Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JMXによるカスタム管理ユーティリティの開発 11g リリース1(10.3.5) B61630-03 |
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サード・パーティ製の管理システムをWebLogic Server管理システムと統合するために、WebLogic Serverには標準ベースのインタフェースが用意されています。これらのインタフェースは、Java Management Extensions (JMX)仕様に完全に準拠しています。ソフトウェア・ベンダーはこれらのインタフェースを使用して、WebLogic Server MBeanをモニターし、WebLogic Serverドメインの構成を変更し、ドメイン内のすべてのサーバー・インスタンスに対するこれらの変更の配布(アクティブ化)をモニターすることができます。JMXクライアントはOracle独自のクラスを使用しなくても、すべてのWebLogic Server管理機能を実行できますが、リモートJMXクライアントではWebLogic Serverプロトコル(T3など)を使用してWebLogic Serverインスタンスに接続することをお勧めします。
このドキュメントでは、WebLogic Serverリソースをモニターおよび変更するJMXクライアントの作成について説明します。
以下の節では、このマニュアル『JMXによるカスタム管理ユーティリティの開発』の内容と構成について説明します。
このドキュメントは、JMX互換管理システムを開発するソフトウェア・ベンダーを対象としています。また、WebLogic Serverを評価するビジネス・アナリストや、特定のアプリケーションでJMXの使用を考えているシステム設計者にとって便利な情報も掲載されています。
このドキュメントは、Java EEおよび一般的なアプリケーション管理の概念に精通している読者を対象としています。このドキュメントでは、限定的でありながら有用な一連のJMX管理サービスを開発するための実践的な方法を重点的に扱います。JMXをより広範な管理上の問題に適用するには、「関連ドキュメント」に挙げるJMX仕様などのドキュメントを参照してください。
この章「概要とロードマップ」では、このガイドの構成について説明します。
第2章「WebLogic Server MBeanについて」では、WebLogic Server MBeanのモニターと管理に使用するJMXサービスと、WebLogic Server MBeanをまとめるデータ・モデルについて説明します。
第3章「WebLogic ServerサブシステムMBeanの概要」では、WebLogic Serverの様々なサブシステムのモニターおよび管理に使用できるMBeanについて説明します。
第4章「JMXを使用したWebLogic Server MBeanへのアクセス」では、JMXクライアントからWebLogic Server MBeanにアクセスする手順について説明し、例を示します。
第5章「JMXを使用したドメインの構成の管理」では、JMXを使用してWebLogic Serverドメインの構成を管理する手順について説明し、例を示します。
第6章「JMXを使用したセキュリティ・レルムの管理」では、セキュリティMBeanの階層、セキュリティ・レルムの管理のためのMBeanサーバーの選択方法、既存のセキュリティ・プロバイダの操作方法と、レルム構成の変更方法について説明します。
第7章「通知とモニターMBeanの使い方」では、通知とWebLogic Server MBean属性の変更をリスニングするリスナーの使い方について説明します。
第8章「WebLogic Server JMXサービスの構成」では、ドメインで使用できるJMXサービスを指定する方法について説明します。
Sun Developer Networkには、JMXに関する書籍、ホワイトペーパー、および詳細情報へのリンクが掲載されたWebサイト(http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/tech/javamanagement-140525.html
)があります。
JMX 1.2仕様を参照する場合は、(http://jcp.org/aboutJava/communityprocess/final/jsr003/index3.html
)からダウンロードしてください。
JMXリモートAPI 1.0仕様を参照する場合は、(http://jcp.org/aboutJava/communityprocess/final/jsr160/index.html
)からダウンロードしてください。
javax.management*
パッケージのAPIリファレンスは、http://download.oracle.com/javase/6/docs/api/overview-summary.html
で参照できます。
WebLogic Serverアプリケーション用に他のタイプの管理サービスを開発するためのガイドラインについては、以下のドキュメントを参照してください。
『Oracle WebLogic Serverアプリケーション・ロギングのためのロギング・サービスの使い方』。WebLogicによるログ・メッセージのインターナショナライゼーションとローカライゼーションのサポートについて説明し、WebLogic Serverで提供されているテンプレートおよびツールを使用して、ロケール固有のメッセージ・カタログを作成または編集する方法を示します。
『Oracle WebLogic Server診断フレームワークの構成と使い方』。システム管理者が、JMX、ロギングなどの管理機能を通じて公開されていないアプリケーション・モニター・データを収集する方法について説明します。
WebLogic Serverアプリケーションを開発およびチューニングするためのガイドラインについては、以下のドキュメントを参照してください。
『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』。WebLogic Serverアプリケーションの開発ガイドです。
『Oracle WebLogic Server JMXによる管理の容易なアプリケーションの開発』。カスタムMBeanを作成および登録する方法について説明します。
このリリースのWebLogic Serverでは、WebLogic ServerランタイムMBeanサーバーがデフォルトでプラットフォームMBeanサーバーとして構成されています。
このリリースで導入されたWebLogic Serverの新機能の一覧については、『Oracle WebLogic Serverの新機能』を参照してください。