この章では、Oracle Real-Time Decisions(Oracle RTD)に関連する問題について説明します。次のトピックが含まれています。
この項では、Oracle RTDに関連する一般的な問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれています。
43.1.1項「デシジョン・センター・レポートに使用するOracle RTDサーバーでは学習サービスが稼働している必要がある」
43.1.9項「インライン・サービスが特定の機能を使用する場合、コマンドラインからインライン・サービスをデプロイするとエラーが発生する」
学習サービスが稼働していないOracle RTDサーバーを介してデシジョン・センターにアクセスすると、デシジョン・センターのいずれのレポートも表示できず、インライン・サービス・ナビゲータ・ペインにエラーが表示されます。
回避方法として、Oracle RTDサーバーで学習サービスを有効化して起動します。
モデルの初期段階では、未熟な予測モデルによって、NaNではなく実際の可能性が返される場合があります。また、モデルに対して「可能性のランダム化」オプションが有効化されている場合、成熟した予測モデルによって、実際の可能性ではなくNaNが返されることもあります。これらの状況は一時的なもので、後者の場合は「可能性のランダム化」機能の利点の方が重要です。
DC_Demo開発ヘルパーexternal_rules_deployment_helper.jsp
では、ルール・スコープを切り替える際にxml(メタデータ・ビュー)がクリアされていない場合、エラーが表示されることがあります。たとえば、スコアリング・ルールからフィルタリング・ルール(もしくはその逆)にスコープを切り替えると、このエラーが発生します。このエラーは無視して構いません。回避方法として、ルール・スコープを変更する前に、xmlを手動でクリアします。
DC_Demo開発ヘルパーは、設定が標準のインストール後タスクであるWebOffers表にアクセスします。WebOffers表がSQL Server表の場合は、external_rules_deployment_helper.jsp
ファイル内の表の名前をWEBOFFERSからWebOffersに変更してください。
統合点の同時リクエストが処理されると、次のような警告/エラーがときどき表示されます: 「[警告] [RTD-10247]..... <type>
モデル属性"<EntityA.attributeY>
"では、"<attributeX_value>
"は有効な値ではありません。」、「[エラー] [RTD-10202]..... <type>
モデル属性"<EntityA.attributeY>
"では、"<attributeX_value>
"は有効な値ではありません。。例: [警告] [RTD-10247].....数値モデル属性"customer.age"では、"Call"は有効な値ではありません。前述の警告/エラーがリクエストの合計数のうちかなりの割合を占める場合、モデルに悪影響が及ぶ可能性があります。
『Oracle Fusion Middleware Oracle Real-Time Decisionsプラットフォーム開発者ガイド』のスタート・チュートリアルの章、およびサンプル・インライン・サービスのCrossSellおよびDC_Demoでは、セッション関連のエンティティに選択肢が格納されています。選択肢オブジェクト全体ではなく、選択肢のIDのみが保存されるように構成することをお薦めします。
デプロイメント状態は今後のリリースで非推奨になる予定です。それまでの間は、開発以外のデプロイメント状態を使用しないでください。
state = cとマークされたモデル・インスタンスの完了時間ウィンドウでは、相関(表RTDCorrelation)および予測(表RTDPredictiveness)のモデル・スナップショット値が正しくありません。
最後のイベントから経過した日数、チャネルでの最後のイベントから経過した日数、最新イベントの数、またはチャネルでの最新イベントの数の各組込み機能の1つ以上を使用するインライン・サービスは、コマンドライン・デプロイヤを使用してデプロイできません。
回避策は次のとおりです。
解凍されたRTDdeploytoolフォルダ(C:\<myDir>\OracleBI\RTDdeploytool)にナビゲートします。
includesフォルダをRTD_HOME\eclipse\plugins\com.sigmadynamics.studio_11.1.1.5.0(例: C:\OracleBI\RTD\eclipse\plugins\com.sigmadynamics.studio_11.1.1.5.0\includes
)から、解凍されたRTDdeploytoolフォルダにコピーします。
モデルに記録されている選択イベントの総数がint Javaクラスの最大値の2,147,483,647を超えると、モデルの破損が発生します。学習サーバーが再起動すると、破損モデルは検出されますが、メモリーにはロードされず、新しい空のモデルが作成されます。この新しいモデルは、既存の破損モデルが再検出される学習サーバーの次回の再起動まで新しいデータについて学習します。
この項では、Oracle RTDのインストールに関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
SQL Serverデータベースに対してOracle RTDをインストールした場合は、JDBCデータソースrtd_datasourceのテスト対象の表名をSDSCHEMAVERSIONからSDSchemaVersionに更新する必要があります。
WebLogic Server管理コンソールにログインして、次の手順を実行します。
