒後に、次のメッセージが表示されます。
Oracle WebLogic NodeManager (C_Oracle_Middleware_wlserver_10.3) installed.
サービスはデフォルトのノード・マネージャ・リスニング・ポート(5556
)を使用してインストールされます。このリスニング・ポートが使用中の場合、プログラムから別のリスニング・ポートの入力を要求されます。
注意: ノード・マネージャのWindows サービスがすでにインストールされている場合、次のメッセージが表示されます。CreateService failed - The specified service already exists. |
ノード・マネージャのWindowsサービスをアンインストールするには、次の手順に従います:
管理者権限でマシンにログインします。
DOSコマンド・プロンプトを開きます。
WL_HOME
\server\bin
ディレクトリに移動します。WL_HOME
はWebLogic Serverのホーム・ディレクトリです(デフォルトでは、C:\Oracle\Middleware\wlserver_10.3
)。
次のコマンドを入力します。
uninstallNodeMgrSvc.cmd
数秒後に、次のメッセージが表示されます。
Oracle WebLogic NodeManager (C_Oracle_Middleware_wlserver_10.3) removed.
Windowsシステムにソフトウェアをインストールすると、スタート・メニューにショートカット・エントリが自動的に作成されます。
注意: 管理者権限でインストールを行うと、「All Users」の「スタート」メニュー・フォルダまたはローカル・ユーザーの「スタート」メニュー・フォルダに、ショートカット・エントリを作成できます。詳細は、「管理者権限」を参照してください。 |
「スタート」 > 「プログラム」 > 「Oracle WebLogic」メニューのオプションは、インストールしたコンポーネントによって異なります。
WebLogic Server 11gR1: デフォルトのWebLogicドメイン、サンプル、ツールおよびオンライン・ドキュメントを起動するためのショートカットを含みます。
WebLogic Serverドメインを使用すると、事前に作成されたWebLogic Serverコード・サンプルの実行およびJava EEアプリケーションのデプロイが可能になり、JSPまたはHTMLページへのデータの転送が迅速にできるようになります。このドメインで、開発中のアプリケーションをテストすることもできます。
Serverサンプルをインストールした場合、Examplesフォルダには、サンプル・サーバーの起動と停止用のショートカットと、WebLogic Serverコード・サンプル・ドキュメントを起動するためのショートカットが含まれます。
Toolsフォルダには、WebLogic Serverツール(構成ウィザード、ドメイン・テンプレート・ビルダー、ドメイン・アップグレード・ウィザード、ノード・マネージャおよびWebLogic Scripting Tool)を起動するためのショートカットが含まれています。
「オンライン・ドキュメント」: オンライン・ドキュメントへのリンクが提供されています。
QuickStart: 初めてのユーザーがソフトウェアを評価、習得、および使用できるように設計されているQuickStartアプルケーションを起動します。
Smart Update: My Oracle Supportからダウンロードしたパッチをインストールするために使用できるSmart Updateプログラムを起動します。
Uninstall Oracle WebLogic: アンインストール・プログラムを起動します。詳細は、第7章「ソフトウェアのアンインストール」を参照してください。
注意: ドメインを作成した後、ドメイン・ディレクトリが格納されているディレクトリの名前も「Oracle WebLogic」メニューに表示されます。デフォルトはuser_projects です。このメニュー・エントリにより、指定したドメインに対して管理サーバーを起動および停止したり、管理コンソールを起動することができます。 |
WebLogic Serverインストールのバージョンをアップグレードする場合(たとえば、9.xリリースから10.xリリース)、『Oracle WebLogic Serverアップグレード・ガイド』を参照してください。このドキュメントでは、アプリケーション、それらがデプロイされているWebLogicドメイン、ドメインに関連付けられているすべてのアプリケーション・データなど、WebLogic Server環境全体をアップグレードする方法について説明しています。データベース・サーバー、ファイアウォール、ロード・バランサ、LDAPサーバーなどの外部リソースが含まれる場合もあります。
Oracle Smart Updateは、ミドルウェア・ホーム・ディレクトリ(utils/bsu
)に自動的にインストールされるスタンドアロンのJavaアプリケーションです。Smart Updateを使用してインストールされているWebLogic Serverに簡単にパッチを適用することができます。サポートによってインストール済のバージョンのWebLogic Serverに使用可能なパッチが作成されるとき、My Oracle Supportからパッチをダウンロードしてから、Oracle Smart Updateを使用してパッチをインストールに適用します。Smart Updateでは、適用可能なすべての更新が管理されます。また、様々なパッチやその他のメンテナンス更新を環境に適用して管理する方法を柔軟にカスタマイズできます。Smart Updateの使用方法については、『Oracle Smart Updateパッチおよびメンテナンス・パックのインストール』を参照してください。
注意: WebLogic Server 10.3.4の時点では、Smart Updateを使用してWebLogic Serverパッチ・セット・リリースをダウンロードおよびインストールできません。 |
アップグレード・インストーラを使用して、現在使用可能なすべてのパッチをインストールすることもできます。WebLogic Serverアップグレード・インストーラを使用してLinuxまたはUNIXオペレーティング・システム上で既存のWebLogic Serverインストールをアップグレードするとき、最初のWebLogic Serverインストールの実行に使用したものと同一のユーザーIDを使用して、アップグレード・インストーラを実行する必要があります。詳細は、「インストーラのタイプ」および「My Oracle Supportからのアップグレード・インストーラのダウンロード」を参照してください。
注意: WebLogic Server環境にインストールされている他のFusion Middleware 11g リリース1製品(SOAまたはWebCenter)のパッチをインストールする必要がある場合、WebLogic ServerパッチのインストールまたはWebLogic Serverインストールの更新を行う前に、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』を参照してください。 |
JRockit SDKを使用する場合、アップグレード・パッチのインストール、またはアップグレード・インストーラの実行後に、JRockit SDKの最新の製品版を使用するよう、ドメインをアップグレードすることをお薦めします。アップグレード・パッチまたはアップグレード・インストーラで最新版のJRockit SDKがインストールされても、ドメインはそれを使用できるように自動的に構成されないためです。
JRockit SDKの最新の製品版を使用できるようドメインを構成するには、次のファイルを修正します。
Windowsの場合:
MW_HOME
\
domain_location
\domains\
domain_name
\bin\setDomainEnv.cmd
UNIXの場合:
MW_HOME
/
domain_location
/domains/
domain_name
/bin/setDomainEnv.sh
出現するJRockitの既存バージョンをすべてJRockit SDKの最新の製品バージョンに置換します。
たとえば、WebLogic Server 10.3.2からWebLogic Server 10.3.3へアップグレードする場合、次を置換します。
jrockit_160_14_R27.6.5-32
置換後
jrockit_160_20_D1.0.1-2119
WebLogic Serverバージョンのために使用するJRockit SDKのバージョン番号を特定するには、MW_HOME
内のJRockitディレクトリ名を参照します。使用する番号はディレクトリ名と同じです。