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Oracle Fusion Middleware Oracle Portalユーザーズ・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B61383-01
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14.3 複数ファイルの同時アップロード

Oracle Portalには、複数のファイルを同時にアップロードするために、次の2つの方法があります。

この項では、PortalでZipファイルを利用する方法について説明します。内容は次のとおりです。

14.3.1 アップロードのためのZipファイルの準備

Zipファイルをファイル・アイテム・タイプまたはZipファイル・アイテム・タイプとしてアップロードできます。

Zipファイルをファイル・アイテム・タイプとしてアップロードした場合、ユーザーはファイル・リンクをクリックすれば、ローカル・システムへのダウンロードを開始できます。

ZipファイルをZipファイルとして追加する場合、圧縮ファイルをコンピュータからOracle Portal内のページにアップロードできます。適切なセキュリティ権限を持つユーザーは、事実上どのようなサイズまたは量の圧縮ファイルもアップロードできます。

Zipファイルの各抽出ファイルは、ページ領域にアイテム・リンクとして表示されます。アップロードするファイルを圧縮する前に説明的な名前を付けることによって、ユーザーがファイルを見つけやすいリンク名を設定できます。

アップロードされたファイルは、ページ領域内に自動的に作成された次のリンクからアクセスできます。

  • パス情報をZipファイルに含めない場合は、アップロードされたページのリンクは指定した1つのぺージに表示されます。

    パス情報を含めないでファイルをアップロードするには、Zipファイルを作成するときに、Winzipアプリケーションの「Include sub-pages」および「Save Extra Page Info」チェック・ボックスの選択を解除します。

  • パス情報をZipファイルに含める場合は、各レベルのリンクは各レベルの共通のページに表示されます。

    パス情報をアップロードするには、Zipファイルを作成するときに、「Include sub-pages」および「Save Extra Page Info」を選択します。圧縮時のファイルの相対的な位置は、アップロード時の相対的な位置です。

  • タイトル付きのHTMLファイルをアップロードする場合は、<TITLE></TITLE>タグ間のテキストがアイテムの表示名リンクになります。

カテゴリおよびパースペクティブはどの一括アップロード・ファイルにも関連付けることができます。関連付けると、カテゴリとパースペクティブの両方は、一括アップロード・ファイルが同じ名前の新しいファイルで上書きされた場合でも、一括アップロード・ファイルにより保持されます。ただし、アイテムのバージョン制御が有効であり、一括アップロード・ファイルに対して「新しいバージョンの新規作成」オプションが選択されているときには、カテゴリおよびパースぺクティブは保持されません。

14.3.2 ファイルとしてのZipファイルの追加

Zipファイルをファイル・アイテム・タイプとして追加すると、ファイルは「解凍」リンクなしで表示され、ローカル・システムにダウンロードできます。これは、一連のファイルを他のユーザーにダウンロードできるようにするときに便利です。

ファイルとしてZipファイルを追加するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. Zipファイルを追加するページに移動します。

    「ページ・グループ」ポートレットからページを検索する方法は、8.1項「Oracle Portalでのページの検索」を参照してください。

  3. ページ上部の「編集」リンクをクリックします。

    ページが編集モードで開きます。

  4. Zipファイルを追加するリージョンの「アイテムの追加」アイコンをクリックします(図14-16)。

    図14-16 「アイテムの追加」アイコン

    「アイテムの追加」アイコン

    注意:

    「アイテムの追加」アイコンがリージョンの横に表示されない場合は、そのリージョンがポートレット・リージョンである可能性があります。この場合、アイテムをこのリージョンに追加できません。

  5. 「アイテム・タイプの選択」ページで、「コンテンツ・アイテム・タイプ」リストから「ファイル」を選択します。


    注意:

    このリストに「ファイル」が表示されない場合は、ページを所有するページ・グループがファイルのアップロードを許可していないか、または管理者がこのアイテム・タイプをここに表示するように選択していない可能性があります。詳細は、ページ・グループ管理者に問い合せてください。管理者である場合、または管理権限を持っている場合は、このページの「使用可能なアイテム・タイプを設定」リンクをクリックして、ページ・グループにこのファイル・アイテム・タイプが含まれるように構成できます。

    ページ・グループ管理者が1つのタイプのアイテムのみを許可するようにページ・グループを構成した場合、「アイテム・タイプの選択」ページはスキップされ、「アイテム属性」ページが表示されます。たとえば、ページ・グループがファイルタイプのアイテムのみを含むように構成されている場合、ユーザーが「アイテムの追加」アイコンをクリックすると、ファイルタイプ・アイテム用の「アイテム属性」ページが表示されます。


