| Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverアップグレード・ガイド 11g リリース1(10.3.5) B61642-03 |
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次の節では、WebLogic Server 9.xまたは10.0からWebLogic Server 10.3.5リリースへのアプリケーション環境のアップグレード手順について説明します。
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注意: 現在本番環境にデプロイされているアプリケーション環境をアップグレードすることはお薦めしません。開発中またはテスト中のアプリケーション環境をアップグレードし、アップグレードした環境を本番環境にプロモートする前に、標準的な品質保証およびパフォーマンス・チューニングを行うことをお薦めします。 |
ドメインを作成およびカスタマイズするプロセスがすでに自動化されている場合には、この方法が便利です。新規ドメインを作成するには、次の手順を実行します。
WebLogic Server 10.3.5ソフトウェアをインストールします。
10.3.5にドメインを作成するには、10.3.5で提供されているデフォルトのドメイン・テンプレートを使用します。または、9.xのカスタム・テンプレートを使用して9.xにドメインを作成していた場合は、同じ方法で新しい10.3.5ドメインを作成します。
この手順は、構成ウィザードを使用して実行するか、またはWLSTなどのWebLogicスクリプト・ツールで作成した自動化スクリプトを使用して実行できます。構成ウィザードについては『構成ウィザードを使用したドメインの作成』、WLSTについては『Oracle WebLogic Scripting Tool』を参照してください。
10.3.5ドメイン・テンプレートを参照したり、10.3.5リリースで提供される新機能を実装したりするために、自動化スクリプトには適宜更新する必要があります。
たとえば、『Oracle WebLogic Serverインフォメーション・ロードマップ』のセキュリティに関する項で説明されているように、WebLogic 9.1からはデフォルトのセキュリティ・プロバイダがXACMLベースになっています。必要に応じて、WebLogic 9.1より前のセキュリティ・プロバイダのサポートを追加するか、新しいXACMLベースのセキュリティ・プロバイダを使用するように適切な変更を加えてください。
既存のWebLogic Server 9.xアプリケーションを、新しい10.3.5ドメインにデプロイします。
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注意: ステップ2でカスタム9.xテンプレートを使用した場合、すでに9.xアプリケーションがデプロイされていることがあります。 |
ドメインの作成が自動化されていない場合、テスト・ドメイン内のカスタマイズ情報を維持するには、既存のドメインの更新が便利です。既存のドメインは、次の2とおりの方法でアップグレードできます。
方法1: 手動更新
WebLogic Server 10.3.5ソフトウェアをインストールします。
ドメイン・ディレクトリ、アプリケーション、ドメイン外のアプリケーション・データ、ログ・ファイル(必要な場合)など、既存のアプリケーション環境をバックアップします。
WebLogic Server 10.3.5のインストール先を参照するようドメインのスクリプト・ファイルを更新します。たとえば、MW_HOME、MW_HOME、BEA_HOME、BEA_JAVA_HOME、JAVA_HOME、およびWL_HOMEに適切な値を設定します。
CLASSPATHを更新して、不要になったパス情報(10.3.5より前のリリースに適用されるパッチ・ファイル情報など)を削除します。
方法2: 自動更新
第5章「WebLogicドメインのアップグレード」の説明に従って、ドメイン・アップグレード・ウィザードを使用します。
9.0、9.1、または9.2で開発したBeehiveアプリケーションがある場合は、BEA WebLogic ServerのBeehive統合ガイドのアップグレード・パスに関する項(http://download.oracle.com/docs/cd/E13222_01/wls/docs100/beehive/introduction.html#upgrade)の説明に従って、それらをアップグレードする必要があります。
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注意: このリリースでは、WebLogic Platformアプリケーション・フレームワークとしてApache Beehiveを使用することは非推奨となりました。Oracle標準としてより機能性の高いアプリケーション・フレームワークを提供するADFを使用することをお薦めします。 |