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Oracle® Fusion Middlewareリリース・ノート
11g リリース1(11.1.1) for Linux x86
B55924-04
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11 Oracle Web Cache

この章では、Oracle Web Cacheに関連する問題について説明します。次のトピックが含まれています。

11.1 構成の問題および回避方法

この項では、構成に関する問題およびその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

11.1.1 Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストール時に生成されるランダム・パスワードの再設定

セキュリティ強化のため、Oracle Web Cacheの管理では、ハードコードされたデフォルトのパスワードは使用されません。

Oracle Web Tierインストール・タイプをインストールする場合、Oracle Universal Installerでパスワードを選択するよう求められます。Oracle Universal InstallerのWeb Cache管理者ページで、administratorアカウントのパスワードを入力するよう求められます。administratorアカウントは、Oracle Web Cache Managerにログインし、そのインタフェースを通じて構成を変更することを許可されたOracle Web Cache管理者です。

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをインストールする場合、administratorのパスワードのプロンプトは表示されません。かわりに、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererインストール・タイプでは、インストール時に選択されたランダムな値が使用されます。

どのインストール・タイプであっても、構成を始める前に、これらのアカウントのパスワードをセキュアなパスワードに変更してください。キャッシュ・クラスタを構成する場合、クラスタのすべてのメンバーでadministratorアカウント用に同じパスワードを使用する必要があります。

パスワードを変更するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle Web Cache管理者ガイド』のパスワード・セキュリティの構成に関する項に説明されているとおりに、Fusion Middleware Controlの「Passwords」ページを使用します。

11.1.2 異なるユーザーとしてOracle Web Cacheプロセスを実行することがサポートされない問題

webcache_setuser.sh setidentityコマンドの使用を通じて、インストールされているユーザー以外のユーザーとしてOracle Web Cacheを実行することはサポートされません。

具体的には、次の手順を使用してユーザーIDを変更することはできません

  1. Oracle Web Cache Managerを使用して「Process Identity」ページ(「Properties」「Process Identity」)でOracle Web Cacheプロセスのプロセス認証を変更します。

  2. webcache_setuser.shスクリプトを次のように使用して、ファイルとディレクトリの所有権を変更します。

    webcache_setuser.sh setidentity user_ID 
    

    user_IDは、「Process Identity」ページの「User ID」フィールドで指定したユーザーです。

  3. opmnctlを使用してOracle Web Cacheを再起動します。

    Oracle Web Cacheは起動しますが、すぐに停止します。

    また、次のようなメッセージがイベント・ログに表示されます。

    [2009-06-02T21:22:46+00:00] [webcache] [ERROR:1] [WXE-13212] [logging] [ecid: ] 
    Access log file /scratch/webtier/home/instances/instance1/diagnostics/logs/WebCache/webcache1/access_log could not be opened.
    [2009-06-02T21:22:46+00:00] [webcache] [WARNING:1] [WXE-13310] [io] [ecid: ] 
    Problem opening file /scratch/webtier/home/instances/instance1/config/WebCache/webcache1/webcache.pid (Access Denied).
    [2009-06-02T21:22:46+00:00] [webcache] [ERROR:1] [WXE-11985] [esi] [ecid: ] 
    Oracle Web Cache is unable to obtain the size of the default ESI fragment page 
    /scratch/webtier/home/instances/instance1/config/WebCache/webcache1/files/esi_fragment_error.txt.
    [2009-06-02T21:22:46+00:00] [webcache] [WARNING:1] [WXE-11905] [security]
    [ecid: ] SSL additional information: The system could not open the specified file. 
    

webcache_setuser.shスクリプトの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Web Cache管理者ガイド』のルート権限を使用したwebcachedの実行に関する項を参照してください。