「サービス」→「JDBC」→「データ・ソース」を選択します。
rtd_datasource→「接続プール」タブを選択します。
「詳細」を選択して「ロックして編集」をクリックします。
テスト対象の表名をSDSchemaVersionに変更します。
「保存」をクリックします。
Oracle RTDを実行する管理対象サーバーを再起動します。
この時点で既知の問題はありません。
この項では、Oracle RTD構成に関連する一般的な問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
DB2データベースでDC_Demoのサンプル・データを設定するためのInitAppDB
コマンドを実行する前に、ファイルRTD_HOME
\examples\DC_Demo\etc\data\DB2\WebOffers.sql
(RTD_HOMEはOracle RTDクライアント側ツールのインストール先ディレクトリ)を編集する必要があります。具体的には、次の行の最後にカンマを1つ追加します。
EligibilityRuleMetadata varchar(4000)
この項では、Oracle RTDおよびセキュリティに関連する一般的な問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
Webゲート10gがOracle Access Manager(OAM)11gでOracle RTD Decision CenterへのアクセスのSSOプロバイダとして構成されている場合、ログアウトしてからDecision Centerに戻って再ログインするユーザーに対して、ユーザー名とパスワードの資格証明の入力を要求する必要があります。この動作が正常に行われるようにするには、OAM/Webゲートで次のOracle RTD Decision Centerリソースをパブリック(保護対象外または匿名のアクセス)として構成する必要があります。1. Decision CenterのログアウトURI /ui/do/logout。2. Decision Centerの画像 /ui/images/*
構成の実行方法の詳細は、次の場所にある『Oracle Fusion Middleware Oracle Access Manager管理者ガイド』のリソースの保護およびSSOの有効化のためのポリシーの管理に関する項を参照してください。
http://download.oracle.com/docs/cd/E14571_01/doc.1111/e15478/app_domn.htm#CHEIDJAF
この項では、Oracle RTD管理に関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれています。
WebLogic Server自体を再起動するかわりにWebLogic Oracle RTDデプロイメントを再起動してOracle RTDを再起動すると、予期しない動作が発生し、モデルの更新や更新済のOracle RTD MBean設定の保存に影響する不測の動作が発生する可能性があります。これを回避するには、Oracle RTDがデプロイされているWebLogic Serverを再起動します。
ネットワークやデータベースの停止の結果としてOracle RTD JDBCデータソースが破損したり、Oracle RTDデータソースがWebLogicで中断されてから再開されると、モデルが更新されなくなるなど、予期しない動作が発生する可能性があります。これを回避するには、Oracle RTDがデプロイされているWebLogic Serverを再起動します。
この項では、Oracle RTD統合に関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
Javaスマート・クライアントのサンプルを設定する際には、サンプルを実行する前に、使用するプロパティ・ファイルに応じてDecision Studioで実行構成を変更する必要があります。
注意: <RTD_HOME> は、クライアント側ファイルのインストール先ディレクトリ(たとえばC:\RTD_Tools )を表します。
引数タブで行う変更では、明示的なフルパス名を入力する必要があります。 |
プロパティ・ファイルとしてsdclient.properties
を使用する場合は、次の変更を行います。
引数タブのプログラム引数ボックスに、次を追加します。<RTD_HOME>
は、クライアント側ファイルのインストール・ディレクトリの完全な名前に置き換えてください。
-u "
<RTD_HOME>
\client\Client Examples\Java Client Example\lib\sdclient.properties"
プロパティ・ファイルとしてsdjrfclient.properties
を使用する場合は、次の変更を行います。
引数タブのプログラム引数ボックスに、次を追加します。<RTD_HOME>
は、クライアント側ファイルのインストール・ディレクトリの完全な名前に置き換えてください。
-u "
<RTD_HOME>
\client\Client Examples\Java Client Example\lib\sdjrfclient.properties"
プロパティ・ファイルとしてclientHttpEndPoints.properties
を使用する場合は、次の変更を行います。
引数タブのプログラム引数ボックスに、次を追加します。<RTD_HOME>
は、クライアント側ファイルのインストール・ディレクトリの完全な名前に置き換えてください。
-u "
<RTD_HOME>
\client\Client Examples\Java Client Example\lib\clientHttpEndPoints.properties"
