レポート・モジュールを使用するには、まず、プロキシ・サービスを作成し、作成したプロキシ・サービスのメッセージ・フローにレポート・アクションを追加する必要があります。22.1項「メッセージ・フローでのアクションの追加と編集」および22.27項「レポート・アクションの追加」を参照してください。『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』の「レポート」も参照してください。
メッセージ・レポートのサマリー・ページを使用して、表28-2に示すレポート・メッセージの情報を表示します。このページには最大で100件のメッセージを表示できます。
リストに表示される項目の数を制限する、または特定のメッセージを検索するには:
「開く」アイコンをクリックして追加の検索フィルタを表示します。複数の検索条件を指定すると、すべての条件を満たす結果のみが返されます。
フィルタ・パラメータを設定するには、表28-1に示す手順のいずれか1つ以上を実行します。
表28-1 メッセージのフィルタ・パラメータ
内容 | 手順 |
---|---|
時間パラメータでのフィルタ |
期間を設定します。
または、直近のメッセージを検索するパラメータを選択することもできます。
注意: デフォルトでは、最近30分間のメッセージ・レポートが表示さます。 |
サービス名でのフィルタ |
「インバウンド・サービス名」フィールドにサービス名を入力します。 |
エラー・コードでのフィルタ |
「エラー・コード」フィールドに、エラー・コードを入力します。 |
レポート・インデックスでのフィルタ |
「レポート・インデックス」フィールドにレポート・インデックスを入力します。これらは、このプロキシ・サービスのレポート・アクションを構成する際に定義したキー値ペアです。この検索は、文字列検索です。 |
サービス名、エラー・コード、およびレポート・インデックス・フィールドの検索では、ワイルドカード文字を使用できます。
アスタリスク(*)を入力すると、すべてのメッセージが返ります。たとえば、エラー・コード・フィールドに*を入力すると、エラー・コードを持つメッセージも、エラー・コードを持たないメッセージも表示されます。
「エラー・コード」フィールドに対してのみ、厳密な検索条件を適用できます。たとえば、BEA12345というエラー・コードを持つメッセージを検索する場合、「*」、「BE*」、または「BEA12345」と入力できます。
「検索」をクリックします。設定したフィルタ・パラメータに該当するメッセージが表示されます。メッセージをフィルタする場合に表示できる最大メッセージ数は1000です。
「すべて表示」をクリックすると、検索フィルタが削除され、メッセージがすべて表示されます。
以下の方法でもメッセージを検索できます。
メッセージ・リストを再ソートします。下線付きの列名をクリックします。昇順および降順の矢印はソート順を示します。この列名をクリックしてソート順を変更します。
ページをスクロールします。表の上下にあるページ・コントロールを使用します。ページを移動するには、ページ番号を選択するか、次のページ、前のページ、最初のページ、または最後のページに移動する矢印ボタンを使用します。
表28-2 メッセージ(レポート)のサマリーの詳細
プロパティ | 説明 |
---|---|
レポート・インデックス |
「メッセージの詳細を表示」ページへのリンク。28.2項「メッセージの詳細の表示」を参照してください。 レポート・インデックスは、メッセージ・コンテキスト変数からキー識別子を抽出する場合に使用するキー値ペアです。キーはメッセージをフィルタする場合に便利です。キー値ペアを追加するには、レポート・アクションを使用します。22.1項「メッセージ・フローでのアクションの追加と編集」を参照してください。 |
DBタイムスタンプ |
メッセージがデータベースに追加された日時。 |
インバウンド・サービス |
メッセージに関連付けられているインバウンド・サービス。このサービスは「プロキシ・サービスの表示 - 構成の詳細」ページへのリンクです。20.5項「プロキシ・サービス構成の編集」を参照してください。 |
エラー・コード |
このメッセージに関連付けられているエラー・コード(ある場合)。 エラーの生成アクションを構成する場合、エラー・コードを指定します。『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』の「メッセージ・フローでのエラー処理」および24.2項「プロキシ・サービス・エラー・ハンドラの追加」を参照してください。 |
関連項目
『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』の「メッセージ・レポートを有効にする方法」も参照してください。
このページは、特定のメッセージの詳細を表示するために使用します。
メッセージを検索します。28.1項「レポート・メッセージの表示」を参照してください。
レポート・インデックスをクリックします。「メッセージの詳細を表示」ページに、表28-3に示す全般的な構成情報が表示されます。
表28-3 メッセージの構成パラメータ
プロパティ | 説明 |
---|---|
メッセージID |
このメッセージのユニークなID。 |
データベース・タイムスタンプ |
このメッセージがデータベースに登録された日時。 |
