Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Webアプリケーション、サーブレット、JSP の開発 11g リリース1 (10.3.5) B60993-03 |
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次の項では、web.xml
スキーマのルート要素<web-app>
の下に定義するデプロイメント記述子の要素について説明します。
Java EEアノテーションの使用により、標準のweb.xml
デプロイメント記述子は省略可能になりました。Servlet 2.5仕様(http://java.sun.com/products/servlet/index.jsp
)では、サーブレット、フィルタ、リスナー、タグ・ハンドラなどの特定のWebコンポーネントでアノテーションを定義できると規定されています。アノテーションを使用すると、外部リソースに対する依存関係を宣言できます。第8章「Webコンポーネント用のWebLogicアノテーション」を参照してください。
web.xml
ファイルのネームスペース宣言とスキーマの場所を表す正確なテキストは次のとおりです。
<web-app xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/javaee" xmlns:web="http://java.sun.com/xml/ns/javaee/web-app_2_5.xsd" xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/javaee http://java.sun.com/xml/ns/javaee/web-app_2_5.xsd" id="WebApp_ID" version="2.5">
web.xml
のスキーマについては、http://java.sun.com/xml/ns/javaee/web-app_2_5.xsd
を参照してください。
icon
要素では、GUIツールでWebアプリケーションを表示する場合に使用される画像(小さいアイコンと大きいアイコン)の、Webアプリケーション内での位置を指定します(servlet
要素にもicon
という要素があり、GUIツール内にアイコンを提供してサーブレットを表すために使用されます)。
次の表では、icon
要素内で定義できる要素について説明します。
省略可能なdisplay-name
要素では、Webアプリケーションの表示名(GUIツールで表示できる短い名前)を指定します。
省略可能なdescription要素では、Webアプリケーションに関する説明文を示します。
distributable要素は、WebLogic Serverでは使用されていません。
context-param
要素には、Webアプリケーションのサーブレット・コンテキストの初期化パラメータの宣言が含まれます。
表A-5 context-param要素
要素 | 必須/省略可能 | 説明 |
---|---|---|
weblogic.httpd. clientCertProxy |
省略可能 |
この属性は、プロキシ・プラグインまたは この設定は、ユーザー認証がプロキシ・サーバーで実行される場合に役立ちます。
このため、 この属性は、個々のWebアプリケーションに設定するのみでなく、次のように定義することもできます。 サーバー・インスタンスを利用するすべてのWebアプリケーションに対して、管理コンソールの「サーバー」>「構成」>「全般」ページで設定します。クラスタ内のサーバー・インスタンスを利用するすべてのWebアプリケーションに対して、「クラスタ」>「構成」>「全般」ページで設定します。 |
次の表では、Webアプリケーション・コンテナで使用される予約済みのコンテキスト・パラメータについて説明します。これらは非推奨となり、weblogic.xmlで置き換えられました。
表A-6 非推奨のcontext-param要素
非推奨のパラメータ | 説明 | weblogic.xmlでの代替要素 |
---|---|---|
weblogic.httpd.inputCharset |
Unicode以外の処理でコード・セット動作を定義します。 |
weblogic.xmlの |
weblogic.httpd.servlet.reloadCheckSecs |
サーブレットが変更されたかどうかをチェックする頻度と、変更されている場合はそれを再ロードするかどうかを定義します。値が -1の場合は再ロードせず、0の場合は常に再ロードします。デフォルトでは1秒に設定されます。 |
|
weblogic.httpd.servlet.classpath |
この値を設定すると、このパスがコンテナによってWebアプリケーションのクラス・パスに追加されます。この方法は非推奨で、下位互換性のためのみにサポートされています。 |
なし。マニフェスト・クラス・パス、 |
weblogic.httpd.defaultServlet |
Webアプリケーションのデフォルト・サーブレットを設定します。これは非推奨 方法で、下位互換性のためのみにサポートされています。 |
なし。 |
filter
要素は、フィルタ・クラスとその初期化属性を定義します。フィルタの詳細は、「フィルタの構成」を参照してください。