クラスパス・タブで次の手順を行います。
既存のプロジェクトを削除します。
次のjarファイルを追加します。commons-code.jar、commons-httpclient.jar、commons-logging.jar、j2ee-client.jar、rtd-ds-client.jar(存在しない場合)。
デフォルトでプロジェクトを追加します。
この項では、Oracle RTD Decision Studioに関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれています。
通常、親子エンティティ階層では、子エンティティが親エンティティの属性として定義されます。子エンティティが「配列」属性である場合、子の「配列」属性は直接の親エンティティのみのデータソースにマップするよう注意してください。たとえば、多くの「アカウント」を持つ「顧客」がおり、この各「アカウント」には多くの「契約」があるとします。Decision Studioでは、「顧客」エンティティの「マッピング」タブには、次のような完全な階層が表示されます: - 「顧客」エンティティには、「アカウント」エンティティが「配列」属性として含まれます。- 「アカウント」属性には、「契約」エンティティが「配列」属性として含まれます。「アカウント」エンティティの「マッピング」タブには、「契約」エンティティが「配列」属性として含まれます。この例では、「アカウント」エンティティの「マッピング」タブ内の「契約」属性のみをマップします。「顧客」エンティティの「マッピング」タブ内の「契約」属性はマップしないでください。
最初にインポート、次にデプロイを行った後で、パス「ヘルプ」→「ヘルプの目次」を使用してDecision Studioヘルプを開こうとすると、インライン・サービスでエラーが発生し、「ヘルプ」ウィンドウが表示されません。回避方法として、Decision Studioを閉じてから再度開きます。
既知の問題として、エンティティ・キャッシングを有効化する際に、次に示す多数の設計要因が重なる場合、コンパイルおよびランタイム・エラーが発生します。
マルチレベル・エンティティ階層を使用しており、子エンティティが親エンティティの配列属性である
子エンティティのデータソースには入力列が定義されていない
子エンティティでのキャッシングを有効化する
可能であれば、子エンティティの構造(特に、ソースにマップされる属性)を単純化してください。これが不可能な場合は、Oracleサポート・サービスに連絡して具体的な設計構成の詳細を伝えてください。
この時点で既知の問題はありません。
この項では、Oracle RTDパフォーマンス監視に関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
パフォーマンス・カウント情報にアクセスするための手順(ds_perf.xls
ファイルを開いて一番上のセルに表示される指示に従う)を実行した場合、出力が正しく書式設定されません。回避方法として、Microsoft Excelで新規スプレッドシートを作成し、テキスト ファイル ウィザード(「データ」→「外部データの取り込み」→「データの取り込み」を選択してデフォルト・オプションを選択)を使用してds_perf.csv
データをインポートします。
43.13.2.1項「コードとマニュアル説明の間で外部ルール開発ヘルパーが一致しない」および43.13.1.2項「XLSファイルのコンテンツ」も参照してください。
この時点で既知の問題はありません。
この時点で既知の問題はありません。
この項では、Oracle RTDのドキュメントおよびヘルプ・システムの訂正箇所について説明します。内容は次のとおりです。
43.13.1項「Oracle Fusion Middleware Oracle Real-Time Decisionsの管理者ガイド」
43.13.2項『Oracle Fusion Middleware Oracle Real-Time Decisionsプラットフォーム開発者ガイド』
この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Real-Time Decisions管理者ガイド』の訂正箇所について説明します。次のトピックが含まれています。
CSVファイルのコンテンツに関する項から、次のフィールド名を削除する必要があります。
実行中のリクエストの最大許容数
リクエスト・キュー許容量
ピーク・キューの長さ
キューの最大長
待機中のリクエスト(キューの長さ)
キューが満杯になるリクエスト合計数
リクエスト・キュー合計数
同じ項に、次のフィールド名および説明を追加する必要があります。
終了済リクエスト
終了したインライン・サービス・リクエストの合計数。
XLSファイルのコンテンツに関する項から、使用率(%)の列に関する情報を削除する必要があります(この列は生成されなくなりました)。
この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Real-Time Decisionsプラットフォーム開発者ガイド』の訂正箇所について説明します。内容は次のとおりです。
現在DC_Demoインライン・サービスとともにリリースされている外部ルール開発ヘルパーは、外部インタフェースおよび組込みルール・エディタの設定に関する項や、動的選択および外部ルールを使用したエンドツーエンド開発の例に関する項で説明されているように機能しません。
この項では、サード・パーティのソフトウェアについて説明します。内容は次のとおりです。
サード・パーティ・パッケージのDisplaytagは、http://displaytag.sourceforge.net
からダウンロードできます。