ロギングの時刻 |
このメッセージのログが記録された日時。 |
サーバー名 |
このメッセージが生成されたサーバーの名前。 |
状態 |
このメッセージが生成されたパイプラインの状態。 REQUEST - レポート・アクションがリクエスト・パイプラインで実行されることを示します。 RESPONSE - レポート・アクションがレスポンス・パイプラインで実行されることを示します。 ERROR - アクションがサービス・レベルのエラー・ハンドラで実行中です。 |
ノード名 |
このメッセージが生成されたパイプラインのノード名。 |
パイプライン名 |
このメッセージが生成されたパイプラインの名前。 |
ステージ名 |
このメッセージが生成されたステージの名前。 |
ページに、表28-4に示すインバウンド・サービスの情報が表示されます。
表28-4 インバウンド・サービスの詳細
プロパティ | 説明 |
---|---|
名前 |
このメッセージに関連付けられているインバウンド・プロキシ・サービス。これは「プロキシ・サービスの表示 - 構成の詳細」ページへのリンクです。20.5項「プロキシ・サービス構成の編集」を参照してください。 |
URI |
プロキシ・サービスに関連付けられているURI。 |
操作 |
このメッセージに関連付けられているインバウンド操作。 |
ページに、表28-5に示すアウトバウンド・サービスの情報が表示されます。
表28-5 アウトバウンド・サービスの詳細
プロパティ | 説明 |
---|---|
名前 |
このメッセージに関連付けられているアウトバウンド・ビジネス・サービス。これは「ビジネス・サービスの表示 - 構成の詳細」ページへのリンクです。19.5項「ビジネス・サービス構成の編集」を参照してください。 |
URI |
アウトバウンド・ビジネス・サービスのエンド・ポイントのURI。 |
操作 |
アウトバウンド・サービスで呼び出される操作の名前。 |
ページに、表28-6に示すレポート・インデックスの情報が表示されます。
表28-6 レポート・インデックスの詳細
プロパティ | 説明 |
---|---|
レポート・インデックス・テキスト |
レポート・インデックスは、メッセージ・コンテキスト変数からキー識別子を抽出する場合に使用するキー値ペアです。キーはメッセージをフィルタする場合に便利です。キー値ペアを追加するには、レポート・アクションを使用します。22.1項「メッセージ・フローでのアクションの追加と編集」を参照してください。 |
ページに、表28-7に示すフォルト情報が表示されます。
表28-7 エラー情報の詳細
プロパティ | 説明 |
---|---|
エラー・コード |
このメッセージに関連付けられているエラー・コード(ある場合)。 エラーの生成アクションを構成する場合、エラー・コードを指定します。『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』の「メッセージ・フローでのエラー処理」および24.2項「プロキシ・サービス・エラー・ハンドラの追加」を参照してください。 |
理由 |
エラー・コードの理由。 |
詳細 |
エラー・コードに関連付けられているエラーの詳細。このような詳細情報(存在する場合)は通常、特定のエラーが発生した場所のスタック・トレースであり、データベースのサイズ制限に合わせて切り捨てられる場合があります。上限は2,048文字です。 |
ページに、表28-8に示すレポート本文の情報が表示されます。
表28-8 レポート本文の詳細
プロパティ | 説明 |
---|---|
レポート本文テキスト |
このリンクをクリックすると、別のブラウザが開き、レポート本文の詳細が表示されます。レポートの本文テキストは、レポート・アクションで式を使用して取り込みます。レポート・アクションの手順については、22.1項「メッセージ・フローでのアクションの追加と編集」を参照してください。 |
特定のメッセージの詳細の確認を終えたら、「OK」をクリックします。
このページは、選択されたメッセージをレポート・データストアからパージするために使用します。
メッセージのパージはバックグラウンドで行われるので、パージが行われている間にメッセージ・レポートのサマリー・ページがロックされることはありません。このため、完了するまでに時間のかかるパージも行うことができます。所要時間はパージする必要のあるメッセージ数によって変わります。ただし、レポート・メッセージのフィルタを行うと、パージ・プロセスが遅くなります。一部のデータのパージが完了していないために、メッセージ・レポートのサマリー・ページに誤ったデータが表示されることがあります。
メッセージのパージは、プロジェクトの設計段階とテスト段階で役立つ機能です。ただし、プロダクション環境では、データベース内のデータの管理(パージを含む)は、データベース管理者がデータベース管理ツールを使用して行うことをお薦めします。
「操作」→「メッセージのパージ」を選択します。
表28-9のいずれかの手順を実行します。
表28-9 メッセージのパージ・オプション
内容 | 手順 |
---|---|
すべてのメッセージのパージ |
|
特定期間に該当するメッセージのパージ |
|
関連項目
メッセージのパージの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』の「レポート」を参照してください。