この章では、Oracle User Messaging Serviceに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。
この項では、一般的な問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
UMSスキーマのパージ・スクリプトはダウンロードおよび使用が可能です。このスクリプトとその使用方法の説明にアクセスするには、Oracleサポートに連絡してください。
Oracle User Messaging Serviceを特定のユーザーとして実行するには、コード・ベースの権限付与が必要です。この付与は、Fusion Middleware 11gR1パッチ・セット2へのアップグレード後に作成されたWebLogicドメインで事前にシードされます。
パッチ・セット2へのアップグレードの前にWebLogicドメインを作成した場合は、この権限付与を手動で追加する必要があります。これを行うには、次のOracle Platform Security Services(OPSS)WLSTコマンドをオンライン(接続)モードで実行します。
wls:/mydomain/serverConfig> grantPermission(codeBaseURL="file:${ums.oracle.home}/communications/modules/oracle.sdp.client_11.1.1/-", permClass="oracle.security.jps.JpsPermission",permTarget="IdentityAssertion", permActions="execute") wls:/mydomain/serverConfig> grantPermission(codeBaseURL="file:${ums.oracle.home}/communications/modules/oracle.sdp.messaging_11.1.1/-", permClass="oracle.security.jps.JpsPermission",permTarget="IdentityAssertion", permActions="execute")
grantPermission
の情報は、Oracle WebLogic Fusion Middleware Scripting Toolコマンド・リファレンスを参照してください。
WLST manageUserMessagingPrefs
コマンドを使用してユーザー・メッセージングのプリファレンスXMLファイルをアップロードしようとしたときにエラーが発生すると、そのXMLファイルのハンドルはオープンされたままになります。Microsoft Windowsプラットフォームでは、WLSTシェルを終了するまでこのファイルを削除できません。
サーバーの設定後にメッセージの送受信がない場合などのようにメトリック・データがない場合、メトリックの「パフォーマンス」ページに「使用不可」と表示されます。これは、ソフトウェアの問題ではなく、パフォーマンス・レポート機能は適切に動作しています。送信および受信トラフィックが発生すると、即座に結果が「パフォーマンス」ページに正常に表示されます。
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlまたはOracle WebLogicコンソールを通じてUser Messaging Serviceサーバー(usermessagingserver)を再起動し、User Messaging Serviceサーバーにより提供されるユーザー・プリファレンスUI(/sdpmessaging/userprefs-ui)や様々なWebサービス・エンドポイントなどのURLにアクセスしようとすると、「エラー503 - サービスが使用できません」
というエラーが発生することがあります。このエラーは、Oracle WebLogic Serverの負荷が(SOAインスタンスなどで)高い場合に断続的に発生します。この問題を回避するには、次の操作を実行します。
User Messaging Serviceサーバーを再起動します(2回以上の再起動が必要になる可能性があります)。
User Messaging Serviceサーバーを複数回再起動しても不十分な場合は、Oracle WebLogic Serverインスタンス全体を再起動します。
一部の言語では、破損した.cssファイルの生成が原因で、断続的なUIレンダリング・エラーがレポートされます。この問題が発生したら、次の手順を実行して問題を回避してください。
影響を受けているロケール(または単にすべてのロケール)の自動生成されたキャッシュ済の.cssファイルをサーバーのDOMAIN_HOME/servers/<server_name>/tmp/_WL_user/usermessagingserver/<random_name>/public/adf/styles/cache
から削除し、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してusermessagingserverアプリケーションを再起動します。すべてのユーザーのブラウザ・キャッシュを消去します。
次回ブラウザからUIにアクセスすると、目的のロケールに対応する新しい.cssファイルが生成されます(通常、このファイルは有効な.cssファイルです)。問題を解決できない場合は、この手順を2、3回繰り返してください。
前述の方法で問題が解決しない場合、DOMAIN_HOME/servers/<server_name>/tmp/_WL_user/usermessagingserver/<random_name>/sdpmessaginguserprefs-ui-web.war
にあるユーザー・プリファレンスWebモジュールのweb.xml
ファイルでコンテンツ圧縮を無効化します。具体的には、web.xml
を抽出し、次の<context-param/>
を追加します。
<context-param> <param-name>org.apache.myfaces.trinidad.DISABLE_CONTENT_COMPRESSION</param-name> <param-value>true</param-value> </context-param>
その後、ファイルをwarモジュールに再アーカイブします。
