この章では、Oracle Service Busの10gから11gへのアップグレード・プロセスの概要を示します。
この章では、次の項について説明します。
注意: Oracle Service Busドメインのインプレース・アップグレードはサポートされていません。 |
Oracle Service Busのアップグレードを開始する前に、次の事項を確認してください。
『Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド』のアップグレード・コンセプトの確認
アップグレードの開始点
図1-1は、Oracle Service Busのアップロード・プロセスを示しています。このチャートで、既存の環境で実行する必要のある手順を確認してください。
表1-1で、図1-1に示すアップグレード・プロセス・フロー・チャートの各手順について説明します。各手順の詳細情報の入手先も示します。
表1-1 Oracle Service Bus 11gアップグレード・プロセスの手順
手順 | 説明 | 詳細情報 |
---|---|---|
『Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド』のアップグレード・コンセプトの確認 |
『Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド』では、Oracle Fusion Middleware環境のアップグレード方法の概要を示します。 互換性に関する情報やミドルウェア・コンポーネントをサポートするデータベースのアップグレード手順が説明されています。 |
『Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド』 |
アップグレードの開始点の理解 |
アップグレードをプランニングする前に、Oracle Service Busアップグレードでサポートされている開始点について理解しておく必要があります。 |
2.2項「Oracle Service Busアップグレードの開始点」 |
前提条件 |
アップグレードを開始する前に、必要な前提条件を満たす必要があります。 |
2.3項「Oracle Service Bus 11g リリース1(11.1.1.4.0)にアップグレードするための前提条件」 |
Oracle Service Bus構成JARファイルのエクスポート |
既存のドメインから構成JARファイルをエクスポートします。 |
2.4項「タスク1: 既存ドメインからの構成のエクスポート」 |
既存ドメインからのセキュリティ構成のエクスポート |
既存のドメインからセキュリティ構成をエクスポートします。 |
|
Oracle Service Bus 11gのインストールおよび構成 |
Oracle Service Bus 11g リリース1(11.1.1.4.0)のインスタンスをインストールして構成します。 インストールおよび構成の完了後、管理サーバーと管理対象サーバーを起動します。 |
2.6項「タスク3: Oracle Service Bus 11g リリース1(11.1.1.4.0)のインストールおよび構成」 |
Oracle WebLogic Serverセキュリティの構成 |
新しい11g R1ドメインで、Oracle WebLogicセキュリティ・フレームワークを構成します。 |
2.7項「タスク4: Oracle WebLogic Serverセキュリティの構成」 |
Oracle WebLogic Serverオブジェクトの再作成 |
新しいOracle Service Busドメインで、エクスポートできなかったOracle WebLogic Serverオブジェクトを再作成します(接続ファクトリ、キュー、トピックなどのJMSリソース)。 |
2.8項「タスク5: 他のOracle WebLogic Serverオブジェクトの再作成」 |
Oracle WebLogic Serverセキュリティの構成とその他のOracle WebLogic Serverオブジェクトの再作成 |
セキュリティ構成をOracle Service Bus 11g R1ドメインにインポートします。 |
2.9項「タスク6: セキュリティ・データおよびポリシーのOracle Service Bus 11g リリース1(11.1.1.4.0)へのインポート」 |
Oracle Service Bus構成JARファイルのインポート |
JARファイルをOracle Service Bus 11g R1ドメインにインポートします。 |
2.10項「タスク7: 構成JARファイルのOracle Service Bus 11g リリース1(11.1.1.4.0)へのインポート」 |
アップグレード後に必要な手動作業の実行 |
アップグレード・プロセスでは、一部のアップグレード手順は自動化されています。しかし、多くの場合、手動による作業を追加で行う必要があります。 |
2.11項「タスク8: 必要とされるOracle Service Busアップグレード後作業の実行」 |
既存のOracle Service Bus 11g リリース1(11.1.1.3.0)がインストールされている場合は、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』に指定されているパッチセット・インストーラを使用して、Oracle Service Bus 11g リリース1(11.1.1.3.0)からOracle Service Bus 11g リリース1(11.1.1.4.0)へのパッチを適用する必要があります。
また、11.1.1.3.0から11.1.1.4.0へのドメイン移行など、パッチ適用後の手順を実行します。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』のOracle Fusion Middlewareコンポーネントの移行後の構成に関する項を参照してください。
表1-2で、Oracle Service Bus 11g リリース1(11.1.1.3.0)からOracle Service Bus 11g リリース1(11.1.1.4.0)へのパッチを適用するタスクを説明します。表には、各タスクの詳細が記載されている場所に関する情報も示します。
表1-2 タスクのロードマップ
タスク | 詳細情報 |
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タスク1: Oracle WebLogic Server 10.3.3からOracle WebLogic Server 10.3.4へのパッチを適用します。 |
『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』のOracle WebLogic Serverのパッチの適用に関する項を参照 |
タスク2: Oracle Service Bus 11.1.1.4.0パッチ・セット・インストーラを実行して既存のOracle Service Bus 11g リリース1(11.1.1.3.0)のインストールにパッチを適用します。 |
『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』のパッチ・セット・インストーラのダウンロードと起動およびパッチ・セット・インストーラの説明に関する項を参照 |
タスク3: Oracle Service Bus 11.1.1.4.0にパッチを適用した後で、既存のOracle Service Bus 11g リリース1(11.1.1.3.0)ドメイン構成からOracle Service Bus 11g リリース1(11.1.1.4.0)にアップグレードします。 |
『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』のOracle Service Bus 11g リリース1(11.1.1.3.0)ドメイン構成からOracle Service Bus 11g リリース1(11.1.1.4.0)へのアップグレードに関する項 |
MS-SQL Serverデータベース・ユーザーの場合: |
詳細は、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』を参照 |