  6. 「次へ」をクリックします。

  7. 「アイテム属性」ページの「ファイル名」フィールドで、「ブラウズ」ボタンをクリックし、ファイルを検索して選択します。

  8. 「表示名」フィールドに、アイテムのリンク・テキストを入力します。

    これは、ユーザーがアイテムを表示するときにクリックします。

  9. 「終了」をクリックしてファイルとしてZipファイルをアップロードし、ページに戻ります。

14.3.3 ZipファイルとしてのZipファイルの追加

ZipファイルをZipファイル・タイプ・アイテムとしてアップロードした場合、ファイルは、「解凍」リンク付きで表示され、これをクリックするとPortalにファイルをアップロードできます。WinZipアプリケーションでの設定によりディレクトリが保存される場合、ディレクトリは、Zipファイルを追加するページの下のサブページになります。

Portalページ内で解凍するZipファイルを、一括ページ作成および一括ファイルアップロード用に追加するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. Zipファイルを追加するページに移動します。

    「ページ・グループ」ポートレットからページを検索する方法は、8.1項「Oracle Portalでのページの検索」を参照してください。

  3. ページ上部の「編集」リンクをクリックします。

    ページが編集モードで開きます。

  4. Zipファイルを追加するリージョンの「アイテムの追加」アイコンをクリックします(図14-17)。

    図14-17 「アイテムの追加」アイコン

    「アイテムの追加」アイコン

    注意:

    「アイテムの追加」アイコンがリージョンの横に表示されない場合は、そのリージョンがポートレット・リージョンである可能性があります。この場合、アイテムをこのリージョンに追加できません。

  5. 「アイテム・タイプの選択」ページで、「コンテンツ・アイテム・タイプ」リストから「Zipファイル」を選択します。


    注意:

    このリストに「Zipファイル」が表示されない場合は、ページを所有するページ・グループがZipファイルのアップロードを許可していないか、または管理者がこのアイテム・タイプをここに表示するように選択していない可能性があります。詳細は、ページ・グループ管理者に問い合せてください。管理者である場合、または管理権限を持っている場合は、このページの「使用可能なアイテム・タイプを設定」リンクをクリックして、ページ・グループにこのZipファイル・アイテム・タイプが含まれるように構成できます。

    ページ・グループ管理者が1つのタイプのアイテムのみを許可するようにページ・グループを構成した場合、「アイテム・タイプの選択」ページはスキップされ、「アイテム属性」ページが表示されます。たとえば、ページ・グループがファイルタイプのアイテムのみを含むように構成されている場合、ユーザーが「アイテムの追加」アイコンをクリックすると、ファイルタイプ・アイテム用の「アイテム属性」ページが表示されます。


  6. 「次へ」をクリックします。

  7. 「アイテム属性」ページの「ファイル名」フィールドで、「ブラウズ」ボタンをクリックし、ファイルを検索して選択します。

  8. 「表示名」フィールドに、アイテムのリンク・テキストを入力します。

    これは、ユーザーがアイテムを表示するときにクリックします。

  9. 「終了」をクリックしてZipファイルをアップロードし、ページに戻ります。

「管理者」、「説明」、「イメージ」、「新規アイテム・インジケータ」などのアイテム属性は、アイテムがそれらを含むように構成されている場合にのみ「<アイテム>の追加」ページに表示されます。詳細は、第5章「コンテンツ追加の準備」を参照してください。

14.3.4 Oracle Portal内でのZipファイルの抽出

Oracle Portalでは、Zipファイルに含まれているどんなディレクトリ構造でも保持されます。Zipファイルにディレクトリが含まれている場合、Oracle Portalでは抽出プロセス中に、各ディレクトリと一致するようにサブページを作成します。Oracle Portalにより、Zipファイルが解凍されているページの下にサブページが作成されます。1つのディレクトリ内のファイルは、ディレクトリの関連Portalのサブページ上に配置されます。

Zipファイルの内容をページに抽出するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. 14.3.3項で説明しているようにZipファイルをページに追加します。