最後に、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してusermessagingserverアプリケーションを再起動します。
この項では、構成に関する問題およびその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
現在のリリースにアップグレードする場合、拡張ドライバの使用を可能にするには、次の手動構成ステップを完了する必要があります。
ドメイン内のすべてのサーバーを停止します。
ドメインのクラスパスに次の.jarファイルを追加します。
$UMS_ORACLE_HOME/communications/modules/usermessaging-config_11.1.1.jar
これを行うには、ドメインのbinフォルダ内のsetDomainEnv.sh/setDomainEnv.cmd
を変更します。つまり、POST_CLASSPATH変数を次のように更新します。
POST_CLASSPATH="${UMS_ORACLE_HOME}/communications/modules/usermessaging-config_11.1.1.jar${CLASSPATHSEP}${POST_CLASSPATH}"export POST_CLASSPATH
$UMS_ORACLE_HOME/common/templates/applications/oracle.ums_template_11.1.1.jar
にあるテンプレート.jarファイルから.xmlファイルを抽出します。
/config/fmwconfig/usermessagingconfig.xml /config/fmwconfig/mbeans/ums-mbeans.xml
これら2つの.xmlファイルをドメインのconfigおよびfmwconfigフォルダにコピーします。
$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/usermessagingconfig.xml $DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/mbeans/ums-mbeans.xml
サーバーを起動します。
WLSTドライバ・デプロイメント・コマンドを実行してUMS拡張ドライバをデプロイします。次に例を示します。
wls:/emsoa/serverConfig> deployUserMessagingDriver(baseDriver='extension',appName='extension', targets='soa_server1')
これで、UMS拡張ドライバが有効になります。
ワークリストまたはポップアップ・ドライバを削除する場合、これらドライバに事前シードされたチャネルを削除できません。事前シードされたチャネルはプリファレンス・リスト内に使用可能なまま残ります。
ワークリスト・ドライバ構成手順に従っている際に、構成ウィザード内のSOA用のOracle User Messaging Serviceが選択されていないことから、これが構成されていないため、これを選択して構成する必要があると考えられます。これは正しくありません。基本のOracle User Messaging ServiceはいくつかのUMSドライバとともにすでに構成されています。
記載されている手順に従って作業を進め、SOA用のOracle User Messaging Serviceオプションが選択されていない事実は無視してください。
Windowsのデフォルト環境設定には、UMSがBeehiveに安全に接続するのを妨げるキーストアに関連する問題があります。この問題を修正するには、次の手順に従います。
setDomainEnv.sh
を変更してSSL構成を削除します。
環境を再起動します。
PS3パッチのインストール後に、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用して、カスタムで作成した取引条件を再作成する必要があります。カスタム作成の取引条件のコピーは、$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/<ServerName>/applications/usermessagingserver/configuration/businessterms.xml.bak
で取得できます。
なんらかの変更を行った後は、サーバーを再起動してください。
注意: このリリースには、事前シード済の新規の取引条件が導入されています。アップグレード済(PS3)のファイルをPS1のバックアップで上書きしないでください(上書きすると新規条件が失われます)。 |
SSLを使用してリモート・ゲートウェイに接続するためにUser Messaging Serviceドライバ(電子メール・ドライバなど)を構成する際には、まず、正しいSSL信頼ストアが使用されていることを確認してください。
$DOMAIN_HOME/bin/setDomainEnv.sh
(またはWindowsの相当するファイル)で設定されるJVMシステム・プロパティ(javax.net.ssl.trustStore)の値を更新してください。
ドライバの構成を変更してドライバを再起動しても、その変更はプール内のすべての管理対象接続が破棄されるまで反映されません(デフォルトで900秒(15分))。確実に接続を破棄するには、次のいずれかの操作を行ってください。
ドライバ構成を変更したときに、ドライバ・アプリケーションを停止して15分間待機します。その後、ドライバ・アプリケーションを再起動します。
注意: この推奨事項に従って900秒(15分)間待機する時間が長すぎる場合、次のようにOracle WebLogic Server管理コンソールを使用して時間を短縮できます。
ただし、縮小間隔を短くすると、アイドル接続のリサイクル頻度が高くなり、最終的にドライバのパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があることに注意してください。 |
または
ドライバ構成の変更後にOracle WebLogic Server全体を再起動します。新しい変更内容は、サーバーの再起動時に即座に反映されます。
通知構成の手順には、送信サーバー・パラメータの設定が含まれます。パラメータを変更せずにデフォルト設定をそのまま使用した場合でも、通知は送信されます。これは予定された動作ですが、検証せずにデフォルト設定に依存することは避けてください。正しいパラメータが確実に使用されるように、パラメータを設定してください。