Springコンソール拡張は、WebLogic Serverインフラストラクチャを使用して登録するRuntimeMBeanをベースとしています。コンソール拡張には、デプロイされているSpring Beanの構成情報および実行時情報が表示されます。
制限事項: Springコンソール拡張を有効化するには、アプリケーションの一部としてWebコンポーネントを持つ必要があります。これは、Springを使用するほとんどのアプリケーションがWebアプリケーションであるためです。 |
Springコンソール拡張を使用するには、Spring beanのサポートをオンにして、Springコンソール拡張を有効にする必要があります。これは以下の手順1および手順2に示しています。この手順を1回のみ実行します。また、Springコンソール拡張を使用するように、Springアプリケーションを有効にする必要があります。この場合は、次の手順3に説明するように、Springアプリケーション構成に変更する必要があります。各Springアプリケーションのためにこの操作を行います。
WL_HOME/
server/lib/weblogic-spring.jar
をWebLogic Serverにデプロイします。WL_HOME
はWebLogic Serverのメイン・インストール・ディレクトリ(Oracle\Middlewar
\wlserver_10.3
など)です。この手順を実行するのは、WebLogic Serverインスタンスに対して1回のみです。
weblogic-spring.jar
ファイルはアプリケーション(EARまたはWARファイルとしてパッケージ化されたもの)で使用されているJava EEオプション・パッケージです。デプロイメントの際に、アプリケーションのためにMBeansを作成します。
以下のいずれかの方法でweblogic-spring.jar
をデプロイします。
Oracle WebLogic Server管理コンソール・ヘルプのアプリケーションおよびモジュールのデプロイに関する項の説明に従って、管理コンソールを使用します。JARファイルは、WL_HOME
\server\lib
にあります。
コマンド・ラインで次のコマンドを実行します。
java weblogic.Deployer -library -deploy – source WL_HOME/server/lib/weblogic-spring.jar – targets server_name -adminurl server_URL -user user_name -password password
管理コンソールでSpringコンソール拡張を有効にします。(Springコンソール拡張は、デフォルトでは無効になっています)。この手順を実行するのは、ドメインに対して1回のみです。次の手順を実行します。
管理コンソールにログインします。
管理コンソールの右ペインの最上部にあるバナー・ツールバー領域で、「プリファレンス」をクリックします。
「プリファレンス」ページで、「拡張」をクリックします。
spring-consoleの横にあるチェック・ボックスを選択して「有効化」をクリックします。
変更を有効にするため、サーバーを停止して再起動します。
アプリケーション(EARまたはWARファイルとしてパッケージ化されたもの)のマニフェストを変更し、Java EEオプション・パッケージとしてweblogic-spring.jar
を含めます。この手順は、Spring実行時MBeanまたはSpringコンソール拡張を使用するすべてのSpringアプリケーションで個別に実行する必要があります。
具体的には、META-INF/Manifest.mf
に以下の行を追加します。
Extension-List: WeblogicSpring WeblogicSpring-Extension-Name: weblogic-spring WeblogicSpring-Specification-Version: 10.3.0.0 WeblogicSpring-Implementation-Version: 10.3.0.0
アプリケーションをデプロイ後、管理コンソールでこれをモニターできます。「Spring構成およびモニター」ページが、「Spring Framework」タブの下にあります。Oracle WebLogic Server管理コンソール・ヘルプのSpring Beanタスクの概要に関する項を参照してください。