Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBCのプログラミング 11g リリース1 (10.3.5) B60995-03 |
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この章では、『Oracle WebLogic Server JDBCのプログラミング』の内容と構成について説明します。
このドキュメントは、Java Database Connectivity (JDBC) APIを使用するアプリケーションの開発とサポートを行うソフトウェア開発者およびシステム管理者向けに書かれています。また、WebLogic Serverを評価するビジネス・アナリストやシステム設計者にとって有用な情報も掲載しています。このドキュメントのトピックは、ソフトウェア・プロジェクトの評価、設計、開発、本番前、および本番段階に関連しています。
このドキュメントは、Java EEおよびEJBの概念に精通している読者を対象としています。このドキュメントでは、WebLogic Server EJBが提供する付加価値機能と、EJBアプリケーションを実行するWebLogic Server機能の使い方に関する主要な情報が重点的に扱われています。
この章第1章「概要とロードマップ」では、このドキュメントの構成を紹介します。
第2章「アプリケーションでのWebLogic JDBCの使い方」では、アプリケーションでJDBC接続を使用する方法について説明します。
第3章「JDBCアプリケーションのパフォーマンス・チューニング」では、アプリケーションでJDBC接続の使用法を最高のパフォーマンスが得られるように設計する方法について説明します。
第4章「WebLogicラッパー・ドライバの使い方」では、データ・ソースからJDBC接続を取得するための一部の代替的なドライバの使用方法について説明します。
第5章「JDBCドライバでのAPI拡張機能の使い方」では、アプリケーションでサード・パーティ・ドライバをプログラミングする際の考慮事項について説明します。
第6章「WebLogic ServerにおけるRowSetの使い方」では、アプリケーションでRowSetを使用する方法について説明します。
第7章「JDBCのトラブルシューティング」では、JDBCの一般的な問題とソリューションについて説明します。
このドキュメントでは、JDBC固有のプログラミングに関する情報を取扱います。
WebLogic Serverアプリケーションを開発、デプロイ、およびモニターするための包括的なガイドラインについては、以下のドキュメントを参照してください。
『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの構成と管理』は、WebLogic ServerでのJDBCの構成および管理についてのガイドです。
『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』は、WebLogic Serverアプリケーションの開発ガイドです。
『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』は、開発および本番環境でのWebLogic Serverアプリケーションのデプロイメントについての情報のプライマリ・ソースです。
このドキュメントの他にも、さまざまなJDBCサンプル・コードが用意されています。これらのサンプルでは、JDBCの構成とAPIの使い方、および主要なJDBC開発タスクを実行する実際的な手順が示されています。
MedRecはWebLogic Serverに付属したエンドツーエンドのサンプルJava EEアプリケーションであり、一元的で独立した医療記録管理システムをシミュレートします。MedRecアプリケーションには、患者、医師、および管理者に対して、さまざまなクライアントを使用して患者のデータを管理するフレームワークが用意されています。
MedRecはWebLogic ServerとJava EEの機能を例示し、Oracle推奨のベスト・プラクティスを重要点として示します。MedRecはWebLogic Server配布キットに含まれており、Windowsマシンの「スタート」メニューからアクセスできます。Linuxなどのプラットフォームでは、WL_HOME
\samples\domains\medrec
ディレクトリからMedRecを起動します。WL_HOME
は、WebLogic Platformの最上位のインストール・ディレクトリです。
このリリースには、次の新しい機能と変更された機能が含まれています。
このリリースで導入されたWebLogic Serverの新機能の一覧については、『Oracle WebLogic Serverの新機能』を参照してください。
このリリースでは、物理接続にアクセスするgetVendorConnectionSafeが提供されます。getVendorConnectionと同様に、このメカニズムでは、プールされているデータベース接続(論理接続)からベースとなる物理接続(ベンダー接続)が返されます。ただし、接続を閉じると、「影響のある接続の削除を有効化」
の設定に関係なく、プールに返されます。一部のアプリケーションでは、getVendorConnectionSafeによって、過度の接続の作成がなくなり、パフォーマンスが向上します。「データ・ソースからの物理的な接続の取得」を参照してください。
ラップ解除実装は、WebLogic Server 10.3.4.0で変更されました(CachedRowSet
、CallableStatement
、Connection
、DatabaseMetaData
、DataSource
、FilteredRowSet
、JdbcRowSet
、JoinRowSet
、ParameterMetaData
、PreparedStatement
、ResultSet
、ResultSetMetaData
、RowSet, RowSetMetaData
、Statement, SyncResolver
、WebRowSet
用に実装されています)。JDBC 4.0仕様では、この実装はインタフェースを使用する場合にのみ呼び出され、ベース・クラスを使用して呼び出しても無効であると指定しています。過去のリリースでは、この制約が強制適用されていませんでした。WebLogic Server 10.3.4.0では、この制約が強制適用されます。Oracleデータ型を使用している既存アプリケーションへの影響を抑えるため、この制約はoracle.sql
で始まる名前を持つクラスには強制適用されません。