この章では、Oracle Fusion Middlewareのリリース・ノートの概要を説明します。内容は次のとおりです。
このマニュアルの内容は、発行時点における正確な情報です。オラクル社では、ソフトウェアのリリース後、リリース・ノートを定期的に更新します。リリース・ノートの最新情報および追加情報には、次のURLにあるOracle Technology Networkからアクセスできます。
http://www.oracle.com/technetwork/indexes/documentation/index.html
このマニュアルには、Oracle Fusion Middleware 11gリリース1(11.1.1)のリリース情報が含まれています。このマニュアルでは、Oracle Fusion Middlewareに実際に搭載されている機能とマニュアルに記載されている機能との相違点について説明します。
製品をインストールまたは使用する前に、このマニュアルの内容を確認することをお薦めします。
Oracle Fusion Middlewareのインストールおよび構成を正常に完了するには、インストール前にハードウェアおよびソフトウェアの前提条件の要件を満たす必要があります。
詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のシステム要件と仕様の確認に関する項を参照してください。
この項の内容は次のとおりです。
Oracle Fusion Middleware 11gリリース1(11.1.1)の最新の動作保証情報は、次のURLにある「Oracle Fusion Middleware Supported System Configurations」セントラル・ハブで確認できます。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
この項では、Oracle Fusion Middleware 11gの動作保証に関する既知の問題(例外)とその回避方法について説明します。Oracle Fusion Middleware 11gリリース1(11.1.1)の特定のコンポーネントに関する既知の問題のリストは、その特定のコンポーネントに対応するリリース・ノートを参照してください。
この項の内容は、次のとおりです。
Oracle Internet DirectoryをDatabase Vaultと組み合せて構成する場合、次の手順を実行します。
パッチ8897382を適用してOracle Bug#8897382を修正します。
注意: 次の回避方法は、Oracle Fusion Middlewareのリリース番号が11.1.1.1.0(11gR1)の場合にのみ使用する必要があります。この問題は、11.1.1.2.0で修正される予定です。 |
<OH>/ldap/datasecurity/dbv_oid_command_rules.sql
ファイルを編集してOracle Bug#8987186に回避方法を適用するため、次の宣言を見つけます。
/declare begin dvsys.dbms_macadm.CREATE_COMMAND_RULE( command => 'CONNECT' ,rule_set_name => 'OID App Access' ,object_owner => 'ODS' ,object_name => '%' ,enabled => 'Y'); commit; end;/
次の太字で示されている行を変更します。
/declare
begin
dvsys.dbms_macadm.CREATE_COMMAND_RULE(
command => 'CONNECT'
,rule_set_name => 'OID App Access'
,object_owner => '%'
,object_name => '%'
,enabled => 'Y');
commit;
end;/
Java 1.6のインストールされていないコンピュータ上のMozilla Firefoxブラウザを使用してDiscoverer Plusに接続しようとした場合、FirefoxではJRE 1.6プラグインが自動的にダウンロードされません。かわりに、Firefoxには、「このページをすべて表示するにはプラグインを追加する必要があります」というメッセージが表示されます。
この問題を回避するには、「プラグインを追加」リンクをクリックしてJRE 1.6プラグインをダウンロードし、手動でインストールします。
Active GridLink for Oracle RACを使用すると、GridLinkデータソースを作成できます。GridLinkデータソースは、Oracle RACクラスタにターゲット指定されたOracle DatabaseサービスとOracle WebLogic Server間の接続を提供します。また、Oracle RACクラスタとともにOracle Exalogicを構成する際にGridLinkデータソースを使用することもできます。
ただし、現在、GridLinkデータソースは、Oracle WebLogic ServerおよびOracle Exalogic上で実行されているカスタムJava EEアプリケーションでの使用に対してのみサポートされています。Oracle SOA Suite、Oracle WebCenterおよびOracle Enterprise Content Managementなどの他のOracle Fusion Middleware製品での使用に対してはサポートされていません。Oracle WebLogic ServerおよびOracle Exalogic以外の製品については、JDBCマルチ・データソースを使用してOracle RACサービスに接続することをお薦めします。
GridLinkデータソースの詳細は、『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの構成と管理』のGridlinkデータ・ソースの使用に関する項を参照してください。
詳細は、2.1.4.2項「Oracleホーム・ディレクトリでのSun JDKのアップグレード」を参照してください。
Oracle Database 11.2.0.1とともにAQ JMSを使用する場合、JMXDELIVERYCOUNTが正しく設定されません。
これを回避するには、パッチ9932143をOracle Database 11.2.0.1に適用します。詳細は、Oracleサポートに連絡してください。
RAW XMLを表示するには、Safariプラグインが必要です。プラグインがインストールされていない場合、読取りが困難な未フォーマットのXMLが表示されます。これは、Safariによってデフォルト・スタイルシートが適用されるためです。これにより、XMLドキュメントにはテキスト・ノードのみが表示されます。
回避方法として、Safariメニュー・バーで「View」→「View Source」に移動し、メタデータ・ドキュメントの完全なXMLを表示します。また、「File」→「Save」を選択し、ファイル・タイプとして「XML Files」を選択すると、すべてのマークアップが完全な状態でXMLメタデータ・ファイルが正しく保存されます。
Oracle Fusion Middleware 11gリリース1(11.1.1.4.0)をインストールおよび構成した後、特定の既知の問題に対応するために追加パッチが必要な場合があります。
Oracle Fusion Middleware 11g用のパッチは、次の場所にあるMy Oracle Supportから入手できます。
https://myoraclesupport.com/
表1-1は、これらのリリース・ノートが公開されたときに使用可能だった特定のOracle Fusion Middlewareパッチの一部を示しています。
詳細は、3.1.1項「特定のアップグレードおよび互換性の要件に対処するためのパッチ」を参照してください。
表1-1 Oracle Fusion Middleware 11gの特定の問題の修正に必要なパッチ
Oracle Fusion Middleware製品またはコンポーネント | バグ/パッチ番号 | 説明 |
---|---|---|
Oracle SOA Suite - Oracle BPM Worklistアプリケーション |
9901600 |
このパッチを適用しないかぎり、Oracle Business Process Management Worklistアプリケーションの「イベントドリブン」ページにアクセスしたときに、ログ・ファイルにエラーが表示されます。 |
Oracle XDK for Java |
10337609 |
このパッチは、次の問題を修正します。 XSUユーティリティを使用してデータをデータベースに挿入するときに、データベース接続で java.lang.NumberFormatException |
Oracle Fusion Middlewareのライセンス情報は、次のURLで入手可能です。
Oracle Fusion Middlewareのライセンス準拠に関する詳細情報は、次のURLで入手可能です。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/overview/index.html