次の表では、filter
要素内で定義できる要素について説明します。
表A-7 filter要素
要素 | 必須/省略可能 | 説明 |
---|---|---|
<icon> |
省略可能 |
GUIツールでフィルタを表示する場合に使用される画像(小さいアイコンと大きいアイコン)の、Webアプリケーション内での位置を指定します。small-icon要素とlarge-icon要素があります。 この要素は現在、WebLogic Serverでは使用されていません。 |
<filter-name> |
必須 |
フィルタの名前を定義します。この名前は、デプロイメント記述子内のほかの場所でそのフィルタ定義を参照する場合に使用されます。 |
<display-name> |
省略可能 |
GUIツールによって表示されることを想定した短い名前。 |
<description> |
省略可能 |
フィルタの説明文。 |
<filter-class> |
必須 |
フィルタの完全修飾クラス名。 |
<init-param> |
省略可能 |
フィルタの初期化属性の名前と値の組み合わせを指定します。 属性ごとに |
次の表では、filter-mapping
要素内で定義できる要素について説明します。
表A-8 filter-mapping要素
要素 | 必須/省略可能 | 説明 |
---|---|---|
<filter-name> |
必須 |
URLパターンまたはサーブレットのマッピング先のフィルタの名前。この名前は、 |
<url-pattern> |
必須 - または |
URLを解決する場合に使用されるパターンを記述します。 サンプル・パターンを次に示します。 /soda/grape/* /foo/* /contents *.foo URLは、Servlet仕様2.3で指定されているルールに準拠している必要があります。 |
<servlet> |
必須 - または |
呼び出された場合に、このフィルタを実行するサーブレットの名前。 |
servlet
要素では、サーブレットの宣言的なデータを指定します。
<jsp-file>
要素および<load-on-startup>
要素が指定されている場合、そのJSPは、WebLogic Serverの起動時にあらかじめコンパイルされ、ロードされます。
次の表では、servlet
要素内で定義できる要素について説明します。
表A-10 servlet要素
要素 | 必須/省略可能 | 説明 |
---|---|---|
<icon> |
省略可能 |
GUIツールでサーブレットを表示する場合に使用される画像(小さいアイコンと大きいアイコン)の、Webアプリケーション内での位置。small-icon要素とlarge-icon要素があります。 この要素は現在、WebLogic Serverでは使用されていません。 |
<servlet-name> |
必須 |
サーブレットの標準名を定義します。この名前は、デプロイメント記述子内の他の場所でそのサーブレット定義を参照する場合に使用されます。 |
<display-name> |
省略可能 |
GUIツールによって表示されることを想定した短い名前。 |
<description> |
省略可能 |
サーブレットの説明文。 |
<servlet-class> |
必須(または次を使用:
|
サーブレットの完全修飾クラス名。 servletの本体では、 |
<jsp-file> |
必須(または次を使用:
|
Webアプリケーションのルート・ディレクトリを基準にした、Webアプリケーション内のJSPファイルへのフルパス。 servletの本体では、 |
<init-param> |
省略可能 |
サーブレットの初期化属性の名前と値の組み合わせを指定します。 属性ごとに |
<load-on-startup> |
省略可能 |
この要素が指定されたサーブレットは、WebLogic Serverの起動時にWebLogic Serverによって初期化されます。この要素の省略可能なコンテンツは、サーブレットがロードされる順序を示す正の整数です。整数の小さい方から順にロードされます。値の指定がない、または値が正の整数でない場合は、WebLogic Serverによって、アプリケーションの起動時にある任意の順序でサーブレットがロードされます。 |
<run-as> |
省略可能 |
Webアプリケーションの実行に使用するrun-as IDを指定します。この要素には、省略可能な説明とセキュリティ・ロールの名前が含まれます。 |
<security-role- ref> |
省略可能 |
|
これは、servlet内の要素です。
icon
要素では、GUIツールでWebアプリケーションを表示する場合に使用される画像(小さいアイコンと大きいアイコン)の、Webアプリケーション内での位置を指定します。
次の表では、icon
要素内で定義できる要素について説明します。
これは、servlet内の要素です。
省略可能なinit-param
要素では、サーブレットの初期化属性の名前と値の組み合わせを指定します。属性ごとにinit-param
タグの別個のセットを使用します。
javax.servlet.ServletConfig.getInitParameter()
メソッドを使用して、これらの属性にアクセスできます。
