アイテムには、そのコンテンツ以上のものが含まれています。たとえば、ファイル・アイテムには、そのファイルの他に、ファイルについての情報(アイテム属性)が含まれています。ファイル・アイテムの属性には、表示名、管理者、公開日付、有効期限日、典型的なイメージ、表示設定などがあります。各生成済アイテム・タイプには、Portalにコンテンツをアップロードする際に値を指定する一連の関連属性が含まれます。これらの値は、特定の管理者、キーワード、公開日付、分類など、アイテムに関連付けられた任意の属性値でアイテムを見つけるためのコンテンツ検索で使用できます。
Oracle Portalで使用できる事前定義済の基本アイテム・タイプのリストは、付録A「OracleASの生成済オブジェクト」を参照してください。
Oracle Portalには、アイテム関連の多数の機能があり、異なるユーザーおよびグループ間でのドキュメントの連携をサポートしています。これらの機能には、次のものがあります。
バージョニング: アイテムのバージョニングが有効になっている場合は、アイテムを編集するときに前のバージョンが上書きされずに保持されます。これは、アイテムに対して行ったすべての変更を記録しておき、必要に応じて前のバージョンに戻せることを意味します。14.12項「アイテムのバージョン制御の使用」を参照してください。
アイテム・レベルのセキュリティ: アイテム・レベルのセキュリティを使用すれば、権限を持たないユーザーによる個々のアイテムの表示を防止、あるいはアイテムを含むページに対して付与されるより高いレベルのアクセス権限をアイテムに付与することができます。第17章「コンテンツの保護」を参照してください。
文書管理: 文書管理機能により、ユーザーのグループは、チェックインおよびチェックアウトのプロセスを使用してアイテムを編集できます。この機能は、ユーザーが他のユーザーによってチェックアウトされているアイテムを上書きできないようにします。14.4.4項「アイテムのチェックアウトの有効化」を参照してください。
公開日付: アイテムに「公開日付」属性が含まれている場合は、アップロードしたアイテムを他のユーザーに表示する日時を指定できます。14.4.3項「アイテムの公開日付の設定」を参照してください。
有効期限: アイテムに「有効期限」属性が含まれている場合は、アイテムがページ上に表示される期間を指定できます。14.11項「アイテムの期限切れ」を参照してください。
承認: 「承認付きアイテムの管理」ページ権限を付与されている場合は、アップロードするアイテムにより、承認されるまでアイテムの公開を遅らせるプロセスが開始されます。第20章「承認チェーンの設定」および2.7項「コンテンツの承認」を参照してください。