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Oracle® Complex Event Processing開発者ガイド
11g リリース1 (11.1.1.4.0) for Eclipse
B61654-02
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27 パフォーマンス・チューニング

この章では、次の項などで、Oracle CEPサーバーおよびアプリケーションのパフォーマンスを向上するための技術について説明します。

27.1 EPNパフォーマンスのチューニング

EPNを作成する場合は、次のパフォーマンス・チューニング・オプションを検討します。

詳細は、第9章「チャネルの構成」を参照してください。

27.1.1 イベント・パーティショナ・チャネル

イベント・パーティショナ・チャネルを構成すると、スケーラビリティを向上させることができます。イベント・パーティショナを使用するようにチャネルを構成した場合、受信イベントが到着するたびにチャネルはリスナーを選択し、各リスナーに各イベントをブロードキャストするのではなく、そのリスナーにイベントをディスパッチし、チャネルのイベントをその出力イベント・シンク全体でパーティション化します。

詳細は、22.2.1項「EventPartitioner」を参照してください。

27.1.2 チャネルのバッチ処理

デフォルトでは、チャネルはイベントの到着時に処理します。このかわりに、wlevs:channel属性batchingtrueに設定すると、タイムスタンプが同じイベントをまとめてバッチ処理するようチャネルを構成することができます。

詳細は、9.1.6項「バッチ処理チャネル」を参照してください。

27.1.3 ActiveActiveGroupBeanを使用したスケーラビリティ

com.oracle.cep.cluster.hagroups.ActiveActiveGroupBeanを使用して、ActiveActiveGroupBeanで作成された通知グループによって、Oracle CEPアプリケーションの受信JMSストリームをパーティション化できます。

詳細は、22.2.2項「ActiveActiveGroupBean」を参照してください。

27.2高可用性パフォーマンスのチューニング

マルチサーバー・ドメインにデプロイするために高可用性アプリケーションを作成するときは、次のパフォーマンス・チューニング・オプションを考慮します。

詳細は、20.3項「高可用性用Oracle CEPアプリケーションの設計」を参照してください。

27.2.1 ホスト構成

リカバリ時間に関係なく、高可用性のみを必要としている場合、小規模であまり装備されていないホストをセカンダリとして使用できます。ただし、高可用性パフォーマンスを最大限にするために、マルチサーバー・ドメイン内のすべてのホストは同じ、つまり、番号とプロセッサ・タイプが同じ、メモリー・サイズ、番号とディスク領域が同じであることを確認します。

27.2.2 高可用性入力アダプタおよびサービス品質

Oracle CEP高可用性入力アダプタはすべての高可用性サービス品質オプションに適用できます。ただし、高可用性入力アダプタはパフォーマンスのオーバーヘッドを増加するため、一部の高可用性サービス品質オプション(20.2.1項「シンプル・フェイルオーバー」および20.2.2項「バッファリングを使用するシンプル・フェイルオーバー」など)には適しません。

イベントからアプリケーション時間を使用している場合、入力アダプタを使用する必要はありません。パフォーマンスの観点からみた場合、通常はイベントからのアプリケーション時間を使用することをお薦めします。

27.2.3 高可用性入力アダプタの構成

プライマリ・サーバーがイベント・メッセージをブロードキャストするために要する時間とセカンダリ・サーバーがこれらのメッセージを処理するために要する時間を短縮するには、batch-sizeを増加することを考慮します。

プライマリ・サーバーが多数のイベントがあるイベント・メッセージをブロードキャストする前に失敗した場合、batch-sizeを増加すると、重複イベントとイベントのミスの可能性が増加します。

詳細は、表21-3「高可用性入力アダプタ用ha-inbound-adapterの子要素」を参照してください。

27.2.4 ブロードキャスト出力アダプタの構成

プライマリ・サーバーがトリミング・メッセージをブロードキャストするために要する時間とセカンダリ・サーバーがこれらのメッセージを処理するために要する時間を短縮するには、trimming-intervalを削減することを考慮します。

trimming-intervalが減少すると、新しいプライマリ・サーバーのメモリー内キューが古いプライマリ・サーバーに対して期限切れのためにリカバリ時間が増加する場合があります。

詳細は、表21-9「ブロードキャスト出力アダプタ用ha-broadcast-adapterの子要素」を参照してください。

27.2.5 Oracle Coherenceパフォーマンス・チューニング・オプション

高可用性アーキテクチャでOracle Coherenceを構成する場合、次のパフォーマンス・チューニング・オプションを考慮します。

詳細は、Oracle Coherence開発者ガイド(http://download.oracle.com/docs/cd/E15357_01/coh.360/e15723/tune_perftune.htm)のパフォーマンス・チューニングに関する項を参照してください。

27.2.5.1 Oracle Coherenceハートビート頻度

フェイルオーバーの時間を削減するには、Coherenceハートビート・タイムアウトのマシン頻度を増加し、失敗する前のハートビート数を減少します。

27.2.5.2 Oracle Coherenceシリアライズ

メッセージングのパフォーマンスを向上するには、シリアライズ用にOracle Coherence Portable Object Format (POF)を実装します。POFは言語に依存しないバイナリ形式であり、容量と時間を効率的に使用するよう設計されています。JavaシリアライズのかわりにPOFを使用すると、パフォーマンスが大幅に向上します。

詳細は、http://coherence.oracle.com/display/COH35UG/The+Portable+Object+Formatを参照してください。