次の表では、init-param
要素内で定義できる要素について説明します。
これは、servlet内の要素です。
security-role-ref
要素は、<security-role>
で定義されたセキュリティ・ロール名を、サーブレットのロジックでハード・コード化される代替ロール名にリンクします。この特別な抽象化レイヤーによって、サーブレット・コードを変更しなくてもデプロイメント時にサーブレットを構成できるようになります。
次の表では、security-role-ref
要素内で定義できる要素について説明します。
servlet-mapping
要素では、サーブレットとURLパターンの間のマッピングを定義します。
次の表では、servlet-mapping
要素内で定義できる要素について説明します。
表A-14 servlet-mapping要素
要素 | 必須/省略可能 | 説明 |
---|---|---|
<servlet-name> |
必須 |
URLパターンのマッピング先のサーブレットの名前。この名前は、 |
<url-pattern> |
必須 |
URLを解決する場合に使用されるパターンを記述します。 サンプル・パターンを次に示します。 /soda/grape/* /foo/* /contents *.foo URLは、Servlet仕様2.3で指定されているルールに準拠している必要があります。 サーブレット・マッピングのその他の例については、「サーブレット・マッピング」を参照してください。 |
session-config
要素では、Webアプリケーションのセッション属性を定義します。
次の表では、session-config
要素内で定義できる要素について説明します。
表A-15 session-config要素
要素 | 必須/省略可能 | 説明 |
---|---|---|
<session-timeout> |
省略可能 |
このWebアプリケーション内のセッションが期限切れになるまでの分数。この要素で設定する値は、次に示す特殊な値のいずれか1つが入力されない限り、WebLogic固有のデプロイメント記述子である デフォルト値: 60 最大値: Integer.MAX_VALUE/60 特殊な値: -1 = セッションはタイムアウトしません。 詳細は、「session-descriptor」を参照してください。 |
mime-mapping
要素では、拡張子とMIMEタイプの間のマッピングを定義します。
次の表では、mime-mapping
要素内で定義できる要素について説明します。
省略可能なwelcome-file-list
要素では、welcome-file
要素の順序付きリストを指定します。
URLリクエストがディレクトリ名の場合、WebLogic Serverは、この要素で指定された最初のファイルを処理します。そのファイルが見つからない場合、サーバーはリスト内の次のファイルを試します。
詳細は、「ウェルカム・ファイルの構成」を参照してください。
次の表では、welcome-file-list
要素内で定義できる要素について説明します。
省略可能なerror-page
要素では、エラー・コードや例外のタイプとWebアプリケーションにあるリソースのパスの間のマッピングを指定します。
WebLogic ServerがHTTPリクエストに応答しているときにエラーが発生した場合や、Java例外の結果としてエラーが発生した場合は、WebLogic ServerによってHTTPエラー・コードまたはJavaエラー・メッセージのいずれかを表示するHTMLページが返されます。独自のHTMLページを定義して、これらのデフォルトのエラー・ページの代わりとして、またはJava例外のレスポンス・ページとして表示することができます。
詳細は、「HTTPエラー・レスポンスのカスタマイズ」を参照してください。
次の表では、error-page
要素内で定義できる要素について説明します。
注意: <error-code> と<exception-type> のどちらかを定義します。両方は定義しないでください。 |
jsp-config
要素は、Webアプリケーション内のJSPファイルのグローバル構成情報を提供するために使用します。2つの下位要素taglib
およびjsp-property-group
があります。
次の表では、jsp-config
要素内で定義できる要素について説明します。
表A-19 jsp-config要素
要素 | 必須/省略可能 | 説明 |
---|---|---|
<taglib> |
省略可能 |
Webアプリケーション内のJSPページで使用するタグ・ライブラリに関する情報を提供します。 |
<jsp-property-group> |
省略可能 |
複数のファイルをグループ化して、それらのファイルにグローバル・プロパティ情報を提供できるようにします。このように記述されたすべてのファイルはJSPファイルと見なされます。 |
これは、jsp-config内の要素です。
taglib
は必須の要素で、Webアプリケーション内のJSPページで使用するタグ・ライブラリに関する情報を提供するために使用します。
JSPタグ・ライブラリ記述子(TLD)の位置をURIパターンに関連付けます。TLDは、WEB-INF
ディレクトリを基準にした相対位置にあるJSP内に指定できますが、Webアプリケーションをデプロイするときに、<taglib>