  3. Zipファイルの横の「解凍」リンクをクリックします。

  4. 「ターゲット・ページ」フィールドの横の「ブラウズ」アイコンをクリックし、Zipファイルの内容を追加するページまたはページ上のタブを選択します。

  5. (オプション)「バックグラウンドで展開」を選択して、バックグラウンドで抽出プロセスを実行します。

    このチェック・ボックスの選択を解除した場合、Zipファイルの内容がターゲット・ページに抽出されるまで、このページは表示されたままになります。このチェック・ボックスを選択すると、このページは表示されず、他の作業を実行できます。


    注意:

    「バックグラウンドで展開」オプションが正しく機能しない場合は、システム管理者は、init.oraファイル内のJOB_QUEUE_PROCESSESを1より大きい値に設定する必要がある場合があります。

  6. 「アイテム・タイプ」セクションで、Zipファイル内の異なるタイプのファイルのために作成するアイテムのタイプを選択します。


    注意:

    同じ名前のアイテムがすでに存在し、手順7で「既存ファイルの上書き」または「新しいバージョンの新規作成」を選択する場合は、抽出されるファイルのアイテム・タイプは、ここで指定されたアイテム・タイプではなく、既存のファイルと同じタイプになります。

    たとえば、Zipファイルに含まれるすべてのイメージをイメージ・アイテムとしてでなくファイル・アイテムとして抽出するように指定できます。

    1. ドキュメント・ファイル(*.doc、*.pdfまたは*.htmなど)には、「ファイル」リストからアイテム・タイプを選択します。

      プロセスが完了すると、選択したタイプのアイテムが各ドキュメント・ファイルのターゲット・ページに追加されます。


      注意:

      アイテム・タイプのリストには、「ファイル」、「シンプル・ファイル」、「Zipファイル」、およびファイル・アイテム・タイプに基づいたカスタム・アイテム・タイプが表示されます。

    2. イメージ・ファイル(*.gif、*.jpgなど)には、「イメージ」リストからアイテム・タイプを選択します。

      プロセスが完了すると、選択したタイプのアイテムが各イメージ・ファイルのターゲット・ページに追加されます。


      注意:

      アイテム・タイプのリストには、「イメージ」、「シンプル・イメージ」、「シンプル・イメージマップ」、「ファイル」、「シンプル・ファイル」、「Zipファイル」、およびイメージ・アイテム・タイプに基づいたカスタム・アイテム・タイプが表示されます。

    3. Zipファイルに*.zipで終わっていない他のアーカイブ・ファイル(*.jarファイルなど)が含まれる場合は、「Zipファイル」リストからアイテム・タイプを選択します。

      プロセスが完了すると、選択したタイプのアイテムが各Zipファイルのターゲット・ページに追加されます。

      Zipファイルに*.zip拡張子で終わる他のZipファイルが含まれる場合は、ここでアイテム・タイプを選択する必要はありません。Zipファイル・アイテムは、ファイルごとに自動的に作成されます。


      注意:

      アイテム・タイプのリストには、「ファイル」、「シンプル・ファイル」、「Zipファイル」、およびZipファイル・アイテム・タイプに基づいたカスタム・アイテム・タイプが表示されます。

  7. 「ファイルを上書きしますか。それとも名前を変更しますか。」セクションで、ターゲット・ページ内にある同じ名前の既存のファイルを上書きするか、名前を変更するかを選択します。

    アイテムのバージョニングがターゲット・ページのページ・レベルで有効である場合は、「新しいバージョンの新規作成」オプションが表示されます。このオプションを選択して、ターゲット・ページに抽出されるファイルと同じ名前の既存のファイルの新しいバージョンを作成します。

  8. 「解凍」をクリックして、ファイル抽出プロセスを開始します。

    このプロセスには、ファイルの数とサイズによって数分かかる場合があります。抽出プロセスの実行中は、別のZipファイルを抽出しないでください。

    「バックグラウンドで展開」を選択した場合は、ページに戻ります。このオプションを選択しなかった場合は、「一括ロード」ページのままです。

  9. 抽出プロセスが完了したら、作成、追加されたページおよびアイテムについての情報を「一括ロードのログ」で確認してください。

    「バックグラウンドで展開」を選択した場合、Zipファイルの横の「解凍」リンクをクリックして抽出プロセスを完了した後に「一括ロードのログ」にアクセスできます。

Zipファイル・アイテム・タイプとして追加されたZipファイルにのみ「解凍」リンクが表示されます。ファイルまたはシンプル・ファイル・アイテム・タイプとして追加されたZipファイルからファイルを抽出することはできません。