| Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server RMIのプログラミング 11g リリース1(10.3.5) B61626-03  | 
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以下の節では、WebLogic RMIの機能について概説します。
RMI (Remote Method Invocation)は、Javaでの分散オブジェクト・コンピューティングの標準規格です。RMIを使用すると、アプリケーション側では、ネットワーク内の別の場所に存在するオブジェクトへの参照を取得した後、そのオブジェクトのメソッドを、そのオブジェクトがあたかもクライアントの仮想マシンにローカルに存在するかのように呼び出すことができます。RMIは、分散Javaアプリケーションが複数のJava仮想マシン上でどのように動作するかを規定するものです。
このドキュメントはWebLogic RMIの使い方について説明したものですが、リモート・オブジェクトや分散アプリケーションの記述方法についての初心者向けチュートリアルではありません。RMIについては、http://java.sun.com/j2se/1.4.2/docs/guide/rmi/を参照し、RMI Tutorialを確認します。
次の表に、RMIのWebLogic実装の重要な機能を示します。
表2-1 Weblogic RMIの機能
| 機能 | WebLogic RMI | 
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 全体的なパフォーマンス  | 
 WebLogic Serverフレームワークとの統合により、WebLogic RMIのパフォーマンスが向上します。WebLogic Serverは、通信の基底のサポート、スケーラビリティ、スレッドとソケットの管理、効率的なガベージ・コレクション、およびサーバー関連サポートを提供します。  | 
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 標準への準拠  | 
 Java Platform Standard Edition 6.0 API仕様に準拠しています。  | 
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 WebLogic ServerはRMIオブジェクトのフェイルオーバーとロード・バランシングをサポートします。  | 
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 スタブとスケルトンは実行時にWebLogic RMIによって動的に生成されます。このため、クラスタ化可能クライアントやIIOP (Internet Inter-ORB Protocol)クライアント以外では、明示的に  | 
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 リモート・オブジェクトのクライアントが使用するクラス。RMIの場合はスケルトン・クラスとスタブ・クラスが使用されます。スタブ・クラスは、クライアントのJava仮想マシン(JVM)で呼び出されるインスタンス。スケルトン・クラスはリモートJVMに存在し、リモートJVM上で呼び出されたメソッドと引数のマーシャリングを解除し、リモート・オブジェクトのインスタンスのメソッドを呼び出した後、結果をマーシャリングしてクライアントに返します。  | 
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 セキュリティ・マネージャは不要。WebLogic Serverは認証、認可、およびJava EEのセキュリティ・サービスを実装しています。  | 
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 WebLogic Serverでは、Sun MicrosystemsのJava Platform、Enterprise Edition (Java EE)プログラミング・モデルのトランザクションがサポートされています。  | 
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 Internet Protocol version 6 (IPv6)のサポート  | 
 128ビット・アドレッシング空間のサポート。  |