Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server WebLogic Tuxedo Connectorクイック・スタート・ガイド 11g リリース1(10.3.5) B61644-03 |
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Oracle WebLogic Server WebLogic Tuxedo Connectorクイック・スタート・ガイド
11g リリース1(10.3.5)
B61644-03(原本部品番号:E13756-04)
2011年4月
注意: Oracle WebLogic Serverのこのリリース向けにOracle WebLogic Tuxedo Connectorを構成する方法の詳細は、Oracle WebLogic Server WebLogic Tuxedo Connector管理ガイドを参照してください。 |
このドキュメントでは、Oracle WebLogic ServerとTuxedoリリース6.5以降が相互運用できるように、Oracle WebLogic Serverコンソールを使用してOracle WebLogic Tuxedo Connectorを構成する方法について説明します。
このリリースのOracle WebLogic Tuxedo Connector (WTC)のサンプルは、Oracle Technology Network Webサイトで入手できます。WebLogic Serverインストールのサンプル・ディレクトリ内にwtc
ディレクトリを作成します。このディレクトリにWTCのサンプルをダウンロードします。このドキュメントで参照されるサンプルを実行するには、simpappサンプルとsimpservサンプルをダウンロードする必要があります。
注意: この節では、Windowsプラットフォーム上でOracle WebLogic Tuxedo Connectorを構成する方法について概説します。UNIXユーザーの場合には、「\」を「/」に、あるいは「.cmd」を「.sh」に置き換えるなど、読み替えを適切に行えば、説明はそのまま当てはまります。 |
このサンプルは、Oracle Tuxedoドメイン(Tドメイン)を越えて実行できるようにOracle Tuxedo simpapp
アプリケーションを拡張しています。このため、TOUPPER
サービスのクライアントは、Oracle TuxedoサーバーでもOracle WebLogic Server examplesServer
でも実行できます。このサンプルでは、以下のサービスが提供されます。
TOUPPER
:文字列を大文字に変換するOracle Tuxedoサービス。Oracle WebLogic Serverクライアントは、TOUPPER EJB
を呼び出して、Oracle Tuxedo TOUPPER
サービスに接続します。
Tolower
: Oracle WebLogic ServerのEJBによって実装されるサービス。Tolower
サービスのクライアントはOracle Tuxedoで実行されます。
以下の各節では、管理コンソールを使ってOracle WebLogic Tuxedo Connectorを構成する方法について説明します。
注意: Oracle WebLogic Tuxedo Connectorを監視するためのトレースを有効にすることもできます。Oracle WebLogic Server WebLogic Tuxedo Connector管理ガイドのWebLogic Tuxedo Connectorの監視に関する項を参照してください。 |
次の手順に従って、simpapp
サンプルをビルドします。
Oracle WebLogic examplesServerを起動します。
新しいシェル・ウィンドウを開き、SAMPLES_HOME\domains\examples\setExamplesEnv.cmd
ファイルを使用して環境変数を設定します。
simpappサンプルをダウンロードした場所にディレクトリを変更します。例: SAMPLES_HOME\server\examples\src\examples\wtc\atmi\simpapp
ディレクトリ
antを使用してwtc_toupper.jar
ファイルをビルドします。これにより、EJBがOracle WebLogic Serverにデプロイされます。ant
コマンドを入力します。
simpservサンプルをダウンロードした場所にディレクトリを変更します。例: SAMPLES_HOME\server\examples\src\examples\wtc\atmi\simpserv
ディレクトリ
wtc_tolower.jar
ファイルをビルドします。これにより、EJBがOracle WebLogic Serverにデプロイされます。ant
コマンドを入力します。
ブラウザでWebLogic Server管理コンソールを起動します。その際、http://your_machine:7001/console