タグを使用してTLDを構成することもできます。TLDごとに別個の要素を使用します。
次の表では、taglib
要素内で定義できる要素について説明します。
表A-20 taglib要素
要素 | 必須/省略可能 | 説明 |
---|---|---|
<taglib-location> |
省略可能 |
Webアプリケーションのルートを基準にしたタグ・ライブラリ記述子の相対ファイル名を指定します。タグ・ライブラリ記述子ファイルを |
<taglib-uri> |
省略可能 |
URIがJSPページのtaglibディレクティブで使用されているURI文字列と一致する場合、このタグ・ライブラリが使用されます。 |
これは、jsp-config内の要素です。
jsp-property-group
は必須の要素で、複数のファイルをグループ化して、それらのファイルにグローバル・プロパティ情報を提供できるようにするために使用します。このように記述されたすべてのファイルはJSPファイルと見なされます。
次の表で、jsp-property-group
要素内に定義できる要素について説明します。
表A-21 jsp-property-group要素
要素 | 必須/省略可能 | 説明 |
---|---|---|
<el-ignored> |
省略可能 |
ELを無視するかどうかを制御します。ELの評価は、サーブレット2.4以降の |
<scripting-invalid> |
省略可能 |
JSPページのグループで、スクリプト記述要素を無効にするかどうかを制御します。スクリプト記述は、デフォルトでは有効になっています。 |
<page-encoding> |
省略可能 |
pageEncoding情報を示します。JSPページのページ・ディレクティブのpageEncoding属性と、そのページに一致するJSP構成要素との間で、エンコーディングが異なることを示す変換時エラー。XML構文内のドキュメントのプロログまたはテキスト宣言と、そのドキュメントに一致するJSP構成要素との間で、エンコーディングが異なることを示す場合もあります。複数のメカニズムに同じエンコーディングを指定しても構いません。 |
<is-xml> |
省略可能 |
リソースがJSPドキュメント(XML)であることを示します。trueの場合は、URLパターンが一致するリソースのグループがJSPドキュメントで、XMLドキュメントとして解釈する必要があることを示します。falseの場合は、リソースがJSPドキュメントであることを示す他のプロパティ・グループがない限り、JSPドキュメントではないと見なされます。 |
<include-prelude> |
省略可能 |
Webアプリケーション内の要素に対応している必要のあるコンテキスト相対パス。この要素が存在する場合、指定されたパスが、このjsp-property-group内の各JSPページの最初に自動的に(includeディレクティブの場合のように)含まれます。 |
<include-coda> |
省略可能 |
Webアプリケーション内の要素に対応していなければならないコンテキスト相対パス。この要素が存在する場合、指定されたパスが、この |
<deferred-syntax-allowed-as-literal> |
省略可能 |
文字シーケンス |
<trim-directive-whitespaces> |
省略可能 |
ホワイト・スペースのみを含むテンプレート・テキストを、レスポンス出力から削除しなければならないかどうかを制御します。 |
<url-pattern> |
必須 |
URLを解決する場合に使用されるパターンを記述します。 サンプル・パターンを次に示します。 /soda/grape/* /foo/* /contents *.foo URLは、Servlet仕様2.4で指定されているルールに準拠している必要があります。 |
resource-env-ref
要素には、Webアプリケーションの環境内のリソースに関連付けられた管理対象オブジェクトに対するWebアプリケーションの参照の宣言が含まれます。省略可能な説明、リソース環境参照名、Webアプリケーション・コードが予期するリソース環境参照のタイプで構成されます。
例:
<resource-env-ref> <resource-env-ref-name>jms/StockQueue</resource-env-ref-name> <resource-env-ref-type>javax.jms.Queue</resource-env-ref-type> </resource-env-ref>
次の表では、resource-env-ref
要素内で定義できる要素について説明します。
省略可能なresource-ref
要素では、外部リソースへの参照ルックアップ名を定義します。この定義により、サーブレット・コードは、デプロイメント時に実際の位置にマップされる「仮想的な」名前でリソースをルックアップできるようになります。
各外部リソース名の定義には別々の<resource-ref>
要素を使用します。外部リソース名は、デプロイメント時にWebLogic固有のデプロイメント記述子weblogic.xml
でリソースの実際の位置名にマップされます。
次の表では、resource-ref
