Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity Management Suite統合概要 11g リリース1 (11.1.1) B65042-01 |
|
前 |
次 |
Oracle Adaptive Access Managerは、公開されているWebアプリケーション、サービスおよびエンドユーザーをオンライン上の脅威や内部の不正行為から保護することで、企業をサポートします。Oracle Adaptive Access Managerの機能は次のとおりです。
リスク認識認証
リアルタイムの動作プロファイリング
トランザクションおよびイベント・リスクの分析
Oracle Adaptive Access Managerは、アクセス要求、イベントまたはトランザクションのリスクを計算し、不正行為や誤用を回避するために適切な結果を判断することで、リアルタイムまたはオフラインのリスク分析を行います。リスク評価の部分は、ユーザーのアイデンティティの確認およびアクティビティが疑わしいかどうかの判断のみに使用されます。
Oracle Adaptive Access Managerは、仮想認証デバイスによって不正行為を回避するエンドユーザー対応の機能を提供して、エントリ・ポイントで資格証明データを保護します。
Oracle Adaptive Access Managerには、リスクベースの認証、ブロック、構成可能なアクションなど、他のシステムで禁止するための禁止方法も用意されています。
この章では、Oracle Adaptive Access Managerと他のコンポーネントを統合して、エンタープライズ・アプリケーションにリスク管理を提供する方法について説明します。これらの項目が含まれます。
Oracle Adaptive Access Managerは他のOracle Identity Managementコンポーネントと統合され、リスク管理のサポートを追加します。
表5-1に、サポートされる統合を示します。
表5-1 Oracle Identity ManagementのためのOracle Adaptive Access Manager
Oracle Adaptive Access Manager統合の対象 | 追加情報 |
---|---|
『Oracle Fusion Middleware Oracle Access Manager統合ガイド』のOracle Access ManagerとOracle Adaptive Access Managerの統合に関する項 |
|
『Oracle Fusion Middleware Oracle Access Manager統合ガイド』のパスワード管理のデプロイメント・オプションに関する項 |
|
『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド』のOracle Identity Management Suiteレベルのインストール・シナリオに関する項 |
|
『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド』のOracle Identity Management Suiteレベルのインストール・シナリオに関する項 |
Oracle Adaptive Access Managerには、カスタム・アプリケーションと統合するための様々なメカニズムが用意されています。
APIを使用してアプリケーションをOracle Adaptive Access Managerとネイティブに統合できます。Universal Installerのリバース・プロキシ・デプロイメント・オプションにより、アプリケーション・コードを変更しなくても、ログイン・リスクベースの多元的な認証がWebアプリケーションに提供されます。
表5-2に、サポートされる統合を示します。
表5-2 Oracle Adaptive Access Managerとカスタム・アプリケーション