という形式のURLを使用します。ただし、your_machine
の部分は、使用しているマシンのIPアドレスまたは名前に置き換えます。
ナビゲーション・ツリーで、「デプロイメント」をクリックし、wtc_tolower.jar
およびwtc_toupper.jar
がデプロイされていることを確認します。
Oracle WebLogic Server 管理コンソールから、次の手順に従ってWTCサービスの作成および構成を行います。
ナビゲーション・ツリーで「相互運用性」を展開し、 「WTCサーバー」を選択します。
「WTCサーバー」ページで、「新規作成」をクリックします。
「新しいWTCサーバーの作成」ページの「名前」フィールドに、WTCサービスの名前を入力します。例: mySimpapp
「OK」をクリックします。
新しいWTCサービスがWTCサーバーのリストに表示されます。
注意: ローカル・アクセス・ポイントのネットワーク・アドレスを構成する場合、使用するポート番号は、他のプロセスに割り当てられたポート番号とは異なる必要があります。たとえば、Oracle WebLogic Serverのリスニング・ポートが//mymachine:7001 に割り当てられている場合、ネットワーク・アドレスを//mymachine:7001 に設定すると無効になります。 |
次の手順に従って、ローカルOracle Tuxedoアクセス・ポイントを構成します。
WebLogic Server管理コンソールで、「相互運用性」を展開し、「WTCサーバー」を選択します。
「WTCサーバー」ページで、mySimpappなどのWTCサービス名をクリックし、設定ページにアクセスします。
「ローカルAP」タブをクリックします。
「WTCローカル・アクセス・ポイント」ページで、以下のフィールドに次のとおり、値を入力します。
アクセス・ポイント: myLocalAp
アクセス・ポイントID: TDOM2
ネットワーク・アドレス: ローカル・アクセス・ポイントのネットワーク・アドレスとポート
例: //123.123.123.123:5678
「OK」をクリックします。
Tuxedo 6.5ドメインに接続する場合の手順は次のとおりです。
「接続」タブをクリックします。
「相互運用」フィールドを「はい」に設定します。
「保存」をクリックします。
次の手順に従って、リモートOracle Tuxedoアクセス・ポイントを構成します。
WebLogic Server管理コンソールで、「相互運用性」を展開し、「WTCサーバー」を選択します。
「WTCサーバー」ページで、mySimpappなどのWTCサービス名をクリックします。
「リモートAP」タブをクリックします。
「WTCリモート・アクセス・ポイント」ページで、以下のフィールドに次のとおり、値を入力します。
アクセス・ポイント: myRemoteAP
アクセス・ポイントID: TDOM1
ローカル・アクセス・ポイント: myLocalAp
ネットワーク・アドレス: リモート・アクセス・ポイントのネットワーク・アドレスとポート
例: //123.123.123.123:1234
「OK」をクリックします。
次の手順に従って、エクスポートされたサービスを構成します。
WebLogic Server管理コンソールで、「相互運用性」を展開し、「WTCサーバー」を選択します。
「WTCサーバー」ページで、mySimpappなどのWTCサービス名をクリックします。
「エクスポート済み」タブをクリックします。
「WTCエクスポート・サービス」ページで、以下のフィールドに次のとおり、値を入力します。
リソース名: TOLOWER
ローカル・アクセス・ポイント: myLocalAp
EJB名: tuxedo.services.TOLOWERHome
リモート名: TOLOWER
「OK」をクリックします。
次の手順に従って、インポートされたサービスを構成します。
WebLogic Server管理コンソールで、「相互運用性」を展開し、「WTCサーバー」を選択します。
「WTCサーバー」ページで、mySimpappなどのWTCサービス名をクリックします。
「インポート済み」タブをクリックします。
「WTCインポート・サービス」ページで、以下のフィールドに次のとおり、値を入力します。
リソース名: TOUPPER
ローカル・アクセス・ポイント: myLocalAp
リモート・アクセス・ポイント・リスト: myRemoteAP
リモート名: TOUPPER
「OK」をクリックします。
WebLogic Server管理コンソールで、「相互運用性」を展開し、「WTCサーバー」を選択します。
「WTCサーバー」ページで、mySimpappなどのWTCサービス名をクリックします。
「ターゲット」タブをクリックします。
examplesServerのチェック・ボックスをクリックします。
「保存」をクリックします。
次の手順に従って、TDOM1をOracle WebLogic Serverユーザーとして登録します。