要素内で定義できる要素について説明します。
表A-23 resource-ref要素
要素 | 必須/省略可能 | 説明 |
---|---|---|
<description> |
省略可能 |
説明文。 |
<res-ref-name> |
必須 |
JNDIツリー内で使用されるリソースの名前。Webアプリケーション内のサーブレットはこの名前を使用して、リソースへの参照をルックアップします。 |
<res-type> |
必須 |
参照名に対応するリソースのJavaクラスのタイプ。Javaの完全パッケージ名を使用します。 |
<res-auth> |
必須 |
セキュリティのためのリソース・サインオンの指定に使用されます。
|
<res-sharing-scope> |
省略可能 |
指定されたリソース・マネージャ接続ファクトリ参照を経由して取得された接続を共有するかどうかを指定します。 有効な値: Shareable Unshareable |
security-constraint
要素では、<web-resource-collection>
要素で定義されたリソースの集合へのアクセス権限を定義します。
Webアプリケーションのセキュリティ構成の詳細な手順や例は、『Oracle WebLogic Serverロールおよびポリシーによるリソースの保護』を参照してください。また、WebLogicセキュリティの詳細は、『Oracle WebLogic Serverセキュリティのプログラミング』を参照してください。
次の表では、security-constraint
要素内で定義できる要素について説明します。
表A-24 security-constraint要素
要素 | 必須/省略可能 | 説明 |
---|---|---|
<web-resource- collection> |
必須 |
このセキュリティ制約が適用されるWebアプリケーションのコンポーネントを定義します。 |
<auth-constraint> |
省略可能 |
このセキュリティ制約で定義されるWebリソースの集合にアクセスするグループまたはプリンシパルを定義します。「auth-constraint」を参照してください。 |
<user-data- constraint> |
省略可能 |
クライアントによるサーバーとの通信方法を定義します。 「user-data-constraint」を参照してください。 |
各<security-constraint>
要素では、1つまたは複数の<web-resource-collection>
要素が必要です。これらの要素では、このセキュリティ制約が適用されるWebアプリケーションの領域を定義します。
これは、security-constraint内の要素です。
次の表では、web-resource-collection
要素内で定義できる要素について説明します。
表A-25 web-resource-collection要素
要素 | 必須/省略可能 | 説明 |
---|---|---|
<web-resource- name> |
必須 |
Webリソースの集合の名前。 |
<description> |
省略可能 |
このセキュリティ制約の説明文。 |
<url-pattern> |
省略可能 |
|
<http-method> |
省略可能 |
|
これは、security-constraint内の要素です。
省略可能なauth-constraint
要素では、このセキュリティ制約で定義されたWebリソースの集合にアクセスするグループまたはプリンシパルを定義します。
次の表では、auth-constraint
要素内で定義できる要素について説明します。
表A-26 auth-constraint要素
要素 | 必須/省略可能 | 説明 |
---|---|---|
<description> |
省略可能 |
このセキュリティ制約の説明文。 |
<role-name> |
省略可能 |
このsecurity-constraintで定義されたリソースにアクセスできるセキュリティ・ロールを定義します。セキュリティ・ロール名は、security-role-refを使用してプリンシパルにマップされます。 |
これは、security-constraint内の要素です。
user-data-constraint
要素では、クライアントによるサーバーとの通信方法を定義します。
次の表では、user-data-constraint
要素内で定義できる要素について説明します。
表A-27 user-data-constraint要素
要素 | 必須/省略可能 | 説明 |
---|---|---|
<description> |
省略可能 |
説明文。 |
<transport- guarantee> |
必須 |
クライアントとサーバーの間の通信方法を指定します。
指定できる値:
|
省略可能なlogin-config
要素を使って、ユーザーの認証方法、このアプリケーションで使用されるレルムの名前、およびフォームによるログイン機能で必要になる属性を構成します。
この要素が指定されている場合、ユーザーがWebアプリケーション内で定義されている<security-constraint>
によって制約されたすべてのリソースにアクセスするには、認証を受ける必要があります。認証されると、ユーザーは、ほかのリソースにアクセスする権限が与えられる場合もあります。