ナビゲーション・ツリーで、「セキュリティ・レルム」をクリックします。
「myRealm」をクリックします。
「ユーザーとグループ」タブをクリックします。
「ユーザー」をクリックします。
「ロックして編集」をクリックします。
「新規作成」をクリックします。
「新しいユーザーの作成」ページで、以下の操作を行います。
「名前」フィールドにTDOM1を追加します。
パスワードを入力し、確認用にもう一度入力します。
「OK」をクリックします。
「構成の解放」をクリックします。
次の手順に従って、Oracle Tuxedoドメインを構成します。
PATH環境変数には、Cコンパイラのパスが含まれている必要があります。set PATHを使用してそのステータスを調べ、必要ならそのパスを追加します。
インストールされているOracle Tuxedoからsimpapp
サンプルをコピーして、作業用Oracle Tuxedo simpapp
ディレクトリを作成します。
作業用Oracle Tuxedo simpapp
ディレクトリへ移動します。
TUXDIRにあるsetEnv.cmd
を使用して環境変数を設定します。以下のパラメータを更新します。
TUXDIR : TUXEDOソフトウェアのベース・ディレクトリ
APPDIR :サンプル・プログラムのベース・ディレクトリ
以下のコマンドで、クライアントをビルドします。
buildclient -o simpcl -f simpcl.c buildserver -o simpserv -f simpserv.c -s TOUPPER
SAMPLES_HOME\server\examples\src\examples\wtc\atmi\simpapp
ディレクトリにあるubbdomain
およびdom1config
ファイルをOracle Tuxedo simpapp
ディレクトリにコピーします。
SAMPLES_HOME\server\examples\src\examples\wtc\atmi\simpserv
ディレクトリにあるtolower.c
ファイルをOracle Tuxedo simpapp
ディレクトリにコピーします。
Oracle Tuxedo環境に合わせてubbdomain
を変更します。変更には、APPDIR
、TUXCONFIG
、およびTUXDIR
のパス名の設定や、マシン名の設定などがあります。山カッコ(< >
)で囲まれたすべての項目を、使用している環境の情報で置き換えます。
例:
APPDIR="\home\me\simpapp" TUXCONFIG="\home\me\simpapp\tuxconfig"" TUXDIR="\usr\tuxedo"
tmloadcf -y ubbdomain
と入力して、ubbdomain
ファイルをロードします。
Oracle Tuxedo環境に合わせてdom1config
を変更します。ログ・デバイスの作成や、ネットワーク・アドレスの更新などがあります。
例:
DMTLOGDEV="d:\my_apps\tlog" AUDITLOG="d:\my_apps\aud" TDOM1 NWADDR="//TuxedoMachine:1234" TDOM2 NWADDR="//WTCMachine:5678"
dom1config
ファイルをロードします。
set BDMCONFIG=d:\mydomain\simpapp\bdmconfig dmloadcf -y dom1config
tolower
クライアントをビルドします。
buildclient -f tolower.c -o tolower
Tuxedoドメインを起動します。
tmboot -y
各クライアントを実行して、Oracle TuxedoとOracle WebLogic Serverとの相互運用性を実際に示します。
サンプルをダウンロードしたディレクトリの場所からOracle WebLogic Serverクライアントを起動します。たとえば、SAMPLES_HOME\server\examples\src\examples\wtc\atmi\simpapp
ディレクトリからTOUPPER EJB
を起動して、Oracle Tuxedo TOUPPER
サービスに接続します。以下のコマンドを使用します。
ant simpapp
Oracle TuxedoサービスからOracle WebLogic Serverアプリケーションに以下の応答が返されます。
Buildfile: build.xml simpapp: run_client: [java] Beginning statefulSession.Client... [java] Creating Toupper [java] converting HelloWorld [java] converted to: HELLOWORLD [java] End statefulSession.Client... BUILD SUCCESSFUL
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