次の表では、login-config
要素内で定義できる要素について説明します。
表A-28 config
要素 | 必須/省略可能 | 説明 |
---|---|---|
<auth-method> |
省略可能 |
ユーザーの認証に使用する方法を指定します。指定できる値は次のとおりです。
|
<realm-name> |
省略可能 |
ユーザーの資格証明を認証する場合に参照されるレルムの名前。省略した場合、管理コンソールの「Webアプリケーション」>「構成」>「その他」タブにある「認証レルム名」フィールドで定義されたレルムがデフォルトで使用されます。
|
<form-login- config> |
省略可能 |
|
次の表では、security-role
要素内で定義できる要素について説明します。
表A-30 security-role要素
要素 | 必須/省略可能 | 説明 |
---|---|---|
<description> |
省略可能 |
セキュリティ・ロールの説明文。 |
<role-name> |
必須 |
ロール名。ここで使用する名前は、WebLogic固有のデプロイメント記述子 |
省略可能なenv-entry
要素では、アプリケーションの環境エントリを宣言します。環境エントリごとに別個の要素を使用します。
次の表では、env-entry
要素内で定義できる要素について説明します。
省略可能なejb-ref
要素では、EJBリソースへの参照を定義します。この参照は、WebLogic固有のデプロイメント記述子ファイルweblogic.xml
でマッピングを定義することにより、デプロイメント時にEJBの実際の位置にマップされます。各参照EJB名の定義には別々の<ejb-ref>
要素を使用します。
次の表では、ejb-ref
要素内で定義できる要素について説明します。
表A-32 ejb-ref要素
要素 | 必須/省略可能 | 説明 |
---|---|---|
<description> |
省略可能 |
参照の説明文。 |
<ejb-ref-name> |
必須 |
Webアプリケーションで使用されるEJBの名前。この名前は、WebLogic固有のデプロイメント記述子 |
<ejb-ref-type> |
必須 |
参照EJBの期待されるJavaクラスのタイプ。 |
<home> |
必須 |
EJBホーム・インタフェースの完全修飾クラス名。 |
<remote> |
必須 |
EJBリモート・インタフェースの完全修飾クラス名。 |
<ejb-link> |
省略可能 |
含まれているJ2EEアプリケーション・パッケージでのEJBの |
<run-as> |
省略可能 |
参照されるEJBにセキュリティ・コンテキストが適用されるセキュリティ・ロール。 |
ejb-local-ref
要素は、エンタープライズBeanのローカル・ホームへの参照の宣言に使用されます。この宣言は以下のもので構成されます。
省略可能な説明
エンタープライズBeanを参照するWebアプリケーションのコードで使用されるEJB参照名。参照されるエンタープライズBeanの予期されるタイプ
参照されるエンタープライズBeanの予期されるローカル・ホーム・インタフェースとローカル・インタフェース
参照されるエンタープライズBeanの指定に使用するejb-link情報(オプション)
次の表では、ejb-local-ref
要素内で定義できる要素について説明します。
表A-33 ejb-local-ref要素
要素 | 必須/省略可能 | 説明 |
---|---|---|
<description> |
省略可能 |
参照の説明文。 |
<ejb-ref-name> |
必須 |
EJB参照の名前を指定します。EJB参照はWebアプリケーションの環境内のエントリで、 例: <ejb-ref-name>ejb/Payroll</ejb-ref-name> |
<ejb-ref-type> |
必須 |
<ejb-ref-type>Entity</ejb-ref-type> <ejb-ref-type>Session</ejb-ref-type> |
<local-home> |
必須 |
エンタープライズBeanのローカル・ホーム・インタフェースの完全修飾名。 |
<local> |
必須 |
エンタープライズBeanのローカル・インタフェースの完全修飾名。 |
<ejb-link> |
省略可能 |
パス名は、EJBを参照するWebアプリケーションを含むWARファイルに対して相対的に指定します。このため、同じ 使用される場所: 例: <ejb-link>EmployeeRecord</ejb-link> <ejb-link>../products/product.jar#ProductEJB</ejb-link> |
サーブレット2.4デプロイメント記述子のXMLスキーマです。WebLogic Serverは、http://java.sun.com/products/servlet/download.html#specs
で定義されているHTTPサーブレットを完全にサポートします。しかし、version
属性は、2.4の動作を施行するために2.4
に設定する必要があります。
次の表では、web-app
要素内で定義できる